ホロライブラバーズ トロフィー『数多の業を振るう者』獲得実況プレイ 作:疾走
みなさま〜(思考停止)
前回はホカ君がエルフの森でフブミオと遊んでその後旅館に行きましたね。部屋が一つしかないというハプニングがあったりしましたがそんな事より突然始まった戦闘が意味わかりません。戦闘開始時に[解析]でステータスを見ようとしましたが敵が着けていた『認識阻害のバイザー』の影響で見れませんでした。ふざけんな!!
戦闘で炎で狐を創っていたから多分ですが狐の獣人なんですよね。あ、軽く説明すると獣人が【創造使役】系の魔法を使うと自身の種族と同じ獣の形になるんですよ。狐の獣人……フブキングの『実家の行事』……あっ、ふーん(冷や汗)ま、まぁ杞憂かもしれないのでさっさと本編へゴー!!
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(食べるなぁ……)
少女───大神ミオは視線の先で料理で山盛りの皿に囲まれながらそれを食べる奏人を見ながら心の中で呟く。フブキと一緒に温泉を出た後向かった食堂で自身たちの席を探していると見えた強大な存在感を放つ奏人。どうやら先に着いたのか、バイキング形式の夕食を堪能していた。それを見た二人も各々の料理を取り席についたのだが……間近で見ると奏人の周りの皿の数の可笑しさがよりわかる。
「奏人君、こんな食べましたっけ? もうテレビに出てる人レベルですよ。この量は」
「いや……自分でも驚いてるんだよ、別に運動とか魔力使ったりとかしてないのに」
魔力の使用はかなりのエネルギーを消費する。魔力を扱う、というのは体内にある【魔導回路】内を流れる
多量の料理を食べながら奏人は自身の謎の食欲に困惑する。
(本当に何で俺こんなに腹減ってんだ?
当たりだった。奏人の謎の食欲、それは脳の混乱によるものだった。幻術、幻の中での【マナ・オーバー】【ラウザルク】【出力臨界】の重ねがけに機構能力【魔壊斬】の使用。脳は『魔力が消費された』と認識するが現実の体は魔力を消費していない。その情報の乖離により混乱した脳は一つの結論を出す。『
「……ん!? ング!? ん!?」
「大丈夫!? そんな一気に食べるから……はい、水」
漫画のように喉を詰まらせる奏人に心配と呆れが混じった表情で水を渡すミオ。それを受け取り奏人は一気に飲み込む。もはや気持ちよさすら感じるレベルの
「もう……もっとしっかりと噛んで食べないと駄目だよ? それに一気に食べ過ぎだよ?」
「これが……母性? ミオママですね、これは」
軽く注意しながらもコップに新たに水を入れたりと甲斐甲斐しく世話するミオを見てフブキが山菜の天ぷらを食べながらポツリと呟く。その姿は母親のようで母性にあふれていた。
「おい……誰か5持ってんだろ! 出せよ! 」
「うわ! ミオが圧かけ始めた! ……パ、パス。クッ、早く6出してくださいよ!」
「戦略もへったくれもねぇなおい。ほれほれ? 二人共もうパスは使い切ってるぞ?」
食事も終わり奏人達は部屋で第一次トランプ大戦を開催していた。スピードやダウトを行い今は七並べ。奏人は───5、6を永遠と止め続ける悪逆非道、邪智暴虐の行為───滅法強かった。
「く〜! 七並べはもう終わりです! 次はババ抜きですよババ抜き!」
「ほう……! 逃げるか……まぁババ抜きでも勝つけどな」
自信満々、大胆不敵な笑みを浮かべる奏人。七並べで勝ち続けたからか強キャラの風格を漂わせている。
「畜生ォォォォォッ!」
崩れ落ち両手を叩きつけながら奏人は叫ぶ。圧倒的敗北感……! 放っていた強キャラのオーラも虚しく連続4敗。堪えきれない憤懣を吐き出すように高校入学以来、最大の慟哭を漏らす。普通に周りの客の迷惑な為、防音の妖術をフブキは発動した。
「俺は……俺は!! 弱いっ!!!」
「もっと真面目な時にしましょうよ、そう言う発言」
敗北により主人公みたいなことを漏らす奏人にフブキは呆れながら肩をすくめる。こんな事をしているがこの狐、ズルをしている。霊狐が得意とする幻術の応用、偽のカードの内容を思考の片隅に僅かに見せることで思考誘導する技術。本来は心理戦や近接戦闘にて活躍する技術を思う存分悪用していた。
「まあ、運が悪かったんだよ。七並べで使い切ったんじゃない?」
