朝霧さんたち   作:A×K(アツシくん)

6 / 7
第6話

「ぜっっっっっっっったい行かない!!」

秋乃「まだ言ってる~…」

 

「あんな方法で選ばれた部長なんかやるかっ!今日から幽霊部員じゃ!」

秋乃「美章園先輩に怒られちゃうよ~」

「知るかっ!」

秋乃「あっ、どこ行くの~っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

【校庭】

 

「ったく、なんで俺が……」

必ず来るように言われてる訳でもないし、生徒会長...悠子先輩も諦めるだろ。

 

「そもそも、俺は体験入部だ──────」

その時、足元にボールが転がってきた。

 

「…ソフトボール?」

茜「すまん、すまん!取ってーや!」

「…松原?」

茜「おっ、兄さんやんけ!何しとるん?」

「(部活サボってるとか言うと面倒なことになりそうだな...)ブラついてるだけ」

 

茜「お、そかそか!♪

ボール返してや~♪」

落ちてたボールを手に取る。

 

茜「ばっちこーい!!♪」

「…怪我しても知らないぞ」

 

振りかぶって腕を振ると…。

 

 

 

ッパァァアアアアンッ!

 

乾いた革の音と共にグローブの中にボールが収まった。

 

茜「……~っ!…バケモンみたいな球投げるなぁ~っ…」

「んじゃ、俺はこれで」

 

茜「そういや、兄さん?部活は結局なににしたんや?」

「…んぐ…っ(恋愛研究部…とか言えない)

入ってないよ、帰宅部だ…んじゃな」

 

茜「…ほーん、生徒会長のねーちゃんが言ってた強くて頼もしくて理想のただ1人の男子部員かと思ったんやがなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あれ、ちょっと待てよ…?」

そういや悠子先輩が言ってた気が…。

 

悠子【ソフトボール部の元気っ子は~─────】

「…いやいやいや…まさか、なぁ…?」

 

 

 

────────────────────────

 

 

【部活】

 

ホワイトボードには、大きな字でこう書かれていた…。

 

 

悠子「''可愛い''とは!!!!!」

 

…………シーン。

場の雰囲気にヒヨコが3匹トコトコ歩いてそうなくらいの沈黙。

悠子「……もーーーー!!!なんでこんな時に、浩二は居ないのよ~!!」

 

椅子に座りながらジタバタする悠子。

相変わらず生徒会長の威厳は微塵もない。

 

秋乃「部長になったことが不服のようで…」

悠子「あんの不良少年め~…」

瀬良「…しょうがないなぁ、探してきてあげるよ」

悠子「えっ、心当たりあるの!?」

瀬良「こういう時の後輩くんの行動パターンは読めるよ、何となく、ね♪」

 

 

そう言うと、西宮は部室を後にした。

 

秋乃「…あの、今だから聞けるんですけど…何でこーくんをこの部活に…?」

悠子「そうね、朝霧さんも気になってるみたいだし、答えましょうか」

琴美「紙で指切ると痛いですよね」

悠子「秋乃ちゃん、この子過激!!ねぇ、過激!!」

秋乃(威厳ないなぁ…)

 

悠子「…コホン、あの子を選んだ理由だけど…直感よ

第六感でも閃きでもニュータイプでも何でもいいわ」

琴美「安直な…」

 

悠子「そうかしら?私としては選んで正解だったと思うわ

正直、楽しくて堪らないわ」

秋乃「…うぅーん…こーくんが乗り気になるとは思えないけど…」

悠子「ふっふっふ…不貞腐れてへそ曲げてるのも今のうちよ…」

命「………」

 

秋乃「美章園先輩、顔が悪キャラになってます」

悠子「はっ、いけないいけない…」

琴美(騒がしい…)

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

【保健室】

 

 

 

「……………………」

ここが落ち着く。

とりあえず少し寝てから帰ろう。

 

 

(…って、まんま不良っぽいな、俺)

まぁ、今更周りの見方が変えようとか思わないが。

 

 

ガラガラ…。

 

(ん、保健室の先生でも帰ってきたか?…まぁ、いいや…寝よ)

瀬良「みーつけたっ」

 

「…副会長さん」

瀬良「ダメだよ、おサボりは?」

「…説教すか」

瀬良「ふふっ、うそうそ♪

まぁ、悠子に振り回されてるから疲れるよね♪」

 

「…あの、なんで頭撫でてるんすか」

瀬良「寝顔が可愛いなあって♪」

「……………」

瀬良「意外とこういう時は子供っぽいんだね?いいこと知っちゃった♪」

「……………」

瀬良「あ、寝返り打たないでよ~」

 

「…副会長さんってそんな感じだったんですね」

と、背中越しに言ったら…西宮は耳元に顔を近づけた。

瀬良「君だけに…かも、よ?♪」

「…っ」

 

瀬良「あははっ!顔真っ赤!♪」

「あ、あのなぁっ!」

 

瀬良「…先輩を襲っちゃうのかな誰もいない部屋で~~…?♪」

「…~っ!」

 

ダメだ、副会長さんのペースに飲まれそうだ。

 

瀬良「さっ、部室に戻ろうかな…キミも戻る…よね?♪」

「…分かりましたよ」

瀬良「物分りのいい後輩くんは、好きだよ♪」

「………」

 

副会長って…いつもこんな感じなのだろうか…。

 

 

 

─────────────────────────

 

【部室】

 

 

瀬良「連れてきたよ~」

悠子「ホントに連れてきたの!?」

 

秋乃「あはは、こーくん借りてきた猫みた~い」

「…ったく…」

 

悠子「はい、浩二!可愛いとは!!??」

手をマイクのように差し出す悠子先輩。

 

「…え?」

悠子「可愛い、とはっ!」

 

「…可愛いって…朝霧さんや秋乃や副会長さんの事を言うんじゃないのか?」

秋乃「…///」

瀬良「…たはは~…」

琴美「悪意無く言ってるのが怖いわね」

 

「…え?」

悠子「ね~え~っ!!!アタシは~っ!?!?!?」

「…えっと…デカい??」

悠子「────────────────」

 

ピキっと固まる悠子先輩。

そのまま、副会長さんのところを歩み寄った。

 

 

悠子「瀬良~ぁ…後輩に汚されちゃう~…」

瀬良「言い方言い方」

 

「…なんか俺不味いこと言ったかな?」

秋乃「99.9%こーくんが悪いよ」

「えぇっ!!?!?!?」

琴美「自覚無し…重症ね」

 

 

 

 

 

 

ガラガラっ。

 

 

 

茜「すんまへん!遅うなりました~!」

「…あ」

 

茜「ん?……あぁ~!!!!」




評価・感想・お気に入り登録
よろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。