久しぶりに筆が乗り1週間で書けました!
それではどうぞ!
船着き場に戻りティルネル号に被せたままの
<アルギロの薄布>を引き剥がしプロパティを
確認をすると4、5分使っただけで耐久値が
1割弱も減少していた
「やっぱりね……調子に乗って使い過ぎると
簡単に壊れちゃいそうね……」
ミトがそう言いながら自動的に畳まれた布を
ラゲッジスペース(荷物を収納するスペースの事)
に置く
「そうだな……この布ってあの部屋に
入るたびに湧くのかな?」
「多分そうだと思う、大人数のギルドとかが
上手くやれば沢山拾えると思うけど
とりあえず俺たちはこの一枚で頑張るしかないな」
「あの忍び込むところの船着場に停めておく時も
使う必要ありそうだしな、なんとか頑張ろうぜ」
「了解、それじゃあ出すぞ」
キリトが俺の問いに答え、潜入する為に
櫂を握りゴンドラを前進させる。
微速で進み船着場に辿り着きティルネル号を
係留させ、アルギロの薄布で隠した
「よし、急ごう」
キリトの囁き声に俺たち3人は無言で頷き
俺はストレージからハイディング率が上がる
フードデットケープを出し装備する。
横を見るとミトも同じケープを装備しているのを
見てから前に視線を戻すとアスナが珍しくいつもの
赤色のフード付きのケープからすみれ色のケープに
変わっていた
「あれ……そういや、そんなの3層のリワードで
貰ってたな。なんでいままで
装備してなかったんだ?」
先に行っていたアスナの後方からキリトが尋ねる
「だってこれ、最大耐久値がやたら低いうえに
わたしの裁縫スキルじゃあまだ修理できないんだよ
だから、いざって時だけ使おうって思って」
「ああ、そっかそれ私たちのと違って
NPCテイラーだと修理出来ないんだったわね」
「うん、3層最後の村で試したら、無理だって
言われちゃってさ」
「ふーん……4層NPCだったらいける可能性も
あるんじゃない?」
4人でそんな会話をしながら階段を上がると
重そうな鉄扉が行く手に現れた。
幸い鍵はかかっておらず開いたが、軽く
開けられるのは途中までで、途中から無理に
開こうとすると音が鳴りそうな感じだったので
ゆっくりと開き10センチほどの隙間を空け
キリトが中を覗き確認してからこちらに合図を出す
その合図に合わせて4人で部屋の中に滑り込み
扉を閉め、突き当たりの角まで足音を殺しながら
走る右の通路に番兵がおり行き止まりだったので
左の通路に向かい曲がり角をなんとか曲がりきると
番兵がどうやら切り返したタイミングと
同時だったようでミトが小さくため息を漏らす
飛び込んだ通路は左右の壁には幾つもの木製の
扉がある。
大型船に乗っていた木箱がどこに運び込まれたかは
解らないのでしらみ潰しに探すしかない
「……長丁場になりそうだけど、休み休み
じっくり行こう」
キリトが俺たち3人にそう囁きかけたので
俺たちは無言で頷く
扉を全て開けたが外れだったので途中にあった
休憩所のような部屋で一休みして探索を再開した
時間を確認すると午前2時になっていたので
昨日に引き続き探索が終わるのは明け方に
なってしまいそうだ
「うーん……まだまだ先は長いっぽいなぁ……」
通路の途中にあった下り階段を覗き込みながら
キリトがため息混じりに呟く
「疲れたの?」
「い……いや、俺は大丈夫だけど………そっちは?」
「わたしも平気だよ?……ミトとユーマ君は?」
「私も大丈夫よ、ユーマは………大丈夫そうね」
「ああ……あっちで、同じようなことしたこと
あったから慣れてるし……もともとがあんま
寝れなかったから眠気も無いよ」
「……そっか」
ミトが俺の言葉に対して気遣うような視線を向ける
「……最近は寝れてるから……ミトのおかげでね、
だから大丈夫だよ、心配してくれてありがとう」
ミトを安心させようと本心をミトに伝えると
