黒の剣士と白い悪魔 リメイク   作:雪染遊真

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ついに3層です
もう少しで回覧数1万!
それではどうぞ!


黒白のコンチェルト
黒エルフと森エルフ


 

アインクラッド第1層は、特に統一されたデザインテーマの無い、言わば<何でもあり>のフロアで第2層は牛が沢山いる<牧場>という事になると思う……で次なる第3層は………っとそう考えているうちに螺旋階段を登り切ったようでキリト達に追いついた

 

「さてユーマ達も追いついたし3層の扉開けようぜ?」

 

「そうだね!いやー楽しみだなぁあのクエスト」

 

「あのクエスト?」

 

俺が聞くとフィリアは口に人差し指を当てて、しーという仕草をする

 

「ま、それはお楽しみという事で……さ、開けよっか」

 

フィリアがそう言いキリトとカゲ先輩が扉を開ける……後から聞いた話だがアインクラッド第3層のデザインテーマは<森>らしく目前に大森林が広がっていた

 

「わあ……!」

 

キリトの横にいたアスナが小さな歓声を上げる

 

「凄い……この眺めだけでも、ここまで上がって来た甲斐があったね……!」

 

「確かに絶景だよなぁ……いやぁお前らと一緒に来て良かったぜ、な?ハチ?」

 

アスナの言葉にアラタが賛同して俺達に感謝の言葉を言いハチに同意を求める

 

「……そうだな、まぁそれよりキリト達が何か言いたそうにしてるぞ?」

 

ハチのその言葉に全員がキリト達βテスター組に視線が集中する……そうするとその中でキリトが若干気まずそうに切り出す

 

「えー、お楽しみのところすみませんが……」

 

「……?何?」

 

アスナは笑顔のままキリトにむけるとキリトは少し申し訳なさそうにしながら右手の人差し指を前方のY字路に向ける

 

「あの道、右に行くとすぐに主街区。左に行くとしばらく森が続いて、抜けると次の村」

 

「……うん」

 

「本来なら、まず主街区に行って転移門を有効化すべきところだけど、俺としてはその役目はすぐに追いついてくるはずのリンドやキバオウ達に任せたい」

 

「…………うん」

 

「理由は、まぁ左の森で先に一件済ませておきたいタスクがあるからなんだけど……」

 

キリトがそこまで言うとアスナの笑みが徐々に薄れ始める……これ台詞を選び損なうとアスナの機嫌が悪くなりそうだなぁ

 

「……それて?」

 

アスナの圧がある声音に押されたのか黙るキリトに変わってミトが恐る恐る続ける

 

「……えっと……補給やメンテも必要だし……アスナ達が先に主街区に行きたいなら二手に分かれようかなー………なんて」

 

そう言うとミトが俺の背中に隠れながらアスナの顔色をうかがう……いや確かに今のアスナ怖いけども。そんなことを考えているとアスナの表情が急に明るくなる

 

「……もう、怒って無いからね?そんなに怖がらないでよキリト君、ミト、フィリア」

 

その言葉にいつのまにかカゲ先輩の背中にくっついていたフィリアがひょこっと顔を出す……いや、いつの間に隠れてたんだよ?

 

「キリト君達が言うその用事って、当然<先に済ませておいたほうがお得>事なんでしょ?なら、行きましょ?」

 

そう言いアスナは分かれ道に向かって歩いて行く

 

「……今のって冗談だったのか?」

 

「さぁ?……とりあえず行こうぜ?カゲ先輩」

 

俺とカゲ先輩がアスナの後に続くとキリト達も気づいてそのまま追いかけてくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく歩くと今までうららかに美しい幻想的な森から、冷たい敵意を内容する圏外へと周囲の空気が変わったと感じる………と同時にキリトが口を開く

 

「みんな、このへんに出る敵は、強さ的には2層迷宮区の連中と大差ない。ほとんどが動物か植物型だからソードスキルも使わないしな」

 

キリト達βテスター組の解説に全員が無言で頷く

 

「ただ、全mobに共通する行動パターンとして、戦闘中に少しずつこっちを森の奥に引き込もうとするから、何も考えず突進してると戦闘後に道を見失うから気おつけなさい」

 

「あ?そんときゃマップタブをみりゃマッピングされてるはずだから大丈夫じゃねぇのか?」

 

