ガールズバンドに振り回される日常   作:レイハントン

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こんばんは。レイハントンです。

さて今回はオリジナルの話です。
そして新キャラが1人登場します。どこかで見たことがある名前だと思った方は恐らく自分が書いている作品(現在は設定考え中)ですね。

それではどうぞ。


第17話 混ぜるな危険

第17話 混ぜるな危険

 

 玄関先で事件は起きた。

 

「で? なんだ?」

 

 寝癖付きの頭をかきながら言い放つ。連絡もよこさずいきなり来た挙句に悪びれもせずにヘラヘラしてる奴が居るとムカつくよな。

 

「いや〜。部活休みなんだけど遊ぶやつ居なくてな〜」

 

 で、俺のところに来たと。……しばき回してやろうかと一瞬の殺意が芽生えたが、智紀の能天気さを見てるとバカバカしくなってくる。というか今日バイトだったらどうするつもりだったんだ? こいつは。

 

「用意するから部屋来いよ」

「助かるわ〜心の友よ」

「お前は剛田タ○シか」

「ジャ○アンじゃないんかい! あれ? なんでオレがツッコミをしてる?」

 

 まさかのボケをボケで返すという荒技。これで相手は混乱してしまうだろう。ボケたはずなのにツッコミをしているというな。……朝から何をしているんだろうか。

 

 仕方なく家に入れた。部屋に入るなり俺のベッドにダイブする智紀。うち来ると毎回こんなんだからな。そして注意するのは俺ではなく涼子という。

 

「夕の布団は最高だな〜」

「いい睡眠はいい寝具からだろ?」

 

 良くぞ聞いてくれた。俺の買った布団は自分にあったものをお金を惜しまず買ったものだ。自分に合っているから最高に寝心地がいい。なお余計起きれなくなったのは気のせいだ。

 

「それはわかるけど、こんなので寝てるから起きれねぇんじゃね?」

「確かに。一理ない」

「ないんかーい」

 

 俺はそんなの認めない。認めないからな。寝具が良すぎて起きれないなんて。

 

 人の寝床で勝手にゴロゴロしながら智紀がふと口を開いた。

 

「ここで紗夜さんとあんなことやこんなことを」

「してない。潰すぞ」

「な、なんだよ潰すぞって」

 

 言葉を通りの意味だが? 俺だってやる時はやるからな? ここで話終わってしまうぞ。いろんな意味で。

 

「いいよな〜。可愛い幼なじみが居てさ」

 

 そんな良いもんでもないからな。実際。可愛いかったり、美人だったりすると尚更。俺の場合はどっちも該当するのがまた厄介なところだ。妬まれたり、恨まれたり明らかに俺に対して抱かなくていいものばかり抱いてくる男子。智紀はただ言ってる感しかないんだよな。心から思ってない的な。

 

「涼子ちゃんが居るけど、仲の良い女友達って感じしかどうもしない」

「その気持ちはわからなくはない」

 

 友達になってから俺たちといろんなことをしてきたからな。例えばサッカー、バスケ、テニス、キャッチボール。他にもよくメントスコーラとかイタズラもたくさんしてきた。涼子は意外とアグレッシブだ。

 

「とりあえず着替えて外に行くか」

「そうすっかー」

 

 これはいつもの行き当たりばったり確定だな。

 

 そういえばこういう時はだいたい日菜が来たりするんだけどな。ここ最近休みの日とかあんまり姿を見かけない。いったいなにしてるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 出かける準備をして外に出たのはいい。まぁ特に行くところがない時はだいたいゲームセンターに来る。ここで起きることと言えば俺、もしくは智紀の友達にばったり会う。もしくはゲームにハマって長時間滞在。ぐるっと回って出る。だいたいこんなもんか。

 

「夕、今日は誰か居そうか?」

「誰かは居そうだな」

「じゃあ探そうぜー」

 

 なぜそうなるのかはよくわからないが、まぁ誰かしらは居そうな気がするのは確かだ。日曜日だしな。例えばプリクラ撮りに来ている女子とか友達とアーケードゲームをやりに来ている男。もしくは……。

 

「あそこでシューティングゲームしてるのって」

「もう発見したか。世にも珍しいゲーマーを」

 

 よくあるゾンビを撃つだけのシューティングゲームでノーダメ、出てきた瞬間射殺するというもはやいじめに近いことをしている青年。俺もたまにオンラインゲームをやるのだがはっきり言って強い上に知識が違う。

 

「さすがだな〜。ゾンビに同情するわ」

「ここのゲーセンもそろそろアイツの名前で埋まるぞ」

 

 ハイスコアの1〜10位はおそらく同じ名前なんだろう。しばらく眺めた後、終わった頃を見計らって近づいていく。

 

憐歌(れんか)

「ん? あっ、夕君に智紀君。珍しいね」

「今日は部活休みなんだよ〜」

 

