黒の剣士と白い悪魔 リメイク   作:雪染遊真

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雪染遊真です映画プログレッシブが届いたので映画の台詞に変えたりしていて少し時間がかかりました。それと映画の特典小説を読んで、元の考えていた展開から少し変わり合わせるのに少し文章が増えてしまいました少し長くなりましたが、よろしくお願いします。


強化詐欺の真実と久しぶりの出会い

 

あの後場所を広場にほど近い空き家の一室に移しナーザに何故こんな事をしたのかを説明を求めていた、ネズハ(ネズハと呼んでもらうように頼まれた)はどうやらFNC、つまりフルダイブ不適合だったようで視覚に異常がでてしまったようで両眼視機能……つまり遠近感、奥行き感がうまく働かないようでそれが理由で一つ一つの作業が丁寧だったようだ

 

「……僕がこんなこと言うのもなんですけど、よく……すり替えのトリックを見破りましたね。しかも今日じゃ無くて……昨日アスナさんのウインドフルーレ+4を遠隔回収した時にはもう、気づいてらしたんですよね……?」

 

「あー、まぁ昨日の時点では「もしかしたら」程度のもんだったけどな。気付いた時点でもう1時間の所有権持続リミットがギリギリだったから、宿屋のアスナの部屋に突入して、完全オブジェクト化コマンドを使わせたら………」

 

とキリトがそこまで喋った瞬間アスナがキリトに向けてかなり鋭い視線……レーザーでも出してるんじゃないかっていうほどの視線をキリトに向けるとキリトは一瞬フリーズした後に喋りを再開する………いや何があったんだよ

 

「……たら、フルーレが戻ってきたからさ。それで、詐欺の存在は確信したんだけど……手口とネズハの名前の呼び方はそこのユーマが気付いたんだよ……俺だけだったら気づかなかったかも知れないな」

 

キリトはこちらに視線を向けてそう説明するとネズハはこちらに振り向き驚いたように鋭く息を呑んだ

 

「……凄いですね、手口に気付いただけでなく僕の名前の本来の名前の読み方すらも見破ってしまうんですから……」

 

「いや、名前に関してはたまたまリアルで読んだ事があったから知ってただけだよ……手口は俺がクイックチェンジを取ろうか迷っててどういうスキルか説明を受けてたから、そのトリックに気づけたんだ」

 

哪吒、正しくはナーザ、またはナタ太子。明代中国のファンタジー小説「封神演義」に出てくる少年の神だ。たまたまリアルで勉強のついでに読んだ小説の一つ………本当、リアルでの知識がこっちで生かされるとは……

 

「ちなみにお前の仲間って……多分<レジェンド・ブレイブス>であってるよな?」

 

「……ええ、その通りです……」

 

そこからネズハは<レジェンド・ブレイブス>は元々。SAOの前に出ていたゲームで組んでいたチームである事、SAOがデスゲームになってからの事……そして何故詐欺を始めたかの理由を……

 

「……話し合いをしてた酒場の隅にいた、それまでずっとNPCだとばっかり思っていた人が近寄ってきて、言ったんです。「そいつが戦闘スキル持ちの鍛冶屋になるなら、すげぇクールな稼ぎ方があるぜ」って」

 

「……!」

 

俺とミトは思わず顔を見合わせる。昨日の俺を殺そうとしたプレイヤーの仲間じゃないかと思ったからである

 

「……そいつ、誰だ?」

 

「名前は……解りません。武器すり替えのやり方だけ話して、すぐ行っちゃったんです。それ以来、一度も見かけなくて。でも、なんだか……妙な感じの人でした。しゃべり方も……格好も。黒エナメルの、雨合羽みたいなフーデッドマントをすっぽり被ってて……」

 

「……雨合羽……?」

 

カゲ先輩が黙っていた俺達に代わってネズハに聞くとそう返ってきてフィリアがそう呟く……昨日俺と戦ったモルテじゃ無いのか?……いや別のプレイヤーの可能性も……そこまで考えた所でキリトが、ネズハに問う

 

「その黒ポンチョ男だけど……」

 

「あ………はっ、はい」

 

「そいつ、マージン……つまり強化詐欺で得た利益の分け前の受け渡し方法は、どういうふうに指定したんだ?」

 

