AIボーボボ小説   作:さめ箱

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今回は童話にしてみました。


ボーボボ童話

ボーボボハジケ童話 赤ずきんちゃん

 

 

むかしむかしあるところに、ボーボボという男がおりました。

「うるせぇ!」「ごべぼっ!」

 

ボーボボの家の前で二人の男が殴り合っていた。

一人はこの物語の主人公ボーボボ。もう一人は……

 

「ボーボボ! 今日こそ決着をつけてやる!」

 

赤いずきんを被っている以外はどこにでもいそうな普通の姿をしているこの男、赤ずきんと呼ばれている。二人はお互いの拳を繰り出し、ぶつかり合う。

そして、しばらく拮抗したのち互いに距離をとった。

 

「どうした赤ずきん? 前より弱くなってないか?」

「黙れ! 貴様を倒して俺は更なる高みに登るのだ!」

「そうか。だが残念ながらお前の力はその程度だ」

「何だと!?」

「いい機会だ。本当の戦いというものを教えてやる」

「ほう? 面白い、やってみろ!」

 

ボーボボは懐から一冊の本を取り出した。

 

「今宵、語る物語は……」

ボーボボが語り始めると同時に、どこからかドラムロールが鳴り響く。

 

「……桃太郎」

ボーボボが静かに本を閉じ、表紙を見せる。そこには、『桃太郎』と書かれていた。

 

「ええええええ!?」

突然、ボーボボの背後の木陰から一人の老人が現れた。腰までありそうな長い白髭が特徴的だ。

 

「なんじゃあの爺さんは?」

「誰?」

「知らん」

 

突如現れた見知らぬ老人を不審に思いつつ三人が見ている中、老人は咳払いをした。

 

「えー、こほん。この物語の作者ですじゃ」

「作者ぁーっ!?」「マジかよ」

 

なんとこの物語は作者の手によるものらしい。

 

「実はわしはこの作品に出てくる赤ずきんというキャラクターが好きで好きでしょうがないのじゃ。そこで考えた。もし赤ずきんというキャラクターが主人公の話を書けばもっと人気が出るのではないかとな!」

「そんな理由でこんな話を作り出したのか!」

 

赤ずきんは思わず叫んだ。他の二人も同様だ。

 

「というわけでこれから君達は赤ずきんとして生きてもらうぞい」

「なんだってーっ!!」

「さあ、今こそ変身の時!」作者を名乗る老人が懐から取り出したボタンのようなものを押す。すると……

 

「うわあああああっ!?」

突然、赤ずきん達が光に包まれる。そして……

 

「ハァアアッ! アカズキンッ!」

 

ボーボボ達の目の前に現れたのは、黒いマントを羽織った銀髪の女性。そう! 彼女は!

 

「私は赤ずきん! 悪い鬼を退治しに来た!」

 

そう、これが赤ずきんの真の実力なのだ!

 

「おお! やはりワシの考えに間違いはなかった!」

「すごいよ赤ずきんちゃん! まるで本物みたいだよ!」

「そうだろ? こう見えても私達、結構強いんだぜ!」

「ハッ! 俺にかかればこんなもん朝飯前だぜ!」

「流石だ赤ずきん!

 

この調子ならお前は今宵の主役になれるかもしれないぞ!」

「そうかい? 嬉しいね!」

「いい加減にしろぉーっ!!」

 

赤ずきんの叫びが木霊した。

 

***

 

『桃太郎』に続き、ボーボボはまた別の童話を語り始めた。

「むかしむか〜しあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」

 

ボーボボの背後に今度は老人が現れる。先程の白髭の老人とは違い、こちらは赤い帽子を被っているだけの普通な感じの人物だ。

 

「おい待て。今の今までいたよな?」

「気にしたら負けじゃ」

「いや、明らかに不自然だろうが!」「ええいうるさいのう。いいから話を進めるぞ。ある日のことじゃ。山の中で熊と相撲をとって遊んでいると……」

老人が語り始めると、背後に突然人影が現れた。

「お祖父ちゃん、ちょっと来てくれ」

現れたのは眼鏡をかけた少年。

「なんじゃ孫よ」

「お爺ちゃん、どうすれば僕は東大に入れるかな?」「ああ、そんなことか。まずはその鼻毛を抜いてみな」

「うん」

「あとは、その抜いた鼻毛をこのペンチに挟めば完璧じゃ」

「えっ、それだけ? 他には何もしないの」

「おうともさ」

「うわぁ……大丈夫なのかな」

「何事も実践じゃ。やってみなさい」「わかった……」

 