 銃型のコントローラーを元の位置に戻してから再び向き直る。彼の名前は戦樹憐歌(せんじゅれんか)。同じ高校に通う友達。俺とクラスは違うが、葵刃や大輝と同じクラスだ。ゲームの類が右に出る人が居ないのではというくらい上手い。

 

 こうして憐歌と休みの日に会うのは新鮮だ。基本オンラインゲームな上に、電話で話すくらいだし。

 

「夕君もバイトないんだ?」

「今日はな」

 

 今頃混ぜるな危険コンビに手を焼いてるんだろうな四十崎さん。今度バイトのシフト変わってあげるか。それか猫カフェにでも行ってもらって癒やされてもらおう。

 

「バンドの練習もか?」

「それは休憩とかの合間に顔出してるだけだからな。休みの日までわざわざ出向かない」

「バンド?」

 

 そうか。バンドの手伝い? アドバイス? をしているのは智紀と涼子にしか言ってなかったか。特段話すことでもないが。……もしかしたら。

 

「今、あるバンドの手伝い的なことをしててな。憐歌の知り合いにピアノとかキーボードやってる人居ないか?」

「ん〜。心当たりはあるよ?」

 

 心当たりがあるだけでもすごいんだが? それにしてもピアノかキーボード出来る知り合いが憐歌に居るのが少し驚いた。ゲーム関係の友達ならいっぱい居そうなんだけどな。

 

「でもねー。人前に出るのは苦手だからどうだろ」

「それは確かにきついな。ライブなんて人しかいないくらいだ」

 

 まさしく智紀の言う通りなんだが、人前に出るのを無理強いするわけにもいかない。また探しかないか。

 

「でも、様子見て聞いてみるよ」

「悪いな。……ところでその人は誰なんだ?」

「僕のゲーム仲間で夕君もたまに一緒にゲームやってる人だよ?」

 

 一緒にゲームやってる人か……どっちだ? 聖堕天使あこ姫かRin Rinか。チャットでしか話したことないし、話してる感じでもわからん。オンラインの友達なんてわかるのは性別くらいなもんか。

 

「よくわからんが急ぎじゃなくていいからな」

「うん。……そうだ、よかったら僕もいいかな?」

「もちろんもちろん。人は多い方がいいしな!」

 

 こうして憐歌がパーティに加わった。こうなるとやることはだいたい決まってしまうわけだが。今日は仕方ない。それに負け越しているからな。

 

「じゃあ恒例の行きますか!」

「誰が1番メダルを稼げるかだね」

「悪いが今日こそ勝たせてもらう」

 

 ちなみに今のところ10回以上やってきたが憐歌が圧倒的に強い。2回くらい僅差で勝ったことはあるが、厳しいな。智紀に負けないくらいには頑張ろう。

 

 結局憐歌の圧勝で終わったのはここだけの話。

 

 

 

 

 

 

 旭日家 自室 ベランダ

 

 夜。風呂上がりにベランダで涼んでいた。あの後、どのゲームで挑んでも負けたため、全敗。シューティングゲームとかレースゲームとかなら負けるのはわかる。だが、エアホッケーでもボコボコにされていた智紀を見ると、運動得意とは? と思ってしまう。あれって反射神経だよな?

 

 そんなことを考えながら夜空を見上げる。流石に見すぎて飽きた……というか、あの星座はなんだろうとか最近考え始めてきた。

 

 今度調べてみるとしよう。

 

 1人夜空を眺めていると、窓が開く音が聞こえてきた。

 

「今日の練習はどうだった?」

「そうね……今井さんにはまだ練習が必要ね。宇田川さんは時々何を言っているかわからないから、もっとコミュニケーションを取らないといけないわ」

 

 要するにどちらもまだまだってことか。今井に関してはただのブランクだろうから、そのうち大丈夫になるとして。あこに関してはどうにもならないだろ、それ。たぶんだが、コミュニケーションを取ってもわからないと思う。ただ単にカッコいいことを言いたいお年頃なだけだ。

 

「技術は大丈夫だろうし、そのうち慣れてくると思う」

「そうだと…いいのだけれど」

「心配な気持ちはわかる。まだ焦る必要はない。フェスは逃げないし」

 

 年1回しか開催されないから、それほどチャンスが多いとは言えない。だが、焦る気持ちで練習しても結果が出るとは思えないんだ。……キーボードが居ないことでより拍車がかかっているんだろうな。

 

「夕には、夢はないの?」

「夢か……」

 

 前に日菜にも同じことを聞かれたな。あの時はよくわからない反応だったが。

 

「紗夜と日菜が幸せで居てくれれば、それでいい」

「……居られないとしたら?」

 

 そうだな……。

 

「(私はなにを聞いて……)」

 

 その時は。

 

「俺が幸せにしてあげたいと思う」

 

 2人が仲良くすることが必ずしも幸せに繋がる。ということではないないのかもしれない。それでも……2人には笑っていてほしいんだ。以前のように。仲良く話したりしてさ。

 

 そうなれるように。俺は何かをしてあげたい。介入するのが良くないなら。背中を押してあげたい。

 

「紗夜? どうかしたのか?」

 

 なぜか返事1つない。怒らせることを言ったか?

