うたの☆超者さまっ♪   作:BREAKERZ

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聖川真斗 その過去

聖川真斗ーーーー。

日本有数の財閥、聖川財閥の長男として厳しく育っていった。常に父親である『聖川真臣』の期待とプレッシャーに晒され、父親に精神的に逆らえなくなっていく真斗には、心の支えとなってくれていた『姉』がいた。

その名を『聖川千冬』。

どちらかと言えば父親と容姿が似ている自分と違って、病弱な母親『聖川百夏<モモカ>』に似た容姿をした姉は、『世界最強の兵器』〈IS<インフィニット・ストラトス>〉の日本代表にして、世界最強のISパイロットとして活躍する自慢の姉だった。以前から交流があった『篠ノ之神社』の娘、『篠ノ之箒』と出会えた。社交パーティーで『神宮寺グループ』の御曹司とも出会えた。

父親と不仲だった姉は、その父親に怯える自分にとっては憧れだった。自分にピアノを教えてくれたのも姉であった。上流層の人間が通う学校ではなく、普通の学校に通えるようにしてくれたのも姉であり、友人を得る事もできた。

真斗は姉の千冬を慕っていた。どんなに父が恐ろしくても、どんなに家が息苦しくても、姉がいれば耐えられた。

 

 

しかしーーーー運命は残酷な形で、姉弟の絆を引き裂いた。

 

 

それは真斗が11歳の頃ーーーー姉がISの世界大会とも言われる、第2回モンド・グロッソの日本代表として出場し、決勝戦を迎えようとしていた時だった。

真斗はーーーー誘拐されてしまった。

だが、唯でさえ〈ネウロイ〉の存在のせいで、『ISが強いのは人間相手だけで、侵略者の〈ネウロイ〉にはまるで役に立たない』と風潮され、〈時空管理局〉からは『質量兵器の廃止』を受けている昨今。

自分達の唯一の主張の優位性と、ISの優秀性を世に知らしめておきたい女尊男卑主義者達が、真斗が誘拐された事を千冬に伝わないように仕向けたのだ。

 

「くっ・・・・!」

 

何処かの大きな工場のような場所に連れてこられた真斗は、悔しそうに歯噛みした。

姉が自分を助けたくれなかった事にではない、自分が姉の足を引っ張る事になってしまった事が悔しいのだ。

近くでは、誘拐犯達が、首謀者らしき女性と口論している声が聞こえ、どうやって逃げれば良いのか、真斗は思考を巡らせていたその時ーーーー。

 

「真斗坊っちゃま」

 

「っ! 爺や・・・・?」

 

何と、潜伏先のアジトに、幼い頃から自分の世話を焼いてくれた爺やが助けに来てくれたのだ。

首謀者の女は真斗を縛っていた縄を切り終えた爺やを見つけると、舌打ちをし、口汚く爺やを罵りながら、誘拐犯達に拳銃を発砲するように指示を出した。

 

「むっ! 坊っちゃま! 此方です!」

 

「あっ・・・・」

 

真斗は爺やに手を引かれながら、この場から逃げようとした。途中、真斗の靴の片方が脱げ落ちたが、真斗も爺やも構わず出口に向かい、あと少しの距離だったが。

 

ーーーーパンっ!!

 

「ぐあっ!!」

 

「爺やーーーー!!」

 

何と、首謀者の女性が発砲した弾丸が、爺やの右肩を貫通してしまったのだ。

血を流す爺やを何とか担ぎながら、真斗は物陰へと隠れると、ソッと周りを見た。

そして、首謀者の女がISを纏っていたのが見えた。それも、量産型ではない、オリジナルのようなデザインのISだ。

ISのレーダーならば、こんな狭い工場に隠れた人間二人なんて、すぐに見つけてしまうだろう。

 

「爺や・・・・ごめん、オレのせいで・・・・!」

 

「いえ、坊っちゃまを守るのも、この老いぼれの勤めでございます・・・・」

 

「姉上は、俺を見捨てたのか・・・・?」

 

「トンでも、ございません。千冬お嬢様が、坊っちゃま見捨てるなど・・・・この事を、お嬢様に伝えようとしたのですが、日本のIS関係者達に邪魔されて、しまいまして、伝えられなかったのです・・・・!」

