マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
今回は一話で夏休み編をやり、その後横浜騒乱編へと突入します。
ではでは、どうぞ!!
※歴史及び性格改変があります。ご注意ください


夏休み編
スレNo.14『時を越えた再会』


 

 夏休み。

 

 

 リーナは現在、級友となった雫から誘われて、彼女の家が所有する別荘へ泊まりに行っている。

 

 

 そんな中、頼斗はとある村に来ていた。

 

 

 自分を呼んできた人物が手配した黒塗りのリムジンから降り、頼斗はゴキリとストレッチする。

 

 

「華貫様。此方です」

 

「………えっと、葉山さん、だったか?」

 

「何でしょうか?」

 

 

 頼斗は、自分をここまで送迎してくれた執事…葉山に質問する。

 

 

「なんで俺はここまで呼び出されたんだ?」

 

「それについては後々わかります。ついてきてください」

 

「………」

 

 

 訝しく思いながらも、頼斗は葉山の後に続いて屋敷に入った。

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 

 そして現在、頼斗は書斎でとある人物と向き合っていた。

 

 

「…で、なんで俺みたいな一般人がこんな所まで呼び出されたのか、教えてはくれませんかね?四葉家現当主の四葉真夜さん?」

 

 

 頼斗に名前を呼ばれた女性…真夜は妖艶な笑みを浮かべて口を開いた。

 

 

「そうね…お話しましょうか。仮面ライダーゼロノス(・・・・・・・・・・)

 

「!!」

 

 

 真夜からその言葉が放たれた瞬間、頼斗は臨戦態勢に入った。真夜の一挙手一投足に反応せんと殺気立っている。

 

 

「………何故アンタがそれを知っている」

 

 

 真夜の言葉から確信を感じ取り、下手に隠しても無駄と悟った頼斗は真夜に問いかけた。

 

 

「三十三年前…貴方に助けられた身ですもの」

 

「?………まさかアンタ、あの時の!」

 

 

 頼斗は頭に電撃が走ったように思い出した。初めてスレを立てた頃、与えられたミッションで三十三年前に飛び、助けた少女。彼女が今目の前にいる四葉真夜だったのだ。

 

 

「そう。あの時からずっとお礼を言いたかった。そうでしょう、深夜?」

 

「ええ」

 

 

 頼斗が後ろから気配を感じて振り向くと、そこにはお付きとおぼしき女性を後ろに連れた、真夜とどこか似た雰囲気の女性が立っていた。その女性を見て、頼斗は今度はすぐに誰なのかを思い出す。

 

 

「………沖縄の時の」

 

「改めて、かしら。真夜の姉の深夜よ。こちらは桜井穂波さん。いつも深雪と達也がお世話になっているようね」

 

「…なるほど、やっぱり四葉の縁者だったのか」

 

「あら、気づいていたの?」

 

「確証は無かったよ。九校戦の決勝戦で、あれ?って思った程度だ。で、俺をどうするんだ?」

 

「どうもしないわ。むしろ私たちがしたいのは、恩返しよ」

 

「恩返し?」

 

 

 まだ少し怪しんでいるのか、頼斗は片眉を上げておうむ返しをする。

 

 

「今後、私たちの力が必要になった時は四葉の総力を挙げて全面的に支援させて貰うわ」

 

「………一つ聞きたいことがある」

 

「…何かしら?」

 

 

 頼斗は、先ほどからのやり取りで一番気になっていたことを口にした。

 

 

「達也君は何なんだ?四葉の縁者となれば、相応の力を持っている。にも関わらず彼はかつての俺と同じ二科生だ。彼はBS魔法師か何かか?」

 

「………深夜」

 

「構わないわ」

 

「…”ある意味“正解。理論上は可能だけど魔法演算領域の問題で、世界で扱える人間はいないというだけの話よ」

 

「………?」

 

「魔法の名前は『分解』と『再生』。聞いたことはあるかしら?」

 

「………『分解』は聞いたことがある。たしか…物質及び物体の情報(エイドス)を読み取って、それを分子レベルで木っ端微塵にするんだったか?それは分かるが、もう一方は?」

 

「二十四時間以内に限り、情報を遡行して任意の地点での情報に上書きする魔法よ」

 

