マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
はい。お待たせしました、フルボッコ回です!
盛り上がってますかぁぁーー!!??
ハァイ、今、読者様たちからたくさんのイヤッハッハァ~!!のコメントを頂きました!ねぇ!こんなの、なんぼあっても困りませんからねぇ~!
そして、前話でもたくさんの高評価を頂きました!ねぇ!こっちはあった方が良いですからねぇ~!
というわけで、お楽しみください、どうぞ!


スレNo.21

――仮想転移(ログイン)中…――

 

40:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

いきなりLIVEが始まったと思ったら…

 

41:スマホ少年の相棒の英霊使い ID:LaN3ErO4

ナァニコレェ

 

42:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

アイツが例の糞転生者か?

 

43:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

ああ間違いない。屑が…我の前で堂々とジオウの力を悪用するなどと………!!!

 

44:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

気持ちはわかるけど、一旦落ち着きなさい

 

45:プリキュア世界の怪人王 ID:kA1ZinriDeR

オーマニキの怒りもわかる。俺も許せねぇよ

 

46:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

仮面ライダーの力を使うワイらやからこそや……イッチ!敗けたら許さんぞ!!!

 

47:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

敗けんじゃねぇぞ!!

 

48:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

そんな奴ぶっ飛ばせ!!

 

49:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

まずは四肢を引き千切り、その後でタマを踏み潰し、傷口を蹴りながら苦しめ、口にその四肢を突っ込ませ、屈辱という屈辱を味わわせて地獄に堕としてしまえ!!!

 

50:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

うわー…

 

51:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>49一人だけ拷問ガチ勢がいるんですが…

 

52:ロズワール家の修行僧 ID:OvArOGg1

さすがにそこまではしない方が…

 

53:悪魔高校のバキ刃牙 ID:Dxd5r5rmAcHo

………止めとけ

 

54:デトアラのスタンド使い ID:OrA6dArasH

>>52>>53に同じく

 

55:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

………すまん。少し熱くなった

 

56:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

少しのレベルなんですか…(汗)

 

57:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

まぁでも、多少は共感できます。けれど、これはイッチの戦いです

 

58:電脳空間の時喰王 ID:NAndE8

ワイらは結果を見届けたらええ

 

59:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

…そうだな

 

60:転生者の相談役 ID:CalLSensEi01

…あ!

 

――現実転移(ログアウト)中…――

 

「ぐぇっ!!」

 

「………フゥ…」

 

 

 スレからの激励が送られた頃、頼斗はジオウに変身したオウジを殴り飛ばしていた。

 

 

「ゲホッ…端役が、調子に乗ってんじゃねぇ!」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

 

 再びオウジはディケイドライドウォッチをD´3スロットに入れ、ジクウサーキュラーを回した。

 

 

【ARMOR TIME】

【KAMEN RIDE WA-O】

【DECADE!!!】

 

「これで…詰みだ!!」

 

【EX-AID】

 

【FINAL-FORM-TIME】

【E-E-E EX-AID!】

 

 

 更に、先ほど達也に使ったエグゼイドライドウォッチを使って再び二人に分裂したオウジは、狂気の顔で頼斗を睨みつけた。

 

 

「いくらディケイドだろうが、このコンボには勝てねぇだろ!!?」

 

「それは…どうかな?」

 

【ATTACKRIDE】

【ILLUSION】

 

「なっ!?」

 

 

 頼斗は冷静にその様子を見て、一枚のカード…アタックライド:イリュージョンをネオディケイドライバーに装填し、発動させて、自身も六人に分裂した。

 

 

「数の暴力には数の暴力で対抗するまでだ」

 

 

【ATTACKRIDE】

【COPY】

 

 更にもう一枚…アタックライド:コピーを使うと、頼斗の真横に魔法陣が現れ、そこから更に二人に分身し、頼斗は合計十二人に分裂した。

 

 

「ふざけんな!!十二対二とか卑怯だぞ!!!」

 

