マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが   作:ジューク

10 / 64
どうも皆さん、ジュークです。
九校戦、まだまだ行きます!
どうぞ!!


スレNo.10

101:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

九校戦会場なう

 

102:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

Twitterはここじゃねーぞー

 

103:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

てか今更だが、九校戦って何だ?

 

104:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

説明しよう!九校戦とは!以下六つの種目を十日間、二三年生が出る本戦と、一年生が出る新人戦に分けて各競技で得られるポイントの合計を競うイベントだ!

 

『スピード・シューティング』!

選手のいる台の両サイドから飛んでくるクレー100発をどれだけ魔法で壊せるかを競う。スタミナ管理や選手と作戦スタッフ、エンジニアとの複雑な連携が大切になる、言わば魔法版クレー射撃。ただし、弾は魔法であるため、序盤に飛ばし過ぎるのはただのバカ。ほぼ確実に終盤辺りで倒れる。

 

『クラウド・ボール』!

仕切られた空間内のコートで、最大9個のボールをラケット又は魔法を使って相手側のコートに打ち込み、何回相手のコートにボールが落ちたかを競う。テニスと違うのは、ボールがコートにバウンドした時点で得点になることと、ボールが二回以上バウンドしても競技は続行されること。選手のスタミナと動体視力、判断力が鍵となるね。ボールの軌道を察知して打ち返すのか、一つのボールを諦めて複数のボールを相手コートに入れるのか、試合中の選手同士の駆け引きも見所だ。

 

『バトル・ボード』!

サーフィンとカーレースを組み合わせたような競技で、一番早くゴールした選手が勝ち。この競技では、魔法による妨害などが許可されているのが凄いね。選手に直接放つのはアウトだけど、『水面に対して魔法を使う』のはアリ。水を沸騰させる、みたいなレベルはダメだけど、魔法で波を起こすにしても、それが自分の加速に使うのか、はたまた相手の妨害に使うのか、選手の工夫も大事な要素になる競技だ。ちなみに推進力にも魔法を使うから、妨害してるだけでも、ただ進むだけでも勝てない競技だね。

 

『アイスピラーズ・ブレイク』!

互いの陣地に設置された12本の氷柱を魔法オンリーで倒し合い、先に相手の氷柱を全て倒した方の勝利となる。氷柱は倒すだけじゃなく、粉々に粉砕するように、とにかく倒すか壊すかすればいい。つまり選手の魔法力がいかに高いかが鍵だ。この競技は性質上、他の競技と比べて決着は早く着くからね。だから開幕と同時にいかに強力な魔法で氷柱を倒すかが勝負の決め手となりやすい。長期戦に持ち込み、相手のスタミナを削ってチャンスを待つのも手の一つだけど。

 

『モノリス・コード』!

男子限定の競技で、三人の選手が草原や市街地、森林といった様々なステージに配置された互いの『モノリス』と呼ばれる黒い板を専用の無系統魔法で割って、そこにある512桁のコードを打ち込んで送信するか、相手選手三人のヘルメットを奪い取るか気絶させたら勝ち。ちなみに徒手格闘は原則禁止だよ。

 

『ミラージ・バット』!

『九校戦の花形』とも言える女子限定の競技で、空中に投影される球体を魔法を使って跳躍し、叩くことでポイントになり、三ラウンド以内で一番ポイントを獲得した選手が勝ち。ラウンドが終わるまで跳び続けるから、ミラージ・バットの体力の消費量はフルマラソンに匹敵するとも言われているよ。ちなみにこの競技は、選手たちが妖精のようなコスチュームを纏うことから、通称『フェアリー・ダンス』とも呼ばれているそうだよ。生で観てみたいなぁ。

 

105:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

>>104説明乙

 

106:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

にしても、ミラージ・バットは女子がやる競技じゃねぇよな

 

107:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

フルマラソンか…一向に構わんッッ!

 

108:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

ゴリマッチョな妖精とか見たくもねぇよwww

 

109:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>108どこの世紀末ならそうなるんだ?

 

110:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

>>104最後自分の願望じゃないですか

 

111:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>104???「その欲望、解放しろ」

 

112:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>111カザリかな?

 

113:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>112ウヴァもあり得るぞ

 

114:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>113ガメルもいるし

 

115:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>114大穴でアンク

 

116:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

メズール「ハァッ☆」

 

117:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

グリードが大量発生してるんですが…

 

118:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

居たかイッチ

 

119:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

あ、オーマニキ

 

120:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

すまんが、一旦三人にしてくれ。相談ニキは残ってくれ

 

121:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

どしたんですか?

 

122:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

以前、紫ネキが言ってた話は憶えてる?

 

123:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

俺が今いる世界にいるもう一人の転生者ですか?

 

124:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

うむ。最初に言っておく。すまんが今回の一件は極力お前の力だけで解決してほしい

 

125:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

どうしてです?

