〈第十一話〉
「なんでなんだよ吹雪!!」
円堂はアツヤに何故か問う。
「実は・・・・」
御影専農との試合から二日後の定期診察の日アツヤは病院を訪れていた。
「アツヤくん・・・君、一週間は運動禁止だね」
「・・・えー!?なんでですか!」
「君きちんと休んでる?」
「え、ええ!もちろんっすよ!やだなー先生も変なこと言って」
「うん、わかった。その様子だとサッカーが楽しすぎて練習ばかりしているでしょ」
「な、なんでわかんっすか、あ・・・」
「やっぱりね。とりあえず練習は禁止。足の筋肉に異常が見られる」
「そんなー」
「いい!この機会にしっかりと休みなさい!」
「・・・ってことがあったんだよ。すまないな」
アツヤは申し訳なさそうに謝る。
「大丈夫さ。アツヤの分まで頑張るさ!しっかり休んで帝国に備えてくれ!」
「任せろ!」
その日の練習からアツヤはマネージャーと同じようにサポートに回ることとなった。
「ふふふふ。そうと決まれば次の試合はこの目金が代わりを務めましょう!!」
「あ?おまえで大丈夫かー?」
ここまで控えに入っていた目金が出場すると言い出した。
「次の試合は対戦相手から見ても僕が適任でしょう!」
「・・・まあなんでもいいや。頼むぜ」
「はい!」
目金の目から熱い炎をみたアツヤは目金に任せることにした。
「じゃあ、先に行ってるぜ」
アツヤは自分がいても変な感じがすると思い部室を出ていく。
すると、雷門中の前を通るある人物を見かける
「よう。こんなところで何してたんだ?」
「ん?お前はアツヤか」
その人物とは帝国学園キャプテン鬼道有人である。
「偵察にでもきてたんじゃねぇか?」
「この間の試合勝ったみたいだな。まさか雷門にいたとは」
「いや、聞けよ」
「次も勝ったら俺たちと試合することになる。こんなところで負けるようなことはするなよ。お前たちを倒すのは俺たちだからな」
「ああ!なぁ、お前やけになれなれしくないか?」
「何を当たり前なことを言っている。お前たち兄弟に負けたことは俺にとって初めて経験したことだからな。忘れるわけがないだろう。あのときの借りは必ず返して見せる。首を洗って待っておけ!」
そう言うと鬼道は帰っていく。
「な、んだと!?」
混乱するアツヤを残して。
「吹雪くん。吹雪くん!」
「ああ。雷門か」
鬼道との会話からその場を動けなかったアツヤのところに探しにきた雷門が動かないアツヤに声をかける。
「なかなか戻ってこないから心配したのよ。なにかあったの?」
「俺と鬼道って昔、戦ったことがあっただってよ。あー-!!なんで記憶がねぇんだよー!」
「そう。そういえば、聞いてなかったけど、どうして記憶を忘れるなんてことになったのよ」
「うーん・・・。俺もあんまし覚えてるわけじゃねぇんだけど、交通事故で頭を打ったからって先生がいってたな」
「そうだったの。でもあなたならその内戻る気がするのだけども」
雷門はくすっと笑いながらいう。
「なんだそれ?そういえば円堂たちは?」
「出かけていったわよ。メイド喫茶に」
「はあ?なにやってんだか。まっ、気長に待ちますかねー」
「ええ」
アツヤと雷門は並びながら校舎の中に戻っていく。
フットボールフロンティア3回戦の日アツヤたちは試合が行われる、秋葉名戸学園に訪れていた。
「ホントに大丈夫なんだろうな?」
「任せてください!あの人たちには負けません!」
アツヤは目金に最終確認をしたが、あまりの剣幕に一歩下がる。
「大丈夫さ。安心してベンチで見ているといい!」
豪炎寺は必ず点を決めると宣言する。
試合は序盤相手チームのペースに乗せられてしまい点を許してしまう。それに加え、雷門がシュートを打つと五里霧中という必殺技で砂嵐が起こりゴールを視認できず、真ん中を狙ったシュートもなぜかはずれてしまうなど変なことが起き、結局点を取れないまま前半が終わってしまうのだった。
「このままじゃだめだ!俺たちのサッカーをしよう!!」
円堂は相手のペースになっている試合を変えようと活をいれる。
後半に入ってから雷門は自分たちのサッカーをするようになり、試合を有利に進めていく。しかし、何度打とうともシュートが枠をとらえることができない。その様子を眺めていたアツヤは目金に一つの指示を出す。すると、雷門のシュートチャンスの際に自分に向かってシュートを打つように染岡に頼む。
それに染岡はうまくいっていない現状もあってしぶしぶ頷く。
「僕にボールを!!」
『 ドラゴンクラッシュ 』
雷門のシュートチャンスに染岡は言われた通り目金に向かってシュートを打つ。
目金はそのボールに向かって頭で方向を変える。結果、そのシュートは砂嵐の中を進みゴールに突き刺さった。
「メガネクラッシュせ、いこ、う、です」
メガネは倒れながらもシュートを決めたことに喜びを露にする。そこから雷門はゴールずらしを計算に入れて試合を進めていき、3―1で勝利を収めた。
「そういえば吹雪さん、目金さんにあのときなんて言ったんですか?」
音無は目金が聞いたアドバイスがどんなものだったか聞く。
「おまえならあいつらが何しているかわかるんじゃないかって言っただけさ」
雷門は見事決勝進出をきめたのだった。
秋葉名戸はショートカットです
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量は減ってもいいからペースを上げて欲しい