ダンガンロンパ・scripter~絶望の舞台劇~   作:月乃と星乃

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どなたからでも感想を受け付けるようにしました。
ハーメルンや小説を書くのが初心者ですが温かい目でお願いします。



【CHAPTER1】〈非日常編〉

〈ピーンポーンパーンポーン♪〉

 

「おっはよーーーーーーございまぁ~すっ!!!」

 

「!!!???、いたっ!え?何で??!」

 

チャイムの後の大声に驚いて飛び起きたらベットから落っこちた。

何で若鳩君がいるの!?僕、ちゃんと鍵は閉めてたよね?

 

「何でって驚かすために決まってんだろっ!いやぁ、ジョーカーにしつこく頼んで鍵を開けてもらったかいがあったなぁ。!ナイスリアクション!オイラはさらにご機嫌になったぜぇ!」

ケラケラとそれはもう楽しそうに笑っている。

 

「…若鳩君、おはよう。ご機嫌だね」

「そりゃあ、いいことがあったからなぁ。オイラは先に朝飯食ってるぜっ。じゃあなぁ!」

 

僕を驚かしたことで満足したのだろう、満面の笑顔で風のようにさっさと出て行ってしまった。

 

目が覚めてしまったな。

早いけど食堂に行こうっと。

 

部屋から出ると小鳥遊さんを引きずっている喰田さんに会った。

生原君も一緒だ。

 

「おはよう。二人とも早いね。小鳥遊さん意外と早起きなの?」

「ちが~う。朝ご飯作りに行くついでって喰田に起こされたの~ヽ(`Д´)ノしつこくインターホン鳴らされて~。江ノ本早起きだねー」

 

「違うよ。若鳩君に起こされたんだ。ベットのそばで大声出されてね。」

 

僕がそう言うと喰田さんが呆れた顔に、小鳥遊さんはきょとんとした顔になった。

生原君は笑顔のままだ。

 

「あんた、この状況で部屋に鍵閉めてないの?馬鹿なの?」

 

喰田さんは僕の頭を心配している。しまった!勘違いされている!

 

「違うよ!ちゃんと閉めてるよ!若鳩君がジョーカーにしつこく頼んで開けてもらったらしいんだ。」

 

「あぁ、なるほどあの迷惑な馬鹿がやりそうね」

 

良かった。分かってくれたみたいだ。

 

「ふむ、良いことを知れた。感謝してやろう脚本家よ。さっそく吾輩もジョーカーに

頼み込もう!大好きな生物を四六時中監視出来るな!」

 

生原君が目を輝かせて興奮している。

 

「黙りなさい。あんた常識とプライバシーって知ってる?」

「愚問だな。吾輩ほどの常識的な生物はいないぞ!」

「寝言は寝て言いなさい。変人」

 

その後、喰田さんの毒舌の言葉攻めを生原君はとてもいい笑顔で聞いていた。

生物と話せるだけで、嬉しいのかな…。

 

食堂に着いた。

特にすることがないので食事の準備の手伝いをした。

時間が経つと皆が集まってきた。特に話すこともないので適当なところに座ってご飯を食べた。

 

さて、ご飯も食べ終わったし何しようかな。

唯輝と話そうかと思ってたんだけど「ごめん。少し、用事ある」と断られた。

大した用じゃないらしいけど…。

 

一人で散歩でもしようかなと思っていると廊下で話している綾織さんと五十嵐さんがいた。

 

「二人とも何話しているの?」

「あっ、モト!ヒロと本の話をしてたんっスよ!」

 

五十嵐さん、本好きなのかな?意外だな…。

 

「私は少年漫画が好きなんスよ!いくつか居室にあったんっスけど漢字が読めないからヒロにお願いしている所っスね」

なるほどそういうことか。

 

「儂でよければいいぞ。江ノ本望夢よ。儂らと一緒に読書会でもするか?お勧めの本の話をするぞ」

 

超高校級の図書委員の本の話か!聞きたいなぁ。面白そう。でも女子二人に僕一人はちょっと気まずいな。

 

「皆様。何の話をされているのですか?よろしければ私にも聞かせていただけませんか?」

 

振り返ると穏やかに微笑んでいるシープ君と相変わらず不機嫌そうなウルフ君がいた。

僕がさっきまでの話を説明すると、「それは、楽しそうですね。」とシープ君が目を輝かせていた。

そうだ!「よかったら、一緒に行く?皆がよければだけど…」

 

「儂はかまわんぞ。」

「私も全然オッケーっス!よ~し私の部屋までレッツゴー!!」

 

五十嵐さんはそう言うと走って行ってしまった。流石超高校級の陸上部。めちゃくちゃ早い。

 

「さっさと行くぞ」

「あれ?ウルフ君も参加するの?」

「俺が参加したらまずいのか?」

 

ウルフ君がギロリと睨んで言う。やっぱり怖い!

