マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが   作:ジューク

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タイトル通り、「もし、こんな未来があったら」
というクリスマスプレゼント感覚で書きました。
正真正銘これが今年最後の投稿です。
そしてこれはあくまで『有り得る展開』であり、この小説の確定した未来というわけではないので、ご了承ください。


If This future come true…

 

 

 

「ここは…どういう世界だ?」

 

 

 遠くに見える、半球状の黒い何か。

 

 

 都市の外に広がる荒野。

 

 

 都市を歩く二頭身で二足歩行の機械や、動物の特徴を持つ人の姿。

 

 

 それを見た青年…“世界の旅人”、華貫頼斗の第一声は、至極単純な疑問だった。

 

 

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

「――…じゃあ、頼斗さんは文字通り『異世界』から来たってこと?」

 

「ま、そうなるかな」

 

 

 頼斗がこの世界に来てから数ヶ月後。

 

 

 紆余曲折を経て、今はここ…『新エリー都』の六分街にある、二人の兄妹が営むビデオショップ、『Random Play』の住み込みアルバイター(家事担当兼店員等)として、頼斗は生活していた。

 

 

 快活そうな少女…この店の店長の片割れでもあり、伝説級のプロキシ『パエトーン』の片割れでもあるリンの言葉に、頼斗は肯定で返した。

 

 

「『ホロウ』が無い世界か…良いとこなんだろうね~…」

 

「そうでもないさ。国々は何時戦争してもおかしくないぐらいピリついてるし、差別だってこの世界より酷い。ホロウっていう明確な『敵』のおかげでシリオンの人たちへの差別があまり無い分、俺としてはこの世界の方が心地良い。それに…」

 

「………それは?」

 

 

 頼斗が話しながらふと手に取った何かを、リンは興味深そうに見る。カチャリと音を立てて開いたペンダントには、頼斗に抱きつく金髪の少女と共に、少女と同年代らしき少年少女たちや、頼斗の父親らしき人物が映った集合写真が埋め込まれていた。

 

 

 

「………最愛の人との思い出、かな」

 

「……その人って」

 

「死んではないよ。向こうで元気にやってるさ。ただ――」

 

 

「その人の中から、俺は『消えた』けどね」

 

 

「?それってどういう――」

 

 

 リンが聞こうとした時、頼斗のポケットから警告音が響く。素早く端末…ビルドフォンを取り出した頼斗は、その画面を見ると先程までの懐かしむような顔を引き締め、立ち上がった。

 

 

「…ニコからの緊急連絡だ。依頼中にアンビーとビリーが『ホロウ』に落ちたらしい。もうすぐニコがここに来る。値段交渉は任せるね」

 

「…いってらっしゃい」

 

 

 リンの言葉にサムズアップで応えた頼斗は、店の入り口に手を掛け…ふと、思い出したようにリンの方を向いた。

 

 

「さっきの続きだけど…この街の雰囲気は、どこか懐かしくてとっても好きになれる。だから、俺はここを守りたい。それだけ。じゃね!」

 

 

【BUILD CHANGE!!】

 

 

 そう言い残して、頼斗はビルドフォンを変形させ、ホロウの方角へ走り去っていった。

 

 

「…行っちゃったのかい?リン」

 

「………うん」

 

 

 店の奥の扉から出てきた灰色の髪の青年…リンの兄であるアキラの言葉に、リンは頼斗が出ていった店の扉から目を背けずに頷いた。

 

 

「…ねぇ、お兄ちゃん」

 

「どうしたんだい?」

 

「『人の中から消える』ってどういうことかな」

 

「………頼斗さんが、そう言ってたのか?」

 

「…うん」

 

 

 リンの疑問に、アキラは軽く腕を組み考える。すると、アキラが出てきた扉の奥から機械質な声が聞こえてきた。

 

 

『予測。恐らくは、『対象の記憶領域から頼斗様の情報が消滅したことで、広義的に対象から存在そのものが消滅した』ことを指した言葉であると思われます』

 

「ということは、彼女さんの記憶喪失…?」

 

「なのかな……。あたしさ、なんとなくあの人をほっとけないんだよね。まるで――」

 

 

 ――涙を仮面で無理矢理隠してるみたい。

 

 

 そう言うリンの顔は、どこか儚かった。

 

 




さて、いかがでしたか?
ゼンゼロは面白そうだけど、インストールしたらPCがクッッッソ重くなったので、泣く泣く削除しました。
必要な容量多スギィ…
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