うたの☆超者さまっ♪   作:BREAKERZ

3 / 16
この世界では、〈ライディーン戦士〉と〈超魔族〉は、なのは達魔導師やウィッチのような、『普通の人間』にも見えます。


鋼鉄の翼を羽ばたかせ!

ー???sideー

 

『・・・・・・・・やはり、この時代にも現れたか、〈ライディーン〉』

 

地球から約16億強の距離にある土星の惑星リングの上に、人間の形をした異形の生命体が、宇宙服も着ずに立っていた。

 

『また私の邪魔をするようだが、『ゾディアックオーブ』を集め、全能の『ゴッドライディーン』を手にすれば、貴様らや愚鈍な人間共が有象無象に集まろうが、私の敵ではない!』

 

そう言って、異形は地球に向かって飛んでいった。その速さならば、地球の時間で言えば、半日も掛からず到着するだろうーーーー。

 

 

 

 

 

 

ーFW<フォワード>陣sideー

 

「ね、ねぇティア・・・・何だろうアレ?」

 

「わ、分かる訳、ないでしょう・・・・」

 

スバル・ナカジマは親友のティアナ・ランスターに変身した音也?を指差しながら聞く(若干目をキラキラさせていたが)、しかし、ティアナも状況が呑み込めず困惑しながら音也?を見ていた。

 

「エリオくん?・・・・ねぇエリオくん!」

 

「キュル?」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

キャロ・ル・ルシエと相棒の竜・フリードが、エリオ・モンディアルに話しかけるが、彼のその眼には、もはや音也?しか映っておらず、まるで聞こえていなかった。

 

 

 

ー音也sideー

 

音也の身体は別の姿になった。

炎を纏い、白と赤の鋼の鎧を纏い、背中に赤い鋼の翼を持った、顔にはバイザーを付けた、鳥のような人間のような姿ーーーー。

 

『グルゥアッ!!』

 

バーサーカーは口を開けて、牙を剥き出しながら、音也?に襲い掛かる。

 

「はぁっ!!」

 

「っ!」

 

音也?とヤミは、バーサーカーをヒラリと回避すると、音也?は明かりが灯った公園の外灯の上に立った。

 

『やはり貴様かっ! 〈ライディーン〉っ!!』

 

『・・・・〈ライディーン〉?』

 

バーサーカーが口にした言葉に、その場にいた全員と、この状況を見ているはやて達も首を傾げた。

そして、変身した音也?はその姿を露にした。

気高くも凛々しく、美しいその姿の名をーーーー。

 

「そうだ俺は、俺の名は・・・・〈ライディーン〉! 〈ライディーンイーグル〉!!」

 

『〈ライディーン〉! 目障りなヤツっ!! うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!』

 

バーサーカーは忌々しげにイーグルを睨んで、レリックの入ったカプセルを用済みと言わんばかりに放り投げ捨て、力を放出すると、その身体に稲妻が迸り、その巨体が三階建ての建物のように巨大になり、胴体にはアーマーを纏い、爪や牙をがさらに大きく鋭くなった。

 

『なっっ!!!?』

 

ヤミもなのは達も驚愕した。

 

『はああああああああっ!!』

 

「はっ!」

 

バーサーカーは口から黒い雷撃を放つが、イーグルは炎のバリアでそれを防ぐ・・・・が、雷撃が破裂して辺りに巻き込んで爆発した。

 

「(っ、音也!)」

 

が、イーグルは爆発から飛び出すと、バーサーカーの背後に一瞬で飛んでいた。

 

「っ! は、速い・・・・!」

 

“時空管理局最速のフェイト”ですら、その動きを捉えられなかった。

 

「たぁっ!!」

 

『ぐぁあああっ!!』

 

イーグルの拳が、バーサーカーの身体に叩きつけると、拳から炎が溢れ、その身体を燃やす。

あまりの熱量に、バーサーカーは悲鳴をあげて倒れる。イーグルは自分の拳を見る。

 

「“戦い方”を、この身体は覚えているのか?・・・・っ!」

 

『グルゥアアアア!!』

 

イーグルが自分の手を見て、戸惑うと、起き上がったバーサーカーが迫ってきた。

 

「『イーグルソード』ッ!!」

 

イーグルの手の平から炎が噴出すると、そこにライディーンイーグルの専用剣、『イーグルソード』が現れた。

 

「我が剣に、斬れぬもの無しっ!!」

 

イーグルは剣を構えると、刃に炎を纏い、一瞬でバーサーカーへと向かうと、イーグルソードを振り下ろした。

 

ーーーーザシュンッ!!

