ボス戦と到達祝い
前線でキバオウ率いるALSのパーティが
ボス<ウィスゲー・ザ・ヒッポカンプ>
の踏みつけで吹っ飛び、後方からエギルパーティの
攻撃は尻尾の振り回しでふっとばされるが
時間差でエギルが攻撃を仕掛ける
「うおおぉ!」
タイミングを外した良い攻撃だったが
尻尾の反応が早くブロックされるが
その硬直を利用しキリトが斬り込みダメージを
与え、それに呼応してアスナとキズメルが動く
「はあああ!」
「せい!」
アスナは足を攻撃し、キズメルは胴体を
すれ違い様に切り付ける攻撃が
当たった後ボスは後方に下がり水ブレスを吐く
直後、攻撃しようとしたALSの一団が吹っ飛ぶが
後続がそのまま攻撃を仕掛け何発か当たり
ヒッポカンプは周りの柱を壊しながら動き回る
一度止まったタイミングでキバオウがソードスキル
を当て、結構のダメージが入りキバオウが口を開く
「あと一息や、このまま押し切ったれ!」
キバオウの後ろにいるALSメンバーが「おお!」と
答えて武器を掲げるがリンドが声を上げる
「ゲージが変わった、D隊、後退準備
A隊、前進準備!」
リンドの間が悪い指示にキバオウが噛み付く
「何やて!?ワイらはまだやれるで!」
「リーダーは俺だ、ローテーションを守れ!」
リンドの毅然とした態度に
キバオウはさらに噛み付く
「そないなこと言うて、自分らが
ラストアタック取るつもりやろ、見え見えや!」
「何をバカなことを………」
そんな問答を繰り返しているのを見かねて
キリトが声を上げる
「来るぞ!」
ヒッポカンプがボス部屋を水没させるスキルを
発動させ、ALSとDKBのパーティは流される
俺たちは近くの柱に退避しキリトとミトは柱に
武器を突き立て流され無いように武器を
しっかり握り込む
「ぐぅう……アスナ!」
「っ!………ユーマ!」
キリトはアスナをミトは俺の手を掴み引き寄せる
2人と同じように柱に武器を突き立て固定する
ボスを確認するとヨフィリス子爵はそのまま攻撃を
続けている
「キリト!」
俺がヨフィリス子爵を見ていると
同じように近くの柱にいたキズメルが
キリトに叫び、キリトは頷く
「アルゴ!」
キリトの叫び声に反応しボス部屋の大扉が開き
水が流れ出しボス部屋の水が無くなり
動けるようになる
「そなた達で決めろ!」
「了解!」
同じように柱に剣を突き立てていた
キズメルの言葉に答え
ヒッポカンプに4人で突撃する
「みんな!行くぞ!」
「うん!」
「了解」
「ええ!」
そのまま突撃すると先ほどALSの一団に放ったのと
同じ水ブレスを吐いたので、キリトとミトは右側に
飛び、キリトはジャンプの頂点でソードスキルを
発動させボスの頭に当て、ミトは最小限の動きで
水ブレスを避け尻尾の根本を両断するように
ソードスキルを振り下ろす
俺とアスナは左側に飛び、俺は近くの柱まで飛び
その柱を蹴り、すれ違い様に首をソードスキルで
切りつけ、アスナは最低限の動きで避けた後
胴体にソードスキルを見舞う、その後着地し
ボスの消滅を見届ける
「「「「うおおお!」」」」
ボスが消滅を見届けていると雄叫びを
上げる面々の逆側から
キズメルとヨフィリス子爵が近づいてくる
「流石の連携だな」
「ええ、良い連携でした、これからも精進なさい」
キズメルとヨフィリス子爵のコメントに
俺とミトが答える
「ああ、キズメルも手伝ってくれて
ありがとな」三3三
「はい!ありがとうございます」
「2人共」
それぞれ握手をしているとアスナの声が
聞こえたので振り向くと手を上げた姿勢で
キリトとアスナが待っていたので俺たちも
手を上げハイタッチをした
あの後、本当にキズメルがパーティに入り
着いてくる事になり迷宮区に向かった。
(残念ながらヨフィリス子爵はパーティに
