黒の剣士と白い悪魔 リメイク   作:雪染遊真

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仕事の残業やらで書く気力が湧かず時間がかかりました
また不定期になるとは思いますが
気長にお待ちいただけると幸いです
ちなみに今回は書き方を少し変えました
良さげなら次からはこの書き方にします


お風呂とボス攻略について

 

キリトが借りている農家の家は、トールバーナの町の東に広がる小さな牧草地沿いに存在する。敷地の脇をきれいな小川が流れ、設置された小さな水車がごとんごとんとのどかな音を立ている。二階建ての母屋は、一階にNPC農夫一家が暮らしている

 

「えっと……まぁごゆっくり……」

 

「うん、ありがとうキリト君」

 

キリトはそう言うとアスナ達は風呂場に入って行った……いやアスナとミトいくらなんでも目輝かせすぎじゃね?

 

「……どうすんるんだ?ミト達が風呂から出るまで暇だけど」三3三

 

「……とりあえずアイテム整理でもしてるか」

 

「だな」

 

  ふぁぁぁ……

 

暇を潰そうとメニューを開こうとするとそんな声が聞こえた

 

「……」

 

流石に男3人の俺達は黙り込むがカゲ先輩が沈黙を破る

 

「………おい、キリト今のってシャウト判定になんのかよ」

 

「……らしいですね」

 

「キリトとカゲ先輩動揺しすぎじゃない?」

 

俺がそう言うとキリトが食い気味に喋る

 

「いやいや、逆にお前は何で動揺してないんだよ」

 

「いや、流石に動揺はするよ?ただ顔に出さないだけ、あとリアルの方でフィリアが風呂入ってると似た感じの声聞いた事あるから少しだけ慣れてる」

 

「……あいつ、いつもそんな声出してんのか?」

 

カゲ先輩が微妙に顔を引き攣らせながらそう俺に問う

 

「いや流石にいつもでは無かったよ?というかカゲ先輩気になるの?……彼氏的には」三3三

 

「あぁ?………まぁ、少しはな……」

 

カゲ先輩が若干照れた様子で頬をかきながらそう答える弄りたい所だけど弄ると後が怖いので俺とキリトは何も言わない

 

「……と、とりあえずアイテム整理しようぜ?」

 

空気を変えようとキリトがそういいメニューを開こうとする、右手を右側に持っていく予備動作をするとコン、コココンというノックが聞こえ俺達3人がビクーンと全身をすくませた

 

「……これ確かアルゴのノックじゃ無かったっけ?」

 

「だなぁ、開けるか……めんどいけどな」

 

「カゲさん、流石にそれはアルゴが可哀想だよ」

 

そうキリトと会話しながらカゲ先輩は入口のドアを開ける

 

「珍しいな、アルゴがわざわざ部屋まで来るのは」三3三

 

俺は脳裏に準備していた台詞を口にする、

 

「まぁナ。クライアントが、どうしても今日中に返事を聞いてこいっていうもんだからサ」

 

そのまま、平然とした足取りで部屋に入り、さっきまでキリトが座っていたソファにどすんと腰を下ろす。そのアルゴにキリトがこの宿の飲み放題のミルクを注ぎアルゴに渡す、アルゴは「サンキュー」と言いながら一息でミルクを飲み干す

 

「ごちそうサマ。飲み放題のわりには上等な味設定だナ。瓶詰めして売ったらどうダ?」

 

「いや宿から持ち出すと5分で耐久値全損してゲキマズな液体になるんだよね、残念な事に」三3三

 

「ほー、そりゃ知らなかっタ。まぁ、タダより怖い物は無いナ……」

 

一瞬間を開けてアルゴは本題を切り出す

 

「とりあえず本題に入るゾ」

 

「ああ」

 

「まぁ、依頼人がいるって時点で察しはついてると思うけどナー。例の、キー坊かユー坊の剣を買いたいって話……今日中なら三万九千八百コル出すそーダ」

 

「はぁ?サンキュッパだぁ?馬鹿か?そいつ?」

 

カゲ先輩がびっくりした様に声を上げキリトも絶句しているカゲ先輩の声に補足するように俺が喋る

 

「……アルゴに悪いけどそれ相手の人アホだろ、そんだけ有れば普通にアニールブレード買って+6まで持ってけるだろ」

 

「オレっちも、依頼人に三回そう言ったんだけどナ!」

 