キリトの問いに、アスナやミトがなるほどというように小さく頷く。仮に分配が手渡しなら、その場に張り込む事で男を特定できる……というキリトのナイスなはずのアイディアは、しかしネズハの答えに木っ端微塵に打ち砕かれた

 

「あの……いえ、そういうことは、特に何も……」

 

「え……何もって、どういう事だ……?」

 

「ですから……さっきも言ったとおり、<クイックチェンジ>と<ベンダーズ・カーペット>を使って預かった武器をすり替える手法を説明しただけで、分け前とかアイディア料の要求は、一切しなかったんです」

 

「…………」

 

これにはキリトは絶句してアスナと顔を見合わせていてフリーズしていたのでフィリアが引き継ぎ質問する

 

「つまりその人は、ブレイブスの話し合いにいきなり割り込んで、武器すり替えの方法だけ説明して、すぐに消えた……ってわけ?」

 

フィリアがそう確認すると、ネズハは頷きかけてから、頭を中途半端な位置で止めた

 

「……ええと……正確には、もう少しだけ話していきました。やっぱり詐欺は詐欺ですから、最初はオルランドたちも否定的な反応だったんです。そんなの犯罪じゃ無いか、って。そしたら、あいつがフードの下ですごく明るく笑って……わざとらしいってわけじゃないんですけど、なんだか映画みたいに綺麗で、楽しそうな笑い方でした」

 

「綺麗な……笑い方……?」

 

「ええ、なんていうのか……それを聞いてるだけで、いろんなことが、深刻じゃなくなっていく感じで……気付いたら、オーさんも、ベオさんも、他の3人も……そして僕も笑ってました。そんな中、あいつが言ったんです。ええと……「ここはネトゲの中だぜ?やっちゃいけないことは、最初っからシステム的にできないようになってるに決まってるだろ?ってことはさ、やれることは何でもやっていい……そう思わないか?」って……」

 

「ああ!?んなの、詭弁だろーが!!」

 

ネズハの口が閉じられる前に、カゲ先輩が怒鳴るように喋る

 

「それなら、他のプレイヤーが戦ってるモンスターを横から攻撃したり、トレインしたモンスターを押しつけたりのマナー違反をやりたい放題になるじゃねぇか!いや、持って言ったら、圏外じゃ犯罪防止コードは働かねぇんだから極論他のプレイヤーを」

 

カゲ先輩の言葉がそこでぶつりと途切れた。まるで、その先を口にしたら、それが事実になってしまうと恐れるように。感情が爆発しているカゲ先輩をフィリアが落ち着かせる

 

「……ポンチョ男が言ったのは、それだけか……?」

 

「あ……は、はい、僕らが頷くと、立ち上がって、グッドラックって言って……そのまま酒場を出て行きました、以来、二度と会ってません……」

 

キリトが続きを促すように聞くとネズハは当時の記憶を探るように視線を彷徨わせながら続ける

 

「……今にして思うと、ちょっと不思議なんですが……あいつがいなくなったあと、ギルドの雰囲気が変わってて……みんな、やれるんならやっちゃうか、みたいなノリで盛り上がって……お恥ずかしいですが、僕も、役立たずのお荷物になるよりは、詐欺の主役になってお金を稼ぐほうがずっとマシだって思ったんです、でも……」

 

そこで、ネズハの顔に表情が戻る、ぎゅっと両眼をつぶり、口許をこわばらせて……

 

「………でも、初めて詐欺を実施した日……すり替えられたエンド品が砕けた時の、お客さんの顔を見て、ようやく気付きました。こんなこと、たとえシステム的にできたって絶対やっちゃいけないんだ、って、そこで剣を返して、何もかも打ち上げればよかったんですが……そんな勇気はなくて、せめてこの1回で終わりにしようって思いながら、ギルドの溜り場に戻ったんです、でも…………でも、そしたら、みんなが、僕の騙し取った剣を見て、すごく……すごく喜んで、僕を褒めて………だから…………だから、僕は……………!」

 

そこでネズハはいきなり、自分の額を激しくテーブルに打ち付けた……ガン!と激しい音が響いて、紫色の閃光が部屋を一瞬照らし出す、2度、3度、同じ行為が繰り返されるが、<コード>に保護されているネズハのHPは減らない………きっとネズハはこれからどうすれば良いのかわからないんだろうな……俺達に自殺を止められて、被害者への弁償ももはや叶わない、仲間の元にも戻れないし……そこまで俺が考えた所でキリトがネズハに呼びかける

