すいませんかなり遅れました
結局映画のラストシーンまでは行けませんでした
仕事の合間に書くのは大変ですね
それでは、どうぞ
コボルドの王とその取り巻き対プレイヤー48人の戦いは予想を上回る順調さで推移した。ディアベルのC隊が1本目のHPゲージを、D隊が2本目のゲージを削り、現在はF隊G隊がメイン火力になって3本目を半減させている。ここまで、タンク隊のA隊B隊メンバーが何度かHPを黄色くさせた程度で、赤の危険域にまで落ちた事は1度も無い。取り巻きの<ルインコボルド・センチネル>もE隊と俺たちH隊でかなり余裕を持って処理出来たので途中からG隊をメイン戦場の支援に回したほどだ。
ちなみに<ルインコボルド・センチネル>はこの場所にしか湧かない言わばレアモンスターで、ボスほどではないものの大量の経験値とコル、アイテムを落とす。そのうちコルはレイド全員で自動均等分配されてしまうが、経験値はパーティで倒した俺たちの隊だけに入るしアイテムもラストアタックをしているアスナ、カゲ先輩、俺に確率ボーナスが与えられる。だから、同じくセンチネル担当のE隊リーダー・キバオウあたりは、本音を言えば全部自分達だけで倒したいだろう。しかしE隊がセンチネルを1匹狩る間に俺たちは2匹狩り、次の湧きまでの時間の間にボスへの攻撃をしている、単純にかかる時間を計算するとE隊の実に3倍の効率で狩り続けている。流石にこれなら文句も言わないだろう………と俺が考えた瞬間に近くに居たキバオウがキリトに話しかける
「アテが外れたやろ。ええ気味や」
「………なんだって?」
意味がわからなそうにキリトはキバオウに振り向きながらそう声を上げる。3ターン目に湧いたセンチネル3匹はE隊が削っている1匹のみなので次の湧きまでなら会話する余裕もありそうだ。キバオウは眉をひそめるキリトを睨め付けると先ほどより大きな声で吐き捨てた。
「ヘタな芝居すなや。こっちはもう知っとんのや、ジブンがこのボス攻略部隊に潜り込んだ動機っちゅうやつをな」
「いや、ボス倒す以外に動機なんてないでしょ?他に何があるんだよ?」
近くにいた俺がそう返すとキバオウはこちらを馬鹿にした様な表情で続ける
「何や、2人揃って開き直りかい。まさにそれを狙うとったんやろが!」
多分この会話は前提部分が絶望的なまでに噛み合っていない、わからないという表情をしている俺たちキバオウが続ける
「わいは知っとんのや。ちゃーんと聞かされとんのやで……あんたとあっちの女で昔、汚い立ち回りでボスのLAを取りまくっとったことをな!」
「は?」
LA……つまりラストアタックの事だがボス戦はこれが初めてだしいつの話……とそこまで考えた所でキリトがキバオウに疑問をぶつけていた
「………キバオウ。あんたにその話をした奴は、どうやってβテスト時代の情報を入手したんだ」
「決まっとるやろ。えろう大金積んで、<鼠>からβ時代のネタを買ったっちゅうとったわ。攻略部隊に紛れ込むハイエナを割り出すためにな」
キバオウの言葉で昔、というのがβ時代の事とはわかったが、アルゴがβ時代の情報を売った?アルゴは自分のステータスは売っても、β時代の情報は絶対に売らない。俺とキリトがその言葉に固まっていると前線の方で歓声が弾けた。ボスのHPがついに最後の段に突入したのだ
「ウグルゥオオオオオオオオーーー!!」
<イルファング・ザ・コボルドロード>が、一際猛々しい雄叫びを放つ。同時に壁の穴から最後の<ルインコボルド・センチネル>が3匹飛び出してくる。
「……雑魚コボ、もう2匹くれたるわ。あんじょうLA取りや」
憎しみの滴る声でそう告げると、キバオウはE隊の仲間のもとへ走っていった。いまだ醒めない衝撃や混乱を感じながら、俺とキリトはミト達と合流した。
「何か話してたみたいだけど、何かあったの?」
ミトが気になったようで俺にそう聞いてくる
「いや……。なんでもないよ、まず敵倒そうぜ」
「……まぁ、それもそうね」
俺とミトの短いやりとりの間に、突っ込んで来ていたセンチネルにはキリトとアスナが対応しているので少しボスの方を見ようと視線を向けるとボスの腰に下げている剣に違和感を感じたのでその違和感をミトにぶつける
「なぁ……ミト」
「どうしたのよ?」
「いや……確かボスって最後のHPが赤くなると曲刀カデコリのタルワールっていう武器に持ち替えるんだよな?」
「ええ、β時代もそうだったし、会議でもそう言ってたじゃない。いきなりどうしたのよ?」
ミトが俺を何当たり前の事を言ってるの?という表情で俺をみる………いやだけどあれは……
