うたの☆超者さまっ♪   作:BREAKERZ

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オリジナルライディーン登場。そしてあのチェンジが。


情熱の翼! ライディーンスワロー!

ー音也sideー

 

「とやっ!」

 

「せいっ!」

 

イーグルがスケルトン兵を斬り捨て、ホークがフレイルを振り回し粉砕していく。

 

『ーーーーふん。流石はライディーンと言った所。・・・・しかし!』

 

ミノタウロスはイーグルとホークの奮戦に感心するが、すぐに、先程倒した魔導師三人に駆け寄っているアリサとすずかに目を向けると、その剛腕に黒いエネルギーを纏わせると、アリサとすずか、ついでに気を失ったなのは達に向けて振り下ろす。

 

「「っ! 危ない!」」

 

「「あっ・・・・!」」

 

イーグルとホークがスケルトン兵を倒し、アリサ達を守るように立つと、ミノタウロスの一撃を受けてしまった。

 

「「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」」

 

攻撃を受けたイーグルとホークだが、吹き飛ばされて後ろの彼女達が巻き込まれないように、足を踏みしめ、腰を落とし腕に力を込めて何とか受け止めた。

 

「あ、あの人達・・・・!」

 

「私達を庇ってくれているの・・・・!?」

 

聡明なアリサとすずかは、ライディーン達が自分達を守ってくれている事を察した。

 

「がはっ! うぅっ・・・・!」

 

「ぐはっ! ぬぅっ・・・・!」

 

ミノタウロスの拳が離れると、ダメージでイーグルとホークは片膝を突いた。

 

『ふん! そんな雑魚以下の虫けらの為に自ら不利な状況を生み出すとは、やはり何世代になっても愚かなのは変わらないなぁ、ライディーンよ?』

 

「な・・・・何とでも、言え・・・・!」

 

「お前達超魔とは違う・・・・! 俺達ライディーンは、人間を守る為に戦っているんだ。だ、だから・・・・目の前の命を見殺しにする事なんて絶対にしない!」

 

ホークがボロボロの身体を起こすと、イーグルもそれに続いた。

 

『ならば守ってみせよ、その虫けらの命をな!』

 

ミノタウロスが嘲弄の笑みを浮かべると、スケルトン兵がアリサ達に向かい、イーグルとホークは傷だらけの身体を押して応戦した。

 

 

 

 

 

 

ーララsideー

 

「音也!」

 

「聖斗さん!」

 

「ララちゃん! セシリアちゃん!」

 

「落ち着いて!」

 

「いけませんお嬢様!」

 

「ミーナ! これ以上黙って見ていられんぞ!」

 

「分かってるわ! こうなったら、スケルトン兵だけでも私達がーーーー」

 

ララとセシリアが今にも飛び出しそうになり、春菜と唯とチェルシーが抑えるが、二人と同じく、今にも飛び出しそうな美緒が拳をキツく握り締めながらミーナに言うと、ミーナもドレスに潜ませていたレッグホルダーから、もしもの時に備えていた拳銃を取り出し、残弾確認と安全装置解除を行い構えたが。

 

「ちょっとお待ちを」

 

と、ミーナの手を抑えた人間が現れた。レンとアイリであった。

 

「神宮寺、レン?」

 

「あっ、それに美神アイリさんも」

 

「麗しい子羊ちゃん達に、こんな危ない事をさせるのは、俺の主義に反するんでね」

 

レンが腕に裾を捲ると、『ゴッドフェザー』が出現した。

 

「ーーーーレン!」

 

 

 

ーレンsideー

 

「・・・・・・・・」

 

レンはゆっくりとイーグル達へと歩くと、アイリがその背に向けて深々と頭を下げる。戦場に向かう主の武運と無事を祈りながら見送る従者のように。

 

「レン様。いってらっしゃいませ」

 

「・・・・ふっ。アイリ、これが終わったら、極上の紅茶を頼むよ」

 

