ダンガンロンパ・scripter~絶望の舞台劇~   作:月乃と星乃

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《席順》

秋雨 →綾織 →有馬 →五十嵐 →生原 →ウルフ →江ノ本 →鬼澤 →木柳 →シープ 

→喰田 →晴天 →ソフィー →小鳥遊 →若鳩 →綿古里

あいうえお順で時計回りになってます。


【CHAPTER1】学級裁判〈前編〉

《コトダマ一覧》

 

【 事件ファイル① 】

 

被害者は秋雨彦吉。死体発見場所は厨房の入り口付近。死因は後頭部の打撲。死亡推定時刻は早朝の6時半から7時前の間。

膝に擦りむいた跡があり、入り口に足を向けてうつ伏せの状態。

 

 

【 秋雨からの手紙 】

 

江ノ本の個室のドアの前にあった江ノ本宛の手紙。差出人は被害者の秋雨。

内容は…江ノ本さんへ

 

この前はゴミの分際で本当にすみませんでした。口では言えませんでしたが、ボクも友達になりたいと思っています。

なので親睦を深めるためにも江ノ本さんのこと色々教えてください。

ボクのようなクズの事でよければお話しします。

早朝の6時15分に食堂で何か軽く食べたり飲んだりしながらお話しをしたいです。

他の人に知られると恥ずかしいので、読み終わった後この手紙を処分してから、一人で来てください。

ゴミ虫からのお願いです。

    

                           秋雨 (カス虫)より

 

秋雨の部屋の机の上にあるメモ帳の一番上をこすってあり同じ内容が浮かび上がっていたが誰がしたのかは不明。内容からしても本人が書いたものだろう。

 

 

【 江ノ本(偽)からの手紙 】

 

秋雨の死体の右腕付近に落ちてあった手紙。差出人が江ノ本になっていて原稿用紙に書かれている。

宛ての人物の名前は書かれていない。

 

内容は…大事な話があるんだ。

なるべく他の人に知られたくない話なんだよね。

お願いだから、一人で早朝の6時に食堂に来てくれないかな?そこで話そうと思う。

 

                江ノ本より

 

 

【 アリバイのない人達。】

 

有馬。喰田。木柳。鬼澤。ウルフ。若鳩。五十嵐。晴天。小鳥遊は夕飯後から朝までアリバイがない。

シープは晩の10時過ぎから生原は11時過ぎからのアリバイがない。

綾織は6時からゴミをゴミ処理室で片付けていたらしいが証人がいないのでアリバイ無し。

最後に食堂に着いたのは有馬。

 

 

【 醤油瓶(一升瓶) 】

 

死体の周辺に醤油瓶の破片が散らばっている。血痕と醤油の染みもある。

 

 

【 包丁 】

 

秋雨の死体から離れたところに落ちていた。汚れもついていない綺麗な状態。

 

 

【 喰田の証言 】

 

夕食後、五十嵐にきちんと食堂と厨房を片付けるように行ってから小鳥遊を引きずって個室に向かった。

時間は8時30分頃。朝の7時を少し過ぎたときに食堂に向かい若鳩と合い、二人で向かった。

 

【 綿古里とソフィーのアリバイ 】

 

6時30分過ぎに二人でコインランドリールームに向かい。

死体発見アナウンスが流れるまで一緒にいた。

 

【 綿古里の証言 】

 

綿古里。ソフィー。五十嵐で食堂を掃除した。終わったのは9時過ぎ。

その後3人で居室に帰っている。

 

【 秋雨の手帳。】

 

秋雨が無くした黒い手帳。どこでいつ無くしたのか。

どこにあるのか未だに不明。中には絶対に他人には見られたくないことが書かれてるらしい。

 

【 荒らされた食堂 】

 

食堂が小物が落ちてたり椅子が倒されたりと荒らされている。

 

 

【 死体発見アナウンス 】

 

3人の生徒が死体を発見すると鳴る。今回は3人の中に犯人は含まれていない

 

 

【 生原の検死結果 】

 

死因も死亡推定時刻も事件ファイルと同じ。膝の擦り傷は殺される少し前に転んでできた傷らしい。

凶器は瓶みたいなもの。夕食の時に頭を打った同じところを殴打されている。

 

 

