ガンダムビルドダイバーズRE,Make ~青き天使とifとの絆~   作:クレナイハルハ

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理想の世界

春神 悠side

 

この世界に最初の目覚めは〔オキロー!オキロー!オキロー!〕と耳をパタパタさせながらアラームを鳴らすハロの音ときれいな青空が見える窓の光景だった。

 

「凄いなぁ、もう本物のハロじゃん」

 

〔ハロ!ハロ!キョウモ、ゲンキニ、ガンバロ!〕

 

そう思いながら体を起こし、ハロのボタンを押してアラームを止める。

 

さて、今日は僕にとって最初で最高の日だ。早くご飯を食べて、行かないと。

まるで、遠足や旅行の前の日のようにワクワクが止まらない。こんなにも心が踊っているのはいつぶりだろう?

 

そう思いながらタイバーギアとガンプラの入ったケースを持ってやって来たのは、原作でヒロトがログインしていた店『THE GUNDAM BASS』、ここには確かダイブ出来る機材があったはずだ。

 

それにお台場のユニコーンガンダムのように、ストライクガンダムがあるのてSEED好きの僕としては本当に夢のような所だ。

 

そう思いながら店の中に入ると、店長のマツムラ・ケンさんが話し掛けてきた。

 

「いらっしゃい、おや?この辺じゃ見ない子だね」

 

「こ、こんにちわ。新しく引っ越して来て、ここにGBNにログイン出来る機械があるって聞いたんですけど」

 

「おや?君はダイバーなのかい?」

 

「まだです、今日から始めようと思ってて」

 

「そうか、GBNのスペースはそこの部屋だよ。もし困った事があったら来てね」

 

「ありがとうございます」

 

そう言って店長の言っていた部屋に入る。すると、原作通り主人公のヒロトがログインしていてそれ以外に人はいなかった。

 

まさかのビルドダイバーズの主人公が居たことに少し驚きつつ僕は彼の反対側のシートに座る。

 

「これが……夢にまで見たGBNがとうとう、出来るのか」

 

ガンプラバトル・ネクサスオンライン 、通称GBN。

 

昨日見たサイトによると電脳世界「ディメンション」内で、ガンプラバトルや各種のイベントに参加できる体感型オンラインゲームの一種で、GBNのユーザーは「ダイバー」と呼ばれ、自身の使用ガンプラのデータを登録した小型端末、「ダイバーギア」を用いてログインし、各種のアバターの姿で活動することが出来る。

 

言うならVRMMOであり、複数のダイバーで結成されるチームは「フォース」と呼ばれ、フォース同士による団体戦やイベントも豊富に用意されている。

 

また今は、ディメンションや各種コンテンツの規模を拡大した「Ver.1.78」への大型アップデートが実施され、さらにダイバーがプレイ中に受けた感覚を現実の肉体にもフィードバックすることで、より臨場感のあるプレイが楽しめるようになっている。

 

なお、ダイバーにとって苦痛となる感覚は事前にカットされるなど、安全性を考慮した調整が施されているらしい。

 

僕はケースから取り出したダイバーギアをセットしダイブギアの上にケースから出したユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエルに武装であるビームマグナムを持たせて乗せる。

 

すると、ガンプラをスキャンしガンプラを登録し、ツインアイが光る。僕の場合はユニコーンモードだからツインアイと呼ぶのかは分からないけど。

 

ダイブする機械の操縦桿を握る。

 

「ふぅ、よし!」

 

『Are you ready to dive……GO!』

 

その音声と共に僕はGBNへとダイブした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を開くと底には、ダイバールック設定と書かれたパネルがあった。ダイブしているときの自分の姿を決めれるみたいだ。

 

あれから考えたが、ダイバールックのアイディアは全く思い付かなかった。

 

ユニコーンガンダムのパイロットであるバナージ・リンクスやガンダムSEEDの主人公であるキラ・ヤマト等を参考に作るが、どれも何故か僕ではないと感じてしまい。ダイバールックの決められずにいた。

 

「取り敢えず、先にダイバー名とかを決めようかな。」

 

機体名はユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエル

 

性別を男にして、ダイバー名はそのままユウで。大事な所を設定し再びダイバールックの製作を開くと、端におまかせと書かれたボタンがあった。

 

「うーん、このまま悩み続けるのも嫌だし………よし、思いきっておまかせにしてみようかな」

 

そう思い、おまかせをタッチすると注意を促すメッセージが現れる。

 

「警告、ダイバールックの設定にて『おまかせ』を選択した場合、ダイバールックはゲームを開始してからのお楽しみです。よろしいですか?」

 

