あの後食堂でご飯を食べキズメルのいる天幕に行くと丁度キズメルもご飯を食べてるところで、キリトとアスナも一緒にご飯を食べていてなんかじゃれていたのでそれを俺とミトでイジる。
すると2人共顔を真っ赤にして言い訳して、それに対してキズメルが「相変わらず、仲の良いことだな」と言うと更に顔が赤くなった
その後食事を終え、キズメルに先に戻ったカゲ先輩達と同じく一度街に戻らなきゃ行けない事を伝え、野営地を出て少し歩くと前方で音がなり戦闘に備える
「狼だ。厄介な特殊攻撃はないけど、HPが半減すると遠吠えで仲間を呼ぼうとする。ゲージが黄色くなったらソードスキルで一気に片付けるぞ」
「了解」
アスナが簡潔に答え俺とミトも武器を構えると、前方から狼が突進して来る……どうやら名前は<ロアリング・ウルフ>と言うらしい、キリトを狙ってるらしくキリトに飛びかかる
キリトは体術スキルの<弦月>を発動させ、狼の首元を捉えて、狼は「ギャーン!」と悲鳴を発しながら上に蹴り上げられる
「スイッチ!」
という声と共にアスナが前に出て<パラレル・スティング>を発動させ、ズガガッ!と結構でかい音が鳴り狼はだいぶ離れたところにあった木まで吹っ飛び激突する
「………あ」
「あ」
キリトと俺がそう声を発した理由は<ロアリング・ウルフ>のHPが半分を下回ったからである……狼は「アオオォォォ〜〜ン」と吠え、周りからも同じようにな鳴き声が聞こえる
「だって、2発であんなに減るなんて思わなかったんだもん」
その後集まって来た狼を全て片付けるのに10分近くかかり、剣を鞘に収めると何か音が聞こえたので耳をすませる………これは
「金属音?………って事は」
「剣と剣の戦闘……?」
俺の呟きに同じく音を聞いたらしいアスナもそう呟く、パーティリーダーのキリトは少し考え込んでから口を開く
「念の為に、様子を見に行こう」
「………了解」
少し進むと前方でソードスキルのライトエフェクトが見えたので、さらに数メートル進み木に身を隠しながら戦闘を覗き込む……見る限りどうやら<ドラゴンナイツ>のメンバーが戦闘していた
「……あの人たちも、<翡翠の秘鍵>クエストをやってる……?」
アスナがそう呟き横にいたキリトが答える
「たぶん……。しかも、森エルフ側に味方したんだろう。つまりあのエルフは……」
キリトはそこまで言うと急に口を閉じる……俺もミトも多分同じ考えに至った、ここからは見えないがおそらく対峙しているダークエルフがキズメルなんだろうが………そこまで考えて奥を覗くと……
「あれ…………」
「どうしたのよ?」
「いや……だってあれ……どう見ても……」
俺の言葉にミトが俺の後ろから覗き込み同じ反応になる
「え?…………キズメルじゃない………?」
何か考えていたキリトが俺とミトの言葉に反応する
「本当か?……なら……なんで……」
「あ!」
アスナが急に声をあげたので視線を戻すとリンド達がガードしきれず吹っ飛ばされたところだった
「警告に従い立ち去っておれば、このようなことにはならなかったものを。愚かな人間たちよ……その愚かさの報いを受けるがよい」
とキズメルではない男性のダークエルフがサーベルを掲げソードスキルの発動モーションをとる
「貴様の敵は私だ、リュースラの騎士!」
いつのまにか立ち上がっていた森エルフが鋭く叫びながら地を蹴り黒エルフへと斬りかかりダークエルフはサーベルで斬撃をうけ鍔迫り合いになり森エルフがもう一度叫ぶ
「カレス・オーの聖大樹よ!我に最後の秘蹟を授けたまえ!」
その言葉に森エルフの胸中が鮮やかな黄緑色に輝き、しゅばっ!という音をたてながら周囲に拡散し、両エルフのHPがなくなり崩れ落ちる……
その後森エルフの最後のメッセージを託し、光の粒になり消滅した。その後少し駄弁ったあとにミーティングをしてそれを終えると北へと歩き去ってしまった
「………さっきの、どういうこと……?」
アスナがそう呟くとキリトが肩をすくめながら答えた
「解らない。俺も、2人目のキズメルが出てくるもんだとばっかり思ってたけど……全く別人だったな………」
