ガールズバンドに振り回される日常 作:レイハントン
ついに来ました推しの誕生日!!
ですが1つ残念なことが……話があまり進んでいなくて一部書けませんでした。物語が進んだら改めて追記します。
それではどうぞ!
2022年氷川紗夜・氷川日菜誕生日記念回
CiRCLE ロビー
今日もバイト中に外を眺めていた。
この前少し不思議なことがあったからだ。……あってもなくてもぼーっとはしているが、今は違う。
なぜか日菜に会うとじっと見つめてくるんだ。隠し事を見つけようとしている鋭い視線。
実は紗夜と日菜の2人に秘密にしていることがあってな。これは本人にバレるととても大変なことになってしまう。主に俺が今井と白鷺から叩かれる。
いつも通りに過ごしているはずだが、どこかボロが出てしまって居たのかもな。
明日3月20日は紗夜と日菜の誕生日だ。RoseliaとPastel*Palettesの合同で誕生日会を開催することがバレ………ているならまた違った態度になるか。じゃあいったい……。
考えてもその答えが出ることはなかった。
話は1週間前に遡る。
CiRCLE スタジオ
今日はなぜかとてもスタジオ内が賑やかだ。そしてあまり見ない顔ぶれでもある。
「メンバーは揃ったみたいだから始めよっか」
指揮を取るのは今井リサだ。そんな彼女の隣にはあこと白金の2人。
「あまり時間は取れなくてごめんなさいね」
謝るのは白鷺千聖。そしてその隣には若宮と大和の2人。
そう……なぜかRoseliaとPastel*Palettesが集まっているんだ。メンバー全員が集まっているわけではないことに意味がある。まぁ……リーダーが居ないのはまた違った理由なんだろうな。
「湊さんに言わなくて本当に大丈夫でした?」
「ん〜友希那はぽろっと言っちゃいそうだから、前日に伝えるよ」
まずRoseliaのリーダーである湊が居ない理由はそれだ。誰にも言ってはいけないことを言われてしまうと非常にまずいからな。信じてないわけじゃないんだが……相手が相手だから。
「丸山さんは……」
「彩ちゃんには絶対秘密ね。日菜ちゃんに問い詰められたら言ってしまうもの」
非常に残念な理由でならないが相手が悪かったな。丸山にも悪気があるわけじゃないが、隠し事がいかんせん下手だ。
「とっとと始めるか。紗夜と日菜の誕生日会の話し合い」
「旭日先輩は居て大丈夫なんですか? 1番近くに居ると思うんですけど」
「旭日君なら大丈夫だと思うよ?」
「ポーカーフェイス。まさにクールな日本人です!」
「イヴちゃん……? あれはただ単に表情が変わらないだけよ……?」
おかしい。なぜ急に俺の悪口大会が始まるんだ? こんなことでは全く話が進まないだろ。
「俺はいいから。さっさと始めろ」
「じゃあまずは場所だね。スタジオは使えそ?」
「終わった後はキチンと掃除してくれるならどうにかする。まぁ心配はしてない」
隠蔽するのはあまり良くないが機材が汚れたりしないようにしておけば大丈夫だろう。Roseliaはお得意様だしな。問題あっても俺が頭を下げてどうにかしよう。
「オッケー☆ 次は……」
「時間ね。私たちパスパレは午後の14時くらいまでなら全員大丈夫よ」
「申し訳ないですけど」
「お仕事なら……仕方ないです」
「丸山も大丈夫なのか?」
「ええ。その日彩ちゃんはレッスンだけだったはずよ」
「友希那もその日は予定ないって」
これで場所、時間、メンバーは大丈夫そうだ。残りは誰が何を準備するか。個人的な作業の話をすると誕生日プレゼントも用意しないとな。・・・プレゼント? プレゼントか。まずいな………全く決まってないことを思いだした。
「買い出しとかはアタシたちが済ませておくね」
「飲み物とかお菓子?」
「んーそうだね」
「飾り付けとかは……どうしますか?」
後回しにしていたんじゃなくてだな。どんなものがいいのか考えていただけだ。……どう言っても言い訳にしか聞こえない。
3月に入ってから考えているがまるで思いつかない。本人に聞くのが1番早いんだが……。
「それはこちらで引き受けるわ」
「そうですね。買い物は任せてしまうわけですし」
「精一杯頑張ります! それで、旭日さんはどうしますか?」
こういった誕生日会を極秘で進めているしな。バレてしまっては元も子もない。ただでさえ間の鋭い2人だ。小さな可能性は一つでも潰しておきたい。
