今回は少なめです
それではどうぞ
会議の後その日の夜に3層の迷いの森へと
足を運んだ。アルゴのメールを読み
それによるとある地点の辺りだとわかったので
目的のプレイヤーを探し始めるとすぐに戦闘音が
聞こえたのでそちらに向かうとお目当ての
プレイヤーを見つけたので戦闘が終わるのを
待って声をかけた
「………こんな夜遅くにレベリング?」
「…………ユーマ」
声の主……クレハがこちらに振り向き
少し驚いたような表情になっていた
「良くこの場所がわかったわね」
「腕の良い情報屋に頼んだからね」
「そう………それで?わざわざ私を
探し出して何のよう?………オレンジの私に」
クレハは苦しそうな表情になり
切り上げるようにそう呟く
「……………俺は明日少数精鋭のメンツで
第5層のフロアボスへ挑む………それを
…………クレハに手伝って欲しいんだ」
「…………私なんかいなくても
勝てるでしょ?貴方ならわざわざ私を
誘う理由は?」
「いや、少しでも戦力が欲しいから…………
言い訳だな………正直、これを理由にクレハと
前みたいにまた過ごしたいってのが本音」
俺が少し下を向きながら呟きクレハの目から
目をそらし続ける
「あの時、クレハが俺に恐怖した表情を見て
苦しかった………でもクレハのことを
ずっと………俺は………」
「貴方にはミトって言う大切な
パートナーが出来たんでしょ」
「っ…………」
俺の言葉を遮り、冷たい声色で続けられ
自分でもわかるぐらい身体が震える
「私とわざわざ元の関係に戻って何がしたいの?
その人に心の傷を癒して貰えば良いじゃない
……私はいらないでしょ」
「それは………」
クレハはそのまま俺の横を歩いて通り過ぎて行く
「大切なパートナーがいるのに私と元の
関係に戻って私ともそういう関係になる気?
………私を馬鹿にしてるの?」
「………」
「それに私は貴方の事怖いのは今も変わらないわ
私の事は早く忘れて2人でよろしくやってれば
良いじゃない……私に関わっても良いことは
無いわよ……早く帰りなさい」
クレハの言葉に嘘は無く俺は身体が
冷たくなったような感覚になり
崩れ落ちそうになるのを無理矢理耐える
「………それでも、俺は………っ………」
「……はぁ……じゃあね、もう合わない事を祈るわ」
クレハはそう言い残し、歩き去る音が
後方から聞こえたが、俺にはもう振り返るる気力が
残っていなかった
「……紅葉………」
私はそのままユーマの元を離れ根城にしている
圏外村に向かおうと歩いていた………もう
あの子には大切な人がいる、私は………!?
「……だれ?」
後方の斜め後ろに気配を感じ声をかけると
薄紫の髪色をした女の子……あの時の女の子
ミトが茂みから出てくる
「悪いわね、ユーマが心配でついてきてたの」
「……なるほど、そりゃ彼女としては彼氏が
殺されないか心配よね」
「そうじゃ無いわ」
私の呆れた声に動揺せずに直ぐそう返される
「じゃあ何?わざわざユーマに隠れてまで
私と2人きりになった理由は?」
「……ユーマに貴女の事を聞いたわ
ユーマが貴女にどういう感情を抱いているのかも」
「…………それで?あの子に
近づかないでって話?」
私の言葉になぜか彼女は視線を
下に向け、静かに続ける
「ユーマは貴女と過ごした事を思い出して
ポツポツと教えてくれたわ………
ユーマは育った環境の関係で、大切な人を
傷付けられるのを極端に嫌うのよ
………傷つけられるぐらいだったら
他の人間はどうだって良いって思うぐらい」
「………」
「それで、その時貴女に向けられた目で
自分がおかしいんだって思って、貴女を
傷つけるぐらいだったらって自分から
距離を取ったらしいわ
………一緒にいたいって気持ちを押し殺して」
彼女……ミトは目線を上げ、私と再度目を合わせる
「貴女が貴女なりに考えて突き放したのかも知れない
……でもユーマは貴女とまた過ごしたいって
思ってるわ」
「だから何?あんたに私の何がわかるの?」
「わかるわ」
「……なんで」
ミトは私の言葉に被せるように肯定する
「あなたと同じでユーマが好きだから、理由は……
ユーマを巻き込みたくない……ってところかしら」