 

「そう、なのか?」

 

「一応は、お嬢様の携帯に、メールを送っておきました、お嬢様が試合を終わっていれば、すぐにここにーーーー」

 

「見ぃつけた!」

 

「「っ!!」」

 

首謀者の女に見つかり、真斗は爺やを担いで逃げようとするが、目の前に誘拐犯達が待ち構えていた。

 

「坊っちゃま! ここは爺やが「邪魔だ薄汚いジジイ風情がっ!!」 ぐあぁっ!!!」

 

「爺やーーーーーーーー!!!」

 

首謀者の女がISで爺やを殴ると、地面を転がり倒れ、真斗は悲鳴混じりに大声を発した。

 

ーーーーその時に、真斗の目の前に、1枚の羽が現れた。その羽から瞳が開かれると、凄まじい光が真斗の身体を包んだ。

 

『お前は、今、ここで倒れてはならない。私は〈ライディーン〉。そしてお前はーーーー私になるのだ!』

 

「あ、あぁ・・・・!!」

 

『変身しろ! 戦え! 〈ライディーンホーク〉!!』

 

真斗はその羽、〈ゴッドフェザー〉からの声に従い、光から顔を覆った奴等、爺やを傷つけた奴等を睨むと、〈ゴッドフェザー〉を手に取りーーーー。

 

「超者・降臨!!!」

 

そう叫んだ瞬間、真斗の身体は鋼鉄に包まれ、身体は11歳の身体から大きくなり、青年位の体格へと変貌した。

 

「うああああああああっ!!!」

 

身体を鋼鉄に包まれそれが砕けると、雷を迸らせ、青いの鋼の鎧を纏い、背中に青い鋼の翼を持った、顔にはバイザーを付けた、鳥人間のような姿ーーーー〈ライディーンホーク〉へと変貌した。

 

「な、なんだコイツは!!」

 

首謀者の女性は周りの男達に発砲を命じると、腰が引いていた男達が拳銃を突きだして、真斗が変身したホークへと弾丸を放った。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

が、ホークは拳銃の弾丸が当たっても、傷一つ付いていなく、その弾丸は弾き飛ばされるだけだった。

 

「何をしているんだよこの役立たず共!」

 

首謀者の女性が口汚く叫ぶと、ISに装備されてきた武装で、ホークを攻撃した。

激しい弾幕による煙で、ホークの姿が見えなくなってしまった。

 

「ちっ、死んだか。まぁ仕方ないだろうが・・・・(ピピッ)ん?」

 

首謀者の女性は、センサーが警告音を鳴らしたので、訝しげに煙の方を見ると、煙が晴れるとソコにはーーーー。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「な、なんだとぉおおおおおおっ!!?」

 

何とホークが毅然と、無傷で立っていた。世界最強の兵器であるISの攻撃をマトモに受けて無傷だなんて、首謀者の女性は頭が可笑しくなりそうだった。

 

「ーーーーーーーーう、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!」

 

ホークは、真斗には、ほとんど意識がなかった。ただーーーー目の前の敵を倒す事のみだった。

 

「はぁああああああああああああああっ!!」

 

『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!』

 

ホークが全身から雷を迸らせると、周りの男達が電撃を浴びて、気を失った。

 

「っ! っ!?」

 

首謀者の女性は周りの男達が倒れたのを見て、ホークを完全に、危険な敵と認識した。

 

「はぁああああああああああっ!!!」

 

「この化物ぉぉぉぉっ!!!」

 

首謀者の女性がホークとぶつかった。その際に倉庫に置かれていた機材やドラム缶等に、ホークの放った雷が当たり、火花を巻き起こし、倉庫の中で爆発が起こったーーーー。

 

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!

