今回は少し短いですがご了承ください。
〈第二十一話〉
全国大会出場を決めたアツヤは北海道にやってきていた。
「さむっ!東京とは大違いだな・・・。すみませんー!」
アツヤはタクシーに乗り込むとタクシーは目的地まで走り出す。窓から見える風景は雪が積もっており、東京ではなかなか見ることはない。車に揺られること数分、目的に着いたのかタクシーは停止する。
「ありがとうございました!」
タクシーから降りると今回の北海道にきた目的である場所へと歩いていく。
「遅れてすまなかったな、母さん、父さん・・・」
アツヤは昔自分が住んでいた近くにある吹雪と書かれた両親の墓の前にきた。
「東京に行ってからいろんなことがあったんだ。楽しいことだけじゃなくて、何度も挫けそうにもなった。でも・・・あいつらに・・・雷門のやつらに出会って俺の人生は変わった。暗かった人生に光が差し込んだんだ!あいつらとなら何処までも行ける気がするんだ!!見ていてくれ!父さん!母さん!」
アツヤは両親に手を合わせると決意を語りかける。他にも円堂のことやこの間、アツヤの家にみんながきたこと様々なことを話した。
「また、来るよ」
時間にして10分程であったが中々訪れることはないアツヤにとってとても濃厚な時間であった。
【 ザッ 】
アツヤが帰ろうと振り返るとこちらに手をあげて近づいてくる人物を見つける。
「なっ!?あ、アニキ!!」
「やぁ、久しぶりだね、アツヤ!まさか、来ているとは思わなかったよ!」
白い髪で爽やかなルックスをしている人物はアツヤの目の前にくると顔を微笑ます。この人物はアツヤの双子の兄であり、イタリアでプレイする吹雪士郎である。
「ど、どうして日本にいるんだよ!?イタリアにいるんじゃなかったのか!?」
「父さんと母さんに会いにきたからさ。向こうに行っても毎年この日には日本に帰ってきて墓参りをしているんだ」
士郎はどんなときも必ず両親の命日であるこの日にはここを訪れている。この場所にくれば、心が落ち着くからである。
「へぇ~・・・だったら、俺にも顔を見せてくれればよかったじゃねぇかよ」
「・・・行けなかったんだ。海外で全然自分の思うようにプレイ出来なくて、アツヤに合わせる顔がなかったんだ」
吹雪はイタリアに留学した当初、全力でサッカーに打ち込んでいたが日本と世界との壁は大きくスタメンに入ることもできず、あまり活躍することができなかった。
「でも、千秋さんからアツヤが前に進み出したと聞いて、僕もこのままじゃダメだと思ったんだ。だから、必死に努力して・・・最近はスタメンでも使って貰えることも増えてきたんだ」
士郎は日本ではディフェンダーしかやってきていなかったがそれだけでは物足りない。そこでポジションを一列上げ、DMF(ボランチ)でディフェンスとパサーの2つの役割を担うことを士郎は選んだ。ポジション変更は慣れるのに大変な苦労を必要する。しかし、チームメイトや監督、持ち前の努力でなんとか適応することができるようになった。
「それでこそアニキだ!俺も今度全国大会があるんだ。そこで活躍して、必ずアニキのいるとこまで追いついてみせる!」
「うん!待っているよ。必ず世界の舞台に一緒に立とう!」
数年ぶりの兄弟の再会はこれからの未来に繋ぐ分岐点になる。
その後、二人は別れを惜しみながら新たに決意を胸に秘め、それぞれの道に帰って行ったのであった。
次回から全国大会編に入っていきます!
今後ともよろしくお願いします。
吹雪士郎の移籍先
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イタリア
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アメリカ
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アルゼンチンぶ