黒の剣士と白い悪魔 リメイク   作:雪染遊真

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ようやく書けました
書いてて感じましたが
第2層はちょっと短くなるかもです
オリジナルスキルを追加してます
一応SAOの世界観は壊さないような
スキルにはしたつもりです
ではどうぞ




儚き剣のロンド
武器強化とケーキ


 

 

 

「ふ………ふざっ、ふざけんなよ!!」

 

行く手で半ば裏返った絶叫が響き渡る。数歩進み、NPCのお店の壁に背中をつけてそちらの様子をうかがう。通りの先はやや大きめの広場となっていて、騒ぎはそこが発生源らしい

 

「も、戻せ!!元に戻せよ!!プラス4だったんだぞ……そ、そこまで戻せよッ!!」

 

話を聞く限り、プレイヤー対プレイヤーのトラブルらしい。

 

「ユーマ……って、何かあったの?」

 

「んあ?ミトか、ほら」

 

別の場所で買い物していたミトがこちらに来て今何があったかを聞いて来たので、先ほどのやりとりが聞こえた方向を指差す

 

「ああ、プレイヤー鍛冶屋ね」

 

「で、ミスった鍛冶屋にキレてるっぽい」

 

「……それは災難だけど、それにしてもあの人、怒り過ぎね」

 

「確かにね」三3三

 

俺とミトは隠れながらそのプレイヤー同士のトラブルを見ている。一応先日のボス戦でビーターパーティになってしまった俺たち、そのため罵声が俺たちに向けられたものでないかを反射的に確認していたわけだ

 

「なんだよ4連続で大失敗って!プラスゼロになるとかあり得ねーだろ、これならNPCにやらせたほうがマシじゃねーか!責任とれよクソ鍛冶屋!!」

 

………という穏やかならぬ罵声をもう数分以上も浴びせられてる鍛冶屋プレイヤーは困り顔を作るだけでじっと静かに立っているだけだ、まぁ鍛冶屋は悪くないしもうどうしようもないから仕方ないけどな

 

「……キリト君何だろう?この騒ぎ?」

 

「何だろうな?……っとユーマたちか、これ何の騒ぎだ?」

 

隠れて話を聞いているとポーションや携行食類の補充をしに行っていたキリトとアスナがこちらに気づいてこの騒ぎを聞きに近づいて来た

 

「あの騒ぎは、あの3本ツノヘルメットの人が剣の強化を鍛冶屋に依頼して、それが4連続で失敗して数値がプラマイゼロまで戻っちゃったから頭に血が上っちゃったみたいよ?……まぁ気持ちはわかるけど……」

 

ミトがそう説明するとアスナは肩を上下させてコメントする

 

「失敗の可能性がある事は頼む方も承知してるはずでしょ。あの鍛冶屋さん、お店に武器の種類ごとの強化成功率一覧を貼り出してるでしょう?しかも、失敗した時は強化用素材アイテムぶんの実費だけで手数料は取らないみたいだよ?」

 

「へぇーそれは良心的だなぁ……」

 

アスナがそう言うとキリトが感心するようにそう言う

 

「多分、最初失敗して、頭に血上ってそのままもう一度、もう一度って強化依頼しちゃったんだろ、アツくなるとドツボにはまるのは、どんなギャンブルも一緒だね」三3三

 

ミトの説明に付け加える形で説明を追加をする、するとミトが、少しまゆを下げて若干呆れたような声で俺に喋りかけて来た

 

「………なんか妙に実感がこもったコメントね?」

 

「ああ、昔カゲ先輩が別のゲームの奴で、あんな感じになってたことあったから」

 

「ああ……あったな、そんなこと……」

 

俺が答えるとキリトが顔に手を掛けながら思い出したように呟く

 

「ギャンブルの件は置いておいて……武器強化はまた素材ぶんのお金貯めて再挑戦すれば良いんじゃないの?」

 

「いや……そうはいかないのよ」

 

「どういうこと?」

 

首を傾げるアスナに思い出した俺が言葉をつなぐ

 

「ああ……強化試行上限数か」

 

俺がそう言うとミトは頷きながら俺の左腰に帯刀しているアニールブレードを指差しながら解説する

 