「曲刀って確か海賊とかが使ってるあの横幅が広い剣だよな?」
「ええ、それがどうかしたの?」
「……いや、何かそれにしちゃあ、あのボスの腰に下げてる剣が細く見えるからさ」
俺がそう言うとミトは一旦ボスを見たあとに「確かに……」と呟く………何か嫌な予感がする
「何かあったら、俺飛び出すかもだからフォロー、頼んでも良いか?」
「……でも、それじゃあアスナ達が……」
確かに俺達がいきなり抜けたらバランスが崩れてピンチになるかもしれないな……
「別に良いぞ、正直、俺とフィリアだけでも余裕だしな、あいつらもいるし大丈夫だろ」
「そうだね、私達だけでも大丈夫だからミトはユーマをフォローしてあげて?」
ミトと俺が悩んでいるとカゲ先輩とフィリアが話しを聞いていたようでそう言う
「……わかったわ、ありがとうカゲ、フィリア」
「そのかわし、しっかりとユーマをフォローしろよ、ミト」
カゲ先輩がミトを指差しながらそう言うとミトが頷く
あれから少し時間が経ちセンチネルの2体目をもう少しで倒せて、ボスの方も後少しでレッドゾーンまで削れるという所まで来ている。……このまま何も起きなければ良いけど……そう考えていると本隊の方から「よっしゃ!」や「あと少しだ」なんて言う声が聞こえ、そちらの方を見るとボスが斧と盾を後ろにあった柱に投げそこに刺さった。それを見たディアベルが「俺が出る!」と言い前に出てソードスキルを発動させる所だ
「もう終わりそうだな」
「……ええ」
「何にもねぇのが一番良いけどな………」
俺の言葉にミトやカゲ先輩が応答し、最後のセンチネルを倒そうとそちらに向き直し剣を構えようとした瞬間に嫌な予感が頭をよぎりボスのほうをもう一度見るとボスが剣を抜く所だった……
「………っ!」
「ユーマ!?」
「やっぱか、ミト!こっちは良いからユーマのフォローに行け!」
やはり俺の嫌な予感は当たっていたようだ、剣を見た瞬間に俺はボスに向かって走り出していた、ミトやカゲ先輩の声が聞こえたが今はあっちのフォローが先だ
「……あの武器は!?βテストと違う!……だ、だめだ下がれ!範囲攻撃が来るぞ!」
キリトも気づいたようでディアベルに大声で言う声が後ろから聞こえたがディアベルには聞こえて無いのか下がる気配がなく、そのままボスのコボルド王に攻撃しようと剣をボスに振るとボスはジャンプし攻撃を避け空中で剣を構えソードスキルを発動させる。ボスが持っていた剣……刀が赤い光をまとう……確かに見た事がないソードスキルだ。ボスがそのまま落下しながら地面に攻撃を放つと周りを取り囲んでいたディアベルC隊に攻撃の衝撃波が広がり、C隊の面々が吹き飛びその直後に身体が黄色く光っている、確かあれはスタンだったはずだ10秒ほどその場から動けなくなる、本当なら違うプレイヤーがタゲを引き受けブロックしなければなら無いが、突然の非常事態と他のプレイヤーとの距離感が離れ全員フリーズしてしまっている……いや指示をだす指揮官が吹き飛ぶ様を見て驚きフリーズしているんだろう……今は俺と少し遅れて後ろについてきているミトしかフォローが出来ない。ボスはターゲットをディアベルに定めたようでディアベルに攻撃をしようと走り出す……なら
「ミト、3撃目はたのんだ」
「へ?……わ、わかった…ってちょっと!」
ミトの返答を聞き俺はボス部屋の横にある柱に走り出しながら、ソードスキルを発動させるモーションを柱の所で起こせるタイミングにあわせ、そのまま到達した柱を蹴りながらソードスキル<ソニックリーブ>を発動させる。右斜め後ろから2撃目の攻撃を受け空中に吹っ飛んだディアベルとボスの間に割って入り、ボスの剣を弾く、後ろにいるディアベルのHPを確認すると何とかレッドゾーンで耐えていた、安心して前を見ると思っていたよりボスの3撃目の攻撃が早く既にミトのフォローも間に合わない距離だった……が
「ディアベル、盾を上に向けろ」
「っ!」
俺の声にディアベルが反射的に盾をすぐ上向きに構えながらそのまま後ろに倒れ込むように落下していく、ボスの攻撃を受け体制を崩していた俺はその盾を足場にし横に回転する様に飛ぶとボスの3撃目攻撃が頭を掠め、かぶっていたマントのフードが取れた
「グルガァァァ!」
「………はぁ!」
ボスは追撃をしようと攻撃をするが流石にミトが間に合い攻撃を弾く
「ごめん、少し遅れたわ!」
「いや、ナイスタイミング」
「アスナ達もこっちに来てるから少し時間を稼ごう!」
「了解」