 

「いや、意外だなぁって…」

「いつシープが危険な目に合うか分からねぇからな。出来るだけ傍にいたい。」

 

なるほどそういうことか本当にシープ君の事大切に思ってるんだな。

 

 

その後、僕達は五十嵐さんの部屋で読書会をした。

五十嵐さんの部屋は滅茶苦茶に散らかっていたので皆で掃除した。

大きな棚に沢山の少年漫画。アニメのDVDがあり、隣にテーブルがある。

ベットの横にはテレビにDVDレコーダー、プロティンシェーカーもある。

ランニングマシーンに小さな冷蔵庫。中はスポーツ飲料や炭酸飲料だ。

皆が本を何冊か読み終わると、シープ君が聖書の話を、五十嵐さんが自分の好きな漫画の話を綾織さんが色々な本の話をしてくれた。

 

気が付いたらもうお昼の時間だ。

僕達は部屋を片付けてから食堂に向かった。

 

食堂で皆で自由に過ごしながらご飯を食べた。皆が食べ終わってぼちぼち帰ろうとしたとき

 

〈ピーンポーンパーンポーン♪皆様!監督命令です!体育館に集合ー。〉

いきなりアナウンスが鳴った。あのジョーカーのことだろくでもない用だろうな。行きたくないなぁ。

 

でもずっと行かないわけにはいかないし…。

五十嵐さんは「とりあえず行くっスー!」と走って行ってしまった。

木柳君が「ちょいまて!五十嵐!迷子になるやろ!」と追いかけて行った。

 

ウルフ君はシープ君を気遣いながら。生原君は「何があるのか楽しみだ!」とご機嫌に鼻歌を歌いながら。

綾織さんはいつものように微笑みながら、若鳩君もいつものようにニコニコしながら。

秋雨君は僕達を避けるように、喰田さんは舌打ちをしてから、

鬼澤さんとソフィーさんは、不安そうな綿古里さんと晴天さんと一緒に皆体育館に行ってしまった。

 

「とりあえず。行こ」唯輝がそう言って僕の頭を撫でる。

「行くから撫でないで」

「運ぼうか?」

「子ども扱いしないでよ!」

僕が言い返すと微かにだがいたずらっ子みたいに笑っていた。

 

「冗談」

「分かってる」

「流石」

 

僕達は話しながら体育館に向かった。

 

 

体育館に着くとステージの上でジョーカーか偉そうに腕組をしてふんぞり返っていた。

 

「アタイ達に用があるならさっさと言いな。」

 

鬼澤さんは明らかに嫌そうな顔をしてから言っている。

 

「はいはい。分かりましたよ~。皆様。なんでコロシアイをしてくれないんですか?

舞台もキャストも、道具も揃っているというのに!ずーっとプロローグじゃ私も観客も飽きてしまいますよ。さっさと物語を進めてください。」

 

何言ってるの?コロシアイなんて絶対にしたくない。さっさとここから出してほしい。

 

「観客も生物なのか?ならば吾輩が一肌脱ごう!」

「生原黙りなさい。余計なことをしたら、ただじゃおかないわよ!」

 

喰田さんが生原君を睨みつけて黙らせる。

「なんじゃ?用事はそれだけかの?それなら儂は帰って本でも読むかの」

「私は昼寝した~い(´ぅω・`)ネムイ」

 

綾織さんがあくびをしながら言うと小鳥遊さんはのろのろと出口に向かって歩いて行く。

 

「ちょっと待ってくださーい!偉大なる監督の話をちゃんと聞く!せっかく考えてきた動機なんですから!皆様覚えてますか?食堂で話した記憶の件について。」

 

動機?あぁ、僕達の学園生活の記憶を奪ったって話か。

 

「それがどうしたの?」

 

晴天さんの声掛けに対してジョーカーは待ってましたとばかりに、笑って言った。

 

「ほらっ、百聞は一見に如かずっていうじゃないですか!皆様が信じてないようなので証拠をお見せしましょーう。」

 

証拠を見せる?それってもしかして…。

 

「今から24時間以内に殺人が起こらなかった時にランダムで1人を選びその人の記憶を消しま~す。どの記憶をどのくらい消されるのかはお楽しみってことで☆」

 

…!!!