「かしこまりました。では、その後はじっくりと、『課題』に取り組みましょう。オールナイトでお付き合いします」

 

「アイリと夜遅くまで、か・・・・それは魅力的だね♪ ならさっさと、こんな埃臭い戦場を終わらせようか!」

 

などと、軽口を叩くと、レンは左手の『ゴッドフェザー』を発動させた。

 

「超者・降臨!!」

 

そう叫んだ瞬間、レンの身体は鋼鉄に包まれた。

 

「はぁああああああああああっ!!!」

 

身体を鋼鉄に包んでいた鋼鉄が砕けると、オレンジ色の薔薇の花弁が舞い散り、橙色の鋼の鎧を纏い、背中に橙の鋼の翼を羽ばたかせ、顔にはバイザーを付けた鳥の戦士へと変貌した。

 

「〈ライディーンスワロー〉!!」

 

花を司るツバメのライディーン戦士ーーーー〈ライディーンスワロー〉に変身した。

 

「はぁっ!」

 

イーグルとホークに向けて骨の棍棒で殴ろうとしていたスケルトン兵達にドロップキックを叩き込み、ヒラリと着地すると、オレンジ色の花弁がスワローの周りに舞う。

 

「っ! 君は!?」

 

「まさか・・・・!?」

 

『新たなライディーン戦士だとっ!?』

 

「ーーーーそう。俺はスワロー。〈ライディーンスワロー〉だっ!」

 

スワローが名乗りを上げると、オレンジ色の花弁が舞い上がった。

 

「(レン!)」

 

「(やっと本気になったか、神宮寺!!)」

 

「さて、少し休んでなイーグル&ホーク。ここはーーーー」

 

スワローが片足のつま先で床をトントンと叩いてから、両手の拳を正眼に持ち上げ、ステップを刻むように動きながら構えた。

あたかもそれはーーーーボクシングのスタイルだった。

 

「俺のデビュー戦だ!」

 

『(カタカタカタカタカタカタ)』

 

スワローが言うと、スケルトン兵は身体を鳴らしながら棍棒を振り上げて襲い掛かってくる。

 

「ハァっ!」

 

スワローがハイキックを繰り出すと、スケルトン兵の一体の首が吹っ飛びオレンジ色の花弁が舞う。

 

「ハァ! ハァ! ハァ! ハァ! ハァ!」

 

そのまま連続キックを次々とスケルトン兵達に浴びせていくと、その動きに合わせてオレンジ色の花弁が舞っていき、戦場に華やかさが入っていく。

 

「『スワロースピンキック』!」

 

そして首や胴体を失ったスケルトン兵が撃破されていく。

 

「セイッ!」

 

そして次に、フック、ジャブ、ストレート、アッパーと言ったボクシングの技を繰り出し撃破しながらも オレンジ色の花弁が舞う。

 

「スワローって、格闘技ができるのか?」

 

「前に、俺が剣道と柔道を習っているのと対抗して、キックボクシングとブラジリアン柔術を習っていると聞いた事があったが」

 

イーグルとホークがスワローの戦いぶりに驚いていた。

 

『おのれ! ライディーン!!』

 

ミノタウロスがその剛腕でスワローを殴ろうする。

 

「っ! はぁっ!!」

 

が、スワローは軽やかにジャンプしてかわすと、その腕を足場にしてミノタウロスに向けて飛ぶ。

 

「『スワロースクリューキック』!!」

 

『ガハッ!!』

 

そのまま螺旋回転しながらこれまたオレンジ色の花弁が舞わせて、ミノタウロスの胸部に叩き込んだ。

 

 

 

 

 

 

ーなのはsideー

 

と、スワローがミノタウロスに攻撃を叩き込む寸前。

 

「っ・・・・ぅぅっ」

 

「ぁっ・・・・」

 

「ぐぅ・・・・」

 

「なのは! フェイト!」

 