【 シープと生原の証言 】

 

シープの居室で秋雨の傷の処置をした。10時頃に秋雨は自分の居室に戻ると言ってたが

厨房に行っていた。食堂で厨房から出てくる所を生原が目撃している。服の中に何かを隠しているようだったが何かは不明。

11時まで生原は食堂にいた。砂糖が全部なくなったらしい。

 

 

【 厨房の机の周りの床と五十嵐の証言 】

 

沢山の瓶と割れた瓶が落ちている。調味料などの瓶だろう。液体とかもそのままになっている

中には数個の割れたコップの破片がある。五十嵐の話によると机の上に綺麗に瓶を並べておいたらしい。

 

 

 

 

 

                                                     

            《学級裁判 開廷!》

 

 

「さっさと始めろって…何から話したらいいですかぁ…。だ、誰か助けてください。」

「綿古里。分かることから話していけばいいじゃない。それとオドオドしないでくれる?不安なのはあんただけじゃないのよ。目障り。」

「めんどくさーい。早く終わらせてよ~( ̄д ̄)」

 

いきなり丸投げされてもなぁ。裁判なんてやったことないし。

でも話し合わないと!

 

「はいはーい!!ストーップ!議論なんかしなくても犯人なら分かるっス!」

いきなり五十嵐さんが大声を張り上げた。

皆の視線が集まる。

 

「…本当か?テメェの頭は信用できねぇぞ」

「ウルフ酷いっス!ズバッと言うっスよ!犯人は……モトっス!」

五十嵐さんは僕をビシリと指さした。

 

「確かに一番怪しいのは江ノ本くんだよね」

「違う。望夢は「ハイハ~イ。有馬ぁ。晴天と五十嵐の言う通り江ノ本が一番怪しいだろうがぁ。犯人かどうかは議論で決めるからお前は黙ってようなぁ。」

「……。」

「そんな睨むなよ。おぉ、怖っ!」

 

若鳩君、ケラケラ笑っていて全然怖がっているように見えないな…。

まずは僕自身の無実を証明しないと!

僕が犯人じゃないってことは自分が一番分かってるんだ。

 

 

        【ノンストップ議論開始!】

 

五「犯人はモトに決まりっス!」

綿「た、確かに【一番怪しい】ですけど決めつけるのはちょっと…」

鬼「【アリバイ】でもあれば信じてあげられるんだけどね」

若「江ノ本ぉ。【お前が殺したのか】ぁ?小動物みてーな見た目の癖にやるじゃねーか!」

木「もう議論せんでええやろ!江ノ本が厨房で殺したんや!【秋雨を手紙で呼び出して】な!」

有「違う。ちゃんと議論しろ。一回俺は言った。あの手紙は【望夢が書いたものじゃない】」

 

 

木【秋雨を手紙で呼び出して】← 【秋雨からの手紙】

 

 

    「その台詞はおかしいよ!」論破!

 

 

僕が反論すると皆が僕に視線を向けた。緊張するけど…。

僕は皆に見えるように秋雨君からの手紙を広げて見せた。

 

あっ、見やすいように真ん中のスクリーンに映し出されているな。

 

「秋雨サンからの手紙?ナンデ?江ノ本サンが秋雨サンを呼び出したなら秋雨サンが江ノ本さんに手紙を出すのオカシイよ!」

「自分から容疑を外すために秋雨くんの名前を使って江ノ本くんが書いたとか?」

晴天さん…。僕はそんなことしてないのに。

 

「いや。それはちげぇぞ。秋雨の部屋にあるメモ帳の一番上に同じ内容が浮かび上がっていた。それに、人を避けていた、あの秋雨が自分の部屋に他人を入れたとは考えにくい。」

「それに筆跡からしても江ノ本様の手紙の字とは違いますので秋雨様が書いたと考えていいと思います。」

 

「ウルフ君、シープ君ありがとう。」

 

「勘違いすんな。お前を助けたかったわけじゃねぇ。自分で無実くらい証明しろ」

「いえ。困ったときはお互い様です。私に出来ることがありましたら何なりとお申し付けください」

 

「でもその手紙だけじゃあんたが無実って事にならないわよ。江ノ本」

喰田さんの言う通りだ…でも僕には無実だと証明できる証拠がある!