 

「おやおや、その反応?どうしたんですか?信じてないんでしょう?せいぜい自分の記憶が消される前にコロシアイが起きるか、起こすかしてくださいね~。」

 

ジョーカーはそう言い残すとどっかに行ってしまった。

なるほど。一気に皆のを消すんじゃなく、あえて1人ずつにすることによって

見せしめにして、他の皆の不安。焦り。ここから出たいという思いを煽ってるわけか

いやらしい方法だな。

 

記憶を消されたくない。嫌だ。家族や友人。

唯輝の事も忘れてしまうかもしれないってことだよね?

それだけじゃない。自分自身の事も忘れるかも…。

どのくらい消されるのが分からないのが更に恐怖心を増加させる。

 

今は自分が選ばれないことを問題が解決されるのを祈ることくらいしかできない。

この状況をどうにかできる知恵も力もない。

 

「…」

「綿古里サン!大丈夫?」

 

力なく床にへたり込んでしまった綿古里さんにソフィーさんが駆け寄って話しかけている。

ソフィーさんも顔色が悪いな。

 

「クソっ!待たんかい!ぶっ壊したる!」

「ナギ!やめるっス!」

「頭を冷やしな」

 

ジョーカーを追いかけようとする木柳君を五十嵐さんと鬼澤さんが止める。

 

「…!」

 

秋雨君は真っ青な顔で走り去ってしまった。

 

「秋雨君!」僕は秋雨君を追おうとしたその前に「ん」「秋雨様!」

唯輝もシープ君も一緒に追いかけようとしていた。

 

「ありがとう。僕だけで大丈夫だよ。他の人のこともあるし。」

 

綾織さん、若鳩君、生原君。ウルフ君。小鳥遊さん以外の人は顔色が悪い。

喰田さん。唯輝は冷静な振りをしていることが分かる。

僕はそう言い残すと全速力で秋雨君を追いかけた。

 

 

秋雨君にはすぐに追いつけた。何もない廊下で転んでいたのだ。

 

「えっと…大丈夫?」

 

そう言っておずおずと手を伸ばす。

だか秋雨君は僕の手を取ることなくうっとうしそうに睨みつけて立ち上がりそのまま無視して立ち去ろうとした。

 

「待ってよ!怪我してない?こんな状況だからこそ協力しないと。」

「協力…」

「うん、皆で力を合わせて頑張ればなんとかなるよ。大丈夫。秋雨君の気持ちも分かるけど…。」

 

最初のセリフは自分に言い聞かせるものでもあったと思う。

 

「うるさい…」

「え?」

「黙れ黙れ黙れええええええ!!!」

「!!」

 

僕は吃驚してその場で尻もちをついてしまった。

あの秋雨君が大声で怒鳴っている。

 

「気持ちも分かる?分かるわけないでしょう!世間に認められる素晴らしい才能を持っていて、こんなコロシアイ生活の中でも自分の事を思ってくれる友人がいる貴方に!ずーっと不運まみれの、何の才能もない数日前に会ったばっかりの!ボクの何が分かるんですか!!ふざけないでください!!!もうボクに構わないでください!!」

 

「…待って!」

 

走り去ろうとした秋雨君の腕を急いで掴んで止めた。

もの凄く不愉快そうに顔を顰められた。

今言うより後で落ち着いたときに話をすればいいかもしれない。上手く伝わらないかもしれない。

でも…!

掴んだ腕を放して頭を下げる。

 

「ごめんね。秋雨君。秋雨君の言う通り人の気持ちなんて完全に分かるわけもないのに無責任な事言っちゃって。でも、僕は皆でここから出たいし。秋雨君の事も大事な仲間だと思ってるんだ。だから…友達になってくれないかな?」

 

「………はい??」

 

「今からでもいいから秋雨君の事。色々教えてくれないかな?」

 

「馬鹿じゃないですか?ボクの話を聞いてなかったんですか?アホですか?日本語が分からないんですか?」

 

うぅ…。やっぱりそう言われるよね。何も言い返せない…。

 

「………。」

 

僕たちの間に沈黙が流れる。き、気まずい!秋雨君の顔すらみれない。

ずっと俯いたままだ。ここから逃げ出してしまいたい。それができないから困ってるんだけど。

 

「…。すみませんでした。」

「え?」

 

驚いて顔を上げる。

 

「だから…。すみませんって言ったんです。怒鳴って八つ当たりして。ボクみたいなゴミ野郎でも。仲間に謝ることぐらい出来ます。も、もういいでしょう!また話せるんですから。こんなクズでも仲間なんでしょう?ではまた!」

 