「うーん、世紀末とかハロとかSDガンダムの容姿とかでさえ無ければ良いんだけど……」

 

そう思いながら、はいを選択する。設定画面が消え空中にパネルが現れる。

 

『ようこそガンプラバトル・ネクサスオンラインへ』

 

目の前の真っ白な扉が開く。そこには、アニメで出てきた総合受付エリアのある場所が広がっていた。

 

目の前に広がっている光景に、凄く感動した。

アニメで見た、想像の産物であるガンプラバトルが、GBNが目の前に現実として広がっている。

ふと、窓のガラスから様々なガンプラが出撃して行くのが見えて思わずガラスに近付いて外を見る。

 

「凄い、本当にガンプラが空を飛んでる……」

 

思わず自分で眼を輝かせて笑っているのが分かる。早く飛びたい、ガブリエルに乗って色々なフィールド、ステージを見てみたい。

 

早く、初心者用のチュートリアルを受けないと。そう思いながら移動しようと思い、改めてガラスを見る。

 

そこには、薄い緑色の髪は腰ぐらいまであり。白とピンクが混じった着物、下は動きやすいよう短くその上から黒い外套を被っている美少女の姿があった。

 

「へ?」

 

この人、誰だろう?そう思いながら後ろを見たり周囲を見回しても誰もいない。

 

もしかして、そう思いながら片目を瞑る。すると、ガラスに映った少女もウィンクしており右手を挙げると、その少女も右手をあげた。

 

「もしかして……ボク?」

 

慌てて、メニュー画面を開き設定を見る。

 

─────────────────────

【ダイバー名】ユウ

【性別】男の娘♡

【使用機体】

ユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエル

 

─────────────────────

 

と書かれていた……少女の顔写真と共に。一応、名前や性別は当ってる、けど見た目が完璧に女の子なんですけど?それに男の娘って……。

 

取り敢えずせめて性別の欄だけでも変えられないかと思い設定を開くとビー!と言うアラーム音が鳴り響く。

 

「っ!?」

 

思わず両手で耳を塞ぐ。現れた画面にはおまかせを設定した場合、ダイバールックや他の項目は変更出来ませんと書かれていた。

 

「そ、そんなぁ……」

 

思わずかぐりと下を向く。まぁ、おまかせを選んだ僕が悪い勝ったって事で。まぁ、プレイすることには影響は無さそうだし。

 

そう思いながら受付へと向かおうとした、その時だった。

 

「あら~もしかしてGBNは初めてかしら?」

 

この声、おネエ口調。聞いたことがある、もしかしてと思い振り替えると、筋肉見せつけるように下腹部までファスナーを下げたツナギに赤いボレオを羽織った青い髪の少し関わりたくないような感じのおネエがたっていた。

 

「は、はい……あなたは?」

 

知ってるけど、一応聞いておこうかな。間違いだったら申し訳ないし。

 

「私の名前はマギー、君のようなGBN初心者をサポートするおせっかいさんよ♪」

 

「ほ、ボクはユウです。」

 

そう言って自分のダイバー画面を見せてくる。のでマギーさんに習って僕もダイバー画面を見せる。

 

「あら、可愛い名前ね♪早速案内するわ、何か聞きたい事はあるかしら?」

 

そう言ってウインクしてくる。少し、関わりづらいけど、原作を見た後だと頼りになるのは確かな人だ。

 

「はい、えーと………」

 

その後、機体の格納庫やフィールドへの移動方法。チュートリアルではガンプラの説明方法を教えてもらった。その頃にはマギーさんとは無事打ち解ける事が出来た、アニメのキャラクターであるマギーさんと話せるなんて、なんだか夢みたいだ。

 

チュートリアルのミッションを終えて、僕達は総合受付の前へと帰ってきた。マギーさんと一緒だったからか、他のダイバーからの嫌がらせや待ち伏せは無くて良かった。

 

「大体分かりました、ありがとうございましたマギーさん」

 

「えぇ、所でフレンド登録しない?また分からないことがあったらメッセージ送ってね」

 

「はい!」

 

そう言ってメニューを開きマギーさんとのフレンド登録を終えた……その時だった。

 

「きゃ、また!?」

 

「ど、どうしたのユウくん!?」

 

マギーさんには聞こえていないのか?このアラートが。アラートが鳴り響き、僕のメニュー画面が真っ黒になり、ある文章が書かれた画面が写し出された。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ソナタは選ばれた。

 

秘められし力を宿し、覚醒の兆しを持つ者よ

 

そなたと可能性の獣は天の翼に選ばれた

 

力、天からの祝福を受ける覚悟があるのなら

 

 

この場へと来られたし。

 

YESorNO

 

_____________________

 

 

 

「なんだろう………これ?」

 

「これって……シークレットミッション!?」

 

そう言ってマギーさんは驚きの表情を浮かべた。

 

「シークレットミッション?」

 

それって確か、リライズでヒロト達が言ってたあの?