 

 

           コトダマ提示。

 

         →【死体発見アナウンス】

 

          「これで証明できる!」提示!

 

「皆、聞いてほしいことがあるんだ。秋雨君の死体を発見した時にアナウンスが鳴ったんだよね。

ジョーカーが言うにはそれは死体発見アナウンスって言って、今回は3人の「犯人以外」の生徒が死体を発見して鳴ったらしいんだ。」

 

「…それがどうしたんっスか?」

「五十嵐。あんたは相変わらずの馬鹿ね。脳みそ腐ってるんじゃないの?江ノ本と私と若鳩の3人が秋雨の死体を発見してからアナウンスが鳴ってるの。」

「つまりこの3ニンは犯人じゃないってコトだね!」

 

よかった!僕の無実が証明されたし。この二人が犯人じゃないってこともわかった。

 

「江ノ本~そういえば『こんな手紙かいてないよ!こんなの知らない』って言ってたよねー。それ本当~?(・・?」

「うん、もちろんだよ。小鳥遊さん、僕はこんな手紙書いてないよ」

「じゃあ誰~?(。´・ω・)?」

「恐らく犯人じゃろうな。原稿用紙を手に入れて江ノ本望夢を犯人に仕立て上げようとしたのじゃろう。

倉庫にもない原稿用紙を使えば怪しまれるのは火を見るより明らかじゃからのう。」

 

綾織さんの言う通りだ僕が疑われるのは当然だろう。問題は犯人がどうやって僕の居室にしかない原稿用紙を手に入れたってことなんだけど…。

犯人は僕を犯人に仕立て上げあげようと思って原稿用紙を盗んだのか。

たまたま盗める機会があったから僕を犯人にしようとしたのかどっちなんだろ?

今のところは分からないな。

 

 

「江ノ本くんが犯人じゃないって分かった今…。犯人らしい人がいるんだけど」

「誰っスか?」

五十嵐さんが尋ねると晴天さんは微かに震える手でゆっくりと躊躇いながらもその人物を指さした。

 

 

「…!」

皆の視線が一か所に集まる。その視線の先にいる人物…。

有馬 唯輝は微かに驚いたように目を見開いた。…がすぐに冷静に言葉を放つ。

 

「…何で?俺は犯人じゃない。人殺しなんて絶対しないし、していない。皆を裏切ることも絶対にしない。

お願いだから信じてほしい。」

 

実際には冷静にふるまっている。冷静である「演技」をしてるんだろう。僕には分かる。

他の人から見たらいつもの無表情に淡々とした言葉だろうけど。

 

「有馬ぁ。お前、いつもより良く喋るなぁー。日頃のお前なら『違う。』くらいしか言わなさそうなのに!何かやましいことがあるんじゃねーのぉ?」

 

ニヤニヤと笑いながら若鳩君は唯輝を煽っている。

 

「STOP!有馬サンが犯人とは思えないヨ!秋雨サンの死体を見たときに「嘘…」って呟いててその声は無理矢理絞り出したみたいな苦しそうな声だった!ソレニ、江ノ本サンを犯人だって決めつけないでくれっテ…皆に死んでほしくないって頭を下げて頼んでいたヨ!」

 

「唯輝は犯人じゃないよ!そんなことしない!」

僕はすかさず唯輝をかばった。親友であり物心がついたときから一緒にいた唯輝が犯人なんて信じられない。

ソフィーさんもかばってくれた。ありがとう。

 

「黙りなさい。感情論での反論なんて無駄よ。それにソフィー。有馬は「超高校級の俳優」よ。演技かもしれないじゃない。」

 

「有馬。アンタを信じたいとは思うけどね…。江ノ本と一番仲がいいのはアンタだろ?江ノ本の居室にも行ってたし信頼もされているから原稿用紙を1枚盗むなんて簡単なはずだ。それに証拠もアリバイもないだろう?」

 

喰田さんも鬼澤さんも正論を言ってくる。

 

「えっと…。な、なら有馬さんを犯人だと仮定して話し合ってみますか…。」

綿古里さんがおずおずと提案してきた。

 

本当に唯輝が犯人なのかな?いや。何を考えてるんだ。

親友の僕が唯輝を信じてあげれないで誰が信じるっていうんだ。

そんなことする人じゃないってことは僕が一番分かっている。

それにまだ解けてない謎も沢山ある。

このままじゃ唯輝が犯人だということ前提で議論が進んでしまうだろう。

唯輝が犯人として投票されたら最悪の場合全滅だ。

でもどうすればいい?アリバイも証拠も何もない。この流れを変える為に僕に何ができる?