少し顔を赤らめながら「……そう」と満更でも
なさそうな表情で呟いた
「……じゃあ、行こっか、カンだけど、この下に例の
木箱が見つかる気がするから」
若干変な空気が流れそうになったタイミングで
アスナがインターセプトしてくれたので
それに続くと階段を下りた先には上階とは違い
広い倉庫になっていた
正面には大きな扉があり、いかにもな重装備の
フォールンエルフが両側に陣どり守っている。
左右の壁際に目的の木箱が無造作に
積み上げられていた
「おお、ほんとにあった」
「でも、このまま倉庫に入ると、奥の衛兵に
気付かれそうだね……右か左の木箱の陰まで
移動できれば良いんだけど」
キリトの言葉に一瞬だけ自慢そうに笑ってから
表情を引き締めながらそう囁く
「だったら衛兵の気を逸らせば良くね?」
俺の囁きに3人が呆れた表情になる
「それが出来たら苦労しないわよ……あ、そうか」
「そうだぞ………ってそうかユーマって……」
「一応投剣スキルとってるから行けるよ
……んじゃ、失礼して」
<カレス・オーの水晶瓶>を使いスキルを
入れ替えてから足元にあった小石を拾い上げ
投剣スキルのMod<ディストラクション>を
使って右側にある木箱の
角ギリギリを狙いすまし投げる。
上手く当たり、かたん、というおとが鳴り
衛兵がそちらを向いた瞬間に俺たちは無音で
左側の木箱まで移動する
「ふう………さて、何が入ってるのかな………?」
俺がそんなセリフを口ずさみながら木箱を
開け中身を確認する
「……………」
「……………」
「…‥どういうこと……?」
「……さぁ……」
俺たち全員共首を傾げるしか出来ない
なぜなら、木箱の中身は空っぽだったからだ
「この箱は、もう中身を運ばれちゃったのかな?」
「……いや、違うみたいだな……確認出来る範囲は
他も空っぽだよ……ほら」
俺が3人に見えるように箱の蓋を開けて見せる
「何で………?あんなに大事そうに
運んでたのに……」
「あんなに大金払ってたのにな……」
ミトとキリトが落胆の声を上げた、その時
木箱の向こう側で、大扉が開く音がした。
足音的には8人ぐらいがこの倉庫に
入ってきたようだヤバいと思いキリトを見ると
木箱の蓋を開けていたどうやら箱に隠れるようだ
それにならい俺も横の近くの箱を開ける
「ミト!」
俺の言葉に無言で頷くとすぐに箱に入ったので俺も
箱に入りすぐに蓋を閉める
「結構狭いわね……」
「まぁ、良くない?別に嫌じゃないでしょ?」
「まぁね……シッ!……来たみたいよ」
ミトのそんな言葉と共に視界の左側から何人かの
人影が見える。
先頭にいた大柄なフォールンエルフ、カーソルを
見るとエドゥーという名前のようだ
「今日の荷揚げで、予定の量は全て揃いました」
お前リーダーじゃ無かったのなというのと
箱空っぽなんだけどという感想が頭の中に浮かんだ
「うむ。まずはご苦労だった」
そう答えたのはいかにもエルフらしい痩身長軀の
男だった。金属と革の複合鎧を身につけ、背中には
深紅のマントがついており、顔には黒い覆面を
つけている
「だが、組み上げのほうは少し遅れているようだな」
そう続けたマント男にエドゥーは頭を
下げながら答えた
「申し訳ありません、閣下。遅れは3日後に
解消する予定です」
「ふむ、では、計画どおり5日後には、全て
完成すると思ってよいのだな?」
組み上げ?何を?……と考えていると横にいた
ミトが身体を震わせ俺の手を握りしめた。
何ごと?とミトを見るとマント男を指挿したので
マント男に視線をフォーカスさせて
カラー・カーソルを出現させると、ほとんど黒に
近い赤色、ダーククリムゾンだった。
そりゃ怖いわと思いミトの身体を右腕で
抱き寄せるとミトがピクっと身体を震わせた
固有名を見ようと眼を凝らすとノルツァー……?
