スタンド使いは『ありふれた』   作:枯無 柊

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前回のあらすじ
 
 触れたものを機械に変えるスタンド『レッド・サンダンス』とその本体の宗宮 暁音。 

落としてしまった桂木の父親の形見を取り返すために攻撃を喰らってしまった柊吾。
 
 その隙に桂木に迫る宗宮、しかし桂木の想いに呼応するようにペンダントが桂木に力を引き継がせる。
そして桂木の新たなスタンド「Rain that takes away heat」が襲い来る宗宮の能力を弾き返したッ!
 
 敵を倒し安堵したのも束の間、御堂と連絡が取れなくなってしまう。果たして御堂の身に何が起きたのか?



第3話

  【鞭と盾】

 

 時間は少し遡り、『レッド・サンダンス』との戦闘開始と同時刻、御堂もまた敵?に遭遇していた。

 

 桂木達と別れ、家から数分のところまで来たところで『ドスンッ』と鈍い音が後方からし御堂が振り返る。

 

「はぁ…?なんだ…あれ…。」

 

 恐る恐る近付いていくとそれは顔を袋で隠され、全身を紐で縛られ拘束された男であった。

 

「そーいう趣味の人…って感じじゃあないよな…それにさっき高いところから落っこちたような音したよな?でもこの辺は普通の住宅街でビルだのマンションだのって建物はないしな…。」

 

 そう言って御堂が辺りを見回す。しかし周囲には怪しい人間はおろか、歩行者の一人もいなかった。

 

「これはスタンド攻撃ってことでいいのか?のわりにはよく分かんねぇな、攻撃力があるようには見えないんだよな…。」

 

「なぁ…あんた……あんたかい…?御堂ってのは……?」

 

 先程までそこで縛られていた男が掠れた声で喋りかけてきた。

 反射的に御堂が男の方を振り返る。

 

「なんで俺の名前を知ってるんだあんた、まさかあんたが敵のスタンド使いなのか?」

 

「それは違うな…むしろ被害者といった方が正しいだろう……。」

 

 あまりにも男の声が掠れ、小さかったため御堂は男のそばにしゃがみこんで話を聞いていた。

 

「被害者?つまりあんたをこんな状況にしたそいつが敵のスタンド使いってことか?あんたは巻き込まれたのか?」

 

「まぁ…そんなところだろうな……いや一つ訂正があるとしたら…『利用された』のが正しいということだな…。」

 

「とりあえず敵が近くにいるっていうことだな…。柊吾達に連絡をとった方が良さそうだな。俺一人のところを襲われるのはあまり良くないからな…。あんたなんか知ってること無いのか?」

 

「あまり有益な情報を渡してやることは出来ないが…一つだけ教えてやろう…後ろには気を付けろ…。」

 

 そう言われ反射的に御堂が後ろを振り返る、よりも早く御堂の体に電流が走りその場に倒れ込む。

 

「ぐあッ!」

 

 身体を起こそうと腕に力を入れるが、上から踏まれまた倒れてしまう。

 

「あらぁ?当たり所が悪かったのかしらぁ?それとも意外にタフだったのかしらぁ?気絶してないわねぇ?」

 

 御堂を足蹴にした声の主が不思議そうに言う。その声の主は女であった。

 

「お前か…そこのやつを縛ったスタンド使いは…。」

 

「えぇそうよぉ、あぁもう起き上がってもいいわよぉ。」

 

 そう言われるとさっきまでの様子が嘘のようにキビキビとした動きで立ち上がり声の主の元まで歩いていく。

 

 いつの間にか男を縛っていた紐も、顔を覆っていた袋も消えていた。

 

「ありがとう助かったわぁ、またお店に来てねぇ。今度はそっちで楽しみましょう?」

 

「はい!ま、また今度!」

 

 そう言って男は走り去ってしまった。

 

「くそ…『利用された』ってのはそういうことか…あいつ…顔…覚えたからな…。(多分すぐ忘れちまうけど…。)」

 

「さぁ本題に戻らないとぉ、あなたを人質にさせて貰いたいのよぉ。それに今回は『あの方』の命令だから、失敗出来ないのよぉ。」

 

『ちくしょう…さっきの電流のせいで体が全く動かねぇ、この状態で俺のスタンドを出してもどうにもならねぇし…。』

 

