黒の剣士と白い悪魔 リメイク   作:雪染遊真

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幕間
殺人未遂とスパイ


 

 あれからかなり時が経ち色々な事があった

 25層でALSが壊滅しかけて何人かが移籍して

 ギルドを再編して軍と名前を変えたり

 4月にキリトとアスナが関わったギルドの

 レベルアップを手伝ったりと楽しいような

 忙しいような日々を過ごして

 今は2023年10月中旬、ある層の共有スペースの

 近くに俺とミトはいた

 

「本当にここにあいつらが来るの?」

 

「ああ、MMZからのタレコミだから確定

 だけど、たまたまを装うのを忘れずにな」

 

「それはわかってるわ……あの人が

 スパイなのがバレるのが1番危ないものね

 …………来たみたいね」

 

 ミトの言葉通り共有スペースにオレンジの

 3人組が入って行く………情報通りだな

 

「それじゃあ、俺が入るから他の人を

 入れないようにしといて」

 

「了解………ユーマ、今日は……」

 

「わかってるよ……ちゃんと黒鉄宮に送るよ」

 

 ミトに手を振り共有スペースの扉に手をかける

 一息おいて、欠伸をするふりをしながら入る

 

「ふぁぁ………お前ら何してんの?」

 

 見るとやはり睡眠PKをしようとしていたようで

 女性のHPが半分に届かないぐらいに減っており

 ロープで拘束されノコギリのような

 ギザギザした剣を刺されており

 泣きながら抵抗していた

 こちらを確認した1人がニヤニヤとした表情に

 なるとこちらによってくる

 

「見られちまったんならしょうがねーな

 残念だけど……消えてくれ」

 

 そんな雑魚キャラのような言葉を吐き

 オレンジプレイヤーが片手直剣を鞘から抜く

 

「……まぁいいか」

 

「は?何が……」

 

 目の前のオレンジが何か言いかけた時点で

 右腕を切り飛ばし驚いて動きが鈍くなったところで

 足も切り飛ばす、そしてうつ伏せに倒れた

 オレンジの背中を踏みつける

 

「俺にたまたま見つかったのが運の尽きだったな

 ……黒鉄宮にご案内〜」三3三

 

「ぐ……お前ら何やってんだ早く助けろ!!」

 

 男が下で何か喚いているがまぁ何でも良いか

 さっさと制圧しよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫だったか?」

 

「ええ、ありがとう……命の恩人よ

 ……まさか、有名人の2人に

 助けられるとは思わなかったわ」

 

「別に良いよ、やれる事をやっただけだし」

 

「ユーマのいう通りですよ……そんなに

 かしこまらないで」

 

 あの後残り2人も早々と制圧し、黒鉄宮送りにして

 助けた女性……グリセルダさんと言うらしい

 にお礼を言われていた

 

「ちなみに何か狙われる心当たりとかある?」

 

「え?……うーん……レアアイテムを持っていたから

 ……って思ったけど、知ってるのは

 私のギルドメンバーだけだし……」

 

 グリセルダさんは考えるようなそぶりを

 みせ、そのまま首をかしげる

 

「……そっか……とりあえず、ギルドホームまで

 戻った方が良いよ、しばらくはギルドの

 メンバーの所で固まってた方が良い」

 

「そうね……とりあえず私たちが送ってしばらく

 護衛するわ」

 

「ありがとう……本当の事を言うと少し

 怖かったの……助かるわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後グリセルダさんのギルド……黄金林檎の

 ホームに戻り事情を説明するとメンバーは

 驚いて、グリセルダさんが助かって良かったと

 安堵していたが1人だけ反応が悪かったので犯人が

 すぐにわかった……話が終わった後に

 そいつを呼び出した

 

「それで何だい?君のような有名人が

 中層のプレイヤーに話って」

 

 呼び出したのはグリムロック……どうやら

 グリセルダさんと結婚しており夫らしい

 まさか結婚してる相手を

 PKしてもらおうとするとはねぇ……

 

「いやいや、あんたが1番わかってるでしょ

 ………グリセルダさんの身に起きた事で

 唯一驚きが無かったからね

 ……流石にわかるでしょ」

 

「……そうか………」

 

「言い訳しないんだね、奥さんを殺そうとしたの

 どういう心境の変化?好きだから

 結婚したんじゃ無いの?」

 

 俺の言葉にくっくっ、と笑った

 

「好きだから、ねぇ……好きだからこそ、どうしても

 彼女を殺さなければならなかったんだよ

 私の妻でいるあいだに」

 

「……どういうこと?」

 

 俺の言葉にグリムロックは独白を続ける

 

「グリセルダ、グリムロック。頭の音が同じなのは

 偶然ではない。私と彼女は、SAO以前に

 プレイしたネットゲームでも常に同じ名前を

 使っていたそしてシステム的に可能ならば

 必ず夫婦だったなぜなら……なぜなら、彼女は

 現実世界でも私の妻だったからだ」

 

 その言葉を聞き驚かなかった俺を不思議に

 思ったのか訝しげに俺を見たが俺は続きを促す

 

「私にとっては、一切の不満のない理想的な

 妻だった、夫唱婦随という言葉は彼女のために

 あったとすら思える可愛らしく、従順で

 ただ一度の夫婦喧嘩すらもしたことが無かった

 だが……共にこの世界に囚われたのち……

 彼女は変わってしまった……」

 

 グリムロックは顔を左右に振り、低く息を吐く

 

