黒の剣士と白い悪魔 リメイク   作:雪染遊真

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 結局P3Pをやっていて投稿が1ヶ月遅れた雪染遊真です
誘惑に勝てなかった………すみません


デュエルと再会

 

 キリト達と距離を取るために少し歩き森の奥へと進む…………

 

「で、あんたは結局デュエル申請しないみたいだけど……何かあるのか?」

 

「………別にこのままでも良いでしょ?めんどくさい……」

 

 ………半分嘘だな、何で嘘つくんだ?今更意味無いだろ……

 

「…………ま、良いか…………」

 

 俺はそう呟きながら右手のアニールブレード+8を見ながらノールックで投剣のピックを仮面の女へと投げる

 

「……っ!!」

 

 仮面の女は何とか片手用槍で投剣をはじき、こちらへ突きの体制で突っ込んで来るが左手のアニールタガー+5で切りつけるとバックステップを踏み俺から距離を取る

 

「………前と違って、普通に攻撃するのね……」

 

「まぁな……こっちも色々とあったからな、前とは違う」

 

「………………」

 

 俺がそう言うと黙り込む仮面の女……いい加減なんで仮面をつけてるのか気になるな……そんなことを考えていると仮面の女は槍を構え、ソードスキルを発動させこちらへ突っ込んで来る……だけど

 

「………ッ!」

 

「………前と違って何か、迷ってるよねお前……どうした?」

 

「あんたには関係ない!」

 

 俺が剣先を逸らし、首元に短剣を当てるとそう叫び無理矢理俺のアニールブレードを弾き距離をとる

 

「……前と違って、私を殺しにこないのはどういう心境の変化?」

 

「前は余裕が無かったのもあったけど、単純にミトが危なかったからだよ、あんただって理由が無きゃ流石に殺しには行かないだろ?」

 

「……………………………」

 

 俺がそう言う少し間が空けてから少し俯きこちらに聞こえないぐらいの声量で何か呟いていた………敵の目の前で

 

「………隙だらけだぞ」

 

「……ッ!?」

 

 俺が一瞬で近づき剣で攻撃をすると仮面の女はバックステップを踏むが避けきれず仮面に剣が当たり、それで耐久値が全損したのか仮面がポリゴン片へと変わり、フードの影になっていない口元だけが見える………少しだけ躊躇してから被っていたフードを外す………っ!?

 

「……………仮面をつけてた理由………わかったでしょう?」

 

「…………なんで………紅葉………」

 

 俺が絶句していると紅葉が少し目を伏せながら口元を動かす

 

「こっちではクレハよ………」

 

「……………………」

 

「どう?軽蔑したでしょう、あんたの仲間を殺そうとしたのが幼馴染だったのよ?」

 

 俺が問いかけると諦めたような表情で吐き捨てるようにそう言う

 

「軽蔑はしないよ………何か理由があったんだろ?だってクレハは………」

 

 俺がそこまで言うとクレハは槍をこちらに向ける

 

「答える必要はないわ……私はあいつらの仲間なんだから……喋る訳無いでしょ?」

 

 …………嘘、だなどういう事だ?そう理由を考え、動揺していた心を落ち着かせていると、黙り込んだ俺を見たクレハは口を開く

 

「……何か答えたらどう?」

 

「………そうだな……なら、一つだけ………クレハ、俺を殺そうとはして無いのは何でだ?」

 

 俺のその言葉にクレハは目を見開く、驚いている隙に俺はクレハに一瞬で近づき鍔迫り合いへと持っていく

 

「…ッ!……何のつもり?」

 

 クレハのその問いに俺は声のボリュームを落として答える

 

「それに多分だけど、オレンジになったのも何か理由があるんじゃ無いのか?」

 

「……!……そんな訳……」

 

「今なら別に周りに誰もいないし、声の大きさを落としてるからモルテに聞こえる事は無い、教えてくれ……クレハ」

 

 俺は真剣にそう問いかけるとクレハは俺の顔を見て一瞬悩む表情になり、動きを止める

 