「森エルフは同じ人だったのにね……」
「そこだよなあ。もし両方違ってたら、イベントが発生するたびにNPCも変わるようになった……ってことで一応納得できるんだけどな」
キリトが腕組みをしながらそう言う
「βテストの時は、変わらなかったのか?」
「ええ、私がやった時は変わらなかったわ」
「そうか……」
ダークエルフの事もそうだったが、先程のリンドのパーティにいたフードデッドケープを来たプレイヤーも気になるな…………俺がそう考え込んでいるとアスナが口を開く
「どちらにしても、もう一回今のイベントを見てみないと何とも言えないね。とりあえずわたしたちも移動しましょ?霧が出て来たわ」
その言葉に俺は周りをみわたすと確かに奥の木が白く染まりつつあった。
「了解。全体会議は夕方って言ってたから、先に戻って準備してくれてるカゲ先輩達と合流して早めにギルドクエストをクリアして休もう」
キリトのその言葉に全員が主街区へと足を進める
その後第3層主街区の<ズムフト>につき、先に準備をしていたカゲ先輩たちと合流してギルドクエストを高速でクリアしギルド<モノクロ・プログレッサー>を立ち上げた。
名前の由来は一緒に考えていたユナが俺とキリトの髪を見てモノクロを思いつき、プログレッサーはノーチラスが思いついた。
プログレッサーとは進行者、進行を促進する。という意味らしい……よくそんな単語覚えていたなぁ……メンバーはボス戦に挑んでいる俺たち6人とハチ、アラタ、ユナ、ノーチラス、コペル、あと俺たちの知らぬ間にキリトとアスナがスカウトしてたらしいシリカという女の子が増えていた。
聞くと2層の自由行動の時にスカウトしたらしい、スカウトした理由は動きが軽く、俺が教えれば化けるんじゃない?と思ったらしい………まぁ別に教えるぐらいなら良いけど………ちなみに今は<ズムフト>の町の宿で夕方の会議まで休んでいるところだ、ベッドに寝転がっていると扉がノックされる
「ん?誰だ?」
「私だよ、ユーマ君」
声の主がアスナだったので部屋に招きいれる
「どうした?まだ時間は大丈夫だろ?」
「えっと、ミトに用事があったんだけどミトは?」
アスナは部屋をキョロキョロ見渡しながらそう言った
「ミトならなんか軽食買ってくるって言って、さっき出てったばっかだぞ?」
「あー入れ違っちゃったんだ、じゃあまた後でいいかな、ごめんね休んでたのに」
「別に全然良いよ、ただ寝転がってただけだし」三3三
アスナはそう言うと一度扉の方へと身体を向けてから何か思いついたような表情でこちらを向く
「……どうした?」
「ミトから聞いたんだけどミトと付き合ってるんでしょ?ユーマ君」
「うん、まぁそうだな、それがどうかしたか?」
「ミトのどんなところを好きになったのかなぁ……って思ってさ」
ニヤニヤした表情のアスナの言葉に俺は考える仕草をする
「うーむ、改めて聞かれると困るな……とりあえずそこの椅子に座れよ、そこにある飲み物も飲んで良いからさ」
「うん、ありがとうユーマ君」
そのまま椅子に座りアスナはコップに俺が町で買って来たフルーツジュース(のようなもの)を注ぐ、俺はしばらく考え込んでから口を開ける
「………ミトと一緒にいると………なんて言うか幸せだからかな?」
「幸せ?」
俺の言葉にアスナは先程のニヤニヤした表情を引っ込め、首を傾げる
「ああ、2層の時話したと思うけど、昔は1人でいる事が多かったんだよ俺……そんな時にミトと出会ってさ、ゲームを教えてもらいながら一緒にやって………そんな感じで一緒に遊んでて楽しくて幸せだったんだ
だけど親の都合で急に引越しする事になって、いざ引っ越したらなんか寂しくて………今思えばあの時からミトの事好きだったんだと思う……なんかごめん、上手くまとめれてないかも」
俺が言葉を言い終えるとアスナは暖かい目でこちらを見ていた
「大丈夫だよ、ミトへの思いは伝わったから……へぇー………一緒にいると幸せ、か………」