「強要されたデスゲームに怯え、恐れ、竦んだのは

 私だけだった。彼女は現実世界にいた時よりも

 遥かに生き生きとして充実した様子で……私は

 認めざるを得なかった……私の愛したユウコは

 消えてしまったのだと……」

 

 そこまで言うとグリムロックは

 肩を小刻みに震わせる

 

「なら、ならばいっそ、合法的殺人が可能な

 この世界にいる間にユウコを、永遠の思い出の中に

 封じてしまいたいと願った私を

 誰が責められるだろう……?」

 

「………なるほどね……理由はわかったよ」

 

 俺の言葉にグリムロックは意外そうな声を出す

 

「君の若さでそれが理解できるのか……なら……」

 

 グリムロックが次の言葉を紡ぐ前に

 俺は言葉を挟む

 

「だけど、普通はそんな思考はしないよ

 大切な人は失いたく無いのが普通だからね

 ………デスゲームになって不安に

 押し潰されそうになったあんたと

 その不安を早く取り除いてあげたいって

 思った奥さん………すれ違っちゃっただけでしょ

 多分、別に変わってしまった訳じゃ無いと思うよ

 それに、どうせあのオレンジの親玉の奴に

 何か吹き込まれたんだろ」

 

 俺の言葉に驚いたように驚くグリムロックを横目に

 後方に合図を送る

 

「俺の予想通りならしっかり話し合った方が良いよ

 …………ま、残りはちゃんと2人で話なよ」

 

 ミトがグリセルダさんを連れて物陰から出て来た

 

「グリムロック……」

 

「………グリセルダ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、次の日になり2人は和解………というか

 俺の予想通りすれ違ってただけだったので

 2人に感謝された………それとやはり

 グリムロックさんは黒ポンチョの男に

 何か吹き込まれたらしい

 5層攻略後の時にもキリトとアスナ殺そうと

 して来たらしいしまじであいつ

 ロクなことしないな本当に………

 まぁとりあえずは良いか……無事に解決出来たし

 

「どうしたのよ?」

 

「ん?……昨日の事思い出してさ」

 

「デスゲームで追い込まれてたとはいえ奥さんを

 殺そうとするとはね。聞いた時は

 流石に私も驚いたわ」

 

 今は攻略がお休みの日である層の宿屋に

 ミトと一緒にいる………ある人と待っているが

 この宿に来てからミトがずっと後ろから俺を

 抱きしめている………まぁ良いんだけど

 そんな事を考えていると独特なリズムで

 扉を5回ノックする音が聞こえたので扉を開ける

 

「………来て早々、なんだけど………何してんのよ」

 

 扉を開けると俺とミトの顔を交互に見て

 呆れたように声を上げたのはクレハだ……

 まぁその反応になるよなミトは俺を後ろから

 抱きしめたままだし

 

「別に良いじゃ無い、好きでやってるんだし

 ……クレハもやれば言いでしょ?」

 

「…………確かにそうね」

 

 クレハは少し頬を赤らめながら正面から俺を

 抱きしめる………前後で挟まれて動けないんだけど

 

「………とりあえず抱きしめてくれるのは嬉しいけど

 情報共有してからでも良い?」

 

「そ、そうね」

 

「ま、そうね、名残惜しいけど」

 

 そう言いながら2人は離れてくれて、クレハは

 一度咳払いをしてから話を始める

 

「とりあえず今回の件は怪しまれてはいないわ

 ………私とユーマの繋がりもバレては無い

 そっちは?」

 

「準備は、まだまだだね……今の所すぐに

 動けそうなのは俺たちのギルドだけだ……」

 

「そっか………」

 

 俺の言葉にクレハは肩をガクリと

 下げ深くため息を吐く

 

「………早くアイツらを壊滅させてユーマと

 大手を振って外を歩きたい………」

 

「………ごめん、スパイなんかさせて

 ……1番危ないのはクレハなのに……」

 

「良いのよ、私がやりたくてやってるんだから」

 

 クレハは微笑みながらそう言うとミトがクレハに

 何かを渡す

 

「このアクセサリーを装備しておいて

 毒耐性がつくから………何かあったら

 すぐ連絡して、私とユーマで向かうから」

 

「ありがとう……なるべく情報は流すから

 これからもよろしくね……」

 

「クレハ」

 

「何?どうしたの………」

 

 クレハが扉を開ける前に声をかけ、抱きつくと

 クレハは一瞬びっくりした表情になったが微笑む

 

「………俺が言えた事じゃ無いけど、無理しないで

 もう、大切な人を失うのは嫌だから」

 

「わかってるわよ……ミトもユーマの事よろしくね」

 

「ええ、絶対守るわ」

 

 クレハが俺を抱きしめたまま、頭を撫でてくれる

 

「………よし!……また次の時に少しでも準備が

 進んでることを祈るわ……じゃあまたね」

 

「うん、またね」

 

 クレハは最後に控えめに手を振って扉を開けて

 行ってしまった

 

「早くアイツらを壊滅させれるように

 頑張りましょ」

 

「……うん……」

 

 早い事邪魔を排除しないとな

 じゃ無いと安心して過ごせない………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  To be continued……

 

 

 

 

 

 

 





 お久しぶりです。雪染遊真です
 将来に関する事で忙しくて執筆が
 中々出来なくて遅れてしまいました
 次は年内に投稿出来たら良いな……

 追伸 誤字に気づいたので修正しました
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