「じゃあそろそろ連れていかなきゃだからぁ、サービスでもう一発、今度こそ眠ってねぇ?えいっ。」

 

 『バチバチバチッ!』と最初よりも強い電流が流れ、御堂が気絶する。

 

「さっ、『洋館』に連れていかなきゃぁ。」

 

 女が手をかざすと鞭が現れ、御堂の体を縛り付けた。すると御堂の体が宙に浮き上がった。

 縛った御堂を連れ、女は人の往来のない暗い道に消えていった。

 

  【学生の敵はイケメン?】

      

「おーい!柊吾!」

 

「おう優大、早かったな。」

 

 宗宮との戦闘の後、御堂と連絡がとれなくなり柊吾は再度優大に連絡し、ある場所に行くために駅前で待ち合わせをしていた。

 

「なぁ柊吾、駅前なんかで待ち合わせしてどうするんだ?電車使ってどっか行くのか?」

 

「あぁ、本当は頼りたくなかったんだが…あの人の手を借りようと思ってな。」

 

「げっまじかよ…あの人に頼み事して対価に何を求められるかお前もよく分かってるだろ?」

 

「そりゃあそうだけどよ…他に紫音を探す手立てがねぇからな…。」

 

 柊吾と優大が浮かない顔をして何やら話し込んでいる。

 

「あの、さっきから気になってるんだけどその『あの人』って誰?そんなやばい人なの?」

 

「やばいなんてもんじゃねぇよ…あの人は学生の敵だぜ…。」

 

「そうだな…とりあえずはあの人のところに行くか。」

 

 そう言って改札を通り、三人はしばらく電車に揺られていた。

 

 『錫也(すずなり)ー錫也ーお降りの際はお忘れ物のないようご注意ください。』

 と車内アナウンスが流れた。

 

「よしここで降りるぞ。」

 

 柊吾が二人に声をかけ、電車を降りる。

 駅を出て三十分ほど歩いた場所で柊吾と優大が歩みを止めた。

 

「着いたぞ桂木、ここだ。」

 

 桂木が柊吾の指を指す方向を見ると、そこには薄暗い照明に照らされた地下へと続く狭い階段があった。

 

「こ、こんなところに御堂を助けてくれる人がいるの?」

 

 あまりにも不気味な雰囲気に桂木が言う。

 

「助けてくれるというより力を貸して貰う感じだな。まぁ雰囲気が不気味なのはめちゃくちゃ分かる。俺も最初は入る気しなかったからな。」

 

 桂木に共感すると同時に優大が説明をする。

 

「おい何やってんだお前ら、早く行くぞ。」

 

 先に階段を降りていた柊吾に呼ばれ、二人も階段を降りていく。

 

 二十段程の階段を降りた先にあったのは『BAR"Sensation"』と書かれた看板のかかった大人な雰囲気のバーだった。

 

「ここバーって書いてあるけど僕ら未成年だよ?入っちゃまずいんじゃないかな…。」

 

「その点は大丈夫だ、用があるのはここのオーナーだからな。」

 

 そう言いながら柊吾は一切の遠慮もなく中へと入っていく。

 

「ほら行くぞ。」

 

 結局桂木は優大に手を引かれ中に入っていった。

 

 中へ入るとこじんまりとした店内には客は一人もおらず、バーテンダーがグラスを拭きながら柊吾達の到着を待っていたようだった。

 

「いらっしゃいませ、お待ちしておりました柊吾様、優大様。そちらの方は…ここへ来られるのは初めてですね。」

 

「あぁ、だが疑う必要はないぞ。新入りってだけだからな。」

 

「左様でございますか、主が奥の部屋でお待ちになられております。しばらく前から待たれているため不機嫌になられる前に行かれるのがよろしいかと。」

「分かった、ありがとう。二人とも行くぞ。」

 

 執事のような低姿勢のバーテンダーに案内された部屋に入ると

「遅すぎじゃないか柊吾ぉ!?メールしてからどんだけ経ってると思ってるんだよ!」

 

 といきなり罵声が飛んできた。

 

「いや、あの位置からだとこれが最短なんですよ、仕方ないじゃないですか。」

 