「旭日先輩自分の世界に入っちゃってる」
「考え事……かな?」
「無視をするような方ではないです。すごい集中力ですね」
「何を真剣に考えてるんでしょうか」
そもそも毎年なにを贈っていた? 去年は……ダメだ。覚えていない。こういう時、記憶力のなさを恨む。
記憶に残らないということは自分で真剣に考えて贈っていなかったんだろうな。今年はちゃんとしたものを送りたい。特に紗夜には常日頃世話になっているしな。
「ははーん。誕生日なにあげようかなって顔だな〜☆」
「ええっー?! 旭日先輩まだ決まってないんですか?!」
「考えてたらいつの間にかこんな時期になってしまってな」
「本当かしら?」
「嘘を付いてもしょうがないだろ。みんなはもう決まっているのか?」
そして全員が頷いた。つまり……そういうことか。俺だけが未だに決まっていないらしい。これは間違いなくピンチだ。
「考えてなかったってわけじゃなさそうだね。全く決まってない感じ?」
「そう……だな」
「そっかそっか。そんなに難しく考えなくて大丈夫。どんなプレゼントでも2人は喜んでくれるよ。特に紗夜はね」
どんなプレゼントでも……か。それが決まらないから苦労している。そう言いたい。だが……本当に喜んでくれる……いや。喜んでほしい。だから、もう少しだけ。ちゃんと考えよう。
「旭日君は置いておいて、他に決めることを決めてしまいましょう」
「はい!」
「日菜さんと紗夜さんに喜んでもらえるよう頑張りましょう!」
今井には今度お礼をしないとな。ときどきこうして背中を押してもらえるのは……少し不思議な気持ちだ。
それに……いつの間にか。こうして誕生日を祝ってくれる友達がたくさん増えたことに。俺は少しばかり自分のことのように嬉しかった。
いつも家族とお祝いしていて。母さんも毎年プレゼントを渡していたな。俺も出来るだけ渡していた。去年は確か……ベランダでプレゼントを渡したんだっけか。
そうだ。誕生日プレゼントは───。
3月20日 CiRCLE ロビー
今日の作戦はこうらしい。
事前準備として1つ仕掛けた。紗夜にはいつも通り練習でCiRCLEに集合と声をかければおそらく大丈夫だろう。問題は日菜だ。CiRCLEに呼び出す時点で怪しまれてしまう。
そこで日菜には今井から紗夜にサプライズをしたいから上手いことCiRCLEに連れてきてほしい。
紗夜には白鷺から日菜にサプライズをしたいから上手いことCiRCLEに連れてきてほしい。
そう伝えた。隠し事が苦手な紗夜だが、これなら何も意識をすることがなく日菜を連れてこれるだろう。ターゲットが自分からCiRCLEに行こうって誘うんだからな。
怪しまれないように俺はバイトをしている風にロビーに立つ。休みでもよかったが、バイトをしている方が怪しまれないという勝手な推測だ。
いつも以上に外を眺めてぼーっとしているとスタジオから今井がロビーにやってきた。
「旭日君、こっちの準備は終わったよ」
「そうか。紗夜たちもそろそろ来ると思う」
「オッケー。ところでさ〜、誕生日プレゼントは決まったのかなー?」
「問題ない。ちゃんと用意したさ」
からかえなかったからか少し残念そうな表情を浮かべる今井。アドバイスくれたのは今井だろう。
川沿いの道の方を眺めていると、どうやら来たみたいだ。
「2人が来たぞ」
「わかった。上手いことお願いね」
「ああ。わかってる」
さてと。下手な芝居をするよりもいつも通り何も知らない風を装っておくとしよう。ここまきたんだ。バレて終わりは嫌だよな。
深呼吸をして、いつもと同じように外を眺め始めた。
川沿いの道
時は流れて夜。誕生日会は無事に行われた。もちろんサプライズも綺麗に上手くいった。日菜と紗夜の驚く顔が今でも鮮明に浮かんでくる。後は渡したプレゼントを喜んでくれるか……だな。
終わった後は解散だったが、CiRCLEに人手が足りないということで俺はそのままバイトをすることに。なんとなく予想はついていたから問題ない。結局いつもと変わらない時間になってしまったが。
今頃は家でケーキでも食べてるんだろうな。解散した後、2人で出かけたようだし。不思議と小さい頃より仲が良いように見える。ただ大きく違うのは………そこに自分が居ないということだけ。
「まぁ……そんなもんか」
ぼそっと吐き出した言葉は宙へと消えてゆく。ヘッドホンをつけて流れてくる音に耳を傾けながら歩いた。