「ええ、あの3本ツノ男の剣はあなたも使ってる<アニールブレード>で、試行回数は8回だから、あの3本ツノ男のアニールブレードはもう強化出来ないのよ」

 

「……なるほどね。それはまぁ確かに、荒れる気持ちも少しは解るなぁ」

 

アスナのコメントに俺たちが頷きを返す。そうしていると先ほどから喚いていた男の声が途切れた。見ればどうやら彼の仲間が2人駆けつけたらしい。

 

「……ほら、大丈夫だってリュフィオール。また今日からアニブレのクエ手伝ってやるから」

 

「1週間頑張りゃ取れるんだからさ、今度こそ+8にしようぜ」

 

優しい友達だな、大事にしろよ、なんて考えていると3本ツノ氏改めリュフィオール氏はようやく落ち着いたようでガクリと肩を落としながら広場からさろうとした背中に先ほどの鍛冶屋がおずおず声を掛けた。

 

「あの……、ほんとに、すいませんでした。次は、ほんとに、ほんとに頑張りますんで……あ、もう、ウチに依頼するのはお嫌かもですけど……」

 

足を止めて振り替えったリュフィオールは、鍛冶屋を見ると、打って変わって力ない声で言った。

 

「……アンタのせいじゃねーよ。……色々言いまくって、悪かったな」

 

「いえ……それも、僕の仕事の内ですから……」

 

鍛冶屋は革エプロンの前で両手を握り合わせ、ペコペコ頭を下げていたが一度止めて一歩踏み出して再び深々と頭を下げ、言った。

 

「あの、こんな事じゃお詫びにならないと思うんですが……その、ウチの不手際で+0エンドしちゃったアニールブレード、もし良かったらですけど、8千コルで買い取らせてもらえないかと……」

 

ざわ……と周囲の野次馬がどよめき、俺は少し目を細める、今確か新品のまっさらなアニールブレードが1万6千コルぐらいだったはずでエンド品となると4千もつかないはず………なんでそんな事をする必要があるんだ?そう考えながら強化素材を取りに行くためにカゲ先輩達との合流場所へ歩きだす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「46!」

 

ちらっとこちらを見て短くそう叫ぶアスナの瞳に少しばかり勝ち誇った色があるのは錯覚ではないだろう、今はアスナの武器<ウインドフルーレ>の強化素材<ニードル・オブ・ウインドワスプ>を集める作業の途中で一番100匹倒すのが遅かったコンビが主街区のウルバスにあるらしいでかいショートケーキを奢るらしい、アスナがそれをシレッと提案し、フィリアと俺が了承しキリト、アスナコンビ、ユーマ、ミトコンビ、カゲ、フィリアコンビのチーム訳で始まったこの勝負、俺が承諾した時にミトが若干顔を青ざめていたので聞くとそのショートケーキはとんでもなく高いらしくこの狩りで集めたコルでも足りなくてなるほどらしい、ならなおさら負けられないと思い始めた訳だが……

 

「49……」

 

呟くようにフィリアがそう言いアスナが勢いよくフィリアを見ると勝ち誇った表情をしておりこちらにもその表情をみせる………わぁ、凄いイラっとする……

 

「……44………」

 

ミトが若干落ち込んだ声でそう呟く、このままだと俺らのコンビが最下位だ、かくなる上は……

 

「ミト」

 

「……何よ、諦めた、何て言わないでしょうね?」

 

ミトが泣きそうな顔でこちらを見ながら言う

 

「いや………本気出すわ」

 

「………へ?」

 

俺は右手の剣はそのままで背中側の腰に短剣を装備し、左手で逆手で抜刀しながら近くにいたウインドワスプを切りつける……と、すぐにポリゴン片に変わる

 

「45」三3三

 

「え!?」

 

「おい、マジかよ!?」

 

「ユーマ!」

 

アスナ達が驚愕の表情をしミトは表情が明るくなる

 

「さ、スパート……かけようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふっ………」三3三

 

「なんとかセーフね………」

 

「…………」

 

あの後怒涛の追い上げであっという間に100匹に到達した俺とミトは1位となり、残りは僅差でカゲ先輩、フィリアコンビが競り負け、2人は落ち込んでいる……先ほどの煽りに対してのお返しも込め……

 

「双剣殺法!」ヘ(三3三)ヘ

 

「ッ………」

 

