〈第九話〉
「なんなんだあいつらは!!」
「そうでやんす!全然攻めてこないからボールがとれないでやんす!」
前半終了後、雷門は前半の御影専農のプレーに納得いかず愚痴をもらす。
「このままではまずいぞ・・・」
豪炎寺やアツヤも対策を考えるがいい案は浮かんでこない。
このままあのプレーを続けてこられたら雷門は何もできずに負けてしまうだろう。
ハーフタイム中考えていたが結局、何も浮かばないまま雷門のメンバーはグラウンドに向かっていく。その途中御影専農の選手たちと対面する。
「なんであんなことをするんだ!こんなのサッカーらしくないだろ!!」
円堂は杉森に対し怒鳴りつける。
「これは監督命令だ。データ通りの動きをすれば私たちが勝つことになる。お前たちは私からゴールをとることはできない。データがそれを証明している」
「そんなのやってみないとわからないだろ!勝利の女神は強く信じたほうに微笑むんだ!」
杉森は円堂の言葉を聞くと「無駄だ」といいピッチに向かおうとするがそんな杉森にアツヤが問いかける。
「勝ちてえだけならサッカーじゃなくたって野球でもなんでもあるだろ。おまえらなんでサッカーやってんだ?」
「・・・。」
「それが分からないようならサッカー選手失格だな。まっ、俺も最近気づかされたんだがな」
「・・・・。」
杉森は一度は立ち止ったものの何も言わずに立ち去っていく。
そして、後半が始まるため、雷門イレブンもピッチに向かっていく。
雷門は後半に向けて準備しているアツヤのところに寄って来る。
「あなたがあんなこと言うなんて驚いたわ」
「そんなに変か?」
「ええ。とても」
「なんだかな~。大切なことを見失っているころの自分と被ってな」
「あなたにもそんな頃があったのね。相手もこれで何か変わるといいいんだけど・・・」
「大丈夫さ。あいつらの心に火は灯した。後はあいつら次第さ」
「でも・・・」
「心配すんな、あんときは助けてもらったからな、しっかり勝ってくるぜ!」
「・・・わかったわ。それならばしっかりと勝ってきなさい!」
「おう!」
そう言って駆け出していくアツヤ。
後半が始まったが御影専農は相変わらず自陣深くでパスを繋いでいた。アツヤたちもボールを奪取しようと試みるがなかなかうまくいかない。そんなとき試合の流れを変える出来事が起こった。なんと円堂がゴールからダッシュしてきて相手からボールを奪うと、そのままの勢いでシュートを放ったのだ。
「なんだとっ!?データにない!?」
杉森はGKである円堂が攻めてきたことに動揺が隠せない。
「はぁあ!!」
キーパーの隙をついたいいシュートだったがなんとか止める杉森。
「どうだ!これがサッカーだ!」
円堂はそれだけいうとゴールに戻っていく。
(一体なんだというのだ!?あんなのはありえん!)
杉森は遠くでディフェンス陣に怒られている円堂を理解できない様子で見つめる。
ゴールキック後から円堂が前にくるというデータによりゴールが奪えると判断され、御影専農中は攻めてくる。
しかし、相手の攻撃はディフェンス陣と円堂によりことごとく防がれてしまう。そのような時間が続いていき相手のシュートチャンスになった時、下がってきていたアツヤがボールを奪う。
「いくぜ!!」
本来であればクリアする場面だがアツヤは自陣深くからドリブルを開始した。このような行動に面食らった御影専農はアツヤの動きに対応することができない。
「どけどけどけー!!」
味方に指示を出す相手の監督はデータによりいずれパスをだすと判断して杉森たちに豪炎寺や染岡などの選手にマークを付くように指示を出す。しかし、そんな指示とは裏腹にアツヤは一人でドンドン相手ゴールに迫っていく。ボールを取りに来た相手を持ち前のスピードとテクニックで抜き、遂にゴールまで辿りついてしまった。杉森はアツヤがこのままシュートを打ってくると判断して構えるが、アツヤはデータにない動きをする。
「なっ!?!?」
なんとドリブルしたままゴールに突っ込んできたのだ。
そんなことはデータに現れていなかったため杉森は何もできずに突破を許してしまう。
「どうだ!おまえらのデータを狂わせたぞ!!」
アツヤはゴールの前で停止し、ボールを蹴る。そのまま、ボールはコロコロと転がりゴールラインをわる。そして、アツヤは手を天に突き上げる。その様子を見る御影専農にはアツヤの背中がとても大きく見えるのだった。点が認められる笛がなると、自陣から一人で決めたアツヤに観客はこの日一番の盛り上がりをみせるのであった。
次回、御影専農戦終了です!!
早く次の章書きたいー!
今回も読んでいただきありがとうございます!
なるべく間を開けずに投稿するので少々お待ちを( •̀ ω •́ )✧
投稿ペースや一話の量の方はどうですか?
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このままでいい
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ペースは落ちていいから量を増やす
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量は減ってもいいからペースを上げて欲しい