ホロライブラバーズ トロフィー『数多の業を振るう者』獲得実況プレイ   作:疾走

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投稿してるけど別に受験は終わってないです。なので投稿頻度はこれからもチリダニです。



意思は巡りて火を灯す

みなさま〜(お先真っ暗)

前回はいろはとのイベントで<迷い>の効果が減ったかと思えばお嬢と遭遇して<迷い>の効果が上昇しました。<迷い>の効果は20%から60%まで上がりました。

 

何で?????元の%よりも多くなっちゃいましたよ。今のホカ君はそこらのチンピラよりもステータスが低いです。はぁ〜(ため息)萎え落ちしたくなりますが、まだだ……まだ星川奏人は""死""んじゃいない……!

 

ということで本編へゴー

 

 

 

 

 

──────────────────────────────────────────────────────

 

 豪雨が降り注ぐ中、奏人はちょこ保健室に連れてこられた。

 

 

 

「奏人様〜?……もう、タオル持ってくるから入っちゃ駄目よ?」

 

 

 ちょこが見つけた時点で奏人は全身が濡れきっていた。保健室に辿り着くまでに廊下が濡れてしまったが…校舎に駆け込む他の生徒もいたからセーフだろう。

 

 

 

 まるで幼子のように一切動かない奏人の頭にタオルを置き、困ったように微笑みながら濡れた髪を拭く。

 

「……奏人様」

 

 ちょこは器用にタオルで髪を拭きながら奏人の顔を覗き込む。

 光を宿さないその虚ろな瞳は何も映さない。

 

「取り敢えずシャワーを浴びちゃいなさい。場所は分かる?あっちにあるでしょ。」

 

 保健室には怪我などで宿泊する生徒の為にシャワールームが設備されている。場所を教えると奏人は緩慢な動作でゆるゆると動き出す。

 

 

 

 シャワールームに向かう奏人を見届けながらちょこは思案する。

 

 

 

(精神の疲弊、何らかのトラウマかしら?それにあの目…何もかも分からなくなった迷子の子供みたいな…)

 

 そこでちょこは思考を切る。本人の状態を確認してからでないとこんな考察は意味が無い。

 自分(教師)には所詮助言と発破ぐらいしか出来ない、立ち上がれるかは残酷だが本人次第なのだ。

 ───出来ることなら、彼には立ち上がってほしい。

 今の自分にできる事、それは奏人の話を聞いてその曇りきった視界を晴らす事だろう。

 

 軽くため息を吐いてちょこは棚から片付けていたマグカップを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

  シャワーを浴びて体が温まっても心の諦念まで無くなる訳ではない。

 奏人は濡れた髪をそのままにシャワールームに置いてあった服に着替え、やはり緩慢な動作でちょこがいるであろう保健室に向かう。

 

 

「あ、奏人様大丈夫?これ飲めるかしら?」

 

 そう言ってちょこは湯気が上がるマグカップを渡してくる。

 

「…ありがとう、ございます。」

 

 奏人を気遣うような、それでいて観察するような視線。その目の奥にある奏人の真意を探るそれ、普段なら気づく視線に気づかないまま淹れてもらったミルクティーを一口飲んだ。

 

 

 身体のみならず精神にも染み渡るような暖かさ。

 溜め込んでいたモノを排出するように、深く息を吐く。

 

 雁字搦めになっていた感情と心が解かれていく感覚。

 奏人はちょこがミルクティーに魔界製の精神安定剤を混ぜていたのに気づかない。

 

 

 半ば強制的に安定した精神、故に唐突に言葉を紡ぐ。

 

 

「どうすれば強くなれるんですか?」

 

「───!」

 

 

 彼の根幹、それは単純なる力への渇望。

 何故力を欲するのか、そこに至るまでの道はもう覚えていない。

 理由も目的も、焦がれたであろう何かも淀みの底に消えてそれでも強さを求める。

 

 

 歪だった。闘争本能による渇望では無い、ならば()()()()()()()()()()。力を求める理由()が、目的()が、だがそれも今は無くて、残ったのは渇望(心臓)だけ。

