とりあえず書ききれました
次はいつになるのやら
長くなりそうだったので
アニールブレードの所は次にしました
突然、ゴーン、ゴーン、という鐘の音が鳴り響き、俺らは飛び上がった
「うおっ?」
「何だ!?」
「きゃ!?」
驚き同時に叫んだ俺たちは、自分以外の姿を見て再び驚いた、俺たちの体を青い光の柱が包み光が収まると、ゲームスタート地点であるはじまりの街の中央広場にいた。
周りは「これで全員ログアウトさせてくれんのか?」「何だ、何だ?」「何、ログアウト出来なくなってんの?」などの声が聞こえて来る、周りがざわついていると突然それらの声を押しのけ誰かが叫んだ。
「おい、上!!」
俺たちは反射的に上を向いた一ヶ所赤い市松模様のようなものが見える、良く見るとSystem Announcement、Warningと読める、何か嫌な予感がするが運営のアナウンスが始まるのかも知れないと無理矢理自分を納得させ動きを待つ。
すると赤い真紅のパターンの中央部分から血のように赤い雫が出て来て空中に広がりその姿を変え赤いローブを着た巨人が現れた……顔がなく空洞になってるので嫌な予感が大きくなる。
「あれGMか?」
「顔無いけど?」
周囲のプレイヤーも困惑の声が響いていたが、そのざわめきを掻き消すかのような静かな声が響いた
「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ」
<私の世界>?あの赤ローブが運営なら確かにそう言っても疑問は無いが
何で今更そんな事を……俺が考え込んでいるとその赤ローブは静かに言葉を続けた。
「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」
「は?」
「茅場ぁ?誰だよそれ?」
「このゲームとナーヴギアを作った開発者だよ」
カゲ先輩の疑問にフィリアが答えた、キリトの話だとメディアの露出を避けてたらしいゲームクリエイターがなんで今更ゲームマスターの役割なんていう目立つ事をしてるのか理解出来なかった。
混乱してる俺たちを他所に茅場晶彦は言葉を続ける
「プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅している事に気がついていると思う。しかしこれはゲームの不具合では無い。繰り返す。これは不具合では無く、<ソードアート・オンライン >本来の使用である」
「し……仕様、だと?」
クラインが掠れた声でささやいた、その語尾に被るようにアナウンスは続く
「諸君は今後、このゲームから自発的にログアウト出来ない」
ログアウトが出来ない?そんな俺たちプレイヤーの疑問に答える事なく言葉は続く
「……また外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは除装も有り得ない。もしそれが試みられた場合………」
わずかな間を置いて言葉を続けた
「………ナーヴギアの信号素子が発する高出力のマイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動が停止させる」
俺たちプレイヤーは数秒間、呆けていた脳を破壊、つまりそれは死ぬという事だ
「……アホじゃねぇのかアイツは、ゲーム機で、んな事出来るわけ……」
「………出来るよ……」
「!………そうかギアの重さの3割は確かバッテリーだったはず」
「原理的には電子レンジみたいな感じか……」
「瞬間停電とかあったらどうすんだよ!」
俺たちの声が聞こえたかのように茅場晶彦のアナウンスが再開した
「より具体的には、10分の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体の解除、または分解または破壊の試み……以上のいずれかに該当すると脳破壊シークエンスが実行される。
この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族や友人等が警告を無視し、ナーヴギアの強制解除を試みられた例が少なからずあり、その結果」
そこで一呼吸置き続けた
「残念ながら、213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界からも永久退場している」
理解出来なかった……いや理解したく無かった周囲のプレイヤーも同じようで放心したり「あり得ないだろ……」などと呟くプレイヤーもいた
「信じねぇ……信じねぇぞ俺は!」