途中から早口で捲し立てると逃げるように走り去っていった。

よかった…。仲間だって言ってもらえたし少しは仲良くなれたみたいだ。

とりあえず皆がいる体育館に戻ろうっと。

 

 

体育館に着くと皆が何か話し合っていた。あれ?若鳩君。小鳥遊さんがいないみたい。部屋に帰ったのかな。

 

「皆。何話してるの?若鳩君と小鳥遊さんは?」

「おっ、江ノ本かい。あの後五十嵐がなんか体を動かしたいって言うからさ色々道具もあるし、皆でスポーツをするところなんだ。」

 

「小鳥遊は、めんどいゆーて帰ったわ。

若鳩は「皆がど肝を抜くような予想外の事をしてくれるならいい」ってぬかしおったから叩きだしたんや。」

 

あぁ、なるほど。だから晴天さん、唯輝、シープ君、生原君、喰田さんはジャージを着ているのか。

 

嬉しそうに話す鬼澤さんには悪いけど僕はあまりスポーツは得意じゃないんだよな。体力はないし。運動神経もよくないし…。

 

「見学する?」唯輝が気遣って言ってくれる。

 

「江ノ本サン!一緒に見学しヨー!」

「儂らも見学じゃぞ」

「わ…私も見学です…。すみません…。」

「…。」

 

良かった。見学するのは僕だけじゃなかった。ソフィーさん、綾織さん、綿古里さん、ウルフ君もか。でも意外だなぁ。ウルフ君が見学でシープ君がスポーツなんて。逆のイメージだったな。

 

「あら、ウルフあんたは見学なの?シープが参加するのに」

「黙れ。お前らと慣れあう気はない」

 

喰田さんの言葉をウルフ君が一刀両断する。

 

「へぇ、あんた運動音痴なの?体力ないの?」

「黙れって言っただろうが。テメェこそなんで参加してんだよ。運動してる体型じゃねぇだろ」

「お兄様。喰田様に失礼ですよ」

 

シープ君が優しく注意するとウルフ君はバツが悪そうに顔を背けた。

親に叱られた子供みたいだな…。本人に言ったら怒られそうだから言わないけど。

 

「別に気分転換よ。高校生にもなってコミュニケーションもとれないの?弱い犬ほどよく吠えるのよね。あんたの事「ウルフ」じゃなくて「ポチ」って呼ぶわよ」

 

「喰田様。お兄様は私の唯一の血の繋がった家族です。悪く言わないでください。」

「シープ。お前は黙ってろ。喰田。テメェよりも俺の方が上手いってこと分からせてやる。吠え面をかくなよ。」

 

あっ結局参加するんだ。この二人相性は悪そうだな。

 

皆がバスケやテニス等をしてる間。僕達は見学した。

ちなみに参加しない理由はソフィーさんと綿古里さんは「指を痛めたくないから」

綾織さんは「見てるほうが面白いから」らしい。

 

途中から少しだけ僕も参加した。運動なんて体育の授業以来だ、すごく疲れた。

 

 

時間がある程度たつと僕達は食堂に向かい。皆とご飯を食べた。秋雨君も来てくれていた。

いつもより美味しく感じる。空腹は最大の調味料って本当だな。それとも皆揃っているからかな?

全員が食べ終わり雑談している。その時。

 

「あー。お腹一杯!満足っス!食後の運動に行くっスよー!!」

「ふべらっ!!!」

ガッシャーン!!!

 

一瞬何が起きたのか分からなかった。だけど何とかして今の状況を整理する。

弾丸のように走り出した五十嵐さんの前に秋雨君がいて勢いよくぶつかった。

秋雨君は飛ばされテーブルにぶつかり床の上で悶絶している。五十嵐さんは秋雨君がクッションになったみたいで無事だ。

テーブルの上から落ちた食器が割れて、倒れたソース、醤油が容器から沢山出てテーブルクロスを汚している。大参事だ。

 

「わーーーー!アキごめんっス!」

「秋雨様!大丈夫ですか?」

 

五十嵐さんとシープ君が真っ青な顔で秋雨君の様子を見る。

 

「あっははははは!五十嵐!ナイス!いやぁー大参事だなぁ。結構面白かったぜっ!」

 

「若鳩、黙りな」大爆笑している若鳩君を鬼澤さんが叱る。

 

「ふむ。どれ」皆が騒いでいる間に生原君が秋雨君に近づいて話しかける。

 

「不運よ。どこを打った?答えるといい。そこを見せろ」

「後頭部ですよ…。こんな屑の頭を見るんですか…どうぞ」

 

