ガールズバンドに振り回される日常   作:レイハントン

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こんにちは。レイハントンです。

この前雪が降ったので、雪ネタ回の詰め合わせを書きました。
本編とは全く関係ないです。出てくるキャラは6話までに出てきたキャラですので、6話まで読むか、キャラ紹介をサラッと見てから読むのをおすすめします。

それではどうぞ。


非日常
雪っていろんなことが起きる


雪っていろんなことが起こる

 

 CiRCLE ロビー

 

「雪だね〜」

「雪ですね〜」

「そうですね。早く帰りたいです」

 

 ロビーに集まる萩野、四十崎さんと共に外を眺めてそんなことを言った。そう……季節は冬で絶賛雪が降っているのだ。近年見ないほどに。雪国からすればそうでもないんだろうな。5センチ積もると言われても。

 

「今年は結構積もりそうですね」

「そうだね。電車大丈夫かな?」

「まりなさんに言って早めに上がらせてもらった方がよくないですか?」

「旭日君早く帰りたいだけでしょー?」

「こんな日は暖かい部屋で布団に被って寝るのに限る」

「男の子は外で駆け回るものじゃないの?」

「それは小、中学生くらいの子がすることじゃないですかね」

 

 とは言うもののふと去年雪が降った日のことを思い出した。智紀、涼子と共に雪合戦をしたのは今ではいい思い出だな。後半智紀の顔面にだけ雪玉を直撃させ続けたのは爽快感があってよかった。

 

「でも寒い日はこたつで暖まるのが1番かもね。猫と一緒だともっと暖かいんだよ〜」

「四十崎さん、表情緩み切ってますよ」

「私の家こたつないんですよね。ストーブとか暖房ならあるんですけど」

 

 萩野って意外とお嬢様なんだよな。月ノ森通ってるし。

 

 お金持ちの家は床暖房とかあるからこたつとか要らないのかもな。それとも家によるんだろうか。

 

 こたつと言えば、日菜もよく紗夜に怒られているな。俺も母さんが居た時はよく叱られてたから、一緒に注意されていた。とばっちりだ。

 

「この前お友達の家に遊びに行った時思ったんですけど、こたつで食べるアイスって最高じゃないですか?」

「わかる〜。なんでかこたつに入っているとアイス食べたくなるね」

「どんなアイス好きなんですか?」

「バニラアイスをもちで包んだやつが1番好きかな」

「私はチョコ味のアイス。チョコチップ入ってるやつ!」

「夕君は?」

「俺は寝転がりながら食べられるアイスならなんでも」

「夕君らしいね」

 

 寝ながら食べるのをやめなさいと何度叱られたことか。だが辞められないのがこたつや暖かい布団の罪だ。奴らは罪深いんだよ。

 

「そんなこと言ってると氷川さんに怒られるよ?」

「何で紗夜が出てくる。言われるのは言われるが」

「言われるんだね……」

 

 俺とは違ってしっかりしてるからな。紗夜は。

 

「でも雪って私たち学生と社会の人や認識違うよね。学校は休みだけど会社は休みにならないし」

「それはあると思います。どれだけ雪が降ろうが、雨が降ろうが休みにはなりませんから。会社によると思いますけど」

 

 もちろん会社によってはリモートとか、出社後は早く帰れと言ってくれるところもある。学校は基本休みになるな。登校後も帰れと言われるし。

 

 だべっているとロビーにまりなさんが現れた。

 

「ちょうどよかったよー。雪すごいみたいだから、みんな上がっちゃって」

「助かります〜。電車止まったら帰れないので」

「その時は私送って行きますよ。今日迎え来てくれるので」

「俺は歩いて帰れる距離なので問題ないです」

 

 早く帰れることに越したことはないからな。あとはこの後シフトに入ってる人にも言わないとか。まだ上がる時間でもないのに上がるわけだし。

 

「この後シフトに入っている人に連絡───」

 

 そこまで言ったところでCiRCLEの扉が開いた。

 

「ユキちゃん?!」

 

 さすが鈴音ユキ。バイトに遅れないよう、早く来たんだな。その心意気は素晴らしい。だが……今日は運が悪かった。

 

「お疲れさまです。早めに来たんですけど……帰る感じでしょうか」

「まぁ…なんだ。そういう時もある」

「私の努力はなんだったんですかー?!」

「あわわわ〜。落ち着いてユキちゃん!?」

 

 この後雪まみれの鈴音をなだめて俺たちバイト組は帰宅した。

 

 そして後日見事に風邪をひいた鈴音ユキだった。当たり前か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 旭日家 自室

 

 ある雪の日。今日はバイトもなければ、予定もない。つまり一日中ゴロゴロ出来るわけだ。だから俺は布団で寝ている。

 

「ゆーくん外で遊ぼうよ〜」

 

