お待たせしました
遅くなりすいません
それではどうぞ!
主街区ではDKB、ALS合同の
クリスマスイベントがあったが空気を
悪くしないようにと
俺、ミト、キリト、アスナ、カゲ先輩、フィリアの
6人は参加せずに行こうという話になり俺たちは
別のところで過ごす事になり、キリトとミトが
ピッタリの場所があると言ったのでウスコの村で
補給を済ませ、ゴンドラに乗り、走らせる
ウスコの村を出てから、1時間ほど経ったぐらいで
薄暗くなってきた谷間で真っ白い壁が現れた
「ちょっと、行き止まりだよ!」
アスナが前を指差して叫んだが
キリトは櫂を目一杯漕ぐ
「大丈夫、あそこが目的地よ」
「全然先見えないけど、大丈夫か?これ?」
「平気平気!ただの霧だよ……いや
ただの、じゃないかな」
「………?」
訝しそうな顔をする俺たちにβテスター組の
2人がニヤリと笑った直後、ティルネル号は
真っ白な霧の中に突入した
「あっ……!?この霧、もしかして……!」
「あー……そゆことか……」
ニュービー組の俺たち2人がそんな声をあげた直後
嘘のように霧が晴れ視界が一気に開けた。
霧が晴れるとデカ亀と闘ったカルデラ湖よりも広い
円形の湖だった
キリトは櫂を水から上げ、船が惰性で進むに任せる
すると進んで行くティルネル号の行く手に、やがて
黒々としたシルエットが姿を現した。
湖の中央に屹立している城……いや砦か、雪が
積もった屋根から高さの違う4本の尖塔がそびえ
その先端には旗が掲げられていた
「……あの旗……ダークエルフの……!?」
「………綺麗だな……」
少しずつ近づいてくる、城を見て俺はそんな感想を
呟いていた
「現実世界で見た、どんな城より綺麗」
「……それって、某有名テーマパークの?それとも
ヨーロッパあたりの本物………?」
キリトが恐る恐る、といった表情でアスナに
尋ねたが、アスナはにっこりするだけで
答えなかった。
そのまま進み正門から真っ直ぐに延びる桟橋に
10人乗りクラスの黒いゴンドラが無数に
係留されていた
キリトはティルネル号を空いているスペースに
滑り込ませ、ティルネル号を停めた。
「……ありがとう、キリト君素敵なプレゼントだね」
「や、まぁ……そう言ってもらえると、フロアの
端っこ近くまで船を漕いだ甲斐があるけど……」
キリトはそこで言葉を切りアスナを
見てニヤリと笑う
「プレゼントは、まだ半分なんだよな」
「え……?」
首を傾げるアスナの肩をミトが叩き
「ほら、行くわよ?」と声をかけ、歩き始める
桟橋をわたり巨大な正門へと歩み寄ると
両側の重武装なエルフが
「止まれ!」
「ここは人族の立ち入ってよいところではない!」
と両側の衛兵エルフが続け、斧槍を交差させる
キリトはベルトポーチの中からスクロールを
取り出し、高く掲げる
「俺の名前はキリト!城主に目通り願いたい!」
2人の衛兵はキリトの掲げたスクロール
ダークエルフ野営地司令官のくれた紹介状を
見るとガシャッと斧槍を垂直に戻す。
直後に正門が大きな音を立てながら左右へと
開いていく。キリト達βテスター組が俺たちを
促されたので城の中へと踏み込むと
「わあ…………!!」
「……………キオンみたいだ」
城の前庭を見た俺とアスナは歓声を上げた
前庭がまるで名画ででもあるかのような
美しさだったからだ。
俺たちが見入っているとキリト達が背後の
正門が閉じたのをきっかけに
再度歩き始めたので、あわててついて行く
正面のエントランスの大扉を開け中に入る
中に入ると武装していないNPCダークエルフが
歩いていた
「……プレイヤーは、いないみたいね……」
とアスナが呟いたので俺は頷く
「多分湖に入る前に通った霧のところで
インスタンスマップに切り替わったんだろ?」
「ご明察。ここじゃ絶対に私たち以外の
プレイヤーには合わないからゆっくり出来るわ」
ミトが答えるとアスナが喜んだように
キリトの右袖を引っ張る
「ねね、キリト君、早く見てまわろうよ」
「いいけど、最初の行き先は
もう決めてるんだ。こっち」
キリトがアスナのフーデッドケープの裾を
引っ張り返し通路を右に曲がる
兵士たちとすれ違いながら通路をしばらく歩き
かどを左に曲がり、正面に見える
小さな扉を開ける
扉をくぐるとイバラの迷路があり足元を見ると
誰かの足跡がうっすら残っていた。
イバラの迷路を通り抜けると、立派な針葉樹が
ある美しい庭園があった
立ち尽くす俺たちの視線の先には
ベンチに腰掛けている華奢な人影があった
俺たちのいる場所からはシルエットぐらいしか
見えなかったけど、こちらが一歩踏み出した瞬間
こちらに気付いた人影がもの凄い勢いで
花壇を飛び越え目の前に着地し
先頭にいたキリトとアスナを同時に抱き寄せた
「キリト!アスナ!」
懐かしい声を聞きながら俺は苦笑し口を開く
「俺らもいるぞ……久しぶり、キズメル」
キリトが解放されてからも、アスナはキズメルと
抱き合い続けていた数秒たち、ようやく体を離し
俺たちもキズメルとの再会を喜び、少し話した後
キズメルがこちらを見やり
「腹が空いただろう?」と言い城の中の
ヨフェル城の大食堂へと案内してくれた
大食堂で食事をとっていた集団の中に
長いローブを着たどう見ても魔法使いの
ような格好のエルフに向いていた視線に