「はやてちゃん!」

 

漸く目を覚ました魔導師三人に、親友二人が笑みを浮かべる。

 

「あ、アリサ、ちゃん・・・・か、怪物、は・・・・(ビキッ!) あぁっ!!」

 

「ぐぅっ!」

 

「つぅ〜・・・・!」

 

身体を起こそうとするなのはとフェイトとはやてだが、全身を襲う激痛に悶絶した。

 

「ーーーーはやてちゃん・・・・! なのはちゃん・・・・! フェイトちゃん・・・・!」

 

と、そこで、屋上で警備している筈のシャマルが、ヨロヨロとこちらに近づいてきた。

 

「シャマルさん!」

 

「はやてちゃん達が!」

 

「えぇっ!? すぐに回復魔法を!」

 

シャマルは急いで特に重傷のフェイトに回復魔法をかけた。

 

「し、シャマル・・・・どないして、ここに・・・・?」

 

「ごめんなさいはやてちゃん。外に巨大な怪物が現れて、そいつが雄叫びを上げた振動で吹き飛ばされて、今まで気を失っていたの・・・・」

 

「そ、外にも・・・・? ほなら、シグナム達は・・・・?」

 

顔を曇らせるシャマルにはやてが聞くと、シャマルは悔しそうに下唇を噛んでから口を開いた。

 

「・・・・ティアナちゃん達からの報告では、シグナムとザフィーラ、そしてヴィータちゃんは、外に現れた怪物と交戦したけど、呆気なく叩きのめされたらしいわ・・・・」

 

「っ! 何やて(ビキッ)あああぁぁぁぁ!!!」

 

「駄目よはやてちゃん、安静にして! 大丈夫よ、外にもライディーンって人達が現れて、応戦しているそうだから」

 

そう言って、シャマルは再度傷の具合を診る。

 

「酷いわね・・・・はやてちゃんは右腕が複雑骨折、右のあばら骨がヒビだらけ。なのはちゃんは、全身打棒状態だけど、フェイトちゃんはあばら骨が全部ヒビが入っているわ」

 

「えっ? なのはが一番軽傷なんですか?」

 

「一番重傷かと思っていたけど・・・・」

 

[私が攻撃を受ける寸前、マスターの全身に最大出力の魔力壁を展開していました。さもなければ、マスターは今頃潰れたトマトになっていまーーーー]

 

『ぐわぁあああああああああああああ!!!』

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

レイジングハートの言葉を遮るように、新たに現れたオレンジ色のライディーンと呼ばれる戦士が、怪物に蹴りを浴びせ、なのはが開けた孔から外に追い出すのを見て、なのはは、否、フェイトとはやても見ていた。

彼女達は、たった今自分達を虫けらのように叩き潰した怪物と、互角以上に戦っているライディーンと呼ばれる戦士達を見据えている。

 

「(・・・・・・・・・・・・ギリッ)」

 

それを見てなのはは、人知れず、そして自分でも気づかず、自分の奥歯を強く噛み締めていた。

 

 

 

 

 

ースワローsideー

 

『フハハハ! 面白い! これでこそ戦いだ! 先程の虫けら三匹との『お遊び』とはまるで違う!』

 

「ふっ! 『スワローレイピア』!!」

 

スワローが掌を掲げると、掌から花の竜巻を起き、それが収まるとオレンジ色の細剣‹レイピア›が出現し、スワローが手に取るとミノタウロスの身体を刺突していく。

 

「そら! そらそらそらそらそらそらそらそら!!!」

 

『グガァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

連続の刺突で、ミノタウロスの身体が穴だらけになる。

そして、レイピアから花吹雪の竜巻が吹き荒れ、スワローはそれでミノタウロスで浴びせ、その巨体を包み込む。

『ぐぅっ! あぁっ!!』

ミノタウロスは必死に花吹雪を振り払おうとするが、その背後にーーーースワローがソッと現れる。

 