 

「(それって……告…白? い、いいえ。夕に限ってそんなことは……そんなこと……あるはず)」

「気に触ることを言ったなら謝る」

「そ、そうじゃないわ。少し考えごとよ」

「……ならいいが」

 

 この防災用の壁があるから少し身を乗り出さないと表情とか全く見えないんだよな。まぁ……大丈夫ならいいか。

 

「練習に戻るわね」

「そうか。頑張れよ」

「ええ……」

 

 再び窓が開く音が聞こえてきた。

 

 紗夜が戻った後も、俺は少しだけベランダに残った。

 

 さっきの会話の途中。顔を真っ赤にしていたことを俺はこの先知ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 花咲川高校 教室

 

 次の日の放課後。

 

 今日も今日とて授業中うとうとしてしまったり、聞いていなかったりしてしまった。だが後悔はない。紗夜にバレなければどうとでもなる。

 

「夕君。今日もバイト?」

「憐歌か。まぁな」

 

 声をかけてきたのは隣のクラスの戦樹憐歌。たまーにオンラインゲームで遊ぶからこうして誘いに来てくれる。メッセージじゃないところが憐歌らしい。

 

「今日もゲームの誘いか?」

「それもあったけど、よかったら昨日話したピアノ出来る子紹介しようと思って」

「なるほど。悪いな」

 

 せっかくの誘いに申し訳ないが、本人もいいっていいってと笑顔を浮かべて答えてくれた。ホントいい奴なんだよな。ゲームになるとまたとんでもなく上手いし。ギャップだな。

 

「明日の夜なら出来るからゲームはその時だな」

「わかったよ」

 

 憐歌とゲームの約束をして教室を後にした。確か今日のメンバーは……鈴音と真宗の混ぜるな危険コンビ。これは非常にまずい。特に混ぜるな危険コンビは尋常じゃないんだ。

 

「せんぱーい! お迎えにあがりました!」

「あがるんじゃない」

 

 混ぜるな危険コンビの片割れが来たぞ。

 

「涼子先輩。お迎えにあがりました」

「私、今日はバイトじゃないよ?」

「はっ?! そ、そんな!」

 

 お前わざとだろ。シフト全然見てないやつのセリフじゃないからな。もしくは自分のシフトしか見てない奴。

 

 以前も紹介したと思う。鈴音ユキは涼子を尊敬している後輩。補足としては葵刃の両親が経営している道場に通っている。剣道、弓道、柔道。あらゆる武術で無双してくるらしい。見かけによらずって感じだな。

 

「尊敬する先輩のシフトも確認してないとはな〜」

「はい? シフトがあってもなくてもお迎えに上がるのが基本では?」

 

 どっちも間違ってるんだよな。別に俺と涼子のシフトをこの2人が知る必要はない。それと迎えには来なくていいんだが。

 

「はー? シフトがないのに迎えに来てどうするんだよ!」

「先輩と一緒に帰るに決まってるわ。あなたは旭日先輩とは一緒に帰らないみたいだけど?」

 

 いや帰る方向違うだろ。すっごい嘆いてじゃんか。この世の終わりみたいに。

 

「なっ! 一緒に帰る時だってあるし!」

「あらー? 一度も見たことありませんけど、どうしたのかしら?」

 

 まさに鈴音の言う通りなんだが、そろそろ喧嘩辞めてバイト先行ってくれないかな。教室だと迷惑なんだよ。

 

 この様子もすっかり周りでは受け入れられてしまったのか、クラスのみんなはまたやってるよ的な視線をむけている。もはや風物詩だ。

 

「わかったから、鈴音は早くバイト先行ってくれ。涼子はシフト入ってないことだし」

「……旭日先輩がそう言うなら」

 

 意外と言うことを聞くから真宗よりも全然いい子なんだよな。本当の問題児はというとだな。

 

「そうだそうだ! 早く行け!」

 

 この有様である。だから鈴音に勝てないんだよな。

 

「真宗、そういう所だからな」

「なにがすか?」

 

 コイツがバカだっていうことはよくわかったことだし、さっさと行くか。これ以上注目を浴びたくもないしな。

 

 




あの2人はとにかく一緒にすると危険ですね笑
すぐ喧嘩を始めます笑

新しく登場した新キャラも後々追加していきたいと思います。
いい加減SAOとのクロスオーバーの設定を考えなければ……。最近は書きたいものが多くて困っています。

まずはこの作品が優先ですね。

それでは次回もお楽しみに。
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