 特に気にしていない様子で柊吾が返しながら部屋の奥へ進む。

 入口から続いていた通路を曲がったところで見えたのは、女児向けアニメのフィギュアや玩具、タペストリーやゲームなどが所狭しと並んだ、俗に言うオタク部屋だった。

 

 その真ん中で声の主は布団にくるまりテレビゲームをしていた。

 

「それで、僕直々に動かなくちゃならない依頼なんだからさ。当然"アレ"持ってきたよね?」

 

 声の主がこちらを振り返ろうともせずに言う。

 

「持ってきましたよ、いつものアニメのフィギュア。それも今回は御堂の命がかかってるんで限定販売のやつです。」

 

「え〜それだけ〜?なんかしょぼくない?」

 

「頼む側なんで強く言えないんすけど、これでも二十万は下らなかったんですからね?おかげで俺の口座がすっからかんですよ!」

 

 声の主に柊吾が口座の残高を見せながら言う。

 

「な?あの人やべぇだろ?もちろん仕事はめちゃくちゃ出来る人だから以前も時々頼んでたんだけどよ。如何せん金がかかりすぎるし、ああいうフィギュア買いに行くのは恥ずいしで…極力頼りたくなかったんだよな…。」

 

 優大が声を潜めて桂木に言う。

 

「そっか…それで柊吾は『学生の敵』って言ってたのか…可哀想に…。」

 

「どれどれ、今回はどの子かな〜。」

 

 先程まで布団から出ようともしなかった声の主が布団から出て柊吾からフィギュアを受け取ろうとする。

 

 布団の中から出てきたのは意外にも美形で長身な二十代前半くらいの男だった。

 

「ってあれ、そこの君は見たことないやつだな。もしかして新入りかい?」

 

「あ、桂木 蒼太って言います。スタンドは…教えた方がいいですか?」

 

「そうだね嫌じゃなければ教えて欲しい。後々の僕のオペレーター業務にも関わってくるからね。」

 

「オペレーター?依頼は御堂の捜索じゃなかったんですか?」

 

「ん?柊吾から聞いてなかったのか。僕のは捜し物も得意だけど、もっと得意なのはオペレーターなんだよ。それで君のスタンドはどんなものかな。」

 

「あ、はい。スタンド名は『Rain that takes away heat』、場所と場所を繋ぐパイプのような能力で、例えばA地点に全く違う場所にあるB地点の炎の熱を僕のスタンドを双方につけることでその二点間で熱を共有できます。」

 

「なるほどね、もし君の言うように熱を共有した場合、君自身はその熱を感じるの?射程距離の上限はどのくらい?共有というのは完全に同じ力で伝えることが出来るの?」

 

「えっと、ここに来るまでの間に色々と試してみたんですけど、熱を共有する場合僕の方は熱いとは感じません。射程距離は半径大体3kmくらいで、共有を行う際は100%で共有することが出来ます。」

 

「オーケー、君のスタンドのことはよく分かった。かなり便利な能力だな〜僕の助手として雇いたいくらいだ。」

 

 一通り話し終えた桂木は

 

 『これが"仕事は出来る"、なんて言われる要因か…たしかに僕のスタンドのことを熱心に聞いてくれたし悪い人ではないんだろうな。』

 

 と思いながら声の主の顔を見つめていた。

 

「あ、ごめんごめん僕の自己紹介がまだだったよね。つい仕事柄君のことばかり聞いてしまったよ。」

 

 桂木が自分の自己紹介を待っていると思ったのか声の主が謝る。

 

「僕は姫野 橋介(ひめの きょうすけ)だ。もし柊吾にクビを切られるようなことがあったら迷いなくうちに来てくれ、歓迎するよ。」

 

 そう言うと同時に桂木に向けて『ニコッ』と笑いかける。内面を知らない面食いの女性が食らったらまず間違いなく一発で落ちるような笑顔だった。

 

「そんな予定はないんで桂木を籠絡しようとしないでください。それと頼んでた仕事はどうなりましたか?姫野さんのことだからもう終わってるんですよね?」

 

 桂木と姫野の間に割って入った柊吾が言う。

 

「もちろんだよ、と言いたいところだがちょっとした問題があるんだ。」

 

「問題?なんですそれは。」

 