『っ!?』

 

「ーーーー終わりだ。『スワローフィオーレ』!!」

 

スワローがスワローレイピアを突き立てる姿勢で回転しながら突撃し、ミノタウロスの身体を貫通した。

 

「醜い超魔よ。せめて美しく散れ」

 

ミノタウロスを背に、スワローはレイピアを振り払った。

 

 

 

 

ーイーグルsideー

 

『ば、バカな!? こんな・・・・! せ、せめて、『水瓶座のソディアックオーブ』だけでも・・・・!』

 

今にも砕け散りそうになるミノタウロスが、『水瓶座のソディアックオーブ』を天に掲げようとしたその瞬間ーーーー。

 

「ーーーーハァっ!」

 

イーグルが『ソディアックオーブ』を持った腕をイーグルソードで斬り捨て、『ゾディアックオーブ』をホークが手にした。

 

『き、貴様ら!!』

 

「これは貰っていくぞ! 超魔!」

 

『お、己ぇ!! ル、ルーシェ様、お許しをををを!!』

 

「っ、『ルーシェ』?」

 

ーーーードガァァァァァァァァァァァァンンッ!!!

 

ミノタウロスが爆散した。

 

「・・・・スワロー」

 

「ホーク・・・・」

 

ホークとスワロー、聖斗とレンは、お互いを見て小さく笑みを浮かべ、それを見てイーグルも笑みを浮かべる。

がーーーー。

 

『ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

 

「「「っ!」」」

 

大気と大地を震わせる程の大音量の雄叫びに三人が振り向くと、巨大な超魔『キマイラ』がいた。

 

「お前ら! 気を抜いてる場合じゃないぞ!」

 

「そっちが終わったら手伝いやがれ!」

 

「ファルコン! シーガル!ーーーーぐぅっ!!」

 

キマイラと交戦していたファルコンとシーガルがそう言った瞬間、イーグルの脳裏に『戦い方のヴィジョン』が過った。

 

「ーーーー『ゴッドバード・チェンジ』・・・・?」

 

『ガアアアアアアアアアアアアア!!』

 

イーグルがそう呟くと、キマイラの雄叫びで正気に戻る。

 

 

 

 

ーエキドナsideー

 

「うっそぉ〜! もうライディーンが五人も蘇ったの!? しかもさっきの、ミノタウロスじゃない! と言う事は、近くにルーシェ様がいるって事に・・・・!」

 

ホテル・アグスタの屋上から、高みの見物をしていたエキドナ。キマイラの雄叫びで吹き飛ばされ、床を転がって無様に気絶した女魔導師がいつの間にか消えていたが、そんなのエキドナにとっては塵芥が風で吹き飛んだのと同レベルの些末な出来事である。

新たなライディーン戦士の二人がキマイラと戦っていると、眼下のホテルからミノタウロスが現れ、さらに自分をこんな目に合わせたイーグルとホークの他に、新たなライディーン戦士まで現れた事に驚くが、それ以上に、今この場にルーシェがいるかも知れない事に、エキドナは顔面蒼白になった。

 

「ま・・・・まずいわ・・・・! ここは一旦トンズラね!」

 

ルーシェに見つかれば間違いなく消される。

かと言って五人のライディーン戦士と戦うのはあまりに分が悪い。連中がキマイラとの戦闘に気が向いている隙に、エキドナはホテル・アグスタから離脱した。

 

 

 

 

 

ーイーグルsideー

 

「良し! やってやるさ! 『ゴッドバード・チェンジ』!!」

 

イーグルがそう叫ぶと、イーグルの身体が変形し、鳥のような姿となった。

 

『か、身体がぁぁぁ!?』

 

地上の方で、ミーナに美緒にセシリア、若い魔導師四人が目を見開いて、大声を出していた。

 

ーーーーフォォォォォォォォォォッ!!