「………つまり一種の時間遡行。どんな破損や怪我でも『なかったことにできる』ってことか。まさかそれが常時待機状態ってことか?そりゃあ他の魔法を使う余裕は無いわけだ」

 

「博識ね」

 

「魔法だけがこの世界の全てじゃないしな。情報は時に魔法よりも強いことを知ってるだけだ。あと一応確認なんだが、それと達也君が感情をあまり出さないことに何か関係があるのか?」

 

「「………」」

 

「………野暮だったようだな。失礼した」

 

 

 二人が急に押し黙ったのを見て、頼斗はその質問はタブーだと察した。しかし、真夜は一瞬躊躇った後、声を出した。

 

 

「…あまり知られたくはないわ。けれど他ならぬ貴方なら問題ないでしょう。ええその通り。彼の感情の少なさは私たち四葉の罪の象徴ですもの」

 

「…?どういうことだ」

 

「あの子は世界を滅ぼし得る力を持つ。あらゆる物質を塵にし、あらゆる攻撃を受けても無傷になる力。そんな子が暴走すれば、世界が終わる…そう悟った先代と分家の当主たちの強引な決定で、四葉家が当時研究していた『人造魔法師実験』の被検体に達也さんは選ばれ、施術された。深雪さんに対する兄妹愛を除いた全ての感情を失ったの。失われたから、直すことも取り戻すこともできない…」

 

「………」

 

「私たちは反対だった。どんな力を持っても、彼は私の息子ですもの。しかし、分家の目がある中で彼を深雪さんと同じように扱えば面倒なことになる。沖縄で達也が執事のような扱いだったのはそういうことよ」

 

「………なるほどな。そこまで重い事情だとは想像してなかった。けど、安心した」

 

「「?」」

 

 

 全てを聞いた頼斗はすっきりとした笑顔で真夜と深夜に向き直った。

 

 

「だって、アンタらは達也君をちゃんと思いやってる。それだけで彼は恵まれてるよ。もし達也君が暴走しそうなら、俺たちがいる。彼がいることは、確かに事態によっては罪かもしれない。けれど、彼の存在はそれ以上に周りを笑顔にできる。それを理解してる俺たちが支えればいいさ」

 

「…ありがとう」

 

「それに、義妹の友達だしな。根っからの悪人じゃないって知ってるさ」

 

「……これからも、達也と深雪をお願いします」

 

「言われなくてもそのつもりだよ」

 

 

 

      ⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫ 

 

 

 

 話の後、葉山の頼みで深夜と穂波の体を正常に治療してから東京に帰るためリムジンに揺られて遠くなる頼斗を見送りながら、真夜と深夜は互いに顔を見合わせずに会話を始めた。

 

 

「仮面ライダー…」

 

「あら、まだ彼に惚れてるの?彼まだ二十代でもないのよ?年の差考えなさい」

 

「う、うるさいわよ!?貴女だって沖縄から帰った後『彼が旦那さんだったら』とか夢見心地でいたくせに!」

 

「なっ!?どうして……待ちなさい穂波さん」

 

「ギクッ!?」

 

 

 そ~っとその場から退散しようとした穂波を鋭く呼んだ深夜はジト目で穂波を睨んだ。ギギギと振り向いた穂波はニコニコとしているが、額からはダラダラと汗が流れている。しかし、深夜からの追及の視線にとうとう白旗を上げた。

 

 

「…御当主様に詰め寄られ、隠せませんでした」

 

「真夜、貴女…」

 

「あら、久々に姉妹喧嘩する?」

 

 

 その後、バチバチと火花を散らす現四葉家でもトップクラスの姉妹の睨み合いに震える四葉の従者たちであった。

 

 




さて、いかがでしたか?
本編ははっきり言います。主のおふざけです。
真夜深夜姉妹に『こんな姉妹のやりとりとかして欲しいなぁ』というグリードが寄ってきそうな欲望を解放した結果です。
面白いと思った方は感想でお願いします。
では、また次回で。

スレ民の外伝って欲しいですか?

  • 出してくれ!!
  • 止めとけお前マジで。
  • どっちゃでもええわ。それより朝飯

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