 

 

 

 

ー千冬sideー

 

「・・・・・・・・っ!!」

 

聖川千冬は自分のISの出力を最大にして空を飛び、真斗が誘拐された倉庫へと向かっていた。

モンド・グロッソを優勝して2連覇を達成し、その功績を使って、弟の真斗と妹を連れて、聖川家を出ようと考えていた。

しかし、試合が終わり、真斗と爺やの姿が見えない事を不審に思い、携帯を確認してみると、爺やからーーーー真斗が誘拐された事を知った。

急いで爺やからのメールから潜伏場所を知り、表彰式などどうでも良いと言わんばかりに、飛び出していた。

そして、漸くその場所が目の前に見えたと思ったら、

 

 

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオンンン!!!

 

 

「なっ!?」

 

突然、その場所が爆発し、その場に止まった千冬に爆風が襲い掛かる。

 

「ま、真斗・・・・!!!」

 

千冬は最悪の予感を感じて、再び飛んだ。

 

 

 

 

ーホークsideー

 

「く、くそっ! この、この化物めがっ!!」

 

「・・・・・・・・」

 

首謀者の女性はISがほぼ全壊状態にあり、ホークはほぼ無傷であり、どちらが優勢など火を見るよりも明らかだった。

 

「くそくそくそくそくそくそくそくっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

首謀者の女性は地団駄を踏むように喚くと、懐から閃光弾をホークに向けて投げ、それが破裂すると、激しい光がホークの視界を封じた。

 

「・・・・・・・・」

 

目映い光が収まると、首謀者の女性はその姿を消していた。どうやら退散したようだ。

 

「う、おぉ、おおおおおおおおおおおおっ!!!」

 

が、ホークが身体にみなぎる力の奔流に、我を失い、放電していた。

 

「爺やっっ!!!」

 

「・・・・・・・・」

 

ホークが声がした方に目を向けるとソコにはーーーー血だらけの爺やを抱き抱えた千冬だった。

ホークは千冬の姿を見て、一瞬動きが止まろうとした。

が、爺やをソッと横たわらせた千冬が、ブレードを構えて、ホークを鋭く睨んだ。

 

「・・・・貴様、真斗を・・・・真斗をどうしたっ!!?」

 

「っ!」

 

千冬がホークに向かって飛び、ブレードを振り下ろした。

 

 

 

 

ー千冬sideー

 

千冬は爆炎の中から、血を流す爺やを見つけ、抱き抱えると、爺やがうっすらと目を開けた。

 

「ち、千冬、お嬢様・・・・!」

 

「爺や! 大丈夫なのか?!」

 

「はは、老骨が少々、無理をしたみたいです・・・・」

 

右肩の傷から血が流れている。早くしないと手遅れになってしまう、と千冬が焦ると、爺やが口を開いた。

 

「お嬢様、ぼ、坊っちゃまは・・・・」

 

「っ!真斗は、真斗はどうした?!」

 

爺やが震えながら指を指すと、炎の中に佇むホークを、千冬は捉えた。異形の姿のホークに警戒する千冬の目に、ホークの足元に転がるーーーー“真斗の靴の片方が落ちているのを見つけた”。

 

「お嬢様・・・・坊っちゃまは・・・・!」

 

「・・・・・・・・」

 

「お嬢様・・・・?」

 

千冬が優しくゆっくりと爺やを横たわらせると、ブレードを展開させて、ホークにその切っ先を向けた。

 

「・・・・貴様、真斗を・・・・真斗をどうしたっ!!?」

 

そう叫び、千冬はブレードを持って、ホークにぶつかった。

 

「お、お嬢様・・・・!! いけません、その御仁は・・・・!!」

 

爺やの声は空しく響き、ホークも真斗の意識がないのか、目の前の千冬を敵と認識してしまっているのか、掌から雷撃を放って千冬を攻撃する。

 

「うあああああああああああああっっ!!!」

 

ISのシールドを貫き、千冬の身体が電撃で激しい痛みと痺れに苦痛の声を上げた。

とーーーー。

 

「っ!(・・・・あ、姉上・・・・? や、やめろーーーー!!)」

 

真斗の意識が戻り、ホークが放つ雷撃を止めた。

 

「っ! はあぁっ!!」

 

雷撃が収まり、千冬はブレードを振りかぶって、ホークの身体を斬り捨てようとしたその刹那。

 

「お嬢様!! その御仁は、真斗坊っちゃまです!!!」

 

「なっ!」

 

爺やの言葉に、千冬はホークを見ると、その身体は一瞬光ると、身体は全裸となった真斗の姿だった。

 

「・・・・・・・・」

 

「ま、真斗っ!!??」

 

千冬はブレードを振り下ろそうとする腕を必死に止めようと思ったが、勢いがついてしまったその刃を止める事ができず、真斗の幼い身体を斬り捨ててしまいそうになったその時ーーーー。

 

ーーーーカンッ!!