「じゃあお前は一体何人がかりで達也くんたちを襲撃したのか言ってごらんよ」

 

「~~~!!黙れぇぇえぇ!!!!」

 

【FINISH TIME!!】

【HEY! KAMEN RIDERS!!!】

 

【HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!H-H-HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!HEY!SAY!】

 

【FINISH TIME!!ZI-O!!!】

 

 オウジ(L)はディケイドライドウォッチをライドヘイセイバーに装填して針を激しく回し、オウジ(R)はジカンギレードにジオウライドウォッチを装填して、それぞれエネルギーを溜め始めた。

 

 

「だったらこっちも!」

 

【FINAL ATTACKRIDE】

 

 そう言って、十二人の頼斗は黄金の紋様が描かれたカード…ファイナルアタックライド:ディケイドを装填してバックルを閉じ、六人に分かれてジャンプした。すると、カード状のエネルギー体がドミノのように出現し、一直線になる。そして…

 

 

「「死ねえええぇえぇぇ!!!」」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

【HEISEI RIDERS ULTIMATE TIME BREAK!!!!!】

 

【ZI-O!!GIRIGIRI-SLASH!!!】

 

「そう簡単に死んでたまるかってんだ!!」

 

【DE-DE-DE-DECADE!】

 

 

 二人のジオウが放った剣撃と、十二人のディケイドから放たれた必殺キック…『ディメンションキック』が真っ向からぶつかり、大爆発した。その結果は…

 

 

『ハァーーーーーッ!!!!』

 

「「ぐぎゃああぁああぁあぁぁ!!!???」」

 

 

 十二人分の必殺キックの威力に勝てず、オウジはLR纏めて吹き飛ばされ、床に転がり倒れた。その衝撃で変身は強制解除され、二つのウォッチは床に転がった。

 

 

「………ぅぐ、くそぉ…なんで、主人公である俺が、端役ごときに………」

 

「ん?お前が端役未満の存在だったんじゃね?」

 

「………」

 

「ありゃ、気絶しちまってるわ。そんじゃ今の内にウォッチ回収しとこ。…リーナと達也くんは…無事みたいだな」

 

 

 変身を解除し、落ちていたディケイドライドウォッチとエグゼイドライドウォッチを手早く回収し、頼斗は深雪の拘束を解いている達也たちの下へ歩み寄った。

 

 

「達也くん。深雪ちゃんに怪我は?」

 

「無いです。本当に…ありがとうございました」

 

「いいよいいよ。俺は達也くんの味方だってわかってくれたなら……深雪ちゃん?どしたの?」

 

 

 先ほどから自分の方を見てボーっとしている深雪を疑問に思った頼斗が問いかける。そして深雪はフラリと立ち上がり…頼斗に抱きついた。

 

 

「!」

 

「ちょっ、ミユキ!?何してるの!!?」

 

「………あの~、深雪ちゃん?これはいったい…って、なんで泣いてんの!?俺何かした!?」

 

 

 頼斗の胸に顔を埋めて啜り泣く深雪に、頼斗はしどろもどろになっていた。と、深雪は不意に頼斗を見上げた。顔は涙目になっている。

 

 

「ずっど、会いだがったでず…沖縄の時も、いつも貴方に助げられてばじだがら…!今日だっで、凄ぐ恐かったでず…!!」

 

「……そっか。でも、もう大丈夫だよ。達也くんもいる。怖がる必要は無い。だから、ね?泣き止んで。綺麗な顔が台無しだよ」

 

「ぐすっ………はい…!」

 

「…達也くん。これからどうするの?必要なら送ってくけど」

 

「はい。一応帰ろうと思います。ただ、一つだけ懸念事項が…」

 

「………ああ、アイツのこと?」

 

 

 未だに起きる気配の無いオウジを見下しながら頼斗が確認すると、達也は頷いた。

 

 

「…問題ないんじゃない?一応質問だけど、コレがスターズ総隊長に見える?」

 

「…見えません」

 