クラインが叫びカゲ先輩が続ける
「あんなのただの脅しだろ!?んな事したらアイツは大量殺人鬼になるだろ、そんな事………出来る……訳が……」
「そうだよ……どうせイベントだろ全部オープニングなんだろ。そう言ってくれ!?」
カゲ先輩とクラインはそう喚く実際俺や、キリト、フィリアもそう思いたかったがその希望を断ち切るかのように茅場晶彦のアナウンスが再開された
「諸君が、向こう側に置いて来た肉体を心配する必要はない。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットニュースなどでこの状況を、多数の死者が出ている事も含め、繰り返し報道している。
諸君のナーヴギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言ってもよかろう。今後、諸君の体は、ナーヴギアを装着したまま2時間の回線猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護態勢のもとに置かれるはずだ。
諸君には、安心して……ゲーム攻略に励んでほしい」
「…………は……」
現実的な話を突きつけられ放心する俺たちを横目にアナウンスが続く
「しかし、十分に留意してもらいたい。諸君にとって、<ソードアート・オンライン >は、すでにただのゲームでは無い。もう一つの現実だ。………今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し、同時に」
続く言葉を、俺たちは予期した……いや予期してしまった
「諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される」
ただの楽しいゲームだったはずのこの世界がデスゲームに変わってしまった瞬間だった
「それでは、最後に、アイテムストレージに、ささやかながらゲームマスターである私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え」
「……プレゼント?」
周りと同じようにメインメニューを開きアイテムストレージを開くとそこには
「……<手鏡>だぁ?んだよこれ?……うおっ!?」
「カゲ君?……きゃっ!?」
すると突然、俺やキリトたちを白い光が包みそれは1、2秒ほどで収まった光が収まるとそこには、現実の顔に戻っているキリトたちがいた
「お前だれ?」
「いやお前こそ誰だよ」
………まさか、
「多分クラインだろ、お前」
「ああそうだけど……って、ユーマお前髪真っ白じゃねぇか」
「元は白なんだよ」
「つーか、良くわかったな」
「いやキリトたちが全員現実の顔になってたからもしかしたらと思ってさ」
茅場は、何でこんな事を………いやそれも今から答えてくれるんだろう
「諸君は今、なぜ、と思っているだろう。なぜこんな事をしたのか?と………私の目的はすでに達成しているなぜなら今、この状況こそが私にとっての最終的な目的だからだ。この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを作った。そして今、全ては達成せしめられた。」
……観賞するため?そんな理由で俺たちプレイヤーをゲームの中に閉じ込めたのか?
「諸君がログアウトする方法はたった一つ、このゲームをクリアする事だ……各階層のフロアボスを倒し階層を上がり第100層の最終ボスを倒せばクリアだ」
「クリア………クリアだと?βテストじゃろくに上がれなかったんだろ!」
クラインが叫ぶように言う、確かにキリトたちの話ではβテスト期間の2ヶ月で10層までしか上がれなかったと聞いた、単純計算でも20ヶ月かなりの時間がかかる事が予想される
「……以上で<ソードアート・オンライン>正式サービスの チュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る……最後に忠告しておこう、これはゲームであっても遊びでは無い諸君らの健闘を祈る」
茅場晶彦が操っていたであろうローブのアバターが消えはじまりの街の中央広場に静寂が包み込んだ、一瞬の間を置き、1人の女の子の悲鳴が聞こえ、それがトリガー だったかのように1万人のプレイヤーは然るべき反応を見せた
「嘘だろ……何なんだよ!」
「出せ!こっから出せよ!」
「こんなの困る!この後約束があるの!」