「………私は……………ただ自分の身を守ろうとしただけで………」

 

 泣きそうな表情でそこまで言うととクレハは俯いてしまい口を閉ざしてしまった

 

「クレハ………あいつらと一緒にいるのが嫌なら、俺たちと一緒に………」

 

 俺がそこまで言ったところでデュエルが終わったのか向こう側から歩いて来る音が聞こえたので剣をずらしてクレハの槍を自分の体に当てHPを4分の1ほど減らす

 

「……!……あんた……」

 

「流石にHPが減って無かったら怪しまれるだろ?」

 

「…だけど…………………わかった」

 

「あいつらと一緒にいる理由は………また次会った時に教えてくれ」

 

 俺の言葉にクレハは、俺の顔を一瞬見てから目を伏せこくりと頷いた、俺はバックステップを踏み距離を取ったと同時にモルテがでて来た

 

「……おおー……あんな啖呵切っただけはありますねぇ彼からほぼノーダメージであそこまで削るなんて」

 

 モルテの言葉にクレハは一瞬目を伏せてから呆れたような声色で答える

 

「………当たり前でしょ、あいつは動揺して攻撃してこなかったのよ」

 

「貴女の予想通りだった訳ですか……まぁ目的は達成出来たので行きましょうか」

 

 モルテはそう言うと俺を一瞬見てから歩いて行き、クレハはこちらを一度振り向いてから同じ道を歩いて行った

 

 俺はしばらくクレハが去った方向を見ていると、後ろからキリトに声をかけられた

 

「ユーマ!大丈夫か!…………おい、ユーマ?」

 

「………悪い、何でも無い………そういえばモルテは?」

 

 歯切れが悪い俺にキリトは首を傾げるが、俺の言葉を聞くと頷く

 

「ああ、モルテなら、なんか途中でデュエル辞めて去っていったぞ……クエストクリアはちょっと難しいとか言ってたけど………」

 

 難しい?………どういう事だ?俺たちのクエストクリアを邪魔するのを諦めたんじゃないのか?

 

 そうモヤモヤした気持ちを抱えながら、先を歩いているキリトについて行き、崖を登ろうと右側へとに向かっていたちょうどその時

 

「……何だ貴様ら!」

 

 という怒声が聞こえ反射的にに声の方へと視線を向けて眼を凝らすと

 

「……あれインナーの色的に<ALS>と<DKB>じゃ無いか?」

 

「……ああ、そうみたいだな………でも何でだ?インスタンスマップとはいえあそこまで言い争いになるか……?」

 

 俺はキリトと顔を見合わせて、頷き合うといったん状況を把握するために2つのギルドの言い合いが聞こえる位置まで近寄る

 

「これ以上言い合っていても埒があかない。このポイントに、先に到着したのは我々だ。ルールどおり、こちらがクエストを進めさせてもらう」

 

 リンドがそう言うとキバオウが右手の人差し指を突き付けた

 

「先ゆうてもほんの何10秒やろが!そもそも、ルールってなんやねん!ジブンが勝手に決めたんなら、そんなもんに従う義理ないで!ワイらもここの襲撃クエ、何がなんでもクリアせなあかんのや!」

 

 襲撃クエストって事は俺たちと同じくエルフ戦争クエストを進めてる訳だ。昨日の会議ではキャンペーンには興味無いみたいな事言っていたから昨日の午後からクエストを始めたって事になる

 

 ってなると初見のクエストをそんな速度でクリア出来る訳が無いから、βテスターの先導があったはずで………ああ、多分モルテか

 

 こうやって争わせて攻略を妨害する気だろうな………まぁそんなことじゃ止まらないけどな…………そんな事を考えているとリンドが苛立ちを隠さずに声を発した

 

「クエストや狩場は先着順、それが当然のルールだろう!キバオウさん、あんたもギルドを率いる立場になったんなら、道理ってものをわきまえてもらわないと困るな!」

 

 リンドがそう言うとキバオウは鼻で笑った

 

「道理?道理やて?リンドはん、ジブンがそれを言うんかい」

 