 

 

 

 (───まずいわね、これ。)

 

 

 

 教師として様々な生徒を見てきた。その中には今の奏人と似た状態の子もいた。 

 ───自身の身を削りながらのオーバーワークの果てにボロボロになりながら消えていく子達が。

 

 このままでは奏人も彼らのように朽ちていくだろう。それは駄目だ、彼にはまだ未来がある。辛いことがあるかもしれない、折れてしまうかもしれない、けどそれと同じ様に楽しいこともこれから先必ずある。

 

 

 

「何がしたいのか、それすらも分からない。けど力が、強さが欲しい。まだ足りないんです、何でか分からないけどたりない、もっと───例え体がどうなろうとも」

 

 

 行き過ぎた渇望、その渇きの癒し方も分からず己の血を啜ってでも奏人は進もうとする。

 

 

 

 

 

 

馬鹿な事を言うのはやめなさい。

 

 

 彼女(ちょこ)は教師だ。

 

 

「何がしたいか分からない、ええそれは良いわ。学生なんてそんな悩みを抱えるものだもの。」

 

 

 新たな思考への導き手であり理解者だ。

 

 

「何がしたいか分からないのに力がほしい?力は目的が、理由があって始めて意味を持つものよ。」

 

 

それはちょこの経験から来る教えで、だからこそその重みを感じる。

 

 

 

「ッ、じゃあどうしろっていうんですか。俺には何も分からないのに、どうやって意味を持たせればいいんですか?」

 

 

そう、確かにあった筈の理由は消えた。そんな自分はどうすれば良いのか───

 

 

 

 

作れば良い。目的、理由が一つである必要はないでしょ?……こんな偉そうなことを言っても()()を作れるのは本人だけ。無責任かもしれない、けれど何度だって言うわ。見つけなさい、自分のしたい事を。」

 

 

「……見つけられるのかな、俺に」

 

 

「奏人様が見つけたいと思えば、きっと」

 

 

 そう言って微笑むちょこを見て閉じていた視界が広がった。

 麻痺していた全身の感覚が戻ってきて、光が差し込んできた気がした。

 

 

 

>…<迷い>の効果が減少しました。

 

 

 

 

 

 

 

 したい事を見つけるというのは存外難しいものだ。一人で考え続けると思考は行き詰まる。   

 ───だから他者の考えを聞くのは至極当然の事であった。

 

 

「───って事で俺じゃあ分からない事を聞く為に…聞いてるか?」

 

 

 学校の帰り、一緒に帰っていたラプラスにダ○チを奢る代わりに相談に乗ってもらっていた。

 こちらの話よりもハンバーガーを食べることに集中してそうなラプラスに奏人は半ばジト目で問う。

 

 

「むぐっむぐ…ん?あぁ聞いてるぞ、要は自分探しだろ?」

 

 

 美味そうにハンバーガーを食べているラプラスからの軽い返事に呆れながらも大体そんな感じだから反論はできない。

 

 

「自分探しって…いやまぁそうだけどよ…」

 

 

「ん〜分からん!吾輩そういう悩みとかよく分からないし〜」

 

 

 ハンバーガーを奢らせておきながら分からんだと?この野郎……ダ○チの他にマッ○シェイクまで頼みやがって…!これじゃあ奢り損だぞ?その角へし折ったろか…?

 制裁の方法を考えていた奏人にラプラスが食べるのをやめて口を開く。

 

 

 

「モグッ…別に分からなくてもゲームはできるし本も読める。そんな悩んでまで見つけようとしなくてもいいと思うぞ〜?やりたいようにやれば良いんだよ、そういうのは〜。まっ、オタクがどうなろうと吾輩は友達だからな!」

 

 

 軽く言い放されたその言葉は奏人に衝撃を与えた。やりたいようにやれば良い、今までの自身の考えとは根本から違う言葉(意思)

 全くの別角度からの言葉は奏人の思考を殴りつけてきて口を開けなくなった。───それでもその言葉(意思)は火種となって胸の中で燃えようとしていた。

 

 

 

>…<迷い>の効果が減少しました。

 