「御堂君の大方の位置座標は掴めたんだけれど、半径50m以内で十数分おきにテレポートのような形で移動してるんだ。」

 

「テレポート?おかしくないですか?あいつのスタンドにそんな能力はないし、第一…」

 

「そう、第一彼は拘束されてろくに動けないはずだ。つまり彼は何らかのスタンド能力を利用して監禁されている。」

 

「しかもそのスタンドが御堂を誘拐したやつのものとは限らない、敵は複数人でかかってくる可能性が高いのか…。」

 

「あぁ、正面切って敵に挑むのは君たちの人数と戦力的に得策ではないだろうね。」

 

「となると何か作戦を考えなくちゃならねぇな…どうしたもんか…。」

 

 『ドンッ!』

 

 と隣の部屋に音が響きそうな程の力で優大が壁を殴る。

 

「んなことここで言い合ってたって仕方ねぇだろ!今まさに紫音が危険に晒されてるんだぞ?まずは現場に向かうべきだろ!」

 

「ゆ、優大落ち着いて。」

 

「これが落ち着いてられるかよ!お前らがまだお喋りしてたいって言うんだったら俺一人だけでも行くからな!」

 

 普段の優大は穏やかですぐに手を上げたりはしないのだが、キレると見境が無くなる。これが優大の悪い癖だった。

 

「待て優大、お前の言うことにも一理ある。」

 

 部屋を出て行こうとする優大を柊吾が引き止めた。

 

「今まさに紫音が危険に晒されているかもしれないのはたしかだ。お前の言う通り監禁場所に向かい始めた方が良さそうだ。姫野さんはいつも通りここから指示をお願いします。」

 

 柊吾が姫野に頭を下げる。

 

「分かっているよ。死なないようにだけ気を付けなよ。あ、そうだこれを持っていきな。色々と役に立つはずだよ。」

 

 姫野が柊吾に手渡したのはホームビデオを撮るようなどこにでもあるビデオカメラだった。

 

「ありがとうございます。行くぞ。」

 

 もう一度頭を下げた後振り返って部屋を出ていく。二人も後を追って部屋を出た。

 

   【御堂の行方】

   

 姫野の案内の据え辿り着いたのは一見何の変哲もない港だった。

 

しかし一つだけこの光景の中には絶対に溶け込めない異様なものがあった。

 

 

 それは歴史的建造物と言っても違いないような年季の入った外国人貴族が住んでいそうな洋館だった。

 

「館だ、こんな港のど真ん中に館が建っている!」

 

 驚きのあまり桂木が声を上げる。

 

 他の二人も冷静ではあるが多少驚いたような顔をしている。

 

「その中だ、その中に御堂君がいる。座標の位置的に考えると彼は二階にいるようだよ。恐らくその洋館自体もスタンドだ、さっき言ったテレポートも二階の中だけで行われてるみたいだね。」

 

 通信機と自身のスタンドを通して姫野は柊吾達の位置や状況、果ては周辺の地形までをも把握している。

 

「ただ御堂君以外の人間が何人いるか、配置がどうかは分からない。恐らくデコイのようなものが大量にあるんだ。ごめんよ。」

 

「ありがとうございます、もう充分です、これで確定しました…。敵は一人じゃない。」

 

 確信した現状を噛み締めるように桂木が言う。

 

「あぁ、それに連絡が取れなくなった時間帯的に紫音はまだ帰宅途中だったはずだ。いくら攻撃性能のない紫音相手とは言え、多少なりとも攻撃力のあるスタンドじゃなければあいつを拐ったりなんて出来ないはずだ。」

 

「御託はいいんだよ柊吾。今やるべきことはこの洋館の中にいる奴ら全員倒して紫音を助けるだけだ!」

 

 やはり焦りと怒りが収まらないのか優大が急かす。

 

「まぁ待て優大、この洋館に入る前にやることが一つある。この中の内情偵察だ。」

 

「内情偵察?そんなもんどうやるんだよ、まず入ってみないことには中のことなんて分からねぇだろ。」

 

「そこで僕のスタンドとこのカメラだよ。」

 

 優大の最もな質問に桂木が答える。その手には姫野から渡されたビデオカメラがあった。

 