こんな事を言っているがこの狼、ズルをしている。彼女の得意とする占い、懐に忍ばせている水晶玉により少し先の未来を確認。奏人の持つカードの中身と位置を確認、正確にババ以外を取っていく。七並べの鬱憤を晴らす様に一切の慈悲なく奏人を追い立てていく。
「畜生、畜生っ! もう一回だ。次でッ! 勝つ!」
「じゃあ、次の一戦で終わりましょうか。もう夜も遅いですし」
弱いからと言って諦める道理は無い。一位目掛けて奏人は最終決戦に挑んだ。
「はい、ウチ上がり! よっしゃー!」
「く〜! 2位ですか、あそこでババを引かなければ……!」
ズルしてる相手に勝てるわけがなかった。七並べ合計五敗。もはや叫ぶ気力すら湧き出さない。子供のように畳の上で暴れることしか出来なかった。
「では寝ましょうか。明日も結構早いですし……奏人君もそろそろ暴れるのやめましょうよ」
「えーとフブキ、明日は幽世に行くんだよね?」
「うん。明日の夜から白上が主体の儀式があるんですよ。見ててくださいよ? 白上、めっちゃかっこいいですから」
明かりを消し少し話せば自然と眠気が訪れる。止まっていく思考の隅で奏人は温泉での夢を思い出す。
(あの夢の奴、炎狐を使ってきた……「狐」、か)
微かに胸を過る不安を振り払うように首を振り再度目を瞑る。それでも、「もしも」が胸にへばり付き眠らせない。
(ま、そんな訳無いか……)
気のせいと思い込みながら目を瞑っていると次第に睡魔がやってくる。睡魔に抗わずに眠りにつく寸前、子供のわがままのような考えが溢れる。
(フブキがいなくなるのは、嫌、だな……)
「……〜い。奏人くーん」
「…………ん、あ……?」
「朝だよー。起きよー、朝ごはん食べ行こ?」
「……母、さん?」
「!?」
朝、目を覚まさない奏人をミオが起こそうとしていると奇襲をもらう。寝ぼけて開ききっていない瞼と無防備な表情、庇護欲を唆る小さな声、しかも純粋な声色で母を呼んでいる。端的に言ってこれでもかと母性を刺激してきた。頭を撫でたくなる衝動を堪えながらもう一度起こす。
「お、お母さんじゃないよ? ウチだよ? ほら、起きよ?」
「……耳が、ある。触りに行く(ボーちゃん感)」
「ひゃっ!?」
寝ぼけて目の前にいるミオを夢と勘違いして奏人は躊躇いなく耳を触る。柔らかくさわり心地が良い耳。それを優しく撫でるように触っていく。突然の出来事に驚く暇すらなくされるがままになる。
「ちょ、奏人君!? や、やめっ───ふにゅ!?」
「柔らか……」
「ミオ〜? 奏人君、起きないんです──何してるんです?」
妖術で作った仕切りを消してフブキが様子を見に来る。その視線の先では上半身だけ起こしてミオの耳を
「ち、違うよ!? えっと……か、奏人君がいきなり耳を触りだしただけだから!」
「なんにも違くないですよそれ。……ほら、もう起きましょう」
フブキは心なしか冷たい目で奏人を揺さぶる。次第に目に意識が宿っていき……
「……ァ……、大、かみ、フブキ? …………!?」
寝ぼけて稼働していなかった脳が急速に動き出す。自分がさっき何を言ったのか、しかも同級生に。それを理解すると同時に顔に熱が集まる。地獄だった。小学生が先生の事をお母さんと間違えて呼んでしまった時の倍以上の羞恥心と同級生の耳をいきなり触りだしたことで冷や汗が止まらない。
「寝ぼけてたから仕方ないよ」
「すまん……ほんとにすまん……」
「ほら、二人共。早く朝ごはん食べに行きましょう。奏人君をからかうのはあとです。そのあとは白上の家に行きますよ」
そう言って歩きだすフブキのあとを追いながら奏人はこのあと大いにイジられることへの憂鬱でため息を溢した。
「着きましたね」
「早くね??」
「いやー。朝食で奏人君をイジり倒したり転移門前で迷子の子を見つけたり、密度が高かったですね!」
「
「何言ってるの??」
幽世のキョウノミヤコにて奏人達はある屋敷の前に立っていた。威圧感と美しさを両立させている大きな和風建築の屋敷。派手な印象を与えず、しかし美しさを感じさせる大きな庭。
一言で言うならば屋敷であった。
二言で言うならば大きな屋敷であった。
三言で言うならば無茶苦茶大きな屋敷であった。
「すごく……大きいです……」
「ところで白上の家を見てく……奏人君、言うの早いです」
「いや、予想以上にデカかったから動揺したわ。今からでもメロンとか買ってきたほうが良いのか?」
「二人は私の友人ですからそんな畏まらなくていいですよ。メロンはまた今度買ってください」