 外は絶賛雪降ってるし、寒いし、眠いしでいろいろ大変だ俺も。

 

「雪だるま作ろうよ〜。お願い〜」

 

 暖かい布団でネットサーフィンをするのも悪くないな。いや、待て。とりあえず二度寝するのが最優先だ。

 

「起きないとゆーくんがおねーちゃんの悪口言ってたって言っちゃうからね?」

「ないことを捏造するな。俺は1回も紗夜の悪口なんて言ったことはない。もう少し優しく起こしてくれてもいいよなって言っただけだ」

「そうなのね。じゃあ今度から声をかけるだけにするわ」

「俺が悪かった……せめてゆすってくれ……」

 

 紗夜まで部屋に来ていたとは。てっきり日菜だけかと思ったが。まぁだいたいの予想は付いている。同じようにねだられた紗夜が俺のことも巻き込みに来たのだろう。紗夜には悪いがここは退けない。

 

「来週から朝早く行かなくてはいけなくなったわ。これからは日菜にお願いするわね」

「よしわかった。とりあえず着替えるから部屋を出て行ってくれ」

「やったー! 早くしてね!」

 

 まさか紗夜があんな脅しを使ってくるとは……。毎日日菜に起こされるんじゃこっちの身が危険だ。起こすのに飽きて人の部屋漁るし、一緒に寝てたりするしな。毎日遅刻しそうだよ。

 

 

 

 

 

 

 用意し終えた俺たちは公園へとやってきた。なぜ公園かって? 日菜が行きたいと言ったからだ。それ以上でも以下でもない。

 

「すっごーい! こんなに積もってるー!」

「走ると転ぶわよ」

「世の中走らなくても滑る人も居るんだから気をつけろよ」

「どういう意味なのかしら?」

「あまり触れないでくれ」

 

 公園に着くなり走って行ってしまった日菜を眺めながらそんな会話をする。周りには小さい子は居ないみたいだな。

 

「ごめんなさい。夕を巻き込んでしまって」

「構わないさ。暇だったことは変わりない」

「そう……」

 

 日菜と遊ぶのは紗夜1人じゃ荷が重いだろう。見たまんまの元気が有り余ってる奴だ。そっとやちょっと遊んだだけでは満足しない。その子供っぽさが良いところでもあり、時折悪いところでもある。

 

「おねーちゃん! ゆーくん! 雪だるま作ろう!」

「そうくると思ってな。腕になりそうな木の棒、目になりそうな石、にんじん、バケツは持ってきた」

「ずいぶん準備がいいのね……」

 

 やめてくれ。普段からそれすればいいのにみたいな視線は向けないでくれるか?

 

「じゃあ、あたしは体作るね」

「俺と紗夜で頭を作ればいいか」

「うん!」

 

 早速雪だるまを作るために小さな雪の玉を作り始める日菜。

 

「俺たちもやるか」

「ええ。まずは離れた位置から雪玉を転がしましょう」

「そうだな。すでにデカいの作る気満々な奴が居るし」

 

 日菜に大きさを考えるという思考はない。ひたすらに大きなものを作ろうという気概だけは伝わってくる。それを見越して俺と紗夜も大きな雪玉を作り始めた。バランスが良いものが出来ればいいが……。

 

 

 

 

 

 数分後。

 

「あはははっ! 体と頭同じサイズになっちゃったね」

「まさか日菜が規格内のものを作ってくるとは……」

「私としたことが」

 

 それでも割と大きな雪だるまが出来た気もする。なんなら日菜より少し小さいくらいだし。

 

「2人とも頑張りすぎー」

「お前にだけは言われたくなかった」

 

 そう言って持ってきた木の棒とバケツ、にんじんを指定の場所に取り付ける。というよりブッ刺した。

 

「雪だるまとは言い難いが、これでいいだろう」

「そうね。だるまと言うより……だんご? に近い気もするけど」

「あと一段あれば確かにだん───」

 

 そこまで言ったところで瞬時に雪玉をかわした。

 

「えーあれかわしたの?」

「横で雪玉作ってるのを見たら誰でも避けるだろ」

 

 2発目も華麗にかわし……。

 

「ひーなー!!」

 

 避けたら見事に紗夜の顔面に直撃。そして怒り狂ったように日菜と紗夜の雪合戦が始まった。どちらも頭おかしいくらい運動神経がいいから、とんでもないことになっているが。

 

 

 

 

 そして数分後。

 

「気が済んだか?」

「はぁ……はぁ……まだよ……まだ引き分けでしょう?」

「当たった回数数えてないんだが?」

「はぁ…はぁ……あたしもおねーちゃんも32回だよ?」

「なんで覚えてるんだよ……」

 

 俺は2人の熱い戦いについていけない。

 

 めんどくさいし、さっさと終わらせるか。

 

「「次でラス──」」

 

 手頃な大きさの雪玉を作って2人に投げつける。

 

「「え?」」

「俺の1人勝ちってことで」

「そ、そんな理屈通るわけ──」

「真っ赤な手を見てから言ってくれ。そろそろ帰るぞ」

 

 全く……途中から手袋付けないで雪合戦なんてするからだ。

 

「カイロ持ってきたから使え」

「え〜カイロより暖かいのがいい〜」

「飲み物なら途中で買ってやるから」

「違うよー」

 

 そう言うと日菜はポケットに突っ込んでいた俺の左手を無理やり引っ張りだして、握ってきた。すごく冷たいんだが?