「それはね……」

 

カゲ先輩の言葉にフィリアが右手を振り、ウインドウを呼び出し俺達に見せる

 

「ありゃ?何か薄いな?」

 

という言葉のとおり、大部分がグレーアウトしており通常の状態より表示が見づらい

 

「このへんのエリアは固有名<迷い霧の森>って言うんだけどマップがかなり見づらいし、時々凄い濃い霧がかかって迷うからなるべくパーティで固まって動こう」

 

「へぇー了解……んじゃあ早速実戦だな?」

 

「は?」

 

アラタの言葉にカゲ先輩が頭にハテナマークを浮かべる

 

「なんか後ろにいるんすよ、ほら」

 

その言葉に全員が後ろを向くと細い枯れ木のようなmob<トレント・サプリング>がいた

 

「………早く言えよ、お前……」

 

ハチが呆れた表情でそう言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8人いる俺達を相手にしたmobが爆散したのは約1分だった

 

「で?<先に済ませておきたいタスク>って何?」

 

アニールブレード+8を腰の鞘に滞納しながら俺がそう聞くと横に居たミトが答える

 

「んー……この辺なんだけど……ユーマ、あなた耳に自信ある?」

 

ミトの言葉に俺は耳を両手で隠しながら口を開く

 

「……ミトってそういう趣味だったんだ……耳フェチというものですか?」三3三

 

「ち、違うわよ!聴力の方よ!どんな勘違いよ!……って言うか誰に聞いたのよそれ!」

 

俺の言葉にミトは頬を赤らめながら俺にそう言う

 

「……イチャイチャするなら後にしてくれない?2人共」

 

俺とミトのやり取りを見ていたアスナが少し呆れたようにそう言う

 

「……そんな、イチャイチャ、なんて……」

 

「……?」

 

「いや無意識にやったのかよ、お前は」

 

ミトは視線を下に向けて何かぶつぶつ呟きながら恥ずかしがっていて、俺は頭の上に?を浮かべているとアラタが俺にツッコミをいれる……無意識?何がだ?

 

「……とりあえず夫婦漫才はそれぐらいにして早くクエストの事教えてくれっての」

 

「あははは……」

 

ハチの言葉にキリトが苦笑いをしながら説明を続ける

 

「単純に剣と剣がぶつかる金属音がしたらそれだから教えてくれ」

 

とキリトが言ったと同時にいつのまにか斜め後ろで耳を澄ませていたらしいフィリアが「あ!」と声を上げる

 

「もう聞こえた感じか、フィリア?」

 

「うん、微かにだけどあっちから剣戟の音が聞こえた!」

 

「流石トレジャーハンター……」三3三

 

「いや、ぜってぇ関係ないから……」

 

そんなやり取りをしながら音が鳴った南西方向へと足を進める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ!」

 

「シャッ!」

 

しばらく歩くと金髪の男と紫髪の女が決闘か何かをしている場面に出くわす……どうやらあれがそのクエストらしくキリトが静かにとジェスチャーをする

 

「……ほ、ほんとにNPCなの……?」

 

キリトの横に居たアスナが信じられないと言ったように呟いた……俺もアスナと同意見だった、表情とか動きが生々しくて人が動かしてようにしか見えないレベルだ

 

「NPCどころか、厳密にはmob扱いだけどな。彼らの耳、見てみろよ」

 

その言葉に視線を耳に向けると耳が尖っていた

 

「え……あっ!2人とも……尖ってる、って事は……」

 

「男の方が<森エルフ>女の方が<黒エルフ>さ、それと頭の上も見てみ」

 

キリトの言うように2人のエルフの頭の上に視線を持って行くと2人とも頭上に金色の<!>マークを表示されていた

 

「2人ともクエストマークつきでしかも戦ってるって、どういうこと………?」

 

「簡単な話さ、片方しか受けられないんだ……ここでみんなには重大なな選択をしてもらわなきゃならない」

 

「選択?」

 

俺の言葉に横に居たミトが答える

 

「ええ、彼らがくれるクエストは、単発モノでもこれまであったシリーズモノでも無くて。初の大型キャンペーン・クエストよ。層をまたいで延々続いて完結するのは9層よ」

 

「……なっが」

 

ミトの説明についそう呟くとキリトが説明を引き継ぐ

 