 

「なっ!!」

 

何処からか飛んで来た攻撃に、千冬のブレードは真斗の身体をギリギリ避けて、地面に落ちた。

 

「っ!」

 

千冬が攻撃が飛んで来た方向を見ると、ホークと同じ姿をした“孔雀のような戦士”が、空中から自分を見下ろしていた。

 

「・・・・・・・・」

 

その戦士は黙ってその場から、高速で飛翔して去っていった。

千冬は真斗が倒れる音を聞いて、真斗を抱き抱えた。

 

「真斗・・・・! 真斗!!!」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

意識を失った弟を見て、千冬は血の気が引いた。

今・・・・自分は・・・・真斗を・・・・最愛の弟をーーーー殺そうとしていた。

 

「あ、ああ、ああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!」

 

燃え盛る倉庫の中、千冬の慟哭が虚しく響いた。

 

 

 

 

 

 

それからすぐに、真斗と爺やは病院に連れていかれ、真斗は衰弱により眠り、爺やは全治四ヶ月で済んだのは幸いな事だった。

爺やから聞いた話により、真斗の誘拐の事を知らせなかったIS関係者達は、女尊男卑主義者の息のかかった者達である事が判明し、千冬は「次にふざけた真似をすれば、私は貴様らを許さん」と主義者達を脅し、現役を引退した。

そして千冬は、以前から教官として来てほしいと頼まれていたドイツへ向かう事にした。

聖川の名前を捨ててーーーー。

 

「姉上! 姉上ーーーー!!」

 

真斗は、自分を置いて去っていく千冬の手を掴んだ。だがーーーー。

 

「っ!!」

 

パンっ!

 

千冬はその手を弾き、真斗の悲しそうな顔を見て、険しい顔を浮かべてから、聖川家から去り、母親の旧姓である『織斑』の姓を名乗るようになった。

 

「姉上・・・・なんで、行ってしまったん、ですか・・・・!」

 

涙を流しながら真斗は待った。

千冬との思い出のピアノの前で、いつか千冬が戻ってくる事を信じて。

父は千冬からの最後の頼みで、真斗を上流社会の学校ではなく、一般の学校に通うようにしてもらい、ソコで真斗は、『鳳鈴音』や『五反田弾』と妹の『蘭』と出会い、それなり楽しい日々を送った。

そして社交パーティーの場で出会った『デュノア社』の『シャルロット・デュノア』と友達(今の所真斗としては)になり、姉の千冬が日本に帰国した時に追ってきた『ラウラ・ボーデヴィッヒ』に嫁宣言されたりした。

そして、父親の意思で、上流社会の高校に入学する為に、受験会場に来た真斗は道に迷い、ある扉を開くとソコには、整備中のISを見つけ、それに触れようとしたその時ーーーー。

 

「ヘイミスター! ソコは立ち入り禁止なのでぇ~す!」

 

「っ! シャイニング、早乙女・・・・?」

 

早乙女学園の学園長、シャイニング早乙女に止められた。

 

「・・・・・・・・」

 

「な、何でしょうか?」

 

「ユー! 我が早乙女学園に入学しなさぁ~い!!」

 

「えっ!?」

 

それから話がトントン拍子に進み、芸能界で聖川家のアピールをするためにも、真斗は早乙女学園に入学した。

その事を、“とある一人の天才という天災”が、気に入らなそうに見ていたのは、知る由もなかった。

 

 

 

* * *

 

 

「・・・・・・・・」

 

そして現在、真斗は日曜日を利用して、新幹線で『西都』の〈ISシティ〉に向かっていた。ソコで『IS学園』に入学している友人の女の子達と、教鞭を振るっている姉、千冬に会うためにだ。

その後ろの車両では、同じ早乙女学園の生徒である友人達が騒いでいるのを知らず。

 