 

「………ネズハ」

 

キリトが呼びかけると、鍛冶屋はテーブルに押し当てていた額をほんの少し持ち上げた。涙に濡れた顔をじっと見つめ、キリトは口を開く

 

「レベルは今幾つだ?」

 

「……10、です」

 

「なら、まだスキルスロットは3つだよな、取ってるのは………?」

 

「……<片手武器作製と<所持容量拡張>、それに……<投剣>……」

 

「そうか……もし、君には使える武器があるって言ったら、武器作成を……鍛治スキルを……捨てる覚悟はあるか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後俺達はネズハの決断を聞きネズハをある場所に送り届けようとした所、2層に丁度上がって来ていたクラインやアラタ達に任せ、そのあとはボス攻略まではある程度自由な時間が出来たので俺とミトは一度クエストを消化するために1層へと来ていた

 

「って言うかアルゴの情報買ったんだけどやっぱりアニール何たらってシリーズの武器全部あったみたいだな」

 

「そうね……私達で行ったクエスト……<森の邪魔者>の他にも新規でクエストは追加されてるみたいね」

 

そう、現在判明してる時点で<アニールブレード> <アニールサイス>の他にも今現在ある武器は全てにアニールシリーズのクエストが追加されていたらしい

 

「で、今俺達が受けてるクエストが<アニールタガー>が報酬のクエストだろ?」

 

実は今日の対人戦で使っていた<プラチナエッジ>を紛失したのでついでにこの装備を入手しに来ていた

 

「そうね……もう少しでクエストの目的のMobが出るエリアよ」

 

ミトがメニューウィンドウを開き、それを見ながら言う

 

「………ん?先客いるみたいだな……同じクエストかな?」

 

俺が小声でそうミトに言うとミトも小声で喋る

 

「そうじゃないの?……というか隠れる必要あった?」

 

「ん?いや何か咄嗟にね……」

 

いたプレイヤーは2人組で俺達と同じで男女のコンビだ。女性のプレイヤーの方がメインアームが短剣なので彼女のためにやっているのだろう………そこまで考えているとその男女のコンビがモンスターに囲まれかけてピンチになっていた………何かミトが女の子の方見て何か固まってる……いや、俺も一瞬固まったしそりゃわかるけども………

 

「…………助けに入りましょ」

 

「……了解」

 

ミトは長い沈黙を挟みそう呟く、俺とミトはその2人とモンスターの前に飛び出し攻撃をガードする

 

「貴方達は!………」

 

「話しは後、とりあえずこのモンスター片付けましょ?」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は対して時間はかからずモンスターを刈り切れ、たまたま目的のドロップも落ちたので街まで戻る所だ……ミトに「貴方のリアルラックはどうなってるのよ………」って呆れられたけども今はそのコンビと一緒に歩き街へ向かう所だ

 

「………ほんと驚いたわよ……久しぶりねユナ」

 

「久しぶり、ミトさん」

 

「ユナ、知り合いなのか?」

 

「うん、前話したでしょ?私を助けてくれた人達だよ」

 

そう、実はミトを助けた日にアスナにあまり合わないようにと一旦移動した村………<レーゼルの村>で出会った女性だ。日付が変わる頃に着いたのだがその時に丁度歌っていたユナに会い、その時俺とミトは歌を聞いて、ミトは目元に涙を溜めていた……その後はその場にいたレイさん………アシュレイと言うプレイヤーと一緒にその村にあったバーで一緒に談笑をして夜も遅かったので別れてとりあえず近くの宿がある街へ……と言う所でオオカミの遠吠えが聞こえ、ミトがおそらくPKerかもしれないと言い、村に戻ると村は火の手が上がっておりユナとアシュレイと………何故かバーにいたマスターも戦っていたのでそれを俺とミトで助けた……ユナ達をミトに任せ、俺は周りに山程いたオオカミ<ダイアーウルフ>を素早い動きで片っ端から刈りまくっているとユナとアシュレイ……ミトも驚きの表情をしていた……何とか倒しきりPKerが何処かにいるかもしれないから移動しようと2人をはじまりの街まで送り届けた……そこまでがその日にあった出来事だ、ちなみに2人共フレンド登録は済ませてある

 