フィリアは若干イラっとしたような表情をしカゲ先輩は顔に手を当て呆れていた

 

「……って言うか、何だあれ?ユーマ」

 

少し間をおきキリトが先程の俺の戦い方を聞いてくる

 

「ん?あれはただ左手にも武器を装備しただけだよ」

 

「だとしても普通は両手に装備するとソードスキルは発動しないはずだろ?」

 

キリトの疑問も最もである、俺は得意げな表情で語る

 

「前、アルゴとクエストを受けていた時に見つけたんだよ、右手は<アニールブレード>を装備して左手には短剣……<プラチナエッジ>を装備して、<両手装備>スキルを付けてるだけ」

 

「両手装備?んだそりゃあ?」

 

カゲ先輩が首を傾げそう言う

 

「俺もつい最近知ったんだけど、複数武器のスキルを保有してスキルを上げてると取れる武器派生Modみたいでさ、この登録をしてると両手に武器を装備出来るようになるんだよ」

 

「………そんなのβ時代にあったかしら?」

 

「アルゴに聞いてみたら、多分無かったはずって言ってたから本サービスで追加されたのかもな」三3三

 

そう自慢げに言うとキリトが顎に手を当て考えるような表情で話かけて来た

 

「ユーマが持ってるスキルって確か……<片手直剣>と<体術>………後は……なんだ?」

 

「一応<短剣>をとってるよ、あとは<索敵>な……次にスロットが空いたらそこに<投剣>か<隠蔽>を取ろうと思ってる」

 

そう俺が言うとミトが呆れた表情で喋る

 

「ユーマよく自分のスキル公開出来るわね………私は怖くて出来ないわ」

 

「そう?だってパーティメンバーだし良いかと」三3三

 

「………本当俺らの事信頼してるんだな」

 

キリトがそう言い、少し照れくさそうな表情を見せる

 

「ま、そうだね…………続きはウルバスに戻って晩御飯食べながらにしようぜ………ちゃんとデザートは奢ってもらうからね、お腹一杯食べるから」

 

「止めて!ユーマがお腹一杯食べたら私のお金無くなっちゃう」

 

「……マジで洒落にならねぇからせめてワンホールぐらいで勘弁してくれや」

 

俺の言葉を聞きフィリアが泣きそうな顔をしながら右足にしがみついて来て、カゲ先輩は落ち込みながらそう言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おおー、凄いな<トレンブル・ショートケーキ>マジでうまそうだ」

 

「いや………デケェよ……全然ショートじゃねぇだろこれ……」

 

カゲ先輩がそう言うとケーキのサイズに比例して少し大きめなフォークを手に取りながらアスナが豆知識を披露する

 

「知らないんですか?ショートケーキのショートは<短い>って意味じゃないんですよ?」

 

「そうなの?」

 

アスナの問いに先程までがっくりしていたフィリアが不思議そうにそう問う

 

「もともとは、ショートニングを使ってサクサクした歯触りを出したケーキ、っていう意味。アメリカだと、土台にサクサクしたビスケットを使ってたみたいね。でも、日本式は柔らかいスポンジを使うから、本来の意味は失われちゃってるんだけど。このケーキははどっちかな……」

 

アスナはフォークを三角形の頂点に当て、約80立方センチをざっくり切り取ると、断面は黄金色のスポンジケーキが顔を出した、どうやら中はスポンジのようだった

 

「………スポンジだね。わたしはやっぱりこっちの方が好きかな」

 

そう言いにっこり笑うアスナ………楽しそうだなぁなんて感想をいだいているとキリトがアスナをじっと見ていた………見惚れてるのか、これ?

 

「まぁ、せっかく俺らが奢ってるんだ楽しく食べようぜ」

 

カゲ先輩が机に左手をつきその上に顎を乗せながらキリトにそう言う……顔は何かニヤニヤしているが……

 

「……まぁそうっすね」

 

キリトが若干上の空のような感じでそう呟く………よし後でいじってやろう、そう思いながら目の前のケーキをフォークで切る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー美味かったな、ケーキ」

 

「たく、まじでワンホール食いやがって」

 

あの後談笑しながらケーキを食べ終え幸せな気持ちでそう言うとカゲ先輩が呆れたように呟く

 

