どうもワールドカップで日本が敗退して
がっくりしていた雪染遊真です
監督が采配ミスしなきゃなぁ……
今回はいつもより短めです
それではどうぞ
とりあえずあの後2つ残った部屋のうち、キズメルと一緒に最初の1つに巣くっていたクモを難なく倒した俺たちは、奥の壁際で瞬く光を発見した。
それはキズメルがつけているマントの留め具と、デザインも色合いもまったく同一の物だった
「……エンジュ騎士団の徽章だ。この洞窟を調べていた偵察兵のものだろう。持ち主は、もう生きてはいるまい……」
沈んだ声を出すキズメルに、キリトは徽章を差し出したが、キズメルは小さくかぶりを振った
「それは、キリトから司令に渡してくれ。ひとまず、報告に戻ろう」
「……解った、じゃあ、預からせてもらうよ」
キリトが徽章をポーチにしまうと視界左側にクエストログ進行を告げるメッセージが流れ、俺たちは部屋を出て数秒後、先程聞いた男たちの叫び声だった
「やべぇ……あいつ階段上ってくるぞ!!」
「走れ走れ!入り口まで逃げろ!!」
続けてガシャガシャと鎧が鳴る金属音に、乱れた足音……更に……枯れ木が軋るような、大型mobの咆哮
「あ……あんなクソデカいクモおるなんて聞いてへんぞ!どうなっとるんや!!」
10数分ぶりに聞くキバオウの声は、先刻の苛立ちに倍する狼狽に彩られていた。キリトはこちらを振り向き口を開く
「どうす……」
「どうするの、キリト君!?」
「ここはそなたに任せよう!」
「す……る……」
キリトの顔が「別にパーティリーダーになったつもりもないんだけどなあ!」というような顔になり、数瞬間考えた後指示を出す
「……パーティが通り過ぎたら、後から来るクモをこっちに引きつけて戦おう。すぐそこの大きな部屋に引っ張り込めば、広さは充分足りるはずだ」
キリトが早口で囁き、俺たちは頷きで答え、武器を握り直し俺は口を開く
「了解、指揮は頼むぞ」
「そなたが戦うと決めたのならば」
俺に続いてキズメルも了承するとキリトが指示を出す
「よし、こっちだ!」
キリトの指示で十字路へと向かいキバオウ達のパーティが通り過ぎるのを待つ、少し待つとキバオウ達のパーティだと思われる叫び声が聞こえた
「十字路だ!出口どっちだ!?」
「さっき通ったとこやろが、まっすぐや、まっすぐ!」
足音と鎧がガシャガシャと鳴る音がどんどん近づいてきて……2秒後、プレイヤーがひとかたまりになって俺たちの前を横切った……先頭の男、フードデッドケープを装備した斧使いが横切り、その後に続いて残りのメンバーが必死の形相で走っている。
パーティが走り去ってから数秒たち、大型モンスターの走る時の振動が近かずき、キリトはタイミングを見計らいアニールブレードをコンパクトな構えで振りかぶった
「キシャシャア………ッ!!」
完璧にタイミングが合い大グモの横っ腹を切り裂き、大グモ……<Nephila Regina>は怒りの雄叫びをあげる。意味合い的にはネフィラ女王かな?
