冬の能登半島・哀愁の15番ホーム~新横浜発9時59分の失踪人~ 作:新庄雄太郎
彼女は、鴨ヶ浦へ散策をすることにした。
「この橋を渡れば、何故塩が吹いてるのかな。」
海に大きくせり出した輪島岬の突端です。「猫地獄」「象の鼻」「大蛇の瀬」など、ユーモラスな名前の岩場があります。
東西400メートル、南北150メートルにわたる海蝕作用でできた白っぽい岩礁が広がる、海岸沿いを1周するコースは磯遊びや釣りに最適です。
冬に訪れると真綿のように乱舞する「波の花」も楽しめます。夜間はライトアップもしており幻想的な雰囲気を楽しめます。
彼女はそこへ、歩いてみると。
「あれ、この人どうしたのかしら。」
と、起こしてみると。
「えっ。」
何と、海岸で男が死んでいた。
2時間後、石川県警のパトカーが到着した。
「やはり、溺死ですね。」
「それで、被害者の身元は?。」
「ええ、亡くなったのは東京都練馬区の早乙女正雄さん51歳です。」
「でも、どうして輪島の海岸に来てたのかな?。」
「そこなんだよな。」
そこへ、石川県警捜査一課の今岡部長刑事が小沢警部に言った。
「警部、被害者の所持品の中からこんな物が。」
「何なんですかね。」
「これはどういう意味なのか。」
と、事件は謎に包まれていた。
この水死体で、鉄道公安隊・公安特捜班にも伝えられた。
「えっ、鴨ヶ浦で水死体。」
「はい、死因は溺死と考えられますが、被害者の身元は東京在住の早乙女正雄さん51歳です。」
「わかりました、早速特捜班の方で調査いたします。」
と、高杉は電話を切った。
「おい、桜井、松本、石川県警から捜査協力の要請だ。」
「早速、当たって見ます。」
桜井と松本は、早乙女が勤務する若葉商事へ向かった。
「ああ、早乙女なら昨日から休暇してるんです。」
「何、休暇、あのー理由は何なんです。」
「金沢の出張の後、休暇を取って能登へ行くと言っていました。」
「それで、能登へ行ったのか。」
「なるほど。」
松本と桜井は特捜班に戻り、高杉班長に報告した。
「なるほど、出張の後に休暇を取って能登へ行ったのか。」
「はい。」
「主任。」
「どうした、桜井。」
「何かあったのか。」
「実は、石川県の輪島の鴨ヶ浦で男性のでき死体が発見されたんです。」
「何、輪島の鴨ヶ浦で水死体。」
「ええ、石川県警では溺死と言っています。」
「そう言えば、高山はどうした。」
「ああ、高山なら4日間休暇で能登へ行くって言ってたぞ。」
「そうか、高山は休暇中か。」
「明日には、金沢から特急に乗って、長岡から新幹線に乗って帰って来るそうだ。」
「ほう、能登か。」
と、南は言った。
そして、第2の事件は輪島で起きた。