そう言って孫と呼ばれた人物は、徐に自分の耳に手を伸ばした。

「ちょいと待ちな」

しかし途中で手を止めると、彼はボーボボに向かって振り向いた。

「どうしました? 今更怖じ気づいたんですか」

「そういうわけではないが……」

 

ボーボボは困り顔で背後を見た。そこにはいつの間にか老人の姿はなく、代わりに巨大な斧を持った大男が立っていた。

「なんだお前ら?」「誰だお前?」

ボーボボと男がそれぞれ問う。

 

「俺の名前はオーガ。見ての通りただの人間だ」

「ふぅん、それで?」

「何が聞きたい?」

「質問するのはこちらの方です」

「そうか……。まあいいだろ。実は俺はここへ復讐をしに来た。俺の大事な恋人を奪った奴らにな」

 

「え、そうなの?」ボーボボが意外そうに言う。

「どんな人だったの?」「ああ、とっても美人だったよ」

 

そう言った途端、男の目が怪しく光った。

「特にあの胸が最高でよぉ! あれほど柔らかく、温かく、そして張りのあるおっぱいは初めてだ!」

「は、はあ……」

「しかもなにより可愛いかった。あんな子は初めて見たね」

「そんなに?」

「もちろんだとも。そんな彼女が今やあいつらの玩具さ。許せねえ」

「…………なるほど」「わかってくれるか」

「はい。貴方の気持ちはよくわかりました」

「そうだろう」

「それでは遠慮なくブチ殺します」

「できるものならやって見ろぉーっ!!」

 

ボーボボが襲い掛かる。オーガは手に持った斧を縦に構えると、それを勢いよく振った。

ズゴォン!! 凄まじい音を立ててボーボボを真っ二つにしたかに思えたが……

 

「無駄ですよ」

オーガの背後に再び老人が現れていた。

 

「なんのつもりだジイサン!?」

「私はただの演出担当。物語の進行にはノータッチじゃ」

老人が杖を振るうと、突如として地面から大量の木でできた人形達が出現した。

 

「これは……モコタロウ? なぜここに?」

「なあに、単なるサービス精神というやつよ」

「サービスゥウ? ふざけるな! 貴様等一体何を企んで……」

「はいカットォオオオッ!!」

「ぐはあっ!!」

 

老人の声と共に人形達は爆発し、同時にオーガが倒れた。

 

***

「続いての童話は『桃太郎』! さてはて桃太郎はいかにして鬼退治に向かうのか!」

「キビダンゴと犬と猿と雉を仲間にして旅に出ました」

「おおっ、それはいいアイデアだ!」

 

桃太郎は意気揚々と森へと向かいました。

すると道中、一人の青年に出会いました。

 

「こんにちは、桃太郎さん。いい天気ですね」

「こんにちは。いいお天気だねぇ」

 

二人は爽やかな笑顔で挨拶を交わした。

「ところで桃太郎さん。その腰に差している刀を見せてもらえませんか?」

「ええ、構いませんよ」

桃太郎は自分の刀を差し出した。

「ありがとうございます」

礼を言うと、青年は鞘から抜き放ち、じっくり眺め始めた。

「いい剣だ……」

 

やがて、感嘆のため息を漏らした。

「どこで手に入れたんですか?」

「はい、実は……」

 

***

時は遡り一年程前。桃太郎は故郷の村を訪れていた。

その日は祭りが開かれており、村人総出で夜遅くまで飲んで騒いでいた。桃太郎もまた例外ではなく、宴の中心で酒を浴びるように飲んだ。

そして、遂に酔い潰れて寝てしまったのだった……。

 

「さすがに飲み過ぎでしょう」「うぅ〜ん……もう一杯〜」

翌日。桃太郎は村外れの川のほとりに倒れていた。

頭上を雲一つない青空が広がり、穏やかな陽射しが降り注いでいる。しかし全身ずぶ濡れの彼にはそれがわからない。

そこへ一匹の三毛猫が現れた。彼は目の前に座り込むと、小さく鳴き声を上げた。

「どうしました?」

 

***

「で、この猫が私をここまで連れてきてくれたのです」

「ほほう……」

老人は目を細めて三毛猫を見た。

「なかなか紳士的な方だ」「そうでしょうか?」

「そうとも。そこでおぬしに頼みがある」

「なんなりと」「実はな……」

 