 

ゴッドバードとなったイーグルは全身に炎を纏い、その炎が大きくなり、巨大な火の鳥へとなった。

そしてキマイラの真上に上昇すると、すぐに急降下して、キマイラの身体を頭の天辺から真っ二つにした。

 

『グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!』

 

キマイラは絶叫を上げて消滅した。

 

「ーーーーふっ!」

 

イーグルは元の姿に戻ると、地面に着地した。

そしてイーグルの元に、他のライディーン達が集まる。

 

『(コクン)』

 

お互いに頷き合うと、そのままこの場を去ろうとしたーーーーその時。

 

ーーーージャキッ!

 

「「「待ちなさい!」」」

 

なんと、魔導師の三人が杖を突き立てて、自分達を包囲した。

 

「何!?」

 

「っ!」

 

「ぁっ!」

 

「はぁ!?」

 

「あ?」

 

ライディーン達は驚いたような声を上げる。スワローは今にも攻勢にでそうになっているが。

 

「あなた達には『高ランクロスト・ロギア』の不法所持の嫌疑がかかっています」

 

「その他にも、あなた方の正体やあの怪物について、聞きたい事があります」

 

「お願いします。私達の言う通りしてください」

 

はやてとなのはとフェイトはそう言って、杖の先端を突きつけながらゆっくりとライディーンに近づく。

 

「・・・・・・・・」

 

「これは任意同行であるならば、我々には拒否権がある筈です」

 

「悪いけど、俺達は拒否させて貰うよ」

 

イーグルが黙り、ホークとスワローがやんわりと拒否するが、魔導師達はそれで収まらず、杖の先端に魔力を込め始める。

 

「あなた達、自分達の立場が分かっているの!?」

 

「『ロスト・ロギアの不法所持』は、立派な犯罪行為に繋がるんやで!」

 

「私達の指示に従って下さい!」

 

「はっ! 【指示に従え】だ? 御高説を立派だが、やってる事は武器を突きつけての脅迫だろうが!」

 

「やめろシーガル! 確かにその通りだが、この手の連中は自分達に従わないヤツには容赦なく攻撃してくるぞ!」

 

フェイトとはやてとなのはの言葉に、シーガルが攻撃的な態度を示し、ファルコンが抑えながら中々酷い言葉を浴びせ、魔導師達の顔が僅かに不快そうに歪み。

 

『・・・・・・・・』

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

両者の間に、一触即発の空気が流れるが、魔導師達の杖を後ろからやって来た手が下に下ろさせた。

ミーナと美緒、セシリアだった。

 

『っ!』

 

「・・・・あなた達、何をしているの?」

 

「・・・・ウィッチーズとISの方が、何の御用でしょう?」

 

「なに、怪物に無様にやられて気を失っていたお前達を守り、さらにはお前達の友人二人を庇って負傷した恩人達に向かって、武器を突きつけてる恩知らず共を諌めているだけだが?」

 

「「「っ!!?」」」

 

美緒の言葉に、魔導師達はさらに不快そうに顔を歪める。

 

「こ、公務執行妨害になりますよ?」

 

「それがあなた達〈時空管理局〉のやり方なの? 『機動六課』は、エリート気取りの管理局の中では多少マシな部隊だと思っていたけど、どうやら私の目は節穴だったみたいね?」

 

「彼らはわたくしを守ってくれたのです! そのような方達にこのようなやり口、これがあなた方管理局のやり方なんですの!? 野蛮人!」

 

「〜〜〜〜っ!! 魔法を戦争の道具に使っているウィッチや! 質量兵器を使っているISの方がずっと野蛮だよ!!」

 

なのはがミーナとセシリアの言葉にギリッと奥歯を噛み締めると、吐き出すようにウィッチやISを侮辱する言葉を吐き出した。

 

『・・・・・・・・』

 

ミーナと美緒とセシリア、はやてとなのはとフェイトの間でも、一触即発の気配が漂う。

が、ミーナは一瞬ライディーン達に視線を送ると、ライディーン達はその意図を察した。

 

ーーーー早く逃げて!