 

仕方がない…。本当はこんな事したくなかったけど。

苦手だとかしたくないとか考えてる場合じゃない。

解けてない謎を解くために、全滅を避ける為に、唯輝を助ける為に、この議論の流れを変えないと…!

 

そう、たとえ…「嘘」をついてでも!

 

 

                《コトダマ変化》

 

      【アリバイのない人達】  → 【アリバイのない人達(偽)】

 

 

        【ノンストップ議論開始!】

 

晴「有馬くんが犯人だとすると江ノ本くんの部屋に行った時に【原稿用紙を盗んで】」

狼「江ノ本の名前を使った手紙で【秋雨を厨房に呼び出して】から早朝6時過ぎから7時までの間に殺害したことになるな」

綿「えっと…。そ、【その後】はどうするつもりだったんですかぁ…」

綾「江ノ本望夢に疑いを向け、あえて庇うことで【善人を演じ切る】つもりだったのじゃろう」

ソ「【トリック】とか使ったりアリバイ工作はしなくてよかったノ?」

木「そんなことせえへんでも【江ノ本が一番怪しまれる】やろうし自分の他にも14人も容疑者がおるんやからいけると思ったんとちゃうの?」

喰「だとしたら馬鹿ね。【アリバイがない】ならせめてトリックを使うかすればよかったのに」

若「俳優としては一流でも策士としては3流以下だったってことだろーよぉ」

 

 

 

喰【アリバイがない】 ←  【アリバイのない人達(偽)】

 

     「その真実を脚色する!」偽証!

 

 

「皆、待って!唯輝に犯行は無理だよ!アリバイがあるんだから!」

「…!」

「えっ!?そうなんっスか?」

唯輝が一瞬キョトンとしたけど僕の考えが分かったんだろう。微かに僕を見て頷いた。

五十嵐さん驚きすぎ…。

うぅ…。緊張するなぁ。言ってしまった。

信じてもらえるよう頑張れ僕!

 

「うん、だって唯輝は昨日から僕の居室に泊まってたんだから。僕が秋雨君の手紙に気が付いて部屋を出る0朝7時までずっと部屋にいたよ。」

唯輝は一番最後に厨房に着いたって言ってた。

ということは、唯輝が居室から出ていくところを見た人はいないはずだ。

 

「それが本当ならば脚本家。俳優なぜ先に言わなかった?」

やっと喋った生原君。

学級裁判中彼は自分から発言することなく僕達の議論する姿を楽しそうに眺めているから不気味だ。

 

でもそんなこと今はどうでもいい。

今できるもっともらしい嘘をつかせてもらうよ。

 

「ジョーカーが動機を提示した日だったからその…。不安で怖くて。僕から言って泊まってもらったんだ。それと皆には言わないで欲しいってお願いしたんだよ。僕の無実は死体発見アナウンスで証明できるって分かっていたしそれに男なのに、もう高校生なのに夜一人になるのが怖かったなんて言いにくくて…。」

呆れや慈悲、哀愁などをこめた目が僕に向けられる。

 

「…江ノ本望夢にもプライドがあるじゃるうしの。もうよい。よく言ってくれたな。また怖いときには儂がお話でもしてやろうか?」

「モト、可愛い~っス!」

綾織さんと五十嵐さんは子供を相手にしてるかのような口ぶりだ。

 

「みっともない。さっさと言っときなさいよ。ヘタレ毛玉。」

「そんなしょーもねーこと隠してんじゃねぇよ。アホ毛チビ。」

 

言葉の刃が心に刺さる…。酷い…。

 

「ウルフ、喰田。黙れ。話の続きをする。望夢が手紙に気付いて出ていく時に、

ついてこないでって言われた。秋雨の手紙を無視してしまったことになっていたし、

せめて一人で行って謝って誠意を見せたかったんだと思う。

それに俺は運動して疲れてたから気を使ってくれたんでしょ?