気付いたのかこちらに顔を寄せて囁いた
「彼らは聖大樹に仕える神官たちだ。
秘鍵回収任務を監督するために、9層の王城から
派遣されてきたのだ」
「神官……か…」
「ん?何か気になるの?」
ミトが呟いたので俺がそう聞くと
ミトはかぶりを振る
「いや、なんでも無いわ……さ、いきましょ?」
先に行ってしまったキリト達を追いかけて行くと
奥まったテーブルについてコース料理に舌鼓をうつ
メインが鳥のローストだったので一瞬クリスマスに
合わせたのかと勘繰ったがイベントの一環なのかも
と思い雪の被った中庭を眺めながら料理を口に運ぶ
夕食後に案内されたのは城の東側4階にある
士官用の部屋だった。β時代は
2階の兵士用10人部屋だったらしいので
かなりのグレードアップだけど……部屋は
いわゆるスイートルームで、共用の居間に
2つの寝室が接続している。……ってことは
「城に逗留している間は、この部屋を使ってくれ」
キズメルに促されて居間に入った瞬間
「わぁ、素敵なお部屋……!」
叫んで奥の大窓に駆け寄ったアスナが左右の
ドアに気付き微妙な表情になる
「……キズメルこれって2人部屋か?」
「そうだな、ユーマたちは右隣の部屋を使ってくれ」
「………まぁ男女で分かれば良いか……」
右側の扉を見やってから俺がそう呟くと幸い
聞こえていなかったようでキズメルが口を開いた
「それでは、私は左隣の部屋にいるからな。
何か用事があったら遠慮なくノックしてくれ。
疲れただろう、今夜はゆっくり休むといい」
扉が閉められ、かすかな足音が遠ざかる
「…………………アスナ、ちょっと……」
「へ?どうしたの……ってミト?」
俺たちはしばらく無言だったがミトがアスナの手を
引っ張り部屋に入る……ミトが扉の前で止まり
こちらに振り返る
「えーと……ちょっとアスナと話したい事あるから
2人共ちょっと待ってて」
「……まぁ良いけど……」
「じゃあ、ちょっと待ってて」
そう言うとミトは扉を閉める………
「なんだったんだ?」
「さぁ?」
その後しばらくしたら部屋から出て来た
ミトとアスナが部屋割りを男女ではなく
それぞれのパートナーとのペアの部屋で良いと言い
俺とキリトは首を傾げた。
何故か聞くとミトは頬を赤らめながら
「ユ、ユーマが寝れるか心配だからよ!」
と言いアスナがブンブンと首を縦に振る
…………?……まぁ良いか、とりあえずその後は
アスナがキリトに感謝し、3階に大浴場がある
というのを聞いたので風呂に入ろう
という事になりそちらに移動する
大浴場に着くと男湯と女湯に
分かれていなかったので俺とキリトが部屋に
戻ろうとするとアスナが思い付いたような表情に
なり、脱衣所に入ると色とりどりの布地と
裁縫道具が入った小箱だった
「あーなるほど、水着でも作る感じか?」
「正解!」
アスナの言葉にキリトとミトがあー
という表情になりアスナの作業を見守る
素早い作業でワンピースタイプの水着を2つ
作り、紫の差し色が入っている方をミトへ渡す
アスナがちらりとこちらに視線を振ると何やら
不穏な気配のする笑みをほんの一瞬見せてから
澄まし顔になる
「そういえば、わたし、キリト君にプレゼントの
お返ししてなかったね」
「へっ……い、いや、お気遣いなく。
べつに形あるものを
プレゼントしたわけじゃないんだから……」
「ううん、店売りのアイテムとかより、何倍も
嬉しかった。だから、ちゃんとお返ししないと。
せっかくクリスマス・イブなんだし」
「は、はぁ、まぁ、くれるなら、何でも
ありがたく頂くけど……」
椅子に座り直し布地の山から今度は真っ黒な
やつを引っ張り出した所でこちらに顔を向ける
「もちろん、ユーマ君のも作るから安心してね」
「俺、何もしてないけど良いのか?」
俺がそう言うと若干気まずそうな表情になる
「……後で相談に乗ってくれればいいから……」
「……あー、そう言う事か……了解」
「……何が?」
「貴方は知らなくて良いわよ」
アスナは作業を再開し、すぐに
ブラック1色のサーフパンツを完成させる
キリトが1歩近づこうとしたところで
アスナはさっと右手を掲げて制した。
その手で布地の山から、今度はオレンジの布地を
取り出して黒の海パンに縫い付ける
それをキリトが見やりアスナがサーフパンツを
ひっくり返すと
「…………な、なんじゃそりゃあああ!!」
というキリトの絶叫が響く、見ると水着の
ケツの部分にクマ型のアップリケがついていた
「はい、これあげる。メリー・クリスマス!」
とアスナが笑顔で差し出しキリトがお礼を
行って受け取り、アスナは俺に視線を向ける
「ちょっと待ってね、すぐにユーマ君のも作るから」
作業を始めようとしたアスナの肩に
ミトが手をかけた
「アスナ……ユーマのは………ね?」
圧がある笑顔でそう言うとアスナはぶんぶんと頷く
俺の服と同じ色の暗い水色の布地を取り出して
サーフパンツを完成させる
「は、はいこれなら大丈夫だよねミト!」
「ええ」
ニコニコした様子のミトに怖がるアスナ
………いやまぁありがたいけどそんな圧
かけなくても……
To be continued……
すいません学校のイベントの練習に
追われて全然執筆ができずにいました
また投稿頻度を上げるので
次回は早めに投稿できるように頑張ります