「……ああ、ユナが家出した日か……」

 

ユナと一緒にいた男性が俺とミトに向き直り頭を下げる

 

「ユナを助けていただきありがとうございます」

 

「いやいや、全然良いよ、こんな状況だし」

 

「そうよ、別に気にしなくて良いわ………ええと……」

 

そこまで言うとミトは考えるような仕草をする……あ、そっか俺ら男性の名前知らないんだ……そこまで考えると男性は名前を言っていない事に気づき自己紹介をする

 

「ノーチラスです……なんてお礼をしたら良いか……」

 

「だから、大丈夫だって」

 

「ですが……」

 

「もー、ノー君、ミトさん達を困らさないでよ」

 

それでも食い下がるノーチラスにユナが怒る……とりあえずお礼をしてもらえば引き下がるかな……なんて考えているとミトが耳打ちで話しかけてくる

 

「2人ともちゃんと戦えるし、ユナはともかくあのノーチラスって人はソードスキルとかを見てると強くなりそうだし勧誘したら?」

 

「……確かに良いかもな、丁度アラタ達のパーティ空きあるし」

 

ミトの意見を聞き賛同する俺、……何故勧誘の話になったかと言うと、ギルドを作るからだ……キリトに聞いた話だと3層に上がるとギルドを作れるクエストがあるようなのでそこでギルドを立ち上げようと思っているがいかんせん人が少ないのでどうしようと話をしていたので丁度良い

 

「なぁ、ノーチラス、ユナ」

 

「何ですか?」

 

「お礼はしなくて良いから俺達のギルドに入ってくれない?」

 

「……何故です?」

 

「いや、実はギルドを後々に作るつもりなんだけど、人が少ないからさ、お礼の代わりにって言ったらなんだけど頼む!」

 

俺が顔の前で手を合わせ頼むとノーチラスは考える素振りを見せるとユナが話かけてくる

 

「へぇーギルド作るんですか?」

 

「ええ、私達がいるパーティとあと4人かな?いるんだけど……入ってくれると助かるわ」

 

ミトがユナに説明している間に俺はノーチラスに話かける

 

「上から目線になっちゃうんだけどノーチラスは戦い方が慣れればかなり強くなるからさ戦力になると思ってね、そういう打算もある………それに強くなればユナを守れるだろ?」

 

「……!?な、なんでそれを……」

 

最後の言葉は小さい声で俺が言うとノーチラスはユナに聞こえないボリュームで恥ずかしそうに言う

 

「ユナが言ってたよ、絶対守るんだってな……カッコいいじゃん」三3三

 

俺がノーチラスの肩に手を置きながら、おちょくるように言うとノーチラスは俯き「………ばれるとは……」なんて呟いてる。そうしていると静かな俺らを疑問に思ったんだろう、ミトとユナが近づいて来た

 

「何の話をしてるの?」

 

「いや、何でも無い」

 

「秘密だよ」三3三

 

「えー、気になるよー」

 

ユナはそう言いノーチラスに詰め寄りノーチラスはたじたじになっていた……後は頑張れ、ノーチラス

 

「……もしかして……」

 

「そういう事だよ………今ん所は脈無しっぽいけどね」三3三

 

俺がそう言うとミトは少し呆れたような表情をしてため息を吐く

 

「本当……ユーマはそういうのに敏感ね」

 

「ああ……何か気付くんだよなぁ」

 

俺はそう言いながら頭をかいてると話がまとまったようでユナとノーチラスが話かけてきた

 

「話はつきました………足を引っ張ってしまうかも知れませんが良ければお願いします」

 

「おお、やった!ありがとな」

 

俺はそう言いノーチラスの手を掴み勢いよく上下に振る……うん、我ながら気持ち悪いなこれ

 

「よろしくユナ」

 

「はい、よろしくです」

 

ミトとユナも楽しそうに握手を交わしていた

 

「とりあえずクエストクリア報告をしに行こうか」

 

「ええ」

 

「そうだな」

 

そう言い俺達は談笑をしながら街に向かって歩きだした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  To be continued……

 

 

 

 





なんとか週一投稿を続けられている雪染遊真です
出来れば来週も出来たら投稿したいなぁ……と思っています
……仕事の残業次第ですが……読んでいただいてもらえている人もいるのでなるべく週一投稿ができるように頑張ります
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