 

126:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まずは奴の特典から説明だな。奴の特典は簡単。仮面ライダージオウに変身できる能力だ

 

127:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ジオウ!?

 

128:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ところでイッチ君。君はライドウォッチについてどこまで知ってる?

 

129:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

えっと…仮面ライダーの力を籠めたデバイスで、起動することでそのライダーの様々な力を使い、ジクウドライバーを使えば変身などが可能、ですよね?

 

130:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

まぁ、だいたいはそんなとこ

 

131:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

我といえど、力はライドウォッチが持つ。普段は私の体内にあるがな。問題はそのライドウォッチだ

 

132:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

イッチ君。ライドウォッチの大原則は知ってる?

 

133:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………!そうか

 

134:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

『ライドウォッチは同じ時間軸上に二つ以上同種類は存在しない』!!

 

135:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

その通り。我がジオウ系転生者がいる世界に入ろうとすると、ライドウォッチが反発して入れないのだ。つまり、我はジオウの力を持つ転生者の世界だけは干渉できない。基本そういった転生者はあの女の仕事だ

 

136:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そんな…

 

137:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

ただ、悲観するには早いよ

 

138:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

今の奴なら、お前で十分に対応できる

 

139:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

でも、グランドジオウとか出されたら…

 

140:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

できないんだよ、それが

 

141:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ゑ?

 

142:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

お前は今アギト、ファイズ、ブレイド、カブト、電王のライドウォッチを保有している。グランドジオウに変身するには二十種全てのライドウォッチが必要である以上、お前ならば十分に対応できる。奴が持ってるのはジオウ、ビルド、エグゼイド、ゴースト、ドライブ、ガイム、ウィザード、フォーゼ、オーズ、ダブル、ディケイド、キバ、響鬼、龍騎、クウガ、そしてジオウⅡだ。

 

143:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

更に君はジオウⅡに対応できるゲイツリバイブにノーリスクで変身できる。つまり、君が自主的にライドウォッチを手放すようなことにならない限り、敗けはないよ

 

144:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

なるほど

 

145:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

奴はどうやら、お前の義妹の友人やクラスメイトたちを自身の所有物にし、自分だけの理想郷(ユートピア)を創るのが目的だそうだ。この世界の転生者には、特典とは別に『『分解』を無効化する』能力が備わっているから、本来の主人公では太刀打ちできん。無いとは思うが、もしも奴に勝てなくなるような事態になったならあの女がすぐにそちらへ来れるよう手配はしておく。ただし、奴は現在お前の義妹に代わりスターズ総隊長となっている。そう簡単にはそちらへ向かえない立場だ。少なくともそちらでの年明けまでは問題ないはずだ。あまり気負い過ぎるなよ

 

146:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ありがとうございます

 

147:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

せっかくの義妹さんの晴れ舞台、楽しんでね

 

148:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい!

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「たしかリーナが出るのは……アイスピラーズ・ブレイクとミラージ・バットか」

 

 

 三日目までに関しては本戦、特に真由美などの後輩が出るため、頼斗としては後輩の成長具合を観る程度の感覚だ。が…

 

 

「…ま、そうなるよな」

 

 

 試合の結果は見え透いていた。真由美も摩利も、他校の生徒を寄せ付けないぶっちぎりだ。しかし、摩利に関しては準決勝に例外がいる。

 

 

「問題は第七高校…『海の七高』と呼ばれるからには相応に強ェぞ。ま、余程のアクシデントがなけりゃあ大丈夫か」

 

 

 ググッと伸びをして部屋に戻った頼斗は、そんなフラグじみたことを呟いてベッドに倒れ込んだ。そして翌日、頼斗は朝イチで目を見開いた。と言っても、彼が起きたのはちょうどバトル・ボード準決勝が始まる二十分前だが。

 

 

「…は?」

 

 

 彼の目に映っているのは、新着のミッション。そこには『バトル・ボード準決勝で起きる事故を負傷者0で抑えろ』という内容があった。

 

 

「…何フラグ立ててんだ昨日の俺えぇ!!!!」

 

 

 朝からシャウトで眠気を覚まし、アイテムを持った頼斗はドタバタと着替えて会場に走っていった。オーロラカーテンを使うという最強の選択肢を忘れる程に。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「危ない!!?」

 

 

 そう言ったのは誰だろうか。観客たちのほとんどが青ざめた顔で観ているのは、現在進行形で起きているバトル・ボード準決勝のスタート後すぐの事故だ。摩利と同じく優勝候補である七高の選手がまさかのオーバースピード。摩利はすぐにそれを助けようとボードを反転させて受け止めようとしたが、突然水面が陥没し、それに足を取られたせいで受け止めるための魔法が効果を失った。

 

 

『―油断は禁物だからな。自分に自信を持つのは良いことだけど、持ち過ぎは失敗を招くぞ』

 

「(…結局、あの人の言う通りだったか………)」

 

 

 七高の選手が自分にぶつかる直前で摩利がその言葉を思い出した時だった。

 

 