加入してくれなかったのでレベルがわからなかった)
ちなみにキリトの折れた
アニール・ブレードの変わりは敵指揮官が
持っていた<エルブン・スタウト・ソード>
という片手直剣を使う事にしたらしい
入り口でアルゴと合流しそのまま迷宮区タワーを
駆け上がりボス部屋へと辿り着き
扉を確認すると水が染み出していたので
急いで扉を引いた瞬間物凄い勢いで開き、中から
水が津波のように流れ出て来た
水と共に流れ出て来たエギルに話を聞くと
4層の往還階段の所の浮き輪の実を樹に
生っている分を全部ストレージに入れていた
欲張りがいたらしく、そのおかげで
1人も犠牲者が出なかったようで
そのままボス戦に入った訳だ
戦闘後は一度4層に戻り、ヨフェル城で報酬を2つ
もらいティルネル号を預かってもらうこととなり
快く了承してくれたヨフィリス子爵に感謝し
別れを告げて5層主街区の<カルルイン>へと向かい
キリトオススメのお店へと来た
「それじゃあ、第5層到達を祝って……乾杯!」
「乾杯!」
「乾杯……」
テンションが高いアルゴと若干低めのアスナの
対比を見ながら俺もミトと
乾杯しながらエールをあおる
「ぷはぁ……お姉さんお代わり!」
「ボス戦、手伝ってくれて助かったよ、アルゴ」
「ボス部屋が水没するかもって情報伝え損ねたからな
それくらいのアフターサービスはするさ」
アルゴのそのセリフに横に座っていたアラタが
肉をかじりながら疑問そうに呟く
「でも正直意外だったよ……アルゴそういうのって
別途で請求すんのかと思ってたぜ………」
「勿論ギャラは別途請求するヨ?」
「だと思ったわ………で、そのギャラは?」
ミトが呆れたように言いジト目をむけると
何故か少し頬を赤らめる
「まぁ………それはオイラの情報収集の手伝いを
頼みたくてサ……」
「………アラタ、ご指名だぞ」三3三
「………まぁ、構わないけど………」
「……本当カ!?」
アラタが若干照れながら了承するとアルゴは
アラタの手を握る
「あ、ああ……」
「いやぁ、助かるヨ、アラタに手伝ってもらうと
はかどるからサ………ってユー坊、ミーちゃん
その目は何ダ?」
「いや、別に」三3三
「ええ、気にしなくて良いわよ」
俺とミトのニヤニヤした目線を訝しげに見た後
咳払いをして食事に戻りアルゴが話を戻す
「しかし、4層はクリアまでおおよそ1週間か
案外早かったナ」
「この調子なら年内で6層に行きそうじゃない?」
「いやいや、今年は後2日だぞ?流石に
それは無理が………ん?」
会話の途中で黙り込んでいたアスナに気づき5人で
アスナを見やりキリトが言いづらそうに切り出す
「……あの、アスナさん?」
「どう考えても同時だった」
「は?……何が?」
キリトの要領を得ないような返事に
アスナはボリュームを少し上げる
「ラストアタックボーナスだよ!」
「ああ……確かに俺とミトは出なかったから
キリトなんだろ?……美味しいとこ
持っていきやがって」三3三
「そうね、貴方のそのLAを掻っ攫う技術
教えて貰いたいぐらいよ」
「は、はぁ………」
俺たち3人からの言葉に気押され、微妙な反応を
するキリトに対してアスナはジョッキを
上げ少し煽ってから机にドン!と置きながら
キリトに詰め寄る
「最後!キリト君のソードスキルと私たちの
ソードスキルが同時にヒットしたじゃない!」
「は、はい」
「なのに!どうしてキリト君が
ボーナスを持って行くの!?」
アスナの言葉にキリトは視線を
彷徨わせながら何とか言葉を絞り出す
「えっと……それは、その……多分
俺の技の方が一瞬早く当たったんじゃ
無いかな〜……って」
「いいえ、同時だった!」
2人のやりとりにやれやれと言った表情の
ミトに俺も苦笑いをする
「でもシステム的には俺が早かったって事に……
お前らも説明してやってくれよ」