「そう、しかも、途中でミスっても受け直し不可。当然、対立ルートへの変更も不可。ここで選んだ道を9層まで走り続けるしかないってわけだ」

 

「対立ルート?それってつまり、あの2人のエルフの……」

 

「そう、どっちか助けて、どっちかと戦うんだ。黒と白、どっちが良い?」

 

「そんなの、キリト君がβでやった事がある方でやった方が良いでしょ?……というかキリト君がどっち選んだか完璧に確信できるんだけど」

 

その言葉にカゲ先輩達も頷く………まぁキリトだしなぁ

 

「どーせ黒エルフの女の方だろ?お前他のゲームだと、女と敵対しない選択するからな」

 

「うぐ………ご名答です」

 

カゲ先輩の言葉にキリトは若干答えずらそうにして答える

 

「ちなみにミトは?」

 

「私も黒エルフよ?普通に男の味方して、女の人を攻撃するとか嫌だもの」

 

俺の言葉にさも当然と答えるミト

 

「んじゃ行きますか……」

 

「あ、ちょっと待った」

 

キリトの言葉に背中に吊っていたアニールスピア+6に手を掛けかけていたアラタが焦ったそうに答える

 

「何だよ、まだ何かあんのか?」

 

「黒エルフに味方するのは良いんだけど、彼女は<ダークエルブン・ロイヤルガード>って言って7層クラスのエリートmobだから今の俺達じゃ勝てる相手じゃない」

 

「はぁ?勝てないって?死にたくねぇぞ俺?」

 

「大丈夫だよ、負けるって言っても絶対そこまでいかないよ、こっちのHPが半分減ると加勢した方が奥の手使ってくれてそれで倒せるから」

 

「まぁ、それなら……」

 

キリトの言葉にアラタがなんとか納得した表情になる

 

「ちなみに俺ら2パーティになってるけどそれは大丈夫か?」

 

そう、ハチが言う通り今はキリト、アスナ、俺、ミトとカゲ先輩、フィリア、アラタ、ハチの2パーティに別れている。ちなみにアラタとハチは盾を装備していてタンクも出来る

 

「大丈夫だよ、敵対する人を間違えなきゃ普通にクエストは進行するから………じゃあ3つ数えてから飛び出すぞ」

 

「了解」

 

「3…2…1…0!」

 

カウントに合わせて、俺達は空き地に飛び出す。エルフ達が同時にこちらを見るや、大きく後ろに飛んで距離をとる

 

「人族がこの森で何をしている!」と森エルフの男

 

「邪魔立て無用!いますぐに立ち去れ!」と黒エルフのお姉さん

 

そこで全員で武器の切っ先を森エルフへと向ける

 

「愚かな……ダークエルフ如きに加勢して、我が剣の露と消えるか」

 

「そうよ、でも消えるのはそっちよこのDV男!」

 

いやこの状況DVって言うか逆にこっちがリンチしてる図なんじゃあ……と考えていると森エルフが口を開く

 

「よかろう、ならば貴様らから始末してやろう、人間よ」

 

じゃきっ!とロングソードを構える森エルフ

 

「いいな、ガード専念だぞ!」

 

「……」

 

キリトの言葉にアスナがなぜか本気になった時の表情をしていた

 

「あの、ガード……専念……」

 

「解ってるよ!」

 

アスナがそう叫びレイピアを構える……以外と倒せたりして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ば………馬鹿な………」

 

15分後、そんな言葉を残し、倒れる森エルフを眺めながらキリトとミトが呟いていた

 

「ば………バカな………」

 

「……嘘でしょ?……」

 

2人は絶句して固まっているとアスナが口を開く

 

「…………なんだ、やればできるじゃないの」

 

後ろにいた黒エルフのお姉さんに視線を向けると黒いサーベル片手に、無言で森エルフのむくろを見下ろしていた、じっと見ているとゆっくり顔を上げて俺を見た。オニキスのような瞳に、驚きと戸惑い、そして「あの、私、いったいどうすれば?」と言いたげな色を見たのは気のせいだろう。…………いや気のせいか?これ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 





11月6日にソードアート・オンラインフルダイブ見に行きました
控えめに言って最高でしたね!
DVD化されると思うのでされるまで待ちどうしいです
1週間空いてしまいましたが前よりは更新頻度は上がっていると思います
これからめよろしくお願いします!
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