マッドでヤベーイやつにしか変身できないんだが   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
バックアップ機能とかいう神機能をこの話を投稿する5分前ぐらいに知って狂喜しました。マジで助かった(迫真)
そしてギーツ最終話…マジで泣いちゃいました…
と思ったら大智お前…w
そしてガッチャード…頑張れよ…ギーツ好評過ぎてプレッシャー半端ないだろうけど頼むぞ…!
というわけで使ってるライダーが原作ライダーから遅れに遅れてどうなる記念すべきスレNo.50!
というわけで、どうぞ!


スレNo.50

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

 十月二十一日、日曜日。

 

 

 真由美は京都行きのコミューターの中で数日前の出来事を思い出していた。

 

 

 

―――――――
―――――
――――

 

 

 真由美が一高に来る数日前、真由美は魔法大学のカフェテリアで摩利と話していた。ちなみに魔法大学には防衛大の特殊戦技研究科の学生を聴講生として招き、防衛大側で選ばれた学生が週に一回魔法大学へ聴講しに訪れるという制度がある。その日、摩利はその制度の対象者として偶然魔法大学を訪れていた。

 

 

 そして話は先日殺された名倉の話になり、真由美は神妙な顔つきで摩利に話していた。

 

 

「今のところ何もない。何とかしなきゃ、というのは私の直感でしかないわ。でも、それを無視出来ない…気になって仕方が無いのよ」

 

「あたしはまだ余り時間が取れないからな………十文字か、華貫先輩に相談してみたらどうだ?」

 

 

 真由美が思ってもいなかった名前が出てきて、彼女は目を見開いた状態で何度か瞬きをした。

 

 

「十文字くんは分かるけど…なんで頼斗先輩?」 

 

「今年の論文コンペは京都じゃないか。達也君は流石に忙しいだろうし、華貫先輩の方が自由が効くだろう」

 

「コンペは精々一泊二日でしょう?それに頼斗先輩だって、忙しくて他の事をしてる暇なんて無いんじゃない?」 

 

「去年あんなことがあったんだ。現地の事前調査くらい行くんじゃないか?」 

 

「それはそうかもしれないけど。でも頼斗先輩の事だからプレゼンの準備や生徒会の仕事を手伝っているだろうし…そんな忙しい中、わざわざ自分で足を運ぶかしら…って、なに?」

 

 

 真由美は、摩利が自分を呆れた目で見ているのに気づき、摩利に何事かと問いかけた。

 

 

「そんなことはあたしたちがあれこれ考えても仕方ないだろう。本人に聞けばいいじゃないか。大体何でさっきから先輩の都合ばかり気にしているんだ?協力を取り付けるならまず十文字の方だろう?十文字も大学生なんだから、一高にいる華貫先輩より融通が利くだろうし、どっちが頼りになるかというと、やはり十文字の方だとあたしは思うんだが」 

 

「そ、それは……同じ十師族同士、七草家の問題で十文字家に迷惑を掛けたくないというか…」 

 

「………真由美、まさかと思うが」 

 

「な、何なの?」

 

 

 妙に真剣な顔を向けられ、真由美は思わず背筋を伸ばし、ごくりと喉を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、華貫先輩に惚れているんじゃないか?」 

 

「………私が!!?頼斗先輩に!?」

 

「馬鹿、声が大きい!」

 

 

 実際は遮音フィールドという魔法をこっそり使っているため、その外側にいる人には二人の会話は聞こえないのだが、それを一瞬忘れさせる程の真由美の慌てっぷりに摩利も動揺していた。

 

 

「そんなことありえない!そうよありえないわ!私が先輩に本気でこ、こ……」 

 

「今の自分の顔を見て、そんなことはありえないと言いきれるか?それに、お前は無意識だろうがな、私や十文字たちだけがいる時はあの人のことを名前で呼んでいるんだぞ。十文字にすら名字呼びなのに、だ」

 

「………あぅ」 

 

 

 摩利の指摘に、真由美が徐々に消沈していくが、真由美は何とか自分を納得させる言い訳を見つけ、決然と顔を上げ胸を張った。

 

 

「…そうね、頼斗先輩は頼りになる人。つまり兄みたいなものよ。そう、兄。兄よ!!」 

 

「いや、それ違うからな?お前と華貫先輩に血の繋がりは無いからな?」 

 

