〈 第五話 〉
FF初戦当日、野生中にやってきたアツヤたち。
「皆、必ず勝つぞ!!」
『おう!!』
試合前に気合を入れる円堂たち。するとそこに一台の高級車が止まる。その車に疑問を持ったアツヤだったが中から出てきた人物をみて納得する。
「へっ!お嬢様ともあろう方がこんなところにくるとはな。」
その人物とは雷門中の生徒会長であり、理事長の娘でもある雷門夏未である。
「私がここにいるのが不思議かしら?吹雪アツヤくん。」
「当たり前だろ。廃部にしようとしていた張本人がこんなとこにいるんだからなぁ」
「学校の評判に関わることですからね。くれぐれも恥ずかしいプレイはしないでくださいね」
「心配しなくても、俺が決めてやるからゆっくりしてるんだな!」
雷門は言いたいことが言うと観客席の方に向かっていってしまった。
そして、それぞれの選手がポジションに付き、試合開始の笛が鳴った。
〈 雷門中 〉
FW 吹雪 豪炎寺 染岡
MF 松野 半田 少林寺
DF 風丸 壁山 影野 栗松
GK 円堂
〈 野生中 〉
FW 水前寺 五利 蛇丸
鶏井 大鷲
MF
香芽 猿田
DF 獅子王
魚住 蛙田
GK 猪口
攻める雷門はパスを繋いでいき、染岡は豪炎寺にセンターリングを上げる。
「いきなりいくぜ!豪炎寺!」
「はぁ!!」
『 ファイアー・・・『コケー』なっ!?」
豪炎寺は高く飛び上がり、ファイアートルネードを放とうとした。しかし、野生中のDF鶏井は豪炎寺より高く飛び上がりそのボールをカットしてしまう。そして、そのボールは水前寺に渡る。水前寺はチーターのようなスピードでディフェンスに来ていた松野、風丸を躱すとゴール前に鋭いクロスを上げる。そのボールに上がってきた大鷲が頭で合わせる。
「こい!」
『 コンドルダイブ 』
そのシュートに円堂は身構える。しかし、このシュートは五利へのパスだった。
「なっ!?」
『 ターザンキック 』
「くっ!!」
『 熱血パンチ 』
このシュートに虚を突かれた円堂であったがなんとかパンチングで防ぐことに成功する。
「はぁはぁ」
「大丈夫か!?円堂!」
「ああ、なんとかな。さぁ、ここから反撃だ皆!!」
心配する風丸に心配ないと返し、チームを鼓舞する円堂。
ボールは雷門が持ち、攻めあがっていく。そして、豪炎寺にパスが通るが、目の前に鶏井が現れる。先ほどのジャンプを見たあとではファイアートルネードを放つことができない。
「こっちだ豪炎寺!!」
シュートが打てないと判断した豪炎寺はパスをだそうとする。しかし、周りのアツヤや半田はマークがついており、出せない。すると、染岡が走ってパスをもらいにきた。
「頼む!」
「豪炎寺がダメなら俺がきめてやるぜ!!」
『ドラゴン・・「染岡あぶねぇ!!」
パスをもらった染岡がシュートを打とうとするとアツヤから声がかかる。
しかし、シュート動作に入っていた染岡は自分に近づいてくる存在に気づけなかった。
「ぐあぁー!!」
相手DFの獅子王が染岡に猛然と突っ込んできたのだ。そのタックルを食らった染岡はグラウンドの外に吹っ飛ばされてしまった。
『なっ!?』
あまりにすごい勢いで吹っ飛ばされたため驚く雷門イレブン。
「大丈夫か染岡!!」
いち早く近くにいたアツヤが駆け寄る。
「ぐっ!!」
染岡は足を押さえてうずくまっており、プレイが続けられそうにない。
「すまねぇな、吹雪。後は頼むぜ!」
染岡がベンチに入り、新加入の土門が入る。土門は右サイドバックに入る。また、秘伝書の技を成功させるため壁山をFWにあげ、4-3-1-2というフォーメーションになった。
〈 雷門中 〉
FW 壁山 豪炎寺
MF 吹雪
松野 半田 少林寺
DF 土門 風丸 影野 栗松
GK 円堂
試合が再開してからも攻める雷門は秘伝書の必殺技を試すが壁山のジャンプがなかなか成功しないため失敗に終わる。その後はマンマークにあい、高さが封じられなかなか機会を作ることができず、必死に守る時間が続く。その中でも途中出場の土門がいいディフェンスをみせる。
『 キラースライド 』
サイドを上がってきた選手からスライディングでボールをカットする。しかし、野生中の個人技と連携に疲労していく雷門中。
『 ターザンキック 』
『 コンドルダイブ 』
『 スネークショット 』
円堂も多くのシュートをとめ、必死にゴールを死守する。
【 ピッピッー!! 】
ここで前半終了の笛がなりベンチに戻る両選手たちだったが明るい雰囲気の野生中対し疲労が見える雷門には暗い雰囲気が漂っていた。
次回は15日です。野生中戦も終わります。
今日も読んでいただきありがとうございました!!