「カメラ…?あぁそうか!お前のスタンドを通してそのカメラで中を見るってことだな?」

 

 少し考えて、ハッとしたように優大が言う。

 

「そういうこと、それじゃ早速。」

 

 桂木のスタンドが洋館の扉をすり抜け、中に入って行く。

 

 少ししてビデオカメラに洋館の中の様子が映し出された。

 

 一階の内装は以外にもよくあるような至って普通のもので特に変わったものはないようだった。

 

「問題は二階だな。桂木、二階の映像出せるか?」

 

 一通り一階の映像を見終えた柊吾が桂木の方を見ると桂木の顔色が悪くなっていた。

 

「どうした桂木?顔が真っ青だぞ。」

 

「それが、さっきっから二階の部屋に入った僕のスタンドの座標がぐるぐるかき混ぜられてるみたいに安定しないんだ。」

 

「もしかして姫野さんの言ってたテレポートみたいなものか。」

 

「多分そうだと思う、一応映像を出すから見てみて欲しい。」

 

 ビデオカメラに二階の部屋の映像が映る。

 

 ……が特に映像に変わった様子はなかった。

「特に変わった感じはしねぇよな…?」

 

 小首を傾げながら優大が言う。

 

「うん、多分映像に変わりはないと思う。でも今の二階の部屋の状況について分かったことがあるんだ。ただその前に僕のスタンドについて説明する必要があると思う。」

 

 そう言って桂木は自身のスタンドについて説明を始めた。

 

 まず桂木のスタンド『Rain that takes away heat』は最大で81個にまで分裂することが出来、さらにそれを全て同時にバラバラに操ることが出来る。

 

 それだけの数をどう把握しているのかというと、それぞれがいる位置にX軸、Y軸、Z軸の座標が振られ、スタンドが移動する度にそれが随時更新されているためである。

 

 さらに81個に分裂したスタンドには座標の他に番号も振られており、テレビのチャンネルを変えるように番号を切り替えることで力を共有する場所や見る視点を変えたりしている。

 

「そんなわけなんだ。長かったけど分かったかな。」

 

「あぁ、大体分かったぜ。それで今回のテレポートとそれはどう関係してくるんだ?」

 

「また映像を見て欲しいんだけど、今この部屋は二階の一番左端に位置する座標にあるんだけど。」

 

 そう言って桂木が見せた映像にはたしかに、外から窓越しでも分かる特徴的な照明のある二階左端の部屋を映していた。

 

「ちょっと見てて……今!座標が変わった!」

 

 桂木の声と同時に先程の部屋の方を見る。

 

 すると窓から見えた部屋は全く違う部屋に変わっていた。

 

 それを確認した二人が桂木の方を見る。

 

「つまりは、中の人が移動してたんじゃなくって部屋ごと入れ替わってたんだ。それも僕らが来てから入れ替わりの周期が早くなってるみたいだ。多分僕のスタンドも一つくらいは敵に発見されてる頃だと思う。」

 

「なるほど…道理でって感じだな。」

 

 優大が頷く。

 

「これは侵入は慎重にならざるを得ないな…。」

 

 そう言って柊吾が洋館の方を見る。

 

「待っとけ紫音…今助けてやるからな…。」

 

 柊吾につられて洋館の方を見た優大が呟いた。

 




・スタンド名
→インビジブルセンセーション

・本体
→姫野 橋介(ひめの きょうすけ)

・能力
→土地や物、人に残る感覚を感じ取ることが出来る。例えばAさんがある場所で拘束され「拘束された、動けない」と思うとその感情がその場に残る。インビジブルセンセーションはそれを感じ取り、正確な位置座標を割り出すことが出来る。

破壊力→なし
スピード→(感覚を捜索する範囲による)
射程距離→A
持続力→D(本人の体力次第)
精密動作性→A
成長性→E

洋館のスタンド

・本体
→???

・能力
→2階にある部屋の位置交換?

破壊力→?
スピード→?
射程距離→?
持続力→?
精密動作性→?
成長性→?


前話投稿から2ヶ月以上が経過してしまいました…

モチベが上手く上がらずなかなか筆を進められず…

これからは頑張って投稿ペースを上げれたらと思いますので、

これからもどうぞ「スタンド使いはありふれた」をよろしくお願いします!!
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