「犬も食わないものに関わる気は無いヨー
……アラタそっちのローストチキン取ってヨ」
「ん?これか?……ほれ」
犬も食わないものって……まぁ確かにそうだけども
アルゴの的を射た発言に頷いていると
ミトが話題を変える
「でも、確かにハイペースよね」
「ん?何がだ?」
「攻略よ、攻略!……2層、3層、4層と
どんどんペース上がってるし」
「あー確かになぁ……」
アラタが背もたれにもたれかけ空を見上げながら
呟くとアルゴが理由をだす
「キバオウのALSとリンドのDKBが
ライバル心剥き出しで競争してるからナ……」
「今の所それが良い結果に結びついてるけど
問題も多いんだよな」
その言葉にその場に居た全員が
あー……と言った表情になる
「昨日のボス戦でも連携が
上手く行って無かったしね……」
「あいつら、顔を合わす度に
小競り合いしてるからなぁ」
「リーダーのキバオウとリンドは
わかってるっぽいからそこまでだけど
他のメンバーがなぁ……」
俺の言葉に先程と同じように全員が
はぁ……と同じリアクションをする
「普通に自分たちでバランス崩してるのに
何で気付かないのかねぇ?どう考えても
エゴ出し過ぎのFWみたいになってんだよ」
「あー、確かに」
「あれだな、俺たちはさながら我が強い2トップを
コントロールしてるトップ下的な感じか」
アラタ、キリト、俺のサッカーで表した会話に
?を浮かべる女子3人組
「……ま、キー坊たちMKPがそんな感じでバランス
取ってくれてるから問題ないだろうけどサ……」
「それでも今度のカウントダウンパーティは
DKBとALSが共同で企画したんでしょ?
だったら普段も仲良くすれば良いのに……」
「流石のあいつらも、年明けぐらいはいがみ合いたく
無かったんじゃない?」
あーそんな企画あったなぁ、なんて考えていると
今度はキリトが?を頭に浮かべていた
「ん?……それ、何の話?」
「…………………」
キリト以外の5人がその言葉に顔を見合わせ
え?といった表情になる
「………キリト、お前もしかして……」
「誘われて無かったの?」
「誘われるって何にだよ」
本当にわかっていない様子のキリトに
俺は本当に知らないのか……と頭を抱える
「あのな、お前さっき今年は
後2日って言ってただろ?」
「明後日は何日ダ?」
「そりゃあ12月31日だろ」
アラタとアルゴの問いに何言ったんだといった
反応をするキリト………いや気づけよ
こいつこんな鈍感だっけ?と思いながらため息を
吐くと4人も同じようにため息を吐いていた
「え?何?何なの?」
「その大晦日の夜に2大ギルド合同で
カウントダウンパーティをやるそうよ」
「え?俺、何も聞いていないぞ……?」
そこまで言うとキリトはエールを一気飲みをし
落ち着いてから続ける
「ちなみにアスナたちは誰から聞いたんすか?」
「DKBのシヴァタさんから……」
「俺はミトと一緒にいた時にレイディから……」
「ふーん………」
アスナと俺の言葉を聞いた後ずーんといった
反応をし下を向くキリト………
それを見て俺は手を目元の上に被せ上を向き
あれのせいだろうなと一人ごちる
「………キリト悪い……お前だけ矢面に立たせて
ヘイト集めたせいだ………ごめん」
「………いや大丈夫だ、別に気にしてないよ
少しショックだったけど」
そんな事を言いながら苦笑いをするキリト
絶対少しじゃ無い………
「……えーと……その………私はキリト君と
居るつもりだったから1人じゃ無いよ?」
頬を赤らめながらそう言ったアスナだったが
言ってから自分がとんでもない事を口走った事に
気づき周りの視線から逃げるように言い訳を始める
「ち、違うよ……いや違くは無いんだけど
えーと……その何て言うか…………」
「一緒にいたいって事だろ?別によくね?