 

バーサーカーの身体は、一刀の元に両断された。

 

『バ、馬鹿な・・・・! だが、ライディーン戦士よ、我ら〈超魔族〉は復活した・・・・! 必ずや、目的を果たすぞ・・・・!! ぐぅあああああああああああああああああああああああっっ!!!!』

 

そう言うと、バーサーカーの斬られた傷から炎が噴出して爆発し、光の粒子となって消えたーーーー。

ヤミの近くに着地したイーグルに、ヤミが管理局の魔導師達に聞こえないように小さな声で話しかけた。

 

「音也・・・・? 音也、ですよね・・・・?」

 

「・・・・ヤ、ミ?」

 

不安そうな声を発するヤミに、イーグルは顔を向けて名を呼ぶと、ヤミは心底ホッとしたように胸を撫で下ろした。

 

「安心しました、どうやら大丈夫のようですね。ではここから離れましょう。そろそろ野次馬がやって来そうですし・・・・」

 

ヤミが公園の入り口に視線を向けると、スマホを構える野次馬が集まってきて、さらにパトカーまでやって来た。

まあ、住宅街のど真ん中であれだけ光やら、戦闘音がしていれば、近隣の住人が動き出すのは当然とも言える。

 

「音也。私の『ルナティーク号』に行きましょう。今ちょうど、この真上に来させていますから」

 

「(コクン)」

 

イーグルは頷くと、背中の鋼鉄の翼を広げ、さらにヤミも背中から天使ような翼を生やすと、二人は一気に羽ばたかせて、飛び立っていった。

 

 

 

 

 

ーなのはsideー

 

「あっ、待ちなさい!」

 

なのは達は、〈ロストロギア〉と一体化した少年と、怪物と渡り合った子供の頃のフェイトに似た少女を引き止めようとした。

がーーーー。

 

「おい! 一体なんだっ!?」

 

「凄い音や光がしたわよ!」

 

「テロリストかっ!? それとも〈ネウロイ〉かっ!?」

 

「さっき、翼を生やした変な人達がいたような気がしたけど・・・・」

 

「下がって! 皆さん下がってください!」

 

近隣の住人達や警察が公園に集まってきた。中にはイーグルとヤミの事を言う野次馬も。

 

「あぁー! あそこにいるのって、〈時空管理局〉の魔導師の、高町なのはとフェイト・T・ハラオウンじゃないですかー?」

 

そんな野次馬達の中から、桃色の髪を肩口まで伸ばした女の子が、なのは達を指差してそう言うと、周りの野次馬達も一斉にザワつきだした。

 

「本当だ! 高町なのはとフェイト・T・ハラオウンだ!」

 

「うわっ! 生で見ると、凄い美人!」

 

「あれ? でもなんで北都の魔導師が東都にいるんだ?」

 

「何かの事件かしら?」

 

有名人のなのはとフェイトがいるものだから、野次馬達の興味は完全にソッチに移り、中にはスマホやらを構えて写真を撮り初めた。

 

「ち、ちょっと!」

 

「や、やめてください!」

 

あくまで自分達は、〈ロスト・ロギア〉の護送任務で東都に赴いたが、あくまで、“護送ルートの中でのみ魔法の使用を許可されている”。

しかし、東都政府から許可を得ずに、住宅街に侵入し、その上空で魔法の使用をしたのだ。

このままでは北都政府、いや、機動六課を疎ましいと思っている上層部に、機動六課を非難する口実を与えてしまう可能性もある。

 

《なのはちゃん! フェイトちゃん! フォワードの皆を連れて、レリックを回収して離脱するんや!》

 

「で、でもさっきのーーーー」

 

《今はアカン! このままやとこっちが不利になるだけや!》

 

部隊長であるはやてにそう言われ、なのは達は渋々とレリックを回収すると、上からヴァイス・グランセリックが操縦するヘリコプターが降下してきて、なのははティアナとスバルを抱え、フェイトはエリオとレリックを抱えたキャロとその肩に乗ったフリードを抱えて、ヘリコプターへと飛び乗り、その場から離脱した。

 

「・・・・・・・・」

 

周りの野次馬達がなのは達が乗ったヘリコプターに向けてスマホを向ける間、なのは達の事を指差した少女も、静かにその場から去っていったーーーー。

 