寂しくないと言えば嘘になる。だが……俺が入ることでまた壊れてしまうのではと。そう思ってしまう。それだけは……絶対に嫌だ。
マンションの前
夜はまだまだ冷えるようで少し肌寒い。昼間暖かかったからそこまでの厚着はしなかった。こういう気温って1番困るし、めんどくさい。そんなことを思いながら歩き、ようやくマンションに着いた。
しかし……俺の足は止まった。
こんな冷える外で誰かの帰りを待つ人が1人。
「紗夜。どうして外に居るんだ?」
「……そろそろ帰ってくると思って、待っていたのよ」
それはまた悪いことをしてしまった。何時に帰るのか聞いてくれればよかったのにな。
「聞いてくれればよかったのに。何かまずい理由でもあったか?」
「連絡したわ」
「………連絡した?」
ふとスマホを見ると通知が2、3件来ていた。そういえば誕生日パーティーの時から通知を切っていたんだったな。すっかり忘れていた。
「通知切りっぱなしだった。ごめんな、気づかなくて」
「大丈夫よ」
「……怒らないのか?」
「ああいった場ではいつも通知切っているのは知っているわ。それに……それくらいで怒らないわよ」
特に怒っている様子はないが、次からは気をつけよう。寒さは冬ほどではない。それでも少し待たせてしまったのは悪いと思う。それは反省するとしてだ。なぜ待っていたのだろうか。
「俺に用事でもあったのか?」
「プレゼントの……お礼を言いたくて……」
そう言う紗夜の頬は寒いからか。それとも恥ずかしいのか。少しだけ赤くなっていた。その姿に思わずふっと微笑んだ。
結局紗夜にあげたのは白いカーディガン。こういう少し寒い時にでも使ってくれればいいなって考えてプレゼントをした。実はもう1つあったりする。
「もう1つあるんだ」
カバンから小物が入っている袋を取り出して、紗夜に差し出した。
「これは?」
「俺が付けているブレスレットの色違い。お揃いのものとか……なかったから」
袋から取り出すとじっと見つめる紗夜。
「ありがとう。すごく…嬉しい」
「ならよかった」
普段からあまりよく見ないのもあるからだろう。こういう時に見る紗夜の笑顔は……すごく素敵だ。ずっと見ていたいほどに。
早速左腕にプレゼントしたブレスレットを付けてくれた。俺の付けているものは母さんから誕生日にもらったものだ。それと色違いのお揃い。紗夜にプレゼントしたのはイメージにぴったりのターコイズカラー。俺のやつは黄色だ。
「大事にするわ」
「そうしてくれると俺も嬉しいよ」
待たせてしまったことは悪かったが、こうして2人きりで渡せたのはよかった。ベランダだといつ邪魔が入るかわかったもんじゃないからな。
そんなことを考えていると、どうやら現れたようだ。
「あれー? ゆーくん今帰り?」
「ちょうどな。紗夜の帰りが遅いから来たのか?」
「まぁそんなところ。ゆーくんとお話してたんだね」
「ええ。心配かけてごめんなさい」
「ううん! 大丈夫!」
「そろそろ帰るか」
いつまでも外に居るわけにはいかない。プレゼントを渡せたことだし、思い残すことはなにもないな。
明日に備えて帰って寝るだけ。そう思っていたが、日菜の予測不能な言葉にその日の晩はすぐに寝付くことは出来なかった。まさか2人揃って俺の部屋に泊まりにくるとは………。本当に日菜は突拍子もないことを言うな。
最後に・・・紗夜、日菜。誕生日おめでとう。
今回のガチャも爆死な予感です笑 前回は見事に100回引かなければいけませんでした……さてと。また来年の誕生日に向けて貯めます!
2022/3/20 14:30分ごろ追記
見事に天井まで引きました笑 星4が3枚出て、内1枚は紗夜さん出たけどなぜか七夕のやつ……笑 早く七夕回書きたいな笑
それとバンドリの大型アップデートで来年の3月に学年が1つ上がるという事実が!!
正直言うとこの小説かなーり長いです。今のところRoseliaの3章で終わるか、そのまま続けるかでひじょーに悩んでおります。Roselia3章でかなり紗夜さん達の環境が変わってしまう上に、ある関係が続けられなくなる要素の話をするのでってことでRoselia3章かもというお話です。続けるにしても主人公の進路を考えなくてはいけませんね……。
投稿時間第1話と同じにしました笑
その話は置いておいて。さよひな誕生日おめでとう!
それではまた次回。