何で恥ずかしがってん……」
アラタがそこまで言ったタイミングでアスナが
食べていたローストチキンの骨を
アラタの顔面に投げた
「っぶね!何!?どした、アスナ」
「アラタ君!それ以上はダメ!!」
「アラタ……流石にそれはダメよ……」
アスナの反応とミトが呆れてる横で
キリトは頬を赤くしアスナをじっと見つめている
…………流石に気づいたか?
「はぁ………にっひっひっひ」
「何だよ?」
「いやいや?何でもないヨ?さて
オイラらはそろそろ行くかな?」
「え?まだデザートが……」
「この街のクエストとか、店売りアイテムのデータを
集めなくっちゃいけないからな……」
「俺も手伝うわ……んじゃ俺も行くわ」
アルゴが席を立つとアラタもそれに
着いていくと言い席を立つ
「ありがとナ、アラタ……それじゃあまたナ
4人とも……………あ、そうだ、ユー坊」
「ん?」
「頼まれてたアレだけどなもうちょいかかりそうだ
分かり次第また連絡するヨ」
「……おう、わかった」
俺とアルゴの最後のやり取りにミトたち3人は
俺を見て瞬きをしていたがNPCが丁度よくタルトを
持ってきてくれたので上手い事、空気を変えれた
「デザートのブルーブルーベリータルトを
お待ちしました………4人分で
よろしかったでしょうか」
「ん?ああ、ありがとう」
「わぁ……美味しそう……」
「このタルト、バフ付きの限定メニューなんだぜ?」
キリトはタルトの解説をしながら食べ始め
アスナは「へぇー……」と呟きながらフォークで
タルトを切り分ける
「バフって支援効果のことだよね?
どんな効果があるの?」
「それは食べてのお楽しみ」
キリトはそう言いタルトを食べる
それに習ってアスナもタルトを食べる
「……美味しい」
アスナがそう呟く……確かに美味しいな
……なんだこれ?
「このアイコンって何だ?」
「床をじっくり見まわしてみなさい」
「ん?………あそこに何か……」
「あ、本当だ」
見回していると地面でキラっと光っているのを
見つけ、アスナと一緒に近づき拾い上げる
「これ何?」
「さぁ?落し物じゃ無い?」
そのまま戻り机の上に拾ったコインを置くと
キリトとミトが解説を始める
「違うよ、これは遺物だ、この第5層は
遺跡の層なんだこういう
ちっちゃい遺物があちこちに落ちている」
「あと1日2日もすれば下層からプレイヤーが
沢山上がってきて街中で遺物拾い祭りになると
思うわよ?」
「へぇー……あ、またあった」
俺がまた遺物を見つけそちらに動き始めると
ミトが呆れたような声を上げる
「ここで遺物拾いにハマるとヤバいわよ
普通のゲームなら小マップに表示されたり
画面内で光ったりするけどSAOは単に
落ちてるだけだから」
「へ?でもちゃんと光って見えるよ?
………は、じゃあこのバフは」
「そう!落ちてるコインとか宝石とかがぼんやり
光って見えるというたいへんお得な……」
「宝石!?」
アスナの気づいたような声にキリトが
答え合わせのように喋り始めると
途中でアスナが目を光らせながら遮る
「え?ああ……」
「このバフって有効時間どれくらい?
私も遺物拾い祭りやりたい」
アスナが目を輝かせキリトに詰め寄ると
たじろぐ………まぁ気持ちはわかるけどさ
………ま、いっか俺もやりたいし
そう考えているとミトが俺の考えを先読み
していたのか手に顎を乗せて呆れた表情で呟く
「……ユーマとアスナって似てるとこあるわね……」
To be continued……
ようやく5層の冥き夕闇のスケルツォ
のところに入れました……長かった
書きたいシーンまで早く行きたいので
投稿ペースを上げれるように
頑張りますので
応援よろしくお願いします!