 

と。

それにライディーン達はお互いに視線を交え、コクンと頷くと。

 

ーーーービュンッ!!

 

一瞬で上空へと飛び立った。

 

「ま、待ちなさ(ビキッ!!)ぐぅぅ〜・・・・!」

 

「「あぐっ!!」」

 

追うとした魔導師三人だが、まだ治療が完治しておらず、身体に激痛が走り、三人はその場に蹲ってしまった。

 

「はやてちゃん! なのはちゃん! フェイトちゃん!」

 

シャマルが急いで、三人に駆け寄った。

 

 

 

 

 

ールーシェsideー

 

ルーシェは避難誘導に従って避難した、ホテル・アグスタの上の階の窓から、戦いを眺めていた。

 

「(・・・・あれはキマイラ。誰が呼び寄せたのだ? ーーーーまぁ良い。それよりも・・・・)」

 

ルーシェは眼下の魔導師達から、オレンジ色の髪の少女に目を向ける。

 

「(ほぅーーーー中々“素質のある者がいるではないか”)」

 

「ーーーー〈МKネットワーク〉の神無聖月さん」

 

と、ルーシェの人間での名前を呼ばれる振り向くと、誰よりも先に避難していた三人の首相達がいた。

 

「おやこれは、〈南都〉の神無月千景首相。〈西都〉の藤姫静奈首相。〈北都〉の長坂美尋首相。もう既にこのホテルから避難しているものと思っていましたが、何か御用で?」

 

「そうどすな。今回の一件に関して、ちょぉっとお話しがあるんですわ」

 

藤姫静奈首相が京都弁で朗らかな笑みを浮かべて、そう言ってくる。が、後ろの二人の首相は高圧的な視線を向けており、ルーシェは何の話をするのか、大方の予想をつけていた。

 

「(ーーーーやはり人間は成長しているな。醜さと愚かさが)」

 

内心、人間に対する嘲弄を隠しながら、ルーシェは話を聞いた。

 

 

 

 

 

 

ーユーノsideー

 

そして同じく、ホテルのスタッフやオークションのスタッフと共に避難誘導をしていた一人の青年、魔導師の三人やアリサとすずかの友人である『ユーノ・スクライア』は、眼下での様子を眺めていた。

 

「ーーーーあの子は確か、真耶さんの生徒でイギリスの代表候補生のセシリア・オルコットさん?」

 

現在付き合っている一つ年上の恋人、山田真耶の生徒であるセシリアが、なのは達と揉めている様子を見る。

そして、つい先程まで異形の怪物と戦っていた鳥の戦士達を思い返していた。

 

「・・・・まさかあれはーーーーライディーン戦士? あの『聖創成戦争』の?」

 

 

 

 

 

ーアイリsideー

 

そして、ホテル・アグスタで事の様子を見ていたララ達。魔導師三人が飛び出し、イーグル達に武器を突きつけた際に、飛び出しそうとしたララをミーナ達が止め、代わりに彼女達が割って入ったのだ。

 

「管理局の人達、音也達を捕まえようとしたのかな?」

 

「どうして・・・・一十木くん達は皆を守る為に戦ったのに・・・・」

 

「美神さんもごめんなさい。折角神宮寺くんがやる気を出して戦ってくれたのに、管理局のせいでケチがついちゃって・・・・」

 

ララと春菜が管理局の魔導師三人の行動に不満を言い、唯がアイリに謝罪するが、アイリは困ったような笑みを浮かべる。

 

「気にしないで下さい。レン様が一歩踏み込んでくれただけでも私は嬉しいです。ーーーーしかし、管理局には、あの魔導師三人には・・・・残念と言うか、失望を感じました」

 