「つまり、『スターズ総隊長がボコされたから報復に』ってのは通用しない。ついでに言っておくと、ここに入ってきてから、コイツが…え~と、あ、『返しに来てくれてありがとうな』の辺りまで録音してあるから、もし『USNAからの留学生が現地人にボコされたから報復に』ってオチも使えないし。こっちが殺すみたいなことしなけりゃあっちも下手に手出しはできないよ」

 

「…そうですか」

 

「殺したいって気持ちはわかるけどね。取り敢えずはここらでお開きにしよっか。深雪ちゃんもそれでいい?」

 

「…はい」

 

「うっし!じゃ帰ろっか。…あ、そうそう。達也くん。叔母さんから、俺のこと聞いてる?」

 

「「!?」」

 

 

 その言葉に、二人は固まった。その意味を理解したからだ。そして二人の硬直の意味がわかった頼斗は微笑を浮かべながら続ける。

 

 

「二人の事情も聞いてるよ。報告するんなら、俺も一緒の方が都合が良いだろうし」

 

「………わかりました。お願いします」

 

「…ライト。アタシはどうするの?」

 

「あ~…まいっか。一応リーナも十師族だし」

 

「そうですね」

 

「つーわけで、今から達也くん家にGOかな?」

 

 

 その後、二台のバイクがブランシュのアジト跡地から去っていった。余談だが、外にはスターズの工作員たちがいたのだが、突入直前に全員纏めて達也とリーナが無力化していたそうな。

 

 

⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫

 

 

 そして現在、達也と深雪はヴィジホンの前で真夜の応答を待っていた。一応頼斗とリーナは画面の死角で待機している。と、ヴィジホンに光が点り、真夜の顔が露になった。

 

 

『こんばんは。達也さんに深雪さん。いったいどうしたのかしら?』

 

「夜分遅くにすみません、叔母上。本日、少々緊急事態があったもので」

 

あった(・・・)ということは、もう解決したのね。一応何があったのか教えてくださる?』

 

 

 そして、達也は一連の事件のあらましを、頼斗の存在を伏せて説明した。真夜の顔は若干不機嫌になっている。

 

 

『もう一人の仮面ライダーがUSNAに…ねぇ。達也さんが勝てたということかしら?』

 

「いえ。今回の深雪の奪還に際し、協力者がいましたので。奴の相手は彼にして頂きました」

 

『協力者…?』

 

 

 真夜が疑問の声を出した時だった。

 

 

「夜分遅くに悪いな、真夜さん」

 

『!!??ら、頼斗さm…頼斗さん!?なんでそこにいるの!!!??』

 

「なんでって…その仮面ライダー…仮面ライダージオウを倒したのが俺だからだけど」

 

『……そうだったの…あら?その服のシミは?』

 

「へ?あぁこれ?さっき深雪ちゃんが泣きじゃくりながら抱きついた時の…」

 

『なんてうらy…ゴホン。すみませんね。大切な服を汚してしまって。クリーニング代はこちらで用意しますので』

 

「いやいや。いいよそんなの。そこまでケチ臭く見えてる?俺」

 

『そ!そんなことありません!!寧ろかっこy…取り敢えず達也さん、どういうことかもう一度説明して頂けるかしら?』

 

「………は、はぁ…」

 

「「(強引に話題を切り替えた…)」」

 

 

 いつもなら絶対にあり得ない真夜のポンコツっぷりに茫然としていた達也。そして真夜の強引な話題変更に同時にツッコんだリーナと深雪であった。

 

 

 

 

 




さて、いかがでしたか?
最後に真夜のポンコツっぷりにほっこり。良い〆ができました。
裏設定なんですが、この小説にパラサイトは出ません。え?何故かって?達也に対抗し得る戦力(認めたくないけど)こと、オウジ・へイーゼ・クソザーコモノ君がいるからです。
次回からも、「ざまぁw」展開が続きますので、お楽しみに!
ではでは、また次回で。

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