読み方があってるかわからないがそんな感じの
名前でジェネラル……つまり将軍か、だいぶ位が
高いな
「はっ、我が命に代えても必ず、ノルツァー閣下」
「良かろう。頼んだぞ、エドゥーよ」
エドゥーの腕を叩き、ノルツァー将軍
読み方があっていたらしい……はマントを
ひるがえし歩き始めた……真っ直ぐ、俺たちが
隠れている木箱に向けて
すぐさま蓋を閉め、ミトの身体を両腕で抱きしめる
どうあがいても勝てなさそうな相手だから
見つかる訳にはいかない………いざという時は……
とそこまで考えたところでこちらまでは来ず
手前辺りで止まったところでノルツァーが喋り出す
「……それにしても、実に滑稽極まる話だな
遥かいにしえの時代に聖大樹の恩寵を断たれた
我々が今なおエルフ族の禁忌に縛られているとは」
「は……下らぬ禁忌さえ無ければ、これらの資材を
集めるために、薄汚い人族どもと取り引きなど
せずとも済んだのですが」
ノルツァーの言葉に答えた声は女性の声だった
「言っても詮無いことだ、カイサラ。今は金貨など
幾らでも払ってやればよい。我らが全ての秘鍵を
手に入れ、聖堂の扉を開いたその暁には、人族に
残された最大の魔法さえもが跡形もなく
消え去るのだからな……」
「そのとおりです、閣下。大願成就の時は
刻一刻と近づいております」
「うみ、まずは特務隊司令官が取り零した第一の
秘鍵を急ぎ奪還せねばならん。5日後、全ての
準備が整い次第、作戦を開始する。諸君らの働きに
大いに期待しているぞ」
はっ!と多く声が響き、足音が遠ざかり大扉が
閉まる音が聞こえた。
5日後か……一応覚えておこう
フォールンエルフだしキズメルたちに
情報を渡さないとな……
「……んぅ……ねぇ、ユーマ」
「ん?」
「いつまで触ってるのよ
……ユーマなら良いけど……」//
触ってる?と思いながら自分の手の位置を
確認すると右手がミトのブレストプレートの
横に入っており左手がミトの腰あたりに回っていた
「……………ごめん」
「別に大丈夫よ………そろそろ我慢が……」
「………我慢?」
「な、何でもないわ」
「……?」
その後また小石で衛兵の気を逸らし倉庫から
脱出した俺たちは階段を駆け上がり1階へと戻り
入り口から脱出した……なんか木箱から出てきて
からしばらくキリトとアスナが顔真っ赤だったけど
何があった……?
まぁとりあえずそのまま水路ダンジョンの船着場に
辿り着き、ティルネル号にから<アルギロの薄布>を
取り払い出航し、道中エンカウントしたカニや
カメはティルネル号の体当たりで蹴散らしようやく
ダンジョンから脱出
夜明け前の空が見える川面に出たそのタイミングで
クエストログが更新された。
「手に入れた情報を、しかるべき相手に伝えろ」
となっている
「しかるべき相手ってロモロさんのこと?」
「うーん、でも、いままでの指示だと、ロモロさんの
ことは<船匠>って書いてあったはずよ」
「……となると水運ギルドの偉い人か?」
「いやそれだと友好的な展開にならないんじゃない?」
全員で頭を抱え考えているとミトがあくびをしていた
「とりあえず街に帰ってからにしようぜ……疲れたし」
「それもそうだな……」
何とか街に辿り着き
南西エリアの片隅にある小体な宿屋に拠点に変え
(ゴンドラを止めておける小屋がついていた)
ミーティングはまた後でという事になり
借りた部屋にたどり着くや俺とミトはベッドに
そのまま倒れ込んだ。
何とか装備を解除して横を見るとミトも装備を
解除し終えたところだった
「おやすみ、ミト……」
「おやすみ……ユーマ」
そのままお互いに身を寄せ
そのまま睡魔に身を任せる
To be continued……
時間ができ1週間で書けました
このペースが維持出来たら良いのですが……
ぼちぼち頑張っていきます
来週はクリスマスで
この小説も次回クリスマスだから
投稿出来たらしたい……