両手を広げるアルゴの顔にもわけ解らん!という表現が浮かんでいた。

そう聞き俺は、手を顎に当て考える。そこまでして俺達のアニールブレードを買いたい理由はなんだろうと考えた所で答えにたどり着く

 

「……今回も、剣の取引は不成立って事でいいんだナ?」

 

俺が考えている間に話が進んでいた様でアルゴが帰ろうとしていた

 

「そりゃそうだろ」

 

「ああ………」

 

「っと、帰る前に、悪いけど隣の部屋借りるヨ。夜装備に着替えたいカラ」

 

そうアルゴが言うと風呂がある部屋に向かって歩き始める………ん?風呂がある部屋?……あ

 

「……オイ、アルゴ、今フィリアが風呂入ってんぞ」

 

間一髪カゲ先輩がアルゴを呼び止める

 

「へ?そうなのカ?危なかっタ、フィーちゃんにぶっ飛ばされる所だったナ」

 

アルゴはセーフというジェスチャーをしながら足を止める

 

「まぁ、その前に俺がお前を八つ裂きにするがな」

 

「いやカゲさんそれは怖すぎ」

 

「流石、フィリアの彼氏だな」三3三

 

「冗談だよ……まじで覗いたらここのミルクを外に放置してから無理矢理飲ませる気だけどな」

 

「いやカゲ先輩、それはやばい」

 

「………」

 

俺がそう言うとアルゴが黙り込む。ちなみに前回アルゴがカゲ先輩を弄ろうとしたらしばかれたので、それが若干の苦手意識があるらしい………いや弄りたそうな顔してるなこれ、まぁ流石に自分の命には変えれ無いしいじらないだろうけども

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月4日、日曜日、午前10時。このデスゲームが開始されたのが11月6日、日曜日の午後1時なので、後3時間でぴったり4週間が経過する

今はボスを倒す為に迷宮区に向けてレイド全員で歩いている所だ

 

「どうしたのよユーマ、上の空だけど」

 

「いや、なんていうかもう1ヶ月だなぁって思ってさ」

 

「まぁ確かにそうね……もう一ヶ月か……」

 

ミトは感情深いような表情でそう言う。実際俺も一瞬で過ぎたような感じがするけどまだ1層もクリア出来て無いから、このゲームにいるプレイヤーが不安になっているから早く2層に到達しないとな‥…そんな事を考えながら歩いていると、昨日βテスターを批判していたキバオウがキリトに声を掛けていた

 

「ええか、今日はずっと後ろに引っ込んどれよ。ジブンらは、わいのパーティのサポ役なんやからな」

 

「…………」

 

キリトは別に口上手では無いが流石に昨日の事(アニールブレードを買い取ろうとしていたのがこのキバオウだったと言う事を聞いた)もあり反応出来なかったようだが変わりにフィリアが反応した

 

「サポートが出来ていれば後ろにいる必要は別に無いよね?」

 

「………大人しく、わいらが狩り漏らした雑魚コボルドの相手だけしとれや」

 

「ハッ、狩り漏らすの前提かよ自信ねぇなら参加すんなよ、お前」

 

フィリアとカゲ先輩の返答に面食らったようで少し黙った後にキバオウは捨て台詞を吐きながら自分のパーティに戻っていった

 

「………何?あれ」

 

珍しくアスナがイライラした様子で絶対零度のような視線をキバオウに向けている

 

「まぁいいじゃないアスナ、あんなの無視すれば良いんだから」

 

「それはそうだけど……」

 

「あんなのまともに相手してたら疲れちゃうよ?」

 

ミトとフィリアがアスナにフォローを入れアスナのイライラを鎮めている………確かに俺もイラっとしたけども

 

「まぁ、あいつらが文句を言えない様にしっかり俺達がする仕事をしっかりこなしながらボスに攻撃すれば良いよ、だろ?ユーマ?」

 

「そうだな、何だったら隙間縫ってLA狙いに行こうかな?」

 

「あはは………」

 

「……いつも通りだな、オメェは」

 

そんなやりとりをしているとイライラも収まったようでアスナは笑っていた、まぁ気にしすぎても良くないしな……そう考えながら話を変えようと話題を切り出す

 

「そういやなんかこうぞろぞろ歩いてると何か学校思いだすな」

 

「ああ、確かに何か班行動みたいだな」

 

「修学旅行とかみたいな感じだね」

 