 

 

 

「漸く、着いたか・・・・」

 

「「「「真斗!!」」」」

 

駅の出口に出た真斗の目の前に、黒髪をポニーテールにした長身の凛々しい女の子の篠ノ之箒。

茶髪をツインテールにした小柄な中国人の女の子、凰鈴音(通称鈴<リン>)。

金色の長髪を後ろに結わえたボーイッシュなフランス人の女の子、シャルロット・デュノア(通称シャル)。

銀髪をストレートに伸ばした鈴音よりも小柄で左目に眼帯を着けたドイツ人の女の子、ラウラ・ボーデヴィッヒが出迎えてくれた。

 

「久しぶりだな箒。鈴。シャル。ラウラ」

 

「うむ。久しぶりだな」

 

「箒。綺麗になったな」

 

「っ!」

 

真斗の言葉に、箒は顔を真っ赤に染めた。

 

「ちょっと真斗! 久しぶりにあって箒だけ誉めるの?」

 

「勿論。また鈴に会えてとても嬉しい限りだ」

 

「うぅっ!」

 

鈴もまた、真斗の言葉に顔を真っ赤に染める。

 

「シャルも日本に来ていたんだな?」

 

「うん。デュノア社も最近では『ウィッチ』が使う『ストライカーユニット』の開発に力を入れているけど、IS関連も無視できないから、僕をIS学園に入学させたんだ・・・・」

 

家庭事情が複雑なシャルロットに、一瞬真斗は自分と重ねたが、それでも笑みを浮かべ、

 

「しかし、こうしてまたシャルに会えるようになったからな。それは嬉しい事だ」

 

「っ、う、うん! 僕も真斗に会えて嬉しいよ!」

 

「嫁よ。私に会えて嬉しくないのか?」

 

「勿論嬉しいが、ラウラ。俺は男だから嫁にはなれんといつも言っているのだが・・・・」

 

「日本では、気に入った者を嫁にするのが風習だと、我が『黒ウサギ隊』の副隊長『クラリッサ』が教えてくれたのだ。だから、真斗は私の嫁だ!」

 

『クラリッサ・ハルフォーフ』。ラウラが隊長を務める『黒ウサギ隊』の副隊長の大尉である。日本通を自称するが、その知識は偏った物が多く、ラウラに対しての真斗とラウラの親友のシャルロットの悩みの種である。

 

「クラリッサ大尉・・・・。しかし、ラウラも来てくれるとは嬉しいな」

 

「うむ。嫁を出迎えるのと、クラリッサから『QUARTET NIGHT』の新曲を買ってきて欲しいと頼まれてな。クラリッサの一押しは『カミュ』と言うアイドルらしい。是非あの氷のような眼差しで見下ろして貰いながら踏んで欲しいと言っていたが?」

 

それ以上の事は聞くのが恐いのか、真斗達はそれ以上言わなかった。

と、そこでーーーー。

 

「あれ? 真斗?!」

 

「っ、一十木? デビルーク?」

 

後ろから聞こえた声に振り向くと、同じ早乙女学園の学友である、一十木音也とララ・サタリン・デビルークや他に大勢の女の子達がいた。




オリジナルキャラを紹介します。

ー『聖川百夏<ヒジリカワ モモカ>』ー

旧姓は『織斑』で、千冬と真斗と『妹』の母親。
容姿は千冬と瓜二つで並ぶと姉妹にすら見えるほど若々しい姿に、黒い髪を腰にまで伸ばしたストレート。
千冬の目付きを柔和にし、物腰は柔らかく温厚な大和撫子な性格。バストとプロポーションも千冬に負けず劣らずだが、スポーティーな千冬と違って女性らしい柔らかそうな肢体をしている。
真斗の一般学校への入学も、早乙女学園への入学も、この母親の助けが無ければ通らなかったくらいである。
夫との仲はとても良好。子供達の事も心から愛しており、千冬が頭が上がらない数少ない人物である。
目下の悩みは千冬の片付けられない性格と早く身を固めて欲しいと思っている。真斗の方は、いっそ全員をお嫁さんにすれば良いのではとも思っている。
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