「っ…………」
私はその言葉に言い返せ無かった……
その通りだったから
「貴女の気持ちもわかるけど、ユーマの気持ちも
汲んであげて………これ以上ユーマの苦しそうな
表情なんて見たくないから」
「……結局貴女自身の欲も入ってるじゃない
ユーマを受け入れても貴女だけが得する
……そんな理由で私が頷くと思う?」
私の怒ったような言葉に何故か
ミトは少し上を見上げる
「……私はユーマが笑顔で居られればそれで良いの
………だからユーマの側にいる人が増えたって
それでユーマが幸せになれるなら
それでも良い……って思ってる」
「え?………それって……」
「……正直、私も最初は私だけでユーマを幸せに
って思ったの、でもあの子の昔の話を聞いて
そんな気持ちどうでも良くなった……ユーマの
為なら私は何でもしてあげられる
……そんな気持ちになった」
困惑する私を置いてミトは遠い目を
しながら続けた
「昔の話……?」
「これ以上はユーマ本人から聞いて欲しい
勝手に話して良い話じゃ無いから
………明日、来てくれる事を願ってるわ」
一度言葉を切り後ろを向いて行ってしまった
先程と違い私の方が残される
…………………私は
2022年12月31日 第5層迷宮区前
今日ボス戦に挑むメンバーが集まっていた
「………何だ?」
「……何でも無いわ」
ミトがこちらに振り返ったので疑問を口に出すと
ミトがかぶりを振り、再度前に顔を向けると
キリトが口を開く
「たった16人のボス戦だけど、勝算は十分あるし
1人の犠牲者も出すつもりも無い、攻略集団の
崩壊を防ぐ為にも、そしてシヴァタとリーテンの
企画してくれた、カウントダウンパーティを
成功させる為にも、みんな……頑張ろう!」
「よし!やってやろうぜ!」
「「「おお!!」」」
その後ダンジョンで戦闘をこなし
第5層、迷宮区、ボス部屋前に着いた
ボス戦のパーティは道中の戦闘
ボスのタイプを踏まえ、結論は
1 キリト、アスナ、エギル、ウルフギャング
ローバッカ、ナイジャン
2 ユーマ、ミト、レイディ、カゲ、フィリア
3 ハチ、アラタ、アルゴ
シヴァタ、リーテン、ヴァイン
アタッカー、遊撃、タンクと分けボス戦に
挑む事となった
「上がった先にまた通路があるのか、それとも
いきなりボス部屋なのか……」
「βの時とは違ってるのか?」
「ええ、前はここに扉があって、それを開けたら
ボスの部屋だったわ……」
どうやらβ時と違ったようでキリトが頭を悩ませ
シヴァタが聞くと同じくβのミトが答えた
「へー……そん時はどんなフロアボスだったんだ?」
「古代遺跡の番人って設定の超デッカいゴーレム
ただ、今まででのフロアボスも、姿形が似てても
必ずなんらかの変更は入ってたからな……」
「………アルゴ、ボスについて、何か知ってる?」
キリトの説明にボスの情報が気になったのか
フィリアがアルゴに聞くとアルゴは
すぐに口を開ける
「結論から言うと、ボスがゴーレムなのは
βの時と変わって無さそうダ、額に紋章が
あって、それが弱点になる」
「何だか魔法みたいね……」
レイディの感想にアルゴは凄みを
聞かせて続ける
「で、区切りの5層ボスは一際強敵なはずダ
ま、覗いてみるしか無いだろ」
「そうだな………じゃあ、いきなりボス部屋
だった時の事を想定して、まず俺が偵察してくるよ」
「まった……ここはオイラに任せてくれ」
「え?」
アルゴはそのまま前に進み
「もしかしたら、この階段が床から競り上がって
入り口を塞いじまうトラップかもしれなイ
そうなっても、オイラなら、完全に閉まる前に
脱出出来る」
「なら2人で行こう、これは譲れないぞ」
「ええ?………しょうがないな」
アルゴ、キリトが偵察することになり
キリトがこちらに振り向く
「みんな、すまないが階段の見張りを頼む」
「了解」
「キリト君、気おつけて」
アスナの言葉に手を上げることで
返事をしたキリト、俺たちはそれを見送る
To be continued……
お久しぶりです
後少しで5層終了です
後少しでいったんプログレッシブが
区切りを迎えます
あと少し頑張ります!