IF 吹雪 アツヤが雷門中にきていたら?   作:KwK

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なんとか書き終えました。
今週中にあと一話書きたいと思ってます。


第八話 御影専農 前編

〈第八話〉

 

杉森と対決をした夜。アツヤは一人河川敷に来ていた。

「はぁあー!!」【ザシュッ】

 

(俺の力はまだまだだっていうのか!)

 

「はぁあー!!!!」

「もっとレベルアップしねぇとダメだ」

 

アツヤは杉森に自分のシュートが止められたことに納得できず、一人練習にきていた。

 

「こんな時間まで何をやっているのかしら?」

「っ!?」

 

突然話しかけられて驚くアツヤは声がする方を向く。そこにはマネージャーである雷門夏未がいた。

 

「こんな時間になんのようだ?」

「あら?それはあなたにも言えることではなくって?」

「ふん!」

 

アツヤは夏未の問いに答えずにシュートを放つ。

 

「それ以上練習するのはやめなさい!そんなこと続ければ怪我をするわよ!!」

「それでもあいつに勝たなきゃいけねぇんだ!」

 

アツヤの気迫に驚く夏未だがアツヤに大切なことを伝える。

 

「あなたが決めないと雷門は勝てないとでも!?」

「じゃあ誰があいつから点をとるんだ!?」

「雷門はそんなにやわじゃないわ。そんなことあなたが一番分かっているのではなくって?サッカーは11人でやるものよ」

 

“ 『兄貴と俺がそろえばもう敵なしだな!!なっ。兄貴!』

 『それは違うよアツヤ。サッカーはパスを繋がないとどうやっても勝てないよ。11人そろってやっとサッカーっていうんだ。アツヤだって誰かからパスをもらうからシュートを打てるんだろ?』”

 

アツヤは最近、昔の自分をもっと知りたくて親戚や先生にどのような子だったのかを聞いた。そこで、夢に出てくる人物が自分の兄である吹雪士郎だということを知る。

 

(大事なことを忘れていたよ。そうだよな兄貴サッカーは11人でやるんだ!)

 

「そうだよな・・・。サンキュだ!雷門!別に俺が決めなくてもいい!チームで取れればいい!そうだよな?」

「ええ。心配しなくても大丈夫よ。あなたたちなら勝てるわ」

「ああ!明日みんなで勝つぜ!データなんかには負けねぇよ!」

「私も精一杯サポートさせてもらうわ」

 

その日、雷門が昼間のアツヤの様子が気になって会いにきたことでアツヤは大切なことを思い出し、次の勝利を誓う。

 

数日たち・・・FF二回戦が日本各地で行われ始めていた。そしてここ御影専農中でも雷門中対御影専農中の試合が行われようとしていた。

 

〈 御影専農中 〉

 

FW 下鶴    山岸

MF    大部

   三郷 藤丸 寺川

DF稲田 室伏 花岡 弘山

GK    杉森

 

雷門は前回の試合と同じフォーメーションを採用し、御影専農は4-3-1-2の布陣を構えている。

 

【 ピッー!! 】

 

そして、それぞれの選手がポジションについたとき、試合開始の笛が吹かれた。攻める雷門は染岡のドリブルで突破を試みようとする。しかし、御影専農の選手はプレスに来ない。そのため簡単にシュートを打つことができた。

 

「もらったぜ!!」

 

 『 ドラゴンクラッシュ 』

 

「ふん!」

 

 『 シュートポケット 』

 

しかし、染岡の力強いシュートを杉森は必殺技を使い簡単に止めてしまう。そして、すぐに杉森はボールを蹴る。ボールの落下地点には御影専農の選手がおり、御影専農のカウンターが成功してしまう。

 

「カウンターだ、戻れー!!」

 

DFの風丸は持ち前のスピードを生かして、素早くボールをもっている選手にチェックしにいく。御影専農の選手は風丸のスピードがデータと違うことに戸惑いタッチを誤ってしまう。

 

「よこせ!!」

 

そして、そのミスを逃さなかった風丸はボールを奪うと、ディフェンスラインの裏を狙っていたアツヤに向かって正確なスルーパスを出す。

 

「前みたいにはいかねぇぜ!はぁあ!」

 

 『 ホワイトインパクト 』

 

「何度来ても無駄だ!」

 

 『 シュートポケット 』

 

「くっ!!」

『 ガン!! 』

 

アツヤの放ったシュートは前と同じように拮抗し、ボールはバーに当たって入らなかった。

 

「まだだ!!」

 

 『 ファイアートルネード 』

 

(これは間に合わない!!)

 

跳ね返ってきたボールに豪炎寺が反応する。杉森は豪炎寺のシュートにも対応しようとする。しかし、先ほどのアツヤのシュートの威力により態勢を崩していたためシュートポケットでは間に合わないと判断し新たな必殺技で対応する。

 

 『 ロケットこぶし 』

 

腕にオーラを集め発射する。ロケットのようなそのエネルギーはボールを雷門陣地にはじき返した。そしてそのボールは次はこちらの番だと構えていた下鶴に渡る。

 

「ディフェンス!囲め!!」

 

円堂はゴールからディフェンス陣にコーチングをする。しかし、下鶴はもう一人のFWである山岸と連携してまるで雷門イレブンの動きが分かっているかのような動きで崩していく。そして、ゴール前までたどり着くと下鶴はシュートの構えに入る。

 

「こい!」

「はぁあ!『トン』」

 

円堂もシュートに備えていたがなんと下鶴は横にパスを出す。

 

「なっ!?」

 

上がってきた別の選手がそのパスをダイレクトでシュートする。円堂も必死に止めようとするがボールは無情にもゴールに入ってしまった。

 

『ワァーー-!!』

 

このゴールに御影専農の応援にきていた人たちは大いに盛り上がる。

 

「すまないみんな・・・」

「心配すんな!まだ一点だ諦めるには早いぜ!俺たちが点をきめてやる!」

「ああ、頼んだ!もうゴールはわらせない!」

 

謝る円堂にアツヤが励ます。

 

雷門ボールで試合が再開された。攻勢に出ようとしていた雷門だったがボールを奪われてしまう。なんとかボールをとろうとするアツヤ。しかし、なんと御影専農はゴールキーパーまでボールを戻して完全に全員が守備に入ったのだ。そこから味方の陣地内でボールを回す。この行為に観客は驚き、ブーイングをする。そんなことをもろともしない御影専農は前半一杯ボールを回し続けるのだった。

 




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