 

 

 

 

 ホロライブ学園のバトルアリーナ、手続きをすれば全生徒が使用可能なアリーナにてシオンといろはは模擬戦に臨もうとしていた。目的は来月のバトルロワイヤルの為の特訓。

 シオンは魔法の数と範囲の強化。いろはは魔法の対処とそれによる身体操作の練度向上。

 

 

「それで奏人は見学?何か差し入れでも無いと駄目で〜す」

 

 

「…一応スポドリ、ほら」

 

 

 奏人としても物見遊山で来た訳では無い。何か刺激となるものを求め、藁にもすがる思いでアリーナに足を運んだ。

 

 

「……へぇ、大分マシな顔になったじゃん。立ち直ってきた感じ?」

 

 

「やっぱ気づいてたか…まぁ、そうだな。でもまだ何をしたいか、分からない」

 

 その言葉を受けて魔界の名門が誇る才女は、己の好敵手(ライバル)に笑いながら口を開く。

 

 

「理由、ねぇ〜。いろはちゃ〜ん、ちょっと待ってて!」

 

 

「ん?分かったでござる!」

 

 

 準備を終わらせようとしているいろはにシオンは少し時間を貰い、魔法発動の準備を始めた。

 

 

 周囲に展開された魔法陣、その周りで紫電が迸り魔力が高まっていく。 

 詠唱は要らない、無言のまま紫電の球体が放出された。

 

 

(何だ、これ?攻撃じゃない、どちらかと言うと防御?何で今これを?)

 

 

 雷球は駆けること無くシオンの周囲を漂う。明らかに攻撃系の魔法では無い、となると防御系か?と奏人が訝しむと変化が起こり始める。

 

 

 漂っていた雷球は不規則な動きで空間を疾走る。その動きは()()を追い詰めるような動き。その軌道に奏人は既視感を覚える。

 

 

(───ッ!?この動き、バトロワの時の!?)

 

 

 バトルロワイヤル、奏人のシオンの戦闘。シオンの魔法を奏人は避け続け、終ぞ生き延びた。その時の奏人を仮想敵としてシオンは新たな魔法の習得に勤しんだ。

 

 即ち、放つのでは無く操作する紫電。紫咲シオンが星川奏人を倒す為に習得した魔法。

 動き回っていた雷球は動きを止める。仮想の奏人を追い詰め、倒したのだ。

 

 

「シオンは今此処にいる。どう?凄いでしょ?───追いついてみなよ、此処まで。ほら、これで出来たでしょ、したい事?」

 

 

 胸が破裂するのではと思う程、鼓動が煩い。追いついてみせろと、シオンは奏人を挑発した。  

 全身を熱が駆け巡る。貰った意思が、己の中で燃え盛ろうとする。

 

「じゃ、模擬戦してくるから。スポドリは貰ってきま〜す」

 

 

 そう言い残してシオンはフィールドに移動する。その背中を見ながら奏人は無意識に拳を握りしめた。

 

 

 

>…<迷い>の効果が減少しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 斯くして火種(意思)は揃った。他者の信念が、意思が奏人の体中を駆け巡り活力を与える。

 ───それでも、あと少し、少しだけ足りない。奏人の迷いを晴らすにはあと一歩足りなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 迷いを晴らせず、淀みから抜け出せないまま奏人は進む。

 

 

 

 

 

 

 

『奏人君!ゴールデンウィークは空いてますか?もし空いてたら旅行行きませんか?』

 

 

 

 

 

 ホロライブ学園入学後、初の試練。その中で奏人はどんな選択を取るのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ───序章『学園入学』───終幕

 

 

 

 

      ───第一章『白狐神征』───開幕

 

 

 

 

 

 

 




次回から白上編スタートです。暫くは箸休めの旅行回だよ!やったね!

<苦しいです、評価してください>(デモンズ並感)

主人公にペットを飼わせようと思う。どれが良い?

  • イッヌ(ペットの王道)
  • 梟(ハリポタ見たから)
  • 小鳥(可愛くね?)
  • ペンギン(好きだから)
  • その他
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