悲鳴や絶叫が聞こえる……このまま待ってても助けは来ないだろう天才ゲームクリエイターである茅場は資産も山程あるだろう、そんな茅場が全力で身を隠せば見つかる訳がない……だったらやる事は
「キリト……」
「ああ……みんなこっちに来い」
少し離れた路地で足を止めた
「いいか、よく聞け。俺はすぐこの街をでて次の村に向かうつもりだ……お前らはどうする」
「どうするって言っても………」
「フィリア……多分キリトはこの世界で生き残るためにそんな事を言ってるんだよ、だろ?キリト」
「ああ……アイツの言葉が本当なら、この世界で生き残らなきゃならない、クラインやフィリアならわかると思うがMMORPGってのはリソースの奪い合いなんだ……多分このはじまりの街周辺のモンスターはすぐに狩り尽くされてレベルを上げるのもままらなくなる、だから今のうちに次の村を拠点にした方が良い。」
キリトがそう言うとクラインは迷うような表情をしていた
「でも…でもよ。さっき言ったろ。俺は、他のゲームでダチだった奴らと徹夜してこのゲームを買ったんだ。そいつらもログインして、さっきの広場にいるはずだ。置いて行けねぇよ………」
………この状況下で仲間の心配を出来るクラインは凄いな、人間が出来てる
「………」
キリトは黙り込んで唇を噛みしめている多分、クラインの仲間も一緒に行ってもし死んでしまったらその責任を背負うのが怖いんだろう……俺もそう思う……だけど
「いいか、門の外には出るな、絶対おとなしくしとけよ」
「決めるのは私では無い遊真自身が決める事だ」
「バカ、何で、出てきてんだ……お前は生きろ、遊真」
「行動しないで後悔するなら、行動してから後悔した方が良いと思うな、私は」
……………俺は、もうあんな思いは………
「…………なぁ」
俺が突然口を開いたのに気づき全員がこちらを向く
「どした、ユーマ」
「次の村に、クラインたちの仲間も入れて全員で行こう」
俺がそう言うとキリトは驚いた表情をする
「!?……だけどそれじゃあお前らを守れるかわからない」
「……別に良いだろ」
「カゲ先輩………」
「別にそれで死んじまっても文句ねぇよ、オメェが俺らを助けようとしたって事実は変わんねぇだろうが」
「そうだな、もし死んじまっても俺たちはオメェを恨みやしねぇよ」
「クライン……」
カゲ先輩達の言葉を聞いて迷うような表情をみせる
「後輩のくせに生意気に先輩の心配して1人で背負い込もうとすんなよ少しは、一緒に背負わせろや」
「カゲ君…………そうだね、みんなで行こうよキリト」
「フィリア………だけど俺は……」
キリトは多分、集団でいると次に進むのが遅れるのを危惧しているんだろう……だけど
「とりあえず次の村に行って拠点にして、レベルが上がって次に進める奴から次に進むようにすれば良い、フレンド登録してるし情報も渡せるしな、そうすればいずれここにいる全員がトップ集団になれるだろ、何たってβテストで一番上まで行ったお前がいるんだからな」三3三
「…………そうだな、よし、まずクラインはそのリアルの仲間を探して集めて来てくれ」
キリトは決断すると直ぐに指示を飛ばす
「おう!」
「フィリアとカゲさんは、今あるコルで買えるだけポーションや使えそうな装備とかを買って来てくれもちろん俺たちのコルもわたす」
「分かったよ!」
「了解」
「俺は次の村に行くまでの人の配置を決めておくユーマはアイツらがログインしてるかどうか確かめてくれるか?いれば集めてくれ」
「了解」
流石キリトだ、切り替えればやる事が早いとりあえずこれで最悪のパターンは回避出来た
「ありがとな、ユーマ」
ウィンドウを開いてアイテム整理やメッセージを飛ばしているとキリトがいきなりそう呟く
「何がだ?」
「ユーマが全員連れてくって言ってくれなかったら多分俺は、お前らを見捨ててた」
「………」
やっぱりなキリトは意外と背負い込む所あるし
「そうしたら後で絶対後悔してた、本当にありがとな」
そう言い少し照れくさそうな表情をするキリト
「………俺は別に動かないで後悔するのが嫌なだけだよ」
「そうか……やっぱ前、話してくれたあれが理由か?」
「ああ……」
「俺が言える事じゃ無いけどあまり背負い込むなよ、さっきのカゲさんじゃ無いけど一緒に背負うからさ、俺はお前の幼馴染で親友だからな」
「わかってるよ……サンキュー」
……もしかしたらアイツもログインしてるのかな、そうだったら生きてて欲しいな、アイツには死んで欲しくない……何だろうな、この気持ち
To be continued……
次回アニールブレードの話を進めて
出来ればミトとアスナを出したいです