【トマーレ!トマーレ!】

 

 

「!?」

 

 

 突然、自分の身体が動かなくなった。それも自分だけではなく、七高の選手までもがぶつかる直前の空中でピタリとまるでビデオのように停止している。

 

 

「いったい何が………!」

 

 

 摩利が視線で上を見ると、何かがそこにいた。

 

 

 会場の屋根の上から覗き込むように居たのは、白いスーツの上に赤い追加アーマーを上半身に纏い、肩にタイヤを襷のように左肩から右横腹に掛け、右肩に後輪のようなメーター…DH-コウリンを持ち、ヘルメット…M-バーンメットを装着した一人の戦士だった。手にはバイクの前面のような銃をこちらに向けている。

 

 

「(アレは…!)ゴボっ!!?」

 

 

 それを視認した直後、身体が水没した。摩利は慌てて浮上し、同じく水没した七高の選手を岸に引き揚げた。

 

 

「ぶはっ!!ハァ、ハァ…何だったん……!?」

 

 

 息を整えていた摩利が次に見たのは、自分の部下である風紀委員と、先ほど見た戦士が格闘戦を繰り広げているところだった。

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「待て待て待て待てって!!?一旦落ち着け!」

 

 

 繰り出される手刀やパンチを捌きながら頼斗は生徒…達也に命令する。『仮面ライダーマッハ:タイプデッドヒート』に変身して『シグナルトマーレ』を使って摩利と七高選手の事故を防いだ。ここまでは良い。ミッションも完了している。

 

 

 だが、会場までの道中、バスの一件で自分に跳び蹴りしてきた義妹(リーナ)の友人がここでも自分にやんちゃをしてくるとは想定外だ。頼斗としても彼を傷つけるのは不本意だし、かといってこれ以上一般人に見られるのは今後を考えると避けたい。

 

 

「…だったら!!」

 

【BURST!!!】

 

【キュウニ・デッドヒート!!】

 

 

「悪いが、俺はお前と戦う理由も義理もない!」

 

【トマーレ!】

 

「ぐっ!?」

 

「ちょっと経ったら動けるようになる。そんじゃ失礼!」

 

 

 シグナルトマーレを装填したゼンリンシューターの攻撃で動けなくなった達也をそのままに、観客たちがざわめく中を頼斗は全速力で他人の目と監視カメラが届かない場所に移動し、転がるようにオーロラカーテンに潜り込んだ。

 

 

【オツカーレ】

 

 

「………っぶねぇぇ!!見られはしたけど、顔はバレてないからセーフだな…あ、そうだ」

 

 

 頼斗は思い出したように、リーナの端末に『さりげなく達也って子になんで仮面ライダーに攻撃的なのか聞いといて』とメッセージを送った。彼女が有言即実行なのが幸いしたのか、メッセージはすぐに返ってきた。

 

 

「早いな。どれどれ…」

 

 

 メッセージによると、『彼の強過ぎる力から妹を少しでも遠ざけたい』だそうだ。

 

 

「…………えぇ…?」

 

 

 どんなレベルのシスコンだよと一瞬考えたが、それだと自分も大概だと気づいた頼斗は、どうにかして彼に仮面ライダーは敵ではないと察して貰えないか昼食のバイキングが開くまで唸りながら考えていたそうだ。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

149:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

というのが、俺が嫌われてた理由だそうです

 

150:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

シスコンってヤベェな…

 

151:音速のトレーナー ID:O21saMaN

妹が居れば覚悟が決まる。それがお兄様だ

 

152:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

決めちゃあいけねぇ覚悟なんだよなぁ…

 

153:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

マジで捕まるでよ?

 

154:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

>>153オタクロスかな?

 

155:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

>>154オタクロス懐かしいな。ダンボール戦機?昔プラモデル集めてたよ。あれオーディーンとイカロス系のバランス取るのが台座ないとめっちゃ難しいんだよね

 

156:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

それよりも問題は、今後をどうするかだろ

 

157:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

たしかに。彼がイッチさんに攻撃する理由がそれとなると、今後のミッションにおける行動が著しく制限されるかと思われます

 

158:音速のトレーナー ID:O21saMaN

何よりもマズいのが、仮面ライダーが一般人にバレたことだな。飛行船とかでの空中中継がされてなかったのと、素顔はバレてないのがまだ幸いか

 

159:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

取り敢えずこの問題はまた今度考えるとして、今日は疲れたのでもう寝ますわ

 

160:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

オヤスミー

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――




さてさて、いかがでしたか?
本作品ではなるべく
平成1期ライダー→平成2期又は令和ライダー→平成1期ライダー→平成2期又は令和ライダー…
とやりたいと言いたかったのですが、入学編ラストで既にその法則を破壊していたことに気づきました。これを世間では『無能』と言うんですね。
次回、新人戦突入です。
卒業してるとサクサク進むゥ~。比較的シナリオ創りやすいです。
※あくまで個人の感想です。
ではでは、また次回。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。