 キバオウは腕を組み、体を反らせリンドの顔を睨む

 

「ならワイも言うたるわ。あんた、3層来てからずーっと隠しとったやろ。このエルフクエが、フロアボス攻略に必須やっちゅうことをな!」

 

 フロアボスに必須?即座にキリトに顔を向けると顔を左右に振り、違うという仕草をする………なるほどな偽の情報を掴ませて争わせるわけか、地味にうざいな

 

「ほんの5日前や、あんたも覚えとるやろ。2層のボス戦で、ボス牛が3匹に増えとることを知らんかったばかりに、レイドが全滅しかけたんや。おんなじトラップが、この3層にも仕掛けられとる。

 

 エルフクエをクリアして、なんやアイテムを手に入れんと、ボス戦でヤバイ目に遭うっちゅうワナがな。あんた、それを知っとったクセに、このあいだの会議ん時にひとっ言も説明せんかったやろが!そのどこに道理があるっちゅうんや!」

 

 キバオウは自分の持っている情報を信じてるようで言い切った

 

「………違う、そんな話は知らない!」

 

 リンドがそう叫び、この距離でもわかるぐらいにキバオウを睨んでいる

 

「DKBがキャンペーン・クエストを進めていたのは、単に経験値と報酬アイテム狙いだ!言うまでもないことだから言わなかった、それだけだ!」

 

「ハッ、その報酬アイテムちゅうんがボス戦に必須なんやろが!」

 

 キバオウも勢いよく体を前に出しリンドの睨みを受け止める

 

「ジブンは結局は、MKRのあの白髪の坊主と違って前線組全体の親分でいたいだけなんや!そんな輩にルールどうこう言われたくないわ、ここはワイらが先に行かせてもらうで。おとなしくそこで待っとれや!」

 

 勢いよく振り向こうとするキバオウの肩をリンドが押さえた。途端、双方の後ろに並ぶギルドメンバーたちの間にも、張り詰めた空気が流れる

 

「待て、勝手な真似をするな!あんたは知らないかも知れないけどな、あの手のキースポットは、誰かがクエストをクリアしたら消滅して、また森のどこかにランダムに湧くんだ。ここで待ってても、こっちはクリア出来ないんだよ!」

 

 リンドのその言葉に、キバオウも左手を伸ばしリンドの胸ぐらを摑む

 

「語るに落ちるとはこのことやな!そらつまり、あんたらがクリアしたらワイらができなくなるゆうことやないか!」

 

「だから、先に来たほうに優先権があると言っているだろうが!」

 

「せやから、そんなルール知らんちゅうんや!何なら、もっと解りやすいルールでアトサキ決めてもええんやで!」

 

「……どういう意味だ、それは!」

 

 ………これまずいな、さっさとクエストクリアしてこのキースポットを消した方が良いな。

 

 即座にそう考えキリトの肩を叩く

 

「……何だ、今はあの争いを止める手立てを考えないと……」

 

「俺たちがクエストをクリアしてしまえばあのキャンプは消えるから、一旦止めれるはずだ」

 

「!?……そうか……そうだな」

 

「とりあえず俺があいつら監視してるからキリトはクエストクリアして来てくれ……1人の方がいいんだろ?」

 

 俺の言葉にキリトは頷く

 

「ああ、わかった、ユーマはキャンプの入り口近くで待機しててくれ、なるべく俺だけであの2人を言いくるめるつもりではあるけど、いざって時は合図を出すから助けてくれ」

 

「………了解……無理はするなよ」

 

「わかってる」

 

 そう言い終わるとキリトは先程デュエルをしていた谷川に向けて走って行った………さてこの生産性の無い争いを止めないとな。そう思い俺はメニューウィンドウを開く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 前書きにも書きましたが投稿が遅れてすいません
投稿頻度がバラバラになってしまっていますが見ていただければ幸いです………
 話は変わりますがスケルツォが5月24日にフルダイブが7月7日に発売ですね、このペースならスケルツォの発売までに4層終われるかな………?

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