 

「やっぱりゆーくんの手はあったかいね」

「冷たすぎる手だな」

 

 ふと紗夜に視線を向ける。

 

「……右手でよければ」

「え、ええ……ありがとう」

 

 差し出した右手をそっと両手で握ってくれる紗夜。どちらの手も凍ってしまうような冷たさだ。

 

「あったかい飲み物買って帰るか」

「あたしコンポタがいい!」

「わかったわかった」

 

 その場で手を温めるだけではなかったらしく、家に着くまでの間両手を握る日菜と紗夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 花咲川高校 昼休み 教室

 

 昨晩の雪がだいぶ積もったようだ。いっぺんして天気は晴れ。積もった雪が徐々に溶け始めているくらいには暖かい今日この頃。

 

「夕! 雪合戦しようぜ!」

「おう。気をつけてな」

「わかってるって! 行ってくる……じゃねぇよ! 夕も行くんだよ!」

「こんな寒い日に外で遊ぶバカがどこに居るんだ?」

「このクラスのみんな」

「そうか。みんなある意味バカだよな」

 

 このまま行くと俺以外のみんなは外に出て雪合戦をするんだろうな。元気があっていいことだ。

 

「じゃあ俺は寝るから」

「おいー! 夕も行くんだって!」

 

 こうして俺は智紀に外まで連れて行かれた。ちなみに次の授業は体育だ。

 

 

 

 

 

 グラウンド。

 

 珍しく雪が積もっているからか、あちこちで雪合戦が行われている。みんな本当に元気だなー。

 

「おっしゃー! やるぞ雪合戦!」

「ルールはどうしようか」

「危ないことをしなきゃいいんじゃね?」

「雪玉に石入れるとか?」

「直接攻撃するとか?」

「罵倒するとか?」

「人によってはありじゃね?」

 

 全然有りじゃないと思う。なんだったら公開処刑だろそれ。自分からMですってアピールしてるようなもんだろ。

 

「そうそう、そんな感じ」

「どんな感じだ」

「チーム分けるために色付けた割り箸持ってきてるよー」

「さっすが〜」

 

 それはさすが過ぎないか? もはや雪合戦やる前提で学校来てるよな? そんなこともあるのか。

 

「じゃあ出席番号順に引いていってー」

「俺からか」

 

 とりあえず適当に選んで引くと赤色が付いた割り箸だった。

 

 その後も順々に引いていき。

 

「やっぱり腐れ縁だなオレたち」

「だねー。こうも集まるなんて」

「もはや呪いかもな」

 

 なんだかんだ集まってしまうんだな。俺たち3人は。

 

「そんじゃいっちょかましてやっか!」

「怪我するなよ? エースストライカー」

「わかってるわかってる」

「期待してるよ」

 

 こうして32人を半々にした雪合戦が始まった。

 

 まぁ……たまにはこうして遊ぶのも悪くはないか。ノリの良さだけはどこのクラスにも負けないからな。俺の居る2年C組は。

 

 後半智紀が雪玉を投げるのではなく蹴って次々相手に直撃させ、涼子も元運動部の意地なのか雪玉を相手の顔面に容赦なく当てていった。涼子はたまにこういう怖いところがある。

 

 俺か? 俺はあれだ。なんかよくわからんが、男子からすごい雪玉が飛んできたからとりあえず避けて雪玉を当てていったよ。

 

 紗夜と日菜という美人と可愛い幼なじみが居ることの嫉妬には気づくことはなかった。

 

 




え、紗夜さんと日菜と手を繋ぎたいんだが笑
そして身体スペックが高い2人の戦いはきっと壮絶。その様子をじっと眺める主人公笑

こたつで食べるアイスっていいですよね。作者は特に雪見だいふくとかパピコ食べてます笑 残念ながら家にはこたつはありません笑 実家にはあるのですが。

雪合戦。小さい頃はよくしましたよね? 石入ってると痛いのなんの笑 危ないので良い子は真似をしてはいけません。

さて今回はネタ回でした。今後も暇があれば季節ネタやっていこうと思います。ちゃんと本編は書いているので安心してください。

それではまた次回
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