「うん、兄にお願いできるのは妹の権利よね!!よし、真相究明は頼斗先輩に手伝ってもらいましょう!まずは京都行きのスケジュールの確認ね。多分用意周到な先輩のことだし大丈夫だけど、一応…」 

 

「いや、華貫先輩にはリーナという妹が………ダメだな。もう聞いてない」

 

 

 変な風に完結し、早口で何かを喋り続ける真由美を前に、摩利は疲れ切った顔に手を当て、テーブルに突っ伏してしまった。

 

 

―――
―――――
―――――――

 

 

 

「(…そりゃあ、まあ?先輩には生徒会の業務とか、魔法の上達とか、色々お世話になったけど?でも、それだけであの人に惚れ…ほ…)っっ!」

 

 

 色々と言い訳(このキャビネットには真由美一人しかいないにも関わらず)を考えているが、それで頼斗のことを意識していると気づいて身悶えるという、第三者が見たら挙動不審でしかない状態の真由美だったが、頼斗と待ち合わせている駅にまもなく到着アナウンスが聞こえたことでようやく冷静になりつつあった。

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

「…って感じで現地集合にするってことで……!おーい七草。こっちだー」

 

 

 駅から出て右手の方で、何やら端末で連絡を取っていた頼斗は駅から出てくる真由美を見つけた。

 

 

「あ、先輩……取り込み中でしたか?」

 

「いや、現地合流しようって話」

 

「?」

 

 

 何やらよくわからないが、どうやら二人きりというわけではなさそうだ、ということだけはわかった真由美は、残念さ半分、二人きりになってボロを出さないで済むという喜び半分で頼斗の後に続いた。

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

「…な~んだ。達也君のことだったのね。まぁ…老師のお孫さんや一条さんまでいるのは想定外だったけど」

 

 

 名倉の遺品類を保管している警察署の前には、達也、深雪、光宣、水波の四人に加え、一条将暉もいた。達也、深雪、水波以外の面子までは予想していなかったようで、真由美は軽く目を見開いている。

 

 

「……これ、下手したら師族会議案件になったりしないわよね…?」

 

「さすがにそうなったら理不尽だろ。身内の死の真相を知りたいって努力してる人に、家同士のルールとか持ち出したらそれこそ論外だ。達也君曰く、二人とも経緯を知って個人的に協力したいそうだ」

 

 

 しかし、もしも将暉に自分が仮面ライダーだとバレた場合、競技のギミック扱いとはいえ色々とやらかした(半分は巻き込み事故だが)自分がどうなるかわかったもんじゃないので、内心遠慮してほしかったなぁと思う頼斗だった。

 

 

 

――仮想転移(ログイン)中…――

 

 

 

63:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

成人済みの人たちに聞きたいんですが、フレンチとバーのマナーってぶっちゃけどうしたら良いですか?

 

64:音速のトレーナー ID:O21saMaN

どうした藪から棒に

 

65:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

>>63俺にそれ聞くか?

 

66:シンカリオンの保線作業員兼オレンジ6号 ID:ToQ6BuIldeR

>>65に同じく

 

67:世界を旅する飛行タイプ使い ID:16aMaGagAIBo

取り敢えず蟒蛇コンビは退出してもろて、まぁ普通にスーツが無難だな。カロスでもわざわざ性に合わない服着ないと入れない店あったし。まぁそのフラストレーション発散がてら、挑んできたレストランのトレーナー全員叩き潰したけど

 

68:米花町のスパイダーマッ ID:Ito2kaIAraI

上に同じく

 

69:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

>>63今度は何が起きたんですか?

 

70:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

いや、明日から割とスプラッターというか、荒事に乗り出すつもりなんで後輩にホテルに居とけと言ったら、その代わりに一緒にレストランでディナーしてくれという話になったもんで。一応念のためにスーツ持ってきてはいたけども

 

71:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>70あら、彼女さん?いいわね青春で。こっちのお酒の肴にもなりそう

 

72:転生者ハンター逢魔時王 ID:rA1danOo

>>71いい加減仕事をせんか貴様は

 

73:隙間の悪転者狩り ID:39mAOa82luTe1Do

>>72今日のノルマは15倍増しで終わってるわよ

 

74:東京皇国のゴーストライダー ID:hElbA1K315

>>73会社だったら超エリートか超ブラックですよ

 

75:マッドな教官(仮)ライダー ID:MadnA8bEe82

…まぁ、取り敢えずスーツで行きますわ

 

76:ロリ女神ファミリアの三刀流 ID:2GirIhA106O106

酒は飲んでも呑まれるなよ

 