なのは達を見る目は、とても冷ややかな目であり、ヤミから五人の回収と予備の服を着せて、ソチラに戻すと連絡を受け、ララ達はその場を去った。

その際、アリサとすずかがララ達を、否、アイリの後ろ姿を訝しそうに見つめ、外にいるはやては何やらバッとこちらを振り向いたが、その時には既に、ララ達は会場から立ち去っていた。

 

 

 

 

 

ー龍也sideー

 

そして、『ホテル・アグスタ』での戦いから翌日。

校舎を歩く龍也先生に、同じく教師で現役アイドルである見た目は乙女の男性『月宮林檎』が話しかけた。

 

「ねえ龍也! もう少し待ってあげれば? 折角ライディーンになったんだし、それにあの子は素直じゃないだけなの。才能もあるのよ」

 

「ーーーー分かっている。だが、中途半端に音楽に関わるヤツに、この学園にいる資格はない」

 

「龍也・・・・」

 

そう言って、龍也先生は歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

ーレンsideー

 

そしてレンは、放送室で機材を動かし、全校に放送を開始した。

 

「ええ・・・・聞こえるかい? 皆」

 

 

 

 

 

ーアイリsideー

 

《ええ・・・・聞こえるかい? 皆》

 

「レン?」 

 

《アイリ‹子羊ちゃん›、聞こえてる?》

 

「レン様・・・・」

 

《龍也さんも、皆も聞いてくれ。俺の歌、今できた。ーーーー眠っていた想いを、最後のフレーズまで・・・・》

 

中庭でレンを待っていたアイリや音也達は突然のレンの放送を特別に来賓客として招待された美柑にヤミ、モモにナナにセリーヌ。別の場所にいる龍也先生に林檎先生に、トキヤに全校生徒。そして、図書室にいる真斗も聴いていた。

 

 

 

 

 

 

ーレンsideー

 

「ーーーーイッツ・ショータイム!」

 

ソコから始まるサックスの旋律と共に甘く情熱的な歌。

 

ーーーー夕陽が舞う 教室で 君だけを見ていた♪

 

ーーーーいつもは奪うだけ 簡単なレッスンタイム But・・・・奪われるなんて 反則なLOVE・・・・♪

 

 

 

 

ーアイリsideー

 

「・・・・////」

 

アイリはその歌を聴いて、何故か夕焼けの教室にいる自分をレンが後ろから抱き締める情景が脳裏に浮かび、頬を赤く染める。

 

 

 

 

ー龍也sideー

 

龍也先生と林檎先生は、レンの歌を聴き、課題は合格であると話し合った。

 

 

 

 

ートキヤsideー

 

「・・・・・・・・」

 

トキヤは何処か黄昏れた様子で聴いていた。

 

 

 

ー聖斗sideー

 

「・・・・・・・・」

 

聖斗は笑みを浮かべる。

 

 

 

ーレンsideー

 

レンは今は亡き母の姿を思い浮かべながら歌う。

 

ーーーー走り出す想い 情熱に変えたなら 君の為だけ言うさ オレの愛のラストフレーズ・・・・♪

 

思わず走り出してしまいたくなる歌詞。

音也達が放送室に駆けつけ、その歌に合わせて踊る。

勿論ーーーーレンがこの歌を誰よりも聞かせたかったアイリも。

 

ーーーー「世界の果てまでBelieve Heart」♪ hhh・・・・♪

 

夕陽に照らされたこの世界に、レンの歌が響き渡るのであった。




リリカルファンの皆さんには謝罪します。


〈ライディーンスワロー〉

神宮寺レンが変身するライディーン戦士。
花の力を操る。チームの中でも蹴り技を主体として戦うテクニックに優れている。技を放つとオレンジ色の花弁が舞う。
モチーフは燕。
装備 スワローレイピア(細剣)、 技 スワロースピンキック(連続回し蹴り)、スワロースクリューキック(花を纏いドリルのように回転するキック)、スワローフィナーレ(レイピアでドリル回転しながら相手に突撃)。
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