 

「えぇ、GBNで大型アップデートで追加された隠しミッションよ。このミッションのクリア報酬として特別な称号を貰えるの、例えるなら『赤い彗星』とかね。」

 

そう言って真剣な様子でボクのメニュー画面を見つめるマギーさん。

 

二つ名のようなものかな、それにしても天使の翼………カブリエル?可能性の獣は……ユニコーンをベースにしてるから?だとしたら()()()()()()って一体?

 

ボクとガブリエルに何か関係があるのか?

 

クエスト内容は指定場所に移動することしか指定されてない。取り敢えず、行ってみようかな。そう思った僕は画面のYESを、タップした

 

「マギーさん、ボク……行ってみます!」

 

そう言って格納庫へと行こうとメニュー画面を開く。

 

「あぁ待ってユウ君、君にこれをあげるわ♪」

 

「これって扇子?」

 

そう言ってマギーさんが差し出して来たのは桜と白の色の扇子だった。

 

「貰っていいんですか?」

 

「えぇ、貴方に似合うわよ♪」

 

そう言ってウインクしてくるので、取り敢えず帯に挟めて頭を下げお礼を言う。

 

「ありがとうございました、マギーさん」

 

「いってらっしゃい、ユウくん」

 

そう言って画面を操作し、格納庫に入り走ってカブリエルのコックピットへと向かう。周りからは変な目でみられたような気がするけど気にしない。

 

コックピットへと入る、コックピット内はアニメ通りの立ったまま操縦桿を握る形になっている。

 

でも、ボクは設定を弄って本物のユニコーンガンダムのコックピットを真似し、白とサイコフレームを使ったサイコミュを関知するセンサーのような物も着いている。

 

「確かこのクエストの場所は、ここから行けばはやいかな?」

 

そう言って、出撃する場所をメニューから選ぶとガンプラがカタパルトへ移動する。

 

操縦桿を握り、目の前に写っている青空を眺める。

 

『進路クリア、発進どうぞ』

 

操縦桿を握り、言わなければならないあの言葉を言った

 

「ユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエル。ユウ、出ます!」

 

そう言って僕はカタパルトから空へと飛びだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マギーさんとチュートリアルを行った為、初めて乗った時よりもに操作にも慣れてスムーズに飛行出来るようになっていた。

最初こそ、自分がガンプラを動かしているとは信じられず興奮して凄いを連呼していた。

 

目の前の画面の左下に着いている地図をタップし、指定された場所へと向かう。

 

「地図だと、ここら辺なんだけど」

 

そう呟きながら、メインカメラで周囲を見渡すと周囲にはアニメで見た花畑が広がっていた。

 

「綺麗だなぁ……」

 

すると、少し先の湖の近くに光の玉のような物が浮いているのが見えた。

 

「あれかな?」

 

僕は光の玉の近くに機体を着陸させ、コックピットから降りる。設定でガンプラはそのまま消えないよう設定してある。

 

地面に降りて、後ろの自分の機体であるガブリエルを見上げる。転生前にはあり得ない事が、目の前で起きている。花畑に降り立った青いユニコーン、自分の作ったガンプラが本物のガンダムの大きさでそこに佇んでいる、それだけで感動する。

 

「……と、そろそろ行かないと」

 

気を取り直し、僕は光の玉に向かって歩く。光の玉は近付いて行くが目が痛くなったり眩しくなったりもしなかった。不思議に思い光の玉へと近付く。

 

「君が、僕を呼んだの?」

 

『……やっと見つけた』

 

「え?」

 

すると、その光の球はガブリエルに近付くとそのまま中に入っていった。

 

「ガ、ガブリエルの中に入って行った?」

 

僕はガブリエルのコックピットに戻るがデザインが変化していたり、変な事が起きていなかった。

 

「なんだったんだいまの?」

 

そう思いながら機体を起動すると、目の前の画面。メインカメラが暗いままだった。

 

「あれ?」

 

バグ?そう思った、その時だった。目の前に突如として小さな光の玉が浮かび上がり、光の玉がドクンと動くと光が終息していく。

 

「な、眩し!?」

 

思わず両目をかばい、両手を顔の前に構える。

 

い、一体何が起こって。

 

ボクに何かが触れる感触、共に何かが僕を抱き覚める感覚。想わず両手を目からどかすと、そこには真っ白な髪に真っ白な肌。真っ白髪を三つ編みにして青と白のワンピースを来た幼い少女がボクへと抱き付いていた。

 

「やっと、会えたね。」

 

そう言って瞳から涙を流しながら笑う彼女に、ボクは状況が理解出来なかった。何が起こった?他のダイバーにコックピットに入られた?