77:音速のトレーナー ID:O21saMaN

>>76オメーが言うなっての

 

 

――現実転移(ログアウト)中…――
 

 

 

「頼斗さん、それ伊達眼鏡?」

 

 

 スーツに着替えて部屋から出て来た頼斗はなぜか伊達眼鏡をかけていた。

 

 

「ああ。こうしたらしっくりきたもんでな。てかなんでさん付けなんだ?先輩で良いだろ?」

 

「今は名前呼びしたい気分なんです~」

 

 

 子供らしく言葉を伸ばした真由美は、そのまま頼斗の左腕に抱きつきながら歩き始めた。

 

 

「………お前なんの―」

 

「どうかしましたか?頼斗さん?」

 

「(コイツ………)」

 

 

 ニヤニヤと眉を動かしながら、わざとらしく上目遣いで自分を見てきた真由美に、コイツ恋人ロールプレイでおちょくる気だなと悟った頼斗は、ならばと敢えて真由美に合わせるようにレストランへと向かった。

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

 夕食のコース料理を食べ終えた後、妙に生き生きした真由美は頼斗とバーに入り、隣り合ってカウンター席に座った。

 

 

「マスター、アレキサンダーをお願いします。頼斗さんは何にする?」 

 

「サマー・デライトを一つで」

 

「え?なんでノンアルコールなの?」

 

 

 ライムジュース、シロップ、炭酸水で作られるサマー・デライトを頼んだ頼斗をどうしてといった困り顔で覗いた真由美に対し、頼斗はわざとらしく人差し指で伊達眼鏡を上げながら低めの声を作って口を開いた。

 

 

「勘弁してくださいお嬢」

 

「…へ?」

 

「酒飲んで、万が一馬鹿にお嬢を傷つけられでもすりゃあ、親父に〆られるのは自分なんで」

 

「ちょっと、親父って…………あっ、まさかその伊達眼鏡って」

 

「アレキサンダーとサマー・デライトです」

 

「どうも。さっ、お嬢も」

 

「………もう!」

 

 

 頼斗にしてやられたとわかった真由美は、頬を膨らませながらバーテンダーが出した酒を飲み始めた。

 

 

「ボディーガードですか?若いのに相当強いとお見受けします」

 

「………」

 

「………あぁ、なるほど」

 

 

 頼斗は無言で端末を見せた。

 

 

『後輩が恋人ロールプレイでおちょくってきたので、極道の娘とそのボディーガードのロールプレイでやり返してるんです』と打ってあるメールの文を表示させながら。

 

 

「仲が良いのですね」

 

「自分は振り回されてるだけですよ。というか、マスターも中々ですが…何かしてたんですか?」

 

「昔のことですよ。事故で魔法力を失いまして」

 

「…失礼しました」

 

「構いませんよ。自分から話し始めたので」

 

「マスター。おかわり」

 

 

 頼斗とバーテンダーが話していると、ムッとしている真由美が割入ってきた。どうやら頼斗にしてやられたのをまだ引き摺ってるらしい。

 

 

 そのまま飲み進める真由美を見た後、頼斗とマスターは揃って苦笑いをした。

 

 

「…マスター。デザイアを一杯だけ」

 

「かしこまりました」

 

 

 グラスに氷を入れてレモンツイストピールを飾り、カシスリキュールとウォッカを入れるマスターを横目に、頼斗はそんなに飲んで大丈夫かよと半目で真由美を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『………ジュラピラ…』

 

 

 悪意がすぐそこまで迫っているとも知らずに。

 

 




さて、いかがでしたか?
低めの声は津田健○郎さんを脳内再生してました。
最後の不穏な単語…何ナンダー(今日放送されたギーツ最終話の大智を見ながら)
ガッチャード…暴走フォームあるかなー…
と最終話のジャマトのように体育座りしながら考えている残暑この頃です。
最後に、一人のライダーファンとして一言。
仮面ライダーギーツを制作してくださった高橋監督、及び全ての俳優、スタッフ、関係者の方々。
一年間、個人的に好きなライダーであるエグゼイドや電王、ビルドに勝るほどの素敵な仮面ライダーを創ってくださり、本当にありがとうございました!
では、また次回で。

もうすぐ500000UAだけど、何かした方がいい?

  • 何かして?しろ(豹変)
  • 何もせんでええ…無茶するな…
  • 勝手にすりゃいんじゃね?(鼻ほじー)
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