***

そして現在。

「こうして桃から生まれた桃太郎氏は、めでたく鬼ヶ島に辿り着くことができたのでありました」

「お爺さんのお陰です」

「何言ってんの、君が頑張った結果だよ」「そうですか……」

桃太郎は照れくさそうに笑った。

 

「それで、これからどうやって戦うつもり?」

「まずは敵の本拠地に潜入する必要があります」

「それなら任せてよ。僕の仲間にそういうことが得意な奴がいる」

「本当ですか?」

「ああ、今呼んでくる」

 

ボーボボは席を外すと、少しして誰かを連れて戻ってきた。

「呼んだ?」

「やあ久しぶりだね、アフロ」

「はい、おひさー」「元気そうだね」

そこには緑色の髪をした女がいた。胸元が大きく開いた服から豊満な谷間が覗いている。

「誰ですか?」「俺の知り合いさ」

 

「えーと……」「ああ、自己紹介がまだだったわね。私はマミゾウっていう狸妖怪よ」

「……狸?」

「そーよぉ、よろしくぅ♪」

語尾が間延びしていて、妙に色っぽい雰囲気を醸し出している。

「あの……本当に大丈夫なのですか?」

「まぁ見てなさいってぇ……えいっ」言うや否や、マミゾウが手を掲げると辺りの景色が一変した。そこは岩だらけの荒涼とした大地。遠くの方では溶岩が煮えたぎっている。

 

「ここは?」

「地獄よ」

「地獄の……!?」

「ちなみに俺達もいるぞ」

 

振り向くとボーボボ一味が立っていた。

 

「え? じゃあこれは一体どういう……」

「私の能力で一時的にここへ転移させたの。これでも結構苦労したんだから、感謝しなさいよね?」

「凄いです! まさに忍びの者ですね!」

「もっと褒めてくれてもいいのよ?」

 

桃太郎は心の底からの賛辞を送った。

「それでは早速作戦会議を始めましょう」それから数時間後。一同は再び村の広場にいた。

 

「敵の居場所が判明しました!」

桃太郎の声が響くと同時に、老人が指を鳴らした。するとどこからともなく無数の烏が現れ、桃太郎の周りに集まった。

 

「彼らは偵察用の使い魔です。鬼ヶ島に潜り込ませましたので、随時情報を収集してくれるでしょう」

「おおっ、さすがは桃太郎氏だ」「いえそれほどでも……」

 

謙遜しながらもまんざらでもない様子である。

「さて、次はこちらの手の内を見せる番だな」

 

首領パッチが口を開いた。すると天の助とボーボボが立ち上がり、懐から何かを取り出した。

それは小さな笛と瓢箪であった。

 

「おいでませ」

「ピーヒョロロー」二人が同時に吹いた瞬間、地響きと共に巨大な影が現れた。

現れたのは体長5メートルを超える大猿だった。体毛は全て抜け落ちているが代わりに赤い肌をしている。頭には二本の角があった。

 

「キィッ!!」

一声鳴くと、その巨体からは想像できない速度で跳躍し、近くにいるボーボボに襲い掛かった。だが直前で動きを止め、空を見上げる。そこにあったのは巨大隕石。首領パッチは一瞬で変形し、その石塊を蹴り飛ばす。

 

轟音とともに流星が地表に激突、衝撃で巻き上げられた砂塵の中から現れたのは無傷のボーボボと、彼を護るドーム状のバリアに包まれた首領パッチ。そしていつの間にか巨大化していた天の助と、それに跨る少女だった。

 

「お呼びですかー?」

 

彼女はヘカちゃんという妖怪で、普段は人間のふりをして生活している。

「あの子は強いのか?」「はい、私よりは弱いですけど」

「なるほど……つまりおぬしらは戦力として数えてもよいということだな」「もちろんですよ」  

 

そう言って首領パッチは笑みを浮かべた。

「ならば話は早い。早速乗り込むぞ」「ええっ!? この人数でですか?」

「当然だ」「あ、あの……もう少し準備をした方が……」

「必要ない」

「そうだよ。それに、どうせ行くなら速く行った方がいい」

「そ、それもそうですね。分かりました」「よし、出発だ」

こうして桃太郎一行の、第二の戦いが始まった―――!!

 

第4話

完 2部2章完! ここまで読んでいただきありがとうございました。次回から3部になります。

 




赤ずきんとはいったい……
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