「タゲ取りは成功だな!」
「よし!手筈通りあの大部屋まで後退だ!」
キリトの指示で全員で後方へと走り始め、10秒ほど走り部屋へと飛び込み、散開してフォーメーションを取る
「脚の突き下ろし2連撃は、先っぽが震えたほうの脚からだ!必ず外側に避けないと、2発目をくらうぞ!」
キリトが俺たちに聞こえるようにそう叫びながら回避行動をとり、先程までキリトが立っていた場所にズガン!と貫く
少し遅れて左前脚も振ってくるが脚の位置の関係上自分の脚がじゃましてキリトを追いきれない。キリトが、避け切った瞬間大声で指示を出す
「ソードスキル1本!」
キリトのその言葉に合わせてアスナとキズメルがソードスキルを発動させ女王へとソードスキルを当てると、一気に1段目のHPバーが3割以上も減る……キズメルの火力のおかげだろうか……
その直後女王はその場で小刻みに足踏みをして全ての脚をグッと縮める
「跳ぶぞ!着地の寸前にこっちもジャンプ、タイミングはカウントするから合わせろ!」
「了解!」
空気を震わせ女王が飛び上がり、天井近くまで飛び上がり落下してくる
「2、1、ゼロ!」
女王が着地したと同時に波紋状のエフェクトが発生し飛び上がった俺たちの足元を通過して行き、俺は空中でソードスキルを発動させ女王へと突進する
その後女王が派手なエフェクトを散らしながら爆散し、俺の視界にLAボーナス獲得のメッセージが流れる………へぇLAってこんな感じなんだなぁ、なんて思っていると、キリトが唇に人差し指を当て静かにというジェスチャーをする。
どうやらキバオウ達が今の戦闘音に気がついて戻ってこないかが心配だったわけだが、どうやら気付かれなかったようで全員でため息をはき、その後キバオウ達に気付かれないように洞窟を脱出し野営地へと戻るとキズメルに司令の報告を頼まれた。
なんでも亡くなってしまった偵察兵は、司令の血族らしく立ち会いたくないらしい、それで代わりに俺たちがクエストの報告へ行くと、ボス蜘蛛の討伐を依頼され、たまたま先程倒していた女王蜘蛛がその蜘蛛だったらしく、ドロップしたアイテムを出すとクリア条件が満たされキャンペーンクエストを完了しそこで報告を終え、次のクエストを受諾してから司令官の天幕を出る
「……どうする?もう、いつでもキズメルをパーティに誘えるけど……」
「ん………」
キリトの言葉にアスナは少し考えるようにうつむいてから、小さくかぶりを振った
「もう少し、後にしましょう…………なんだか、変な事言うようだけど……しばらく、1人にしておいてあげたいの」
「そうか……いや、別に変じゃないよ。そりゃ、キズメルはNPCだけど……それ以前に、俺たちの仲間だからな」
「……そうだね……」
アスナの言葉にしんみりとした空気になる、しんみりした空気を変えようと思い俺は口を開く
「ま、とりあえずクエスト終わったしご飯でも食べるか?」
俺の言葉にミトとアスナが呆れた表情になる……なんか変なこと言ったか、俺?
「一晩で忘れないでよ、武器を新調するって言ったじゃない」
「………ああ!」
「ああ、じゃないわよ全く……」
俺の言葉にミトは片手を頭にのせ、呆れ、アスナはやれやれという表情をしていた
その後カゲ先輩たちとわかれ、ダークエルフの鍛治師のいる天幕まで来た俺たち、最初はアスナの武器だけのつもりだったがミトも新調するつもりだったらしく一緒に新調したのだが………
「……なんか、あれだな、俺たちの思いでも伝わったのかな」
「………それはそれでありえそうよね……」
ミトは新しく出来た<ヴァリアブル・シックル>を撫でる、そう2人の主武器を芯材にして新しく作った武器が両方ともぶっ壊れレベルで強くなおかつ強化試行回数が、アスナの<シバルリック・レイピア>が15回ミトの<ヴァリアブル・シックル>は20もあったのだ。
最初は凄さが良くわかっていなかった俺とアスナだが、武器のプロパティを確認して固まっていたミトとキリトのβテスター組に説明を聞いてからそれだけやばい武器が出来た事を実感した。
「しかもこれ、ギミック付き武器なのよね……練習しないと」
「ギミック付き武器?なんだそれ?」
「ほら」
そう言いミトは<ヴァリアブル・シックル>を持ち、刃の根本の部分にあるレバーを引くと持ち手の部分が伸び、またさらに動かすと持ち手部分が三節棍のように分解され鎖鎌みたいになる
「………なるほど、これは練習いるな………いつでも言ってよ、練習には付き合うからさ」
「とりあえずは今は普通に鎌として使って、ギミックが上手く使えるようになってから実戦運用ね」
「まぁ、投剣スキル取ってて命中率もいいミトなら上手く使えるでしょ」
俺の言葉にミトは少し恥ずかしそうにしながら口を開く
「おだてても何も無いわよ、それに貴方も命中率良いじゃない………まぁでも確かに投剣スキルとかのコツを使えば、行けるかもしれないわね」
「ミトなら行けるだろ………んじゃ、武器の話はここまでにして、ご飯食べようぜ」
俺の言葉にミトは呆れた表情になる
「……最後投げやりじゃない、そんなにお腹空いてたの?」
「ああ、さっきまで動いてたからな」三3三
「もう!………料理スキル取ろうかしら……」
「なんか言ったか?」
「なんでも無いわよ、さ、行きましょう?」
そう言いミトは食堂がある天幕へと歩き始め、俺もそれについていく
To be continued……
今回は駆け足で進みました
ついでにこれまでの話もなるべく
読みやすいように編集していきます
これからもお願いします
早くあの場面を書きたい…………