 

でもそんなのはあり得ない、だとしたら彼女は一体……。

 

「ユウ、私に言ったこと覚えてる?」

 

「え?」

 

「もし生まれ変わるなら、来世でユウと私で一緒に飛ぼう。綺麗な青空をって。」

 

「え………」

 

それを言われた時に思い出したのは、ボクがトラックに引かれたとき、共に引かれ壊れたガンプラ。まるで、戦闘による破損のようにも見えたガンプラ。

 

『………ガブリエル、もし生まれ変わるなら来世でお前と一緒に飛びたいな。お前のように綺麗な空を、さ…………。』

 

ユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエルのガンプラへと呟いた言葉。

 

「まさか、君は……ガブリエル……なのか?」

 

「うん。転生させてくれた天使様と名前が同じで少し変だけどね。」

 

そう言って笑うガブリエル…確かに少し変だ。

 

「ならガンプラである君と今の君、そして天使であるガブリエルさんと区別するために何か渾名を付けよう。」

 

「渾名?」

 

そうだな、機体名。ユニコーンガンダムⅣ号機体ガブリエルだから……。

 

「ユエル、ユエルでどうかな?」

 

「ユエル……うん、私はユエル。」

 

気に入ってくれたみたいで良かった、そう想っていると目の前にメニュー画面が写し出された。

 

〔MISSION CLEAR〕

 

「え?く、クリア?」

 

ミッションクリアを確認する画面と共に大きく称号、スキルを入手と書かれていた。僕は称号が気になり、早速自分のプロフィールを開く。

 

─────────────────────

 

【ダイバー名】ユウ

 

【称号】熾天使

 

【性別】男の娘♡

 

【使用機体】

型式番号RX‐UC04‐GAB-RIELLE

ユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエル

 

【使用可能スキル】

・覚醒

─────────────────────

 

「熾天使……それに覚醒って」

 

新たなスキル、もしかしてこれって前世にあったガンダムブレイカーシリーズにあったシステムなのか?それとも、ユニコーン本来の覚醒したサイコフレームが緑色に光る事を指しているのか?それに、リンクって一体……そんな事を考えているとユエルが着物の袖を引いた。

 

「ねぇ、ユウ。」

 

彼女はそう言って俺の隣に立って目の前の画面には見える空を指差していた。

 

「そうだ、そうだね。考えるのは後だ、ねぇユエル、ボクと一緒に翔んでくれる?」

 

「もちろん、ユエルはユウと一緒に行く。どこまでも一緒に」

 

ボクが両手で操縦桿を握り、右手の上にユエルが手を重ねて置く。

画面上に現れたER-Gシステム。NT-Dのガブリエル版を起動するかを決める画面が現れ、僕はYesを押した。

 

「ER-Gシステム、起動!」

 

機体がゆっくりと姿を変えていく、機体の所々が展開し姿を表したサイコフレームが白く輝き、機体の頭部。ユニコーンの名の元でもある角が割れガンダムとしての姿を表し、バックパックに装着されたアームドアーマーDEが翼のように展開し広がる。

 

ユニコーンガンダムⅣ号機ガブリエル、デストロイモードが誕生した。

 

機体が地面を蹴り、空へと飛翔していく。雲を突き抜け、目の前に現れたのは青い空に太陽しか浮かんでいない空間。

 

「綺麗……」

 

見えた光景に想わずそう呟いた。見ればユエルも頷きこの光景を黙って眺めている。

 

「色々とあったけどさ、ここからもう一度始めよう。」

 

「はい、最初から。この世界で」

 

「一緒に飛ぼう、ボクとユエルなら、もっと……もっと、高い場所に翔べる気がする。」

 

「私も。ユウと一緒なら、もっと高い場所に翔んでいける気がする」

 

そう言ってお互いに笑い会い、綺麗な青空の上、太陽の元でボクらは空を飛び続けた。

 

こうして僕の初めてのGBNログイン、そしてシークレットミッションを完了したのだった。

 

 

 




ユエル
主人公が大事にしていたガンプラが意思を持った姿。
コックピット内でのみ実体化出来る。







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