四葉継承編:スレNo.54の感想返信を見返していると、宝太郎が錬成したケミーことニジゴンと、それによって変身する仮面ライダーレインボーガッチャードの登場を自分が予見するかのような返信を1月中旬、まだプラチナガッチャードすら公開されてない時期にしていたことを知り、軽く戦慄しています。
そんな驚きと~興奮と~胸の熱~さと~♪(ストファイⅡ)
なテンションで書き上げたスレNo.61、お楽しみください。 では、どうぞ。
ホテルのロビーで爆音が響いたのと同時刻。
師族会議が行われている上層階の会議室でも、傀儡による爆破テロの牙が襲いかかっていた。
ただ、違う点があるとするならば…
「
今にも爆風で割れた窓から飛び降りようとしている
「一般人の救援に行くのですよ」
「無茶だ!下には上層階の数倍のパペットが―」
剛毅がそう言いかけたところで、崩壊しかけている会議室にいた全員は真夜の眼の奥に宿る光を見た。
「ッ…」
そのたった一言で、剛毅は気圧される。しかし、そんな剛毅とは反対に、真夜の前に出た男がいた。
「…ならば、私も行きましょう」
「十文字殿…」
前に出た男…克人は、真夜と同様他の当主たちの方を向いて口を開く。
「我々十文字家は、分不相応ながら『首都の最終防壁』と呼ばれていますが、目の前の一般人すら救えないのなら、私はそんなものを名乗れない」
克人がそう言ったタイミングで、床に入った亀裂が深まり、二人と他の当主たちとを別けた。
まるで、時間切れだと言わんばかりに。
「行きましょう、十文字さん」
「はい!」
二人は窓から飛び降り、魔法で減速しつつ降下を始めた。
そして、地上に降り立ってロビーの中に入った二人が見たのは…
少年を背に立ち、熱い炎を胸に宿した、一人の蒼い戦士だった。
傀儡が自爆する直前、頼斗は後ろの少年を咄嗟に庇った。
しかし、その炎と爆風は頼斗たちに届く直前に、何かによって防がれる。
いつまで経っても何も起こらなかったため、頼斗がゆっくりと目を開けると、そこにいたのは2枚のカード…『ホッパー1』と『スチームライナー』のケミーカードだった。
「お前ら…」
『ホッパ!ホパホッパ!!』
『スッチーム!』
「わっ!?」
ホッパー1とスチームライナーは、カードのまま声を張り上げると、勢いよく頼斗の手に収まる。
「………使えってことか」
『ホッパ!』
『スチーム!!』
「…よっしゃ!いくぞ!!」
頼斗は腰に橙色の装置…ガッチャードライバーを装着し、そこに追加で排気筒が付いた赤い装置…ガッチャーイグナイターをセットする。そしてホッパー1とスチームライナーのケミーカードをドライバーの両側に装填すると、両手を広げてゆっくりと持ち上げていく。そして掌を交差させてから三角形を作り、叫んだ。
頼斗が、ドライバーの両端のレバー…アルトヴォークを同時に引っ張ると、ガッチャーイグナイターのシリンダー…イグナイトエンダーが展開されて火を吹き、顔…トリニティアルケミキサが形成される。そのまま頼斗の周囲を矢印と炎が包むと、次の瞬間その炎は胸にある炎のような釜…ハイパッションアタノールに吸い込まれて全身に行き渡る。
そして頼斗は、背中に特徴的なX状のブースター…ファイアードッカーンを持つライダー…『仮面ライダーファイアーガッチャード:スチームホッパー』に変身した。
「来いよ、
「はっ!」
頼斗が力を込めると、ファイアードッカーンから勢いよく炎が吹き出る。
直後、頼斗は襲い来る傀儡を凄まじい速さで蹴り飛ばした。
「真夜さん!克人!ここは任せた!!片っ端から負傷者を運ぶから、ここを死守してくれ!」
「了解した!!」
「任せてください!」
そのまま頼斗が階段の先に消えた直後、先ほど蹴り飛ばされた傀儡が爆発した。その影響か、頼斗が庇った子供の真上の天井に致命的な亀裂が入り、崩落し始めた。
「ぅわあぁぁっ!?………ぇ…?」
しかし、瓦礫が少年を潰すことはなかった。そうなる前に、半透明の壁が第2の天井のように崩れる瓦礫を抑えているからだ。
「坊や、さぁ早く。こっちよ」
「タクヤ!」
「ママ!」
壁を張った男…克人を不思議そうな目で見ている少年に、真夜が優しく話しかけて手を取り、そのまま外へ出ると、少年の母親らしき人物がこちらに駆けてくる。そのまま少年は真夜の手を離れて母親に抱きついた。
「本当にありがとうございました!」
「お姉さん、ありがと!」
「構いません。私たち魔法師にできるのは、これぐらいですから」
「四葉殿!こっちに負傷者たちが!」
「わかりました。すぐ行きます」
真夜がそう言った直後。
「…?」
「あれは…?」
不意に妙な音が上から聞こえ、丸い塊がホテルの屋上から飛び出るのが見えた。
「頼むぜ『ワープテラ』!片っ端から一階へ!」
『ワーープ!』
