IF 吹雪 アツヤが雷門中にきていたら?   作:KwK

16 / 21
第十六話 帝国学園 中編

〈第十六話〉

 

前半は先程の帝国学園の先制点以降スコアは動かず、終わる。

 

「円堂くん・・・」「キャプテン・・・」

 

ゴッドハンドが破られた影響で意気消沈してしまっている円堂を心配するチーム。

しかし、円堂はそんなことよりも頭を悩ませることがあった。それは影山から聞かされたことで鬼道と音無が兄弟であり、この試合に帝国が破れてしまった場合、共に暮らすことができなくなるということを。円堂の今日の不調は自分がどうしたらいいかわからなくなったからである。

 

【 よう!ずいぶん酷い有様じゃねぇか! 】

 

そんな雷門ベンチにある人物が声をかける。雷門と共にこちらに向かってきていたアツヤが到着したのだ。

 

「吹雪さん!!」「アツヤ!」

「遅くなった。それよりこの状態はなんだ?なぁ、円堂」

 

この雰囲気を作り出している円堂に問う。しかし、円堂は答えることができない。

 

「だいたい、今日のお前の動きは酷すぎる。何があったかは知らねぇが気持ちを切り替えろ。お前らもまだ一点だ。諦めるには早すぎるぜ!」

「わかってらー!」「はい!」

 

円堂に最低限必要なことを言い、チームを鼓舞する。時間的に気持ちを切りかえさせることしかできなかった。

 

後半が始まるにあたって、前半で走り続けていた松野と変わってアツヤが入る。

 

「吹雪・・・」

「何も言うな。俺なら大丈夫だ!」

 

ポジションにつこうとしていたアツヤに鬼道は昨日の謝罪をしようとするが、アツヤは止める。

 

「おまえたちに俺の覚悟を見せてやる!気を付けた方がいいぜ!!」

「望むところだ!」

 

【 ピィー 】

 

後半開始の笛が鳴る。

 

「まずは同点にしようか」

 

ボールを受け取ったアツヤはゴールに向かってドリブルを開始する。

 

「ここは通さんぞ!」

 

鬼道は試合の流れを見て、大事なポイントは吹雪を止めることだとわかっていた。

 

「いくぜ!」

 

二人の対決はこの日一番の盛り上がりをみせ、一進一退の攻防をみせる。このままでは突破できないと思ったアツヤは一度動きを止める。

 

「やるじゃねぇか、でもここまでだ!」

 

 『 フリージングアクセル 』

 

氷のステージを滑るようにスピードの乗ったドリブルに回転を加えて鬼道を突破する。

 

「決めろ!」

 

鬼道を突破したアツヤはさらに二人のディフェンスを引き付けた上でパスを出す。

 

 『 氷の矢 』

 

氷を纏わせたボールを足の裏で蹴りつけ、矢のようなスピードで染岡のもとに届ける。

 

「キレッキレじゃねぇか吹雪のやつ!!豪炎寺!」

「おう!」

 

 『 ドラゴントルネード 』

 

染岡のドラゴンクラッシュにファイアートルネードを合わせたシュートを叩き込む。

 

「何度来ても無駄なことだ!!」

 

 『 パワーシールド 』

 

「へっ!!そいつはどうかなー!!」

「なんだと!?」

 

アツヤはシュートが衝撃と瞬間を狙っていた。

 

 『 ホワイトインパクト 』

 

帝国学園に向かう途中、試合を車の中でみていたアツヤは源田の必殺技の弱点に気づいていた。パワーシールドは持続時間が短い上に直接での耐久率が低いということに。

そして、狙い通りアツヤのシュートはパワーシールドを破り、ゴールに突き刺さった。

 

「どうだ!!」

 

アツヤは拳を突き上げて、雄たけびを上げる。

 

「すまない、鬼道・・・」

「これぐらいやってもらわなきゃ、楽しくないからな」

 

鬼道はそう言いながらアツヤのことをみる。

 

試合再開後帝国はうまく雷門を躱しながらパスを鬼道まで繋ぐ。

 

「いくぞ!」

 

 『 デスゾーン 』

 

ボールはゴールに向かっていく。円堂は反応できない。しかし、土門とここまで戻ってきたアツヤが体を張ってブロックする。

 

「土門!吹雪!」

 

円堂は心配で駆け寄っていく。

 

「心配ねぇ」「大丈夫だ」

 

アツヤと土門はすぐに立ち上がる。

 

「円堂!」

 

 『 ファイアートルネード 』

 

「ぐわぁ!!」

 

豪炎寺は突如円堂に向かってシュートを放った。突然のことに円堂は吹き飛ばされる。

 

「俺のサッカーへの思いを込めたボールだ!」

 

豪炎寺は円堂に近づくと語り掛ける。

 

「グラウンドの外で何があったかは関係ない。ホイッスルが鳴ったら試合に集中しろ!」

「そうだぜ!こんな無様なサッカーをしに来たわけじゃねぇだろ!!立て!円堂守!!」

 

豪炎寺とアツヤはそれだけ言うとそれぞれのポジションに帰っていく。

 

「あそこまでしなくてもよかったんじゃねぇか?」

「今の円堂にはああして伝えたほうがいいと思ったからな」

「なるほどな」

 

アツヤと豪炎寺は戻りながら話す。

 

「とりあえず円堂はこれで大丈夫だとして、あと一点だ」

「ああ!この試合勝つぜ!」

 

お互いに気合を入れなおす。

 

帝国のフリーキックで鬼道にボールが渡る。

 

 『 ツインブースト 』

 

鬼道が上げたボールに佐久間がヘッドで落とし、鬼道がダイレクトシュートを叩き込む。

 

「はぁあ!!もう迷わない!俺のサッカーをぶつけるんだ!!!」

 

 『 爆裂パンチ 』

 

円堂は気合を入れ、シュートになんどもパンチングを繰り返し、跳ね返す。

 

「それでこそ円堂だ!!」

「いくぞ!みんな!!!」

 

円堂の復活が雷門を後押しする。後半も残りに十分となり、雷門と帝国の勝利を賭けた戦いは最終局面を迎えようとしていた。

 




帝国との試合が終わったら少しの間、投稿頻度が落ちます。試験があるため、学業を優先します。楽しみにしてくださっていた皆さん申し訳ございません!!!
追記 : 5000UA突破しました!!
ありがとうございますm(_ _)m
これからもよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。