最後の言葉は何か思い当たる節があるらしく、そう言いきるとジュースを飲みながら考え込む………ほう、これは……俺はいつもやる顔をしながら目元を光らせる
「そうそう、アスナもキリトと一緒にいる時そうだろ?」三3三
俺がそう言うとアスナはジュースを吹き出す……漫画のギャグシーンみたいな吹き出し方だな
「そ、そんなわけ無いでしょ、大体どこでそう思ったのよ//」
アスナは羞恥心からか顔を赤らめながらこちらを指差しそう言った……いや、わかりやすいな
「ん?朝のやり取りとかを見てだけど?」三3三
「あ、あれは違うからただ恥ずかしかっただけで別にキリト君が好きなわけじゃ……」
「アスナ……つまんない嘘つくね」三3三
「う、うー………//」
アスナはそう言うと机に突っ伏してしまい、少し間が開き扉が開く
「ただいま………ってこれどういう状況…………?」
部屋に戻って来たミトが俺と机に突っ伏したアスナを交互に見てそう言った
「へぇ、じゃあやっぱりアスナはキリトのこと好きなんだ」
「もう、茶化さないでよ!この話は終わり!//」
あの後俺とミトでアスナを落ち着かせてから話を再会させミトと俺で質問責めしていると、そう言いアスナは話を終わらせようとする
「いーや、ちゃんと喋ってもらうわよ、あの時私も喋ったんだから」
ミトはニヤニヤした顔でそう言うとアスナは「うっ……」といった表情になる
「あの時?」
「1層で合流する前に私とアスナを話合わせようって宿で話させてくれたでしょう?あの時、私も同じように貴方のこと喋ったから」
「ふむ、なるほどあの時か」三3三
ミトの説明にうんうん頷いているとアスナが口を開く
「3週間ぐらいしか経って無いから……なんか私がチョロい人みたいじゃない…………だからバレたくなかったのよ」
「ふむ?それは違うだろ?」
「ん?何がよ?」
俺の言葉にミトがそう言う
「だって大切なのは、経過した時間より過ごした時間の濃さだろ」
「時間の、濃さ?」
「どういう意味よ?」
俺の言葉にミトとアスナは疑問符を浮かべ首を傾げる
「だってどれだけ時間が長く経ってても、一緒にいた時間が少なくて薄かったら意味ないだろ?逆に短いけど、俺達のパーティでキリトと3週間ずっと一緒に過ごしてそう感じたならおかしくないだろ」
「言われてみれば確かにそうね、私もそうだったし」
「ミトもそうなの?………ならおかしくはない…………のかな?」
ミトは俺の言葉に納得してそう頷き、アスナは先程よりは落ち着いた表情になる
「あと、今デスゲームでこんな状況だし普通じゃない?多分2層ボスのトーラスキングのブレスを喰らった時に、キリトに守られてドキッとしたんだろうし」
「……バレてる……」
俺の言葉にアスナは机に突っ伏し、ミトはなるほどと言った表情になる
「ああ、あの時ね、キリトに庇われたからか、よくに言う吊り橋効果ってやつね」
「ま、だから別に変ではないだろ、キリトってリアルだと結構モテてたし」
「へぇ、そうなのね……アスナ、早くしないと誰かに取られちゃうかもね」
「うー……そうかもしれないけど……」
ミトがニヤニヤしながらそう言うとアスナは悩む表情になる
「確かに早く思い伝えた方が良いかもな、俺は違う理由だけど」
「違う理由?」
「こんな状況だろ?キリトは強いけど、明日にでも死ぬかもしれない。だったら早く伝えた方が良いだろ?………向こうだとそれで亡くなった人がいたからさ」
俺の言葉に2人は黙ってしまう、少し間が空いてからアスナは口を開く
「………そうなんだ……」
「……空気悪くしちゃったな、悪い……まぁとりあえずじっくり考えて答えを出せば良いと思うよ?俺たちで良ければ相談してくれよ」
「そうね、全然大丈夫だから、どんどん相談してよ」
「うん、そうだね、2人ともありがとう……また何かあったら相談させてもらうよ」
アスナは笑顔でそう言った
To be continued……
雪染遊真です
なんとUAが1万を突破しました!
こんな素人が書く小説を読んでいただき
ありがとうございます
なるべく週1投稿を出来るように頑張ります!