秋雨君がゆっくり手をどける。生原君はじっと見た後に触る。

 

「なるほど、たんこぶができているな。出血もしてないしこの程度ならしばらく冷やして安静におけば大丈夫だ。」

「ホンマかいな」

木柳君が疑わしそうな目つきで見ている。

 

「吾輩は大好きな生物達に嘘はつかんぞ。医療の技術も知識もあるどこが信用できんのだね?」

「人間性と人格よ。」

 

喰田さんがきっぱりと言う。

 

「吾輩はまともだぞ?さて不運よ。大丈夫だと思うが貧血のような症状。吐き気や嘔吐。発熱。打った所以外での頭痛があったら吾輩の所に来い。言えば治療してやろう。遠慮するな!大好きな生物である貴様が苦しんでいる所を近くで見たいのだ。」

 

言わなくちゃ治療してくれないってことか…。自分から治療するって考えはないのかなぁ。

 

「分かりました…。どれだけ悪化しようともあなたの所には来ません…。」

 

その後、秋雨君はシープ君に処置してもらうことになり、シープ君の個室に行くことになった。

若鳩君と五十嵐さんは喰田さんに正座させられ説教されていた。途中で若鳩君が逃げたが鬼澤さんに捕まりさらに説教される事になった。

 

説教が終わった後、唯輝と僕。晴天さん、綿古里さん、鬼澤さん、ソフィーさんが片付けをしようしたが、喰田さんが「自業自得でしょ。五十嵐にさせなさい」

と冷たく言い放った。

 

一人でやるのは大変だろうという僕達の説得と五十嵐さんの必死の泣き落としでソフィーさんと綿古里さんの二人で手伝うことになった。

 

 

他の皆は解散して食堂から出ていく。僕は自分の部屋に戻った。

日記を書いて、シャワーを浴び、着替えてベットに横になる。

疲れていたのですぐに眠りに落ちた。

 

 

〈ピーンポーンパーンポーン♪〉

もう朝の7時かぁ。早いな。ベットから上半身を起こし大きなあくびをする。

まだ眠いな。二度寝しよう。

…あれ?ドアの前に紙が落ちてる。誰かがドアの下の隙間から入れたのかな?

なんだろ?

 

ベットから起きて、二つ折りにされている紙を拾って中を見てみる。

 

『江ノ本さんへ

 

この前はゴミの分際で本当にすみませんでした。口では言えませんでしたが、ボクも友達になりたいと思っています。

なので親睦を深めるためにも江ノ本さんのこと色々教えてください。

ボクのようなクズの事でよければお話しします。

早朝の6時15分に食堂で何か軽く食べたり飲んだりしながらお話しをしたいです。

他の人に知られると恥ずかしいので、読み終わった後この手紙を処分してから、一人で来てください。ゴミ虫からのお願いです。     秋雨 (カス虫)より。』

 

えっ!!?どうしよう!もう7時だ!秋雨君の誘いを無視したってことになるよね!?

 

急いで、ジャージ(寝間着)から普段着に着替える。

部屋から飛び出て走って食堂へ向かって食堂のドアを勢いよく開ける。

食堂は荒らされているように滅茶苦茶だ。なにがあったんだ!?

 

「ねぇ!誰かいないの!!?どうしたの!?」慌てて、大声を上げながら食堂を見渡すけど誰もいない。

 

まだ7時ちょっとすぎ位だから来てないのかもしれないけど。秋雨君もいない。怒って一旦自分の個室に帰ったのかな?

 

なにげなく、厨房のドアを開けて、ふと目線を下にすると僕の目にさらに信じがたい光景が飛び込んできた。

 

 

…嘘だ…。

なんで…?

 

「………!!」

 

腰から力が抜けその場で尻もちをつく。悲鳴すら上げることが出来ないまま、立ち上がることすらできないまま後ずさる。

そんなことをしても、何をしようともこの絶望的な現実は変わらないのに。

 

「江ノ本?あんた早いわね。食堂が荒れてたけど何があったの?……!」

「おっ!江ノ本いたのかぁ。どうした。………!」

 

後から来た喰田さんと若鳩君が何か言っているけどそんなのは分からなかった。

これは夢だと。何かの冗談だと必死に自分自身に言い聞かせる。

 

 

〈ピーンポーンパーンポーン♪死体が発見されました!一定の捜査の後、学級裁判を開始します!〉

 

 

そんな僕を嘲笑うかのようにアナウンスが鳴る。

 

秋雨 彦吉君が…。

 

頭部を黒い液体に沈めて、床にうつ伏せで物言わぬ死体に変わり果てていた。

 

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