マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
新人戦もフルスロットルで行きます!
ではでは、どうぞ!
珍しく、今話はスレではなく現実世界からのスタートです。そしてライダー系小説にあるまじき、変身一切無しのストーリーです。
アタシキイテナイ!!


スレNo.11

 

 

 九校戦の新人戦も着々と進んでいる。渡辺も大事よりバトル・ボードを無理して取って優勝した上に、新人戦スピード・シューティングでは一位二位三位全てを一高が独占とかいういろんな意味でヤベーイ記録を出しやがった。七草や渡辺、十文字がいる今が一高の黄金期とか言われているが、多分彼らがいる今こそ一高の黄金期なのではなかろうか。

 

 

 それよりも、そのスピード・シューティングの決勝で以前リーナと一緒にいた北山って娘の使ってたCAD、あれ汎用型か?特化型の速さに汎用型の幅広さ…あれもう発明だろ。一高にあんなの造れるやついるか?中条は…無理だな。あれは使わせず家で崇め奉るタイプだし。

 

 

 そして俺としての大本命の、アイスピラーズ・ブレイクも恐ろしい結果になった。

 

 

 リーナとあの深雪って娘は当然として、残る二人も準決勝…つまり、既に一位から四位を一高が独占するのは確定ということだ。リーナと闘う予定の明智って娘も十七夜とかいう三高の娘になんとか勝ったし。だがさすがに消耗していたのか、準決勝は辞退だそうだ。まぁしょうがない。つまりこれでウチの義妹の準優勝は確定か。今は残った深雪ちゃんと北山ちゃんが準決勝をしているが、個人的には深雪ちゃんが勝ちそうだな。

 

 

 おっと、早いとこリーナに渡さんと。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「………ふぅ…」

 

 

 …いよいよこの時が来た。ミユキは入学以来のライバル、今まで色々な勝負をしてきたが結果はほぼ五分五分。だけど、今日決着をつけてみせる。

 

 

「…だーれだ?」

 

「ぅひゃんっ!!?」

 

 

 突然後ろから目を塞がれ、少女…リーナは可愛らしい悲鳴を上げた。慌てて振り向くと、そこにいたのは最愛の義兄…頼斗だった。

 

 

「何するのよ~」

 

「ごめんごめん。決勝前になんとか会いたくて。はいこれお弁当」

 

「うわ~…ありがとう!」

 

 

 バスケットの中にあったのはカツサンドと色とりどりのフルーツが挟まれたフルーツサンドだ。リーナはパクパクとそれを頬張り、ペロリと食べ終えた。

 

 

「ご馳走さま!」

 

「お粗末様でした。じゃあリーナ。俺はもう観客席行くけど…」

 

「ら、ららライト!?な、何なに!?」

 

 

 ライトは正面からリーナを抱きしめ、その後正面を向いてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝ってこい」

 

「………うん!!」

 

「応援してるぞ」

 

 

 そう言って頼斗はリーナの頭を一度クシャリと撫でると控室を後にし、一人残ったリーナは手をキュッと握ってその目に改めて強い闘志を宿した。

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

161:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

そろそろ決勝が始まりそうです

 

162:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

もう準優勝は確定だよね?

 

163:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

はい。ですが、義妹はずっと彼女と白黒はっきり着けたかったようですから。俺はそれを応援するだけですよ。全力で

 

164:音速のトレーナー ID:O21saMaN

しっかりお兄様してるじゃねぇか

 

165:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

まるで親の発言やなトレーナーニキは

 

166:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ま、お兄様としての先輩的立ち位置だからな

 

167:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

しかし、なんだかこちらまで感慨深いですねぇ…

 

168:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

そういや、そいつらの本気ってどんなレベルなんだ?

 

169:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

ん~…片っ方はたしか『戦略級魔法』って言われてるえげつない威力の魔法が使えて、もう片っ方はそれとタメ張ってるとか言ってたな

 

170:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

ファッ!?

 

171:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

ナァニソレェ

 

172:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

具体的には?

 

173:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

義妹の方はたしか『ヘビィ・メタル・バースト』だっけ?重金属をプラズマ化してそれから電子を抜いてエネルギーを放出させる魔法で、そのライバルの方はそれとタメを張れる強さって感じ?

 

174:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

ほ~…はいぃ?

 

175:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

ま っ た く わ か ら ん

 

176:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

あ、もう始まるので俺はこれで

 

177:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

いってら~

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

 観客席は一分の隙間なく満席だった。深雪もリーナも、今大会でトップクラスの実力を持つのも勿論だが、二人共同じくらいに美人なのが観客が多すぎる理由だろう。実際に観客席にいる男性の何人かはこれでもかと鼻の下を伸ばしている。横で女性たちがゲスを見るような目で見ているとも知らずに。南無三。

 

 

 そして巫女服に身を包んだ深雪とRPGに出る神官のような服を着たリーナが矢倉からせり上がり終わると、試合の開始を告げるランプが点灯し始める。一番上のランプから順に光り……

 

 

全てのランプが緑になった時、世界が変わった。

 

 