俺の話題に乗ってくれて話題展開に成功した、とりあえずはこれでキバオウの事を考えずに済むな

 

「確かにそうだね………そう言えばキリト君達ってここに来る前にも他のエ……、MMOゲーム?って言うの、やってたんだよね?」

 

「ん?……ああ、まぁね」

 

最初の頃と違いキリトは萎縮した感じが無く自然な感じで話していた

 

「他のゲームも、移動の時ってこんな感じなの?何て言うか………遠足みたいな……」

 

「ふふ、遠足は良かったね」

 

フィリアは短く笑いキリトが疑問に答える

 

「残念ながら、他のタイトルじゃあこうは行かなかったよ。だって、フルダイブ型じゃないゲームは移動するのにキーボードなりマウスなりコントローラーを操作しなきゃならないからさ」

 

「ああ、なるほど……」

 

「まぁボイスチャットがあるゲームだったら、その限りじゃないだろうけどね」

 

キリトとフィリアが疑問に答えるとカゲ先輩も知らなかったようで納得していた

 

「はー、MMOゲームってそんな感じなんだな、俺は据え置きの奴しかやって無かったから知らなかったな、ユーマは知ってたか?」

 

「いや、俺も全然知らなかった」

 

俺も知らなかったのでそう返答しているとアスナは再度呟いた

 

「……じゃあ本物はどんな感じなのかな?」

 

「へ?本物?」

 

ミトがアスナのよくわからない返答に疑問を抱いたようでそう呟く

 

「えっと……こういうファンタジー世界が本当にあったとして………そこを冒険する剣士とか魔法使いとかの一団が、恐ろしい怪物の親玉を倒しにいくとして、その道中彼らは、どんな話をするのか………それとも押し黙って歩くのか……そういう話」

 

「………」

 

ミトやフィリアが妙な間を作って押し黙ってしまった。アスナが子供っぽい疑問を口にしたのに驚いたのだろう、少し置いてキリトが呟いた

 

「死か栄光への道行き、か」

 

キリトの静かな呟きが耳に響く

 

「それを日常として生きている人たちなら……多分、晩飯を食べにレストランに行く時と一緒なんじゃないかな?喋りたい事があれば喋るし、無ければ黙る。このボス攻略レイドも、いずれはそんな風になると思うよ。ボスへの挑戦を、日常に出来ればね」

 

「……ふふ、ふ」

 

キリトの言葉が可笑しかったのかアスナは小さく笑っていた、その後言い訳の様に続ける

 

「笑ってごめんね?キリト君、でも……変な事言うんだもの。この世界は究極の非日常なのに、その中で日常だなんて」

 

「はは……、確かにそうだな」

 

キリトは同じように笑ってから、静かに言う

 

「でも、今日でもう4週間だよ。仮に今日、1層のボスが倒せたとしても、その上にはまだ99層も残ってる。流石にそれだけ続けば、非日常も日常になるよ」

 

「……キリト君は強いんだね。わたしには、とても無理だな、この世界で何年も生きる続けるのは今日のボス戦で死ぬよりずっと怖いから」

 

アスナはそんな風に考えていたのかと少し驚いているとキリトがアスナを少し見た後、ぼそりと言った

 

「んー……上の層まで行ければもっと凄い風呂があるんだけどな」

 

「……ほ、ほんとに?」

 

アスナがキリトの言葉に食いつき目を輝かせる

 

「ああ、だから今日は生きて帰らないとな」

 

アスナのテンションの上がりっぷりに昨日と同じ様にカゲ先輩が右手で頭を掻きながら呆れた表情で呟く

 

「……昨日も言ったが本当に女子って風呂好きだよなぁ……」

 

「あはは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後12時、第1層迷宮区最上階到着、ペース良く上がって来れたので思っていたよりスムーズに来れた、今はボス部屋の前で装備の最終確認をしている所だ……全員の準備が終わった頃合いを見てディアベルが喋り始める

 

「聞いてくれ、みんな……俺から言う事はたった一つだ………勝とうぜ!」

 

レイドメンバー全員が表情を引き締め無言で頷く

 

「行くぞ!」

 

ディアベルは短く一言叫び思い切り扉を左手で押し開けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   To be continued……

 

 

 

 

 

 




キリが良いボス部屋突入前でおわらせました
次回は映画のラストシーンのあたりまでは行きたいです
もちろん展開は少し変えます
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