 

 

 

ー音也sideー

 

音也とヤミは、『ルナティーク号』で結城家の上空に到着すると、窓から音也の部屋に入った。

ちょうどその時、部屋のドアを開かれると、桃色の髪を肩口まで伸ばした少女、『モモ・べリア・デビルーク』が入ってきた。

 

「プリンセスモモ!? この人は・・・・」

 

「分かってますよヤミさん。音也さん、ですよね?」

 

「えっ?」

 

「実は音也さんが家を出た後、こっそりと尾、イエ、夜道は危ないと思って、心配して付いていったんです」

 

明らかに、尾行と言いそうになったのを訂正していたが、ヤミは取り敢えず聞かなかった事にした。

 

「そしたら、あんな状況に遭遇してしまいました。管理局の魔導師の方は、顔を見られた訳ではありませんし。東都にいる以上は余程の事が無ければ、魔導師達が来る事は無いでしょうね。・・・・問題はーーーー」

 

「・・・・・・・・」

 

モモはライディーンイーグルへとなった音也に顔を向ける。

 

「音也さんの姿をどうするか、ですね。それに、〈ライディーン戦士〉や〈超魔族〉。分からない事が多すぎます・・・・」

 

ーーーーフフフフフフ。

 

「「「っ!?」」」

 

突然音也の部屋の窓の外から響いた声に、三人は肩を揺らして窓の縁に座っている人物がいた。それはーーーー。

 

「グリィィィィブニィィィィィング! ミスター・一十木! &<アーーンド>ミス・ヤミにプリンセス・モモ!」

 

「っ! 早乙女校長!?」

 

「突拍子もなく現れますね、この妖怪・・・・!」

 

この妙にハイテンションで、スーツ姿に大きめのサングラスを着けた怪しい男性こそ、『シャイニング早乙女』であった。

 

「ミスター・一十木。ユーが変身したのは、何世代もの間に戦ってきた戦士、〈ライディーン〉です!」

 

「〈ライディーン〉・・・・」

 

「明日の日曜日。西都の『ISシティ』に行きなさ~い!」

 

「『ISシティ』?」

 

「イエス! ユーと同じ、〈ライディーン戦士〉がそこにいるかも知れません!」

 

「〈ライディーン戦士〉は、音也さんだけではないんですか!?」

 

「それは・・・・ユー達の目で確かめなさ~~~~~い!!!」

 

そう言うと、シャイニングは窓から飛び降りると、何処から現れたのか、ヘリコプターからワイヤーで吊るされており、そのまま夜の中へと消えていった。

イーグルは変身を解除して、音也に戻った。

 

「「っ!!?」」

 

それを見て、ヤミとモモは驚愕した。それに構わず、音也は口を開いた。

 

「『ISシティ』・・・・そこに、俺と同じ〈ライディーン戦士〉が? 女の子、なのかな?」

 

「あの、音也さん。シリアスになっている所申し訳無いのですが・・・・」

 

「えっ・・・・ん?」

 

モモは口の端から涎を少し垂らしながら、音也の姿をマジマジと見つめおり、首を傾げた音也が自分の姿を見下ろすとーーーー全裸になっていた。

 

「ええっ!? な、なななな何でぇっ!?」

 

「・・・・音也」

 

「っ!」

 

冷たいヤミの声に目を向けると、手をハンマーにしたヤミが腕をあげていた。

 

「えっちぃのは、嫌いです!」

 

「うわああああああああああああっ!!!」

 

ヤミの攻撃から逃げる音也。悲鳴が聞こえ、ララ達が来るまで、部屋の中でヤミと追いかけっこを始めた。

まあ、ララ達が全裸の音也を見て、さらに状況がカオスになったのは割愛する。

 

 

 

 

ー???sideー

 

「・・・・・・・・」

 

その少年は、明日向かう『ISシティ』の事を調べ終えると、先ほど習字で書いた【いざ、出陣】を見た後、窓から見える月を見上げて呟く。

 

「会えると、良いな・・・・。息災なんですか? 『姉上』・・・・」

 

その少年、聖川真人は、『ISシティ』の『IS学園』で教鞭を振るう姉、織斑千冬の事を思い、夜空に向かって問いかけたーーーー。

 




この後ララや美柑がヤミを宥めて、ヤミは怒りを収めた。

ヤミはシャイニング早乙女を妖怪扱いしています(笑)。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。