そんな話をしていると屋敷から初老の女性が出てくる。年齢は分からないがハキハキとした雰囲気としっかりとした動きから若々しさを感じる。
「フブキお嬢様……お久しぶりにございます」
「霞さん! 久しぶりですね! また会えて嬉しいです!」
「フフ、私もです。お二人方もようこそ、白上家へ」
そう言って霞は自然な動作でお辞儀をする。慌ててお辞儀を仕返した奏人とミオはフブキと霞に連れられ屋敷に入っていく。
「じゃあ私がミオを連れてくので霞さんは奏人君を部屋まで案内してください。奏人君、暴れちゃ駄目ですよ?」
「心外だな。俺が人様の家で暴れるように見えるか?」
「……ほら、奏人君って煽り耐性低いじゃないですか」
「言外に肯定するのやめろ」
青筋を浮かべながらも流石にこんな大きな屋敷でいつもみたいにじゃれつくのは怖い。旅行から帰ったら尻尾をモフり散らかしてやると思いながらも大人しく霞の先導で部屋へと向かう。
「……フフッ」
「? どうかしましたか?」
「いえ、お嬢様が星川様と楽しそうに話しているのを見て少し安心してしまいまして」
「はあ、霞さんとフブキってどうゆう関係なんですか?」
「一応、お嬢様のお世話をしていました。付き人としてお嬢様にお仕えしています」
世間話をしながら歩いていると目的の部屋まで着く。
「此処が星川様が滞在する客間です。何かありましたら私まで申し付けください」
「あ、ありがとうございます。……デカっ」
部屋から出ていく霞を尻目に部屋のスケールに唖然とする。無茶苦茶大きく、高そうな掛け軸が掛けてある。正直、かなり居づらい場所だった。荷物を置いて座布団に座るもソワソワとしてしまう。
(ヤバい、全然落ち着かない。めっちゃ高そうじゃんあの掛け軸。え、あれ何円するの? どうしよ、もし破いたら)
普通に居れば掛け軸が破れる訳が無い。
そんな事すらも分からない程に気が動転している。これはマズイ、と思い奏人は気分転換に屋敷を探索することにした。部屋までの道だけでもかなりの距離があった。霞から立ち入り禁止の場所は特に言われていない。なら動き回っても問題はないだろう。
思い立ったが吉日ということで早速屋敷内をぶらつく。
(木造建築……年季を感じるけど力強いな。ん? この木って幽世特産の頑丈なやつか?)
しばらく通路を歩くと庭が見える縁側に辿り着いた。そこから見える庭の景色をぼーっと見ていると向かいから誰かが近づいてくる。
「おや……君は……」
「あ、どうも。星川奏人と言います。白上フブキさんの付き添い? でお邪魔しています」
男がやって来た。鈍色の髪に長身。一瞬、奏人の脳裏に先日の夢が走るがあり得ないと振り払う。
「白上家の……あぁ失礼、私は
そう言って男──桜士郎は手を向けてくる。奏人は握手に応じて手を握り───その
「───ッ!?」
見間違える筈がない。それは昨日見た鮮烈で苛烈な魔力。即ち───昨日、奏人を襲った炎狐使い!
「……ほう。バレるか。少しばかり貴様のことを見くびっていたかもしれないな」
空気が一変する。周りに吹き荒れる絶冷の覇気。体が瞬時に反応。『八式』を
「
しかし相手の動作はそれよりも速かった。刀身に
さらに首筋に数本の炎線が突き立てられていた。
(───ッ!? 速い! 昨日のは本気じゃなかったのか!?)
「武器を戻せ。今、俺は戦う気はない」
淡々と言う桜士郎に嘘の気配は感じない。
奏人は周囲を見渡し己の逆転の手が無いことを理解し大人しく武器を戻す。
「それでいい。さて、話をしようか。星川奏人?」
旅行二日目。幼馴染みの家にて絶死の戦場へと至る会合が、果たされた。
場面が変わり過ぎだろこれ、作者はちゃんと書け(半ギレ)
数週間書いてないだけでブランクがヤバい……!
そういえば潤羽るしあさんが契約解除になりましたね。本作では3期生は後輩として登場させる予定だったのもあり当面は特に出番とか無いですが普通に出します。その点はご了承ください。
あなたはどの時間帯が好きですか?※今章のボスが決まります
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昼間。日輪の刻
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夕方。黄昏の刻
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夜。闇夜の刻