「なんか、β時代より美味しかった気がするよ……クリームの口溶けとか」

 

「……流石にそれは気のせいじゃないの?βテストと正式サービスで、そんな細かいチューニングするものなの?」

 

フィリアの呟きにアスナがそう返すと先に食べ終えていたキリトがアスナの疑問に答える

 

「味覚エンジンが再生するデータを更新するだけなら、大した手間じゃないと思うよ。それに、味はともかく、コレだけはβの頃には存在してなかった」

 

キリトがそう言い自分のHPバーがあるであろう場所を指差す。それにならい俺も自分のHPバーを見るとHPバーのしたに四つ葉のクローバーを図案化したマークが付いている、コレは幸運判定ボーナスのバフだったはず、確か時間は15分……いやぁ流石に15分じゃ狩りをするにも時間がないしなあ……

 

「………残念だけど、今からフィールドに出て狩りをするにはちょっと足りないわね」

 

俺と同じ結論に至ったらしいミトがそう言った

 

「でもなぁ………せっかくのバフがもったいないなぁ……」

 

どうしようかと考えているとどこか遠くから覚えのあるリズミカルな金属音が聴こえてくる。カン、カンというこの槌音は確か………

 

「あっ……」

 

おそらく同じ事を考えていたキリトがパチンとと指を鳴らした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アスナ、さっきの狩りでウインドフルーレ用の強化素材は目標個数は貯まってたよね?」

 

先程俺たちと同じ事を考えていたミトがアスナにそう確認すると、アスナは頷く

 

「ええ、余ったからそ、そのぶんは換金して2人て分けようと思ってだけど……」

 

「それは明日でいいわよ。ともかく今のうちに+5にしちゃいましょ?」

 

そうミトが言うとアスナの視線が左上へ走る

 

「……なるほどね。でもこのバフって、武器強化にも影響するの?実際に強化するのは私じゃなくて鍛冶屋さんでしょ?」

 

そうアスナが言うと隣を歩いていたキリトが答える

 

「まぁね、確実に効果あるとは言い切れないけど、一応剣の所有者なわけだし、もしかしたら確率ボーナスか適応されるかもしれないだろ?少なくともマイナス効果は発生しないはずだから、ためしてみて損はないだろうと思ってさ」

 

「わかったよ。どうせ今日やるはずだったしね」

 

と言ってアスナは腰から細剣を外し真っ直ぐに鍛冶屋の露店へ歩み寄った、俺ら全員も歩みよりその動向を見守る、横の看板を見ると<Nezha.s Smith Shop>とある………へぇこんな珍しい名前をここで見るとは

 

「お、お買い物ですか?それともメンテですか?」

 

それに対してアスナは腰から外したウインドフルーレを両手で持ち上げながら滑らかに答えた。

 

「武器の強化をお願いします。ウインドフルーレ+4を+5に、種類はアキュラシー、強化素材は持ち込みで」

 

強化を頼むと何故か困ったような表情をした………何でだ?

 

「は、はい、……素材の数は、どれくらい……?」

 

「上限までです。鋼鉄板が4個と、ウインドワスプの針が20個」

 

そう言うと鍛冶師は更に困った表情になる……別に困る事は無いはずだけど……

 

「わかりました、それでは武器と素材をお預かりします」

 

とりあえずバフは間に合いそうなのでよかった、そう思い安心していると思っているとアスナがキリトの左側に立ち何か喋っている

 

「ミト」

 

「何よ」

 

「いや、ほら」

 

俺が指で前をさすとアスナがキリトの指を掴んでいる

 

「………ああ、そういうね、たしかに最近何かアスナ変だなと思ったけとそういう事ね」

 

少しニヤっとした表情でミトは「あのアスナが………」なんて呟いている、すると鍛冶師の「確かに」という声が聞こえ、そちらに視線を戻す

と奥にあった携行型の炉にアスナから受け取った素材を流し込んでいる所だった、そのあと剣を炉に横たえる、そのあと鍛冶ハンマーを振り上げ一回、一回カァン!カァン!とリズミカルな金属音が響く強化時の叩く回数である10回目を叩く……するとウインドフルーレ+4は切っ先から柄に至るまでが粉々に砕け散った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





キリがいいのでここで切ります
次はオリジナル展開を挟もうと思ってます
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