そう言いミトはボスに突っ込んでいく、俺は突っ込む前に後ろにいるディアベルに向き直し、一言だけ言う
「これから攻略を引っ張ってくためにLAのレアドロ狙うのは良いけど、他のレイドの人に迷惑かけるなよ」三3三
「!……君は……」
俺はディアベルの返答を聞かずコボルド王の攻撃をパリィしているミトを後ろから追い越し、スライディングしながらコボルド王の股下を通りながら足を斬る
「で?さっきの範囲攻撃の発動条件は何?」
「とりあえずは取り囲まなければ発動しないからそこだけ気おつけて!」
「了解」
そんな会話をしながらコボルド王に攻撃しているとキリトとアスナが合流した
「悪い、ディアベルがやられかけて固まっちまった!」
「いや、全然良いよ……今から仕事してもらうからな」
「っていうか囲むとさっきのやつが発動しちゃうならどうすれば良いかな?流石に4人以上になると間違って囲んじゃう事もあるかもしれないし……」
キリトに聞いていたようでアスナがミトと俺に聞いてくる、その辺の対策は確かに考えていなかったが、ちょうどいい案が思い付いたのでそれを提案する
「なら、2、2で前後で挟むか4人で順々にスイッチしてくって言うのはどう?」
「それは良い考えね、それで行きましょ」
「2、2で挟む方にしましょう?多分そっちの方が1人1人の負担が減るから」
「了解、俺とミトで後ろに回ろう」
「手順はセンチネルと同じだ!いくぞ!」
「「「了解」」」
そこからはキリトとミトがパリィしアスナと俺で攻撃をし少しずつコボルド王ねHPを減らす戦闘が続き、恐らく20を超えるぐらいでそのパリィが途切れた
「しまっ……!!」
キリトがコボルド王のソードスキルの斬撃の方向を読み間違えそのまま攻撃をくらい大きく後ろに吹っ飛ばされる、辛うじてHPはレッドゾーンでとどまっている
「キリト君!」
「っ!アスナ!前!」
後方に斬り飛ばされたキリトを心配して後ろを向いてしまったアスナにコボルド王が攻撃を仕掛ける、後ろにいた俺たちはもうフォローに行けない…………だが
「てやぁあ!」
「はぁあ!!」
フィリアとカゲ先輩がこちらに来ており、フィリアが攻撃をパリィしカゲ先輩が走って来た勢いそのままでソードスキルを叩き込みそのまま俺らがいた位置より後ろ側に吹っ飛ぶ………いや、飛びすぎじゃない?これ
「おい、戦いは終わってねぇんだ、気ぃ抜くんじゃねぇよ」
「は、はい!」
アスナが返事をすると、今の攻防の間に回復したキリトがこちらに戻って来ておりアスナ達を追い越しながら指示をだす
「……みんな!最後の攻撃、一緒に頼む!!」
「ハッ!人使いが荒いリーダーだなぁ!」
「ふふ、そうだね」
そう言い笑いながらカゲ先輩とフィリアはボスに向かって走りだす、俺たちもそれに続きボスを倒すために突っ込む
「はぁ!」
「せい!」
まずはキリトがコボルド王のソードスキルを相殺してパリィしアスナが攻撃を入れる
「っ!」
「はぁあ!」
次に俺とミトでさらに攻撃をしかけHPを削りそのまま後方へ吹っ飛ばし、そこにカゲ先輩とフィリアが突っ込み追い討ちをかける
「はぁ!」
「はぁぁあ!」
キリトがパリィをした直後、攻撃しようとしたアスナにノックバックが軽かったのかコボルド王が攻撃を当てようとする……が
「っ!」
「ほっ!」
「たぁあ!」
ミトがコボルド王の足に対して足払いのように横なぎに攻撃し、俺とフィリアの攻撃で空中に打ち上げる
「ミト!フィリア!ユーマ君!」
「アスナ!まだだ!合わせろ!」
「っ!……はぁぁあ!」
アスナと後ろから来ていたカゲ先輩の攻撃でさらに上に打ち上げる、だがHPが削りきれず少しのこった所で5人の声が揃う
「「「「「スイッチ!」」」」」
「はぁあああ!!」
その声に反応したキリトが突っ込んみコボルド王を真っ二つにするように切り奥側に着地するとコボルド王が爆砕しポリゴン片に変わりながら消えていった
「………や、やったー!!」
「勝ったぞ!!」
ボス戦が終わり各プレイヤーの前にウィンドウが開き、俺は安堵のため息を吐く
「ユーマ」
「ん?」
ミトの声に振り向くと拳を突き出していたので同じように俺も拳を突き出し拳同士をぶつける……本当に終わったんだな
To be continued……
はい、という事でディアベル生存です
ストーリー上、ディアベルを上手く出せるかわかりませんが頑張ります
それとプログレッシブ7月にDVDとBlu-ray発売ですね!
欲しいので速攻で予約しました、皆さんは予約しましたか?
また不定期ですが更新していきます
見てくれている人がいれば幸いです