 リーナから放たれたのは気体分子をプラズマに分解し、更に陽イオンと電子を強制的に分離する事で高エネルギーの電磁場を作り出す領域魔法『ムスペルスヘイム』。

 

 

 深雪から放たれたのは、対象とするエリアを二分し、一方の空間内にある全ての物質の振動及び運動エネルギーを減速させ、その余剰エネルギーをもう一方のエリアへ逃がして加熱する事でエネルギー収支の辻褄を合わせる、熱エントロピーの逆転魔法『氷炎地獄(インフェルノ)』。

 

 

 一見するなら、これは深雪の出し勝ちである。ムスペルスヘイムによって生じるエネルギーを逃がされることになり、リーナは自身の首を締める結果となるのだから。事実リーナは焦っていた。このままでは、また負ける。

 

 

「(………ライト…)」

 

 

 「勝ってこい」。その強い心が籠められた言葉を無下にしてしまったとリーナは無意識に思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リーナアアアァァァア!!!!負けるんじゃねええええ!!!」

 

 

 観客席はおろか、リーナが乗っている矢倉にまで響いたその声で、リーナはハッと目を見開く。

 

 

「頑張れえええええ!!!!」

 

 

 その叫びがリーナに届いた時、奇跡が起きた。

 

 

 突然、深雪の陣地を包む氷柱に迅雷が走る。そして次の瞬間、陣地が高熱を帯び始めたのだ。

 

 

「なっ!?」

 

 

 慌てて深雪は『氷炎地獄(インフェルノ)』の出力、特に自身の陣地の冷却の出力を上げるが、もう遅かった。陣地の温度がそれを上回る速度で上昇し、やがて深雪の方にも異変が起きた。

 

 

 いきなり深雪の魔法が効果を失った。リーナのムスペルスヘイムが出す高熱を処理しきれず、魔法式が定義エラーを起こして破綻し、強制的に魔法が解けたのだ。

 

 

「あああああああああ!!!!」

 

 

 渾身の叫びと共に、リーナのムスペルスヘイムの出力が更に上がる。

 

 

 そして、両方の陣地が白い湯気に包まれた。

 

 

 観客がざわめきに包まれる中、湯気が晴れる。

 

 

 観客の目に映ったのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更地へと変わった深雪の陣地と、リーナの陣地で王のように立つ、融けかけた1本の氷柱だった。

 

 

 2095年の九校戦、新人戦アイスピラーズ・ブレイクは、リーナの優勝で幕を閉じた。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

「待ってください」

 

「…ん?」

 

 

 リーナの勝利を見届け、カラカラになった喉を押さえてあーあーと発声練習のようなことをしつつ通路を歩く頼斗は、名前を呼ばれて振り向く。

 

 

 そこにいたのは、深雪の兄である達也だった。

 

 

「…なんだい?」

 

「………今のは、魔法ですか?」

 

 

 達也の質問は、端から見れば暴論だった。だが頼斗は達也の方に向き直り、言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、魔法だよ。俺たちの絆がくれた、『奇跡』って名前のな」

 

「…そうですか。なら、俺と深雪も、来年までにその魔法を身につけられるよう、頑張ります」

 

「いや、奇跡ってのは身につけるもんじゃない。掴み取るモンだ」

 

「………」

 

「んじゃな」

 

 

 颯爽と歩き去った頼斗の背中を、達也はただただ見送っていた。

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

178:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

はい、ではイッチの妹のアイスピラーズ・ブレイク優勝を祝って~?

 

179:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

コンボオオオオオイ!!!

 

180:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

>>179ふざけんなこのクソ筋肉やろおおお!!

 

181:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

>>180クルォォゥズエエェボル!!!パネーイ!マジパネーイ!!

 

182:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

>>179>>181ナンデヤ!!!???

 

183:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>179トランスフォーマーじゃねえか!!

 

184:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

やれやれだぜ…

 

185:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まともに祝い事もできんのか貴様ら…

 

186:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

あら、こういうのも良いじゃない。面白くて

 

187:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

>>180お前もだよ

 

188:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

………ま、ありがとうございます

 

189:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

イッチさんも呆れてるじゃないですか…

 

190:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

にしても、後から考えると恥ずかしい…

 

191:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

叫んでたもんねー

 

192:音速のトレーナー ID:O21saMaN

お兄様の叫びがあると力が湧く、それが妹だ

 

193:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

妹によるけどね

 

194:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

お兄様大嫌いっ娘は逆に下がるよ

 

195:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どんな妹も心の中ではお兄様大好きっ娘なんだ!

 

196:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

偏見やろんなもん

 

197:マッドな元雑草ライダー ID:MadnA8bEe82

じゃ、俺はこの辺で

 

198:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:

2GirIhA106O106

 

199:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

オツカーレ

 

200:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

さて、我もそろそろ行くか

 

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 




さてさて、いかがでしたか? Be The One聞いてたらこの展開を思いつきましたが、ラストのスレでぶち壊しですね。
次回、再び頼斗が怒り出す…かも?
お楽しみに!
ではでは、また次回。
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