「あ、アンタ一体――」
頼斗は、エンシェントケミーのワープテラの力で有無を言わせず負傷者たちを一階のロビーへ飛ばしていた。
無論それを邪魔しようと、或いは負傷者を確実に殺そうとしている傀儡もいたが、爆発する前に高速で接近した頼斗は片っ端から起爆スイッチを蹴り飛ばして破壊しているため、身体に巻きつけた爆発物は先ほどからほぼ全て不発に終わっている。
「逃げ遅れた人はこれで最後…だな。あとは…」
その言葉と同時に、ファイアードッカーンから炎が再び吹き出す。しかも、その炎の強さは先ほどとは桁違い。なぜなら…
「何だ!?」
「揺れが、激しく…!」
真夜と克人以外の十師族当主たちは魔法を駆使して屋上に退避していたが、突然異変に見舞われていた。突然下の方から立て続けに爆発音が響き、上へ上へとそれが近づいてきている。
「一条殿!」
「わかっています!!」
剛毅ら「一」の数字を冠する魔法師は『生体に干渉する魔法』に特化している。ここまで避難する際、剛毅がレーダーとなって死体を操る魔法の気配を探知し、傀儡を避けていることを知っている弘一は指示を出すが、剛毅はとっくにやっていた。
そして、突然目を見開いた剛毅は珍しく慌てたような表情を見せながら叫んだ。
「十数体の傀儡が纏まりながらこちらへ接近している!!とんでもないスピードだ!」
その場にいた全員に緊張が走る。しかし、剛毅の顔は徐々に驚愕から疑問のそれへと変わった。
「だが………明らかに速度がおかしい。進行方向上の傀儡を撥ね飛ばしながらこちらへ向かってきている。まるで、何かに押されているかのようだ…来るぞ!」
「全員、戦闘態勢を!!」
弘一が声を張り上げ、全員がいつでも魔法を発動できる態勢で自分たちが入ってきた屋上の出入口を注視し…
『!!?』
出入口の扉を破壊しながら吹き飛んできた傀儡は、そのまま当主たちの頭上を、そして屋上の柵を軽々と飛び越え、綺麗に斜め40度ほどの放物線を描きながら空中に放り投げられる。
そして、それをやった
すると、ハイパッションアタノールの炎が大きくなり、それが背中のファイアードッカーンに灯る。そのまま頼斗が力強く左足を踏み込むと、ファイアードッカーンの炎が一段と大きくなり、更に6本の鎖が地面へと射出され、頼斗と地面と無理矢理縫い止めるように突き刺さる。
「全員俺の直線上から離れろ!!巻き込まれても知らねぇぞ!!」
「ッ!全員避けて!!」
頼斗が何をしようとしているのかをいち早く察した六塚が叫び、他の当主たちは慌てて道を開ける。
「うぅ…!(まだだ!一直線に重なるまで!)」
スローモーションのように傀儡の塊はゆっくりと落下するのを、頼斗は一瞬たりとも見逃すまいと構え………屋上に立つ頼斗と傀儡の塊が一直線に重なる直前、ファイアードッカーンが甲高い唸りを上げ、紅い炎が蒼い熱線となった。
「!!」
その瞬間を頼斗は見逃さず、アルトヴォークを目一杯引いた。直後、鎖が一気に弾け飛び、頼斗はロケットのように自らを射出する。その勢いは正面の屋上の床と鉄柵を一瞬で吹き飛ばして空中へ平行に飛び出し…
隕石のように高熱を纏った頼斗の蹴りは、傀儡の中心…取り外した爆発物を纏めた部分を正確に撃ち抜いた。
そしてその勢いは止まらず、ホテルから目算で数㎞程は離れた場所にある、山肌が禿げた場所が、爆発物を蹴り抜かれた傀儡の塊とほぼ同時に爆発した。
2097年二月五日火曜日、午前十時二十分。
箱根の●●●●ホテルを襲った爆弾テロの被害者は、最終的に負傷者…激しい火傷や崩落による骨折等の重傷者8名、軽い火傷や擦り傷、打撲などの軽傷者10名の計18名。
死者…
建造物の被害の甚大さと比べれば奇跡とも言えるこの数字の立役者となったのは、「他の当主たちが避難する中」、危険を顧みず負傷者たちの救護・護衛に当たった四葉家当主・四葉真夜と十文字家当主・十文字克人。
そして…四葉家の協力者、『仮面ライダー』。
さて、いかがでしたか?
アイアンと思いきやまさかのファイアーでした。
感想欄見てると結構騙されてる人いましたので、若干ほくそ笑みながら書いてたのは内緒です()
ということで次回、顧傑探しが本格スタート。
では、また会おうワン!(シバカゲ斎)
もうすぐ500000UAだけど、何かした方がいい?
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何かして?しろ(豹変)
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何もせんでええ…無茶するな…
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勝手にすりゃいんじゃね?(鼻ほじー)