望夢、ありがと。皆。言わなかったのは俺も一緒…本当にごめん。」

 

唯輝…。話を遮って補足を入れてくれた。

言いにくそうに申し訳なさそうに自然に皆に謝罪もして流石超高校級の俳優。

アドリブと演技はお手の物か。

 

 

「江ノ本様…。その話は本当でしょうか?」

「…!?…えっ。勿論本当だよ、シープ君。どうして?」

「江ノ本様は嘘をついているような気がするのです。私の思い違いでしたら大変申し訳ないのですが…。ですが、有馬様は嘘をついている様には見えません」

シープ君は超高校級の牧師だった。

日頃から沢山の人とコミュニケーションをとって相談に乗っているからだろうか。流石に鋭いな。

でも唯輝の演技までは見破れないみたいだ。

本人が断言せずに泣きそうな申し訳なさそうな顔で言ってるからこのまま押し通させてもらおう。

ごめんね。

 

「こんな時に嘘なんてつかないよ!僕だって死にたくないんだから」

「…ジョーカー。もしも共犯者がいた場合そいつも学園から出ることが出来るのかい?」

「おっ、鬼澤さん良い事を聞きますねぇ。答えてあげましょう!どれだけ犯行を手伝っても出られるのは殺しを実行した一人だけです!私は鬼教師の様に厳しいですからねー。」

 

「モトは絶対犯人じゃないって証明されたんっスよね?そのモトが証言してるんっスからツッキーも無罪っスね!」

 

「え~、そうとはかぎらないんじゃないー。(-"-)」

「たしかに江ノ本なら死んでも有馬をかばいそうだな」

「他の証拠はないの?あるなら出しなさい能無し。」

「江ノ本ぉ。たまたま有馬と一緒とか都合がよくねーかぁ。怪しいなぁ~」

「確かに信用できないね。ごめん…」

「オレも信じれへんわ。」

「す…すみませぇん。信じてあげたいんですけど若鳩さんの言う通り都合がいいと…。ご、ごめんなさいっ!」

 

「おっ、7人も反対する人がいますねー」

なんでジョーカーは嬉しそうなんだ?

 

 

「吾輩は全生物の味方だからな。どっちでもいいぞ。」

生原君は今はほっとこう。

 

…どうしよう。僕なんかに7人も説得できるかな?

 

「望夢。協力する」

 

唯輝!

 

「ワタシも!ドンと屋形船に乗っタつもりで任せて!」

「儂もファンとして仲間として力になるぞ」

「モト!犯人扱いしてゴメンっス!今は信じてるっスよ!」

「江ノ本様、先程は大変失礼いたしました。私でよければ力にならせて頂きます」

「アタイも協力するよ!任せな!」

皆…!頼もしいな。ありがたい。

 

そうだ。僕は一人じゃない。皆の力を合わせればどうにかなる!

 

「ちょうど意見が二つに割れましたねー。ではいきましょうか!変形学級裁判場のお披露目で~す☆」

 

ジョーカーがそう言って自分の玉座のそばにある鍵穴に鍵を差し込んだ。

すると僕達の席が浮き上がり動いた。止まる時にはチームを二つに分けるかのような配置になっていた。

僕達の前の人達はさっき反対していた7人だ。

 

 

          《意見対立!》

 

         有馬唯輝は犯人か?

 

     【犯人だ!】 VS  【犯人じゃない!】

    ウルフ        綾織 博夏

    木柳 修哉      有馬 唯輝

    喰田 奈味      五十嵐 俊穂

    晴天 四葉      江ノ本 望夢

    小鳥遊 架澄     鬼澤 凛

    若鳩 空智      シープ

    綿古里 安麻依  ソフィー・リエーティ

 

 

         【議論スクラム】

 

狼「おい、有馬テメェが原稿用紙を【盗んで】秋雨を呼び出したのか?」

         ←有馬「違う。【盗み】なんてしてない」

 

若鳩「口だけならなんとでも言えるぜぇ。【証拠】を出せよぉ」

         ←綾織「それなら有馬唯輝が犯人という【証拠】を出してくれんかのう」

 

喰田「こいつ以外に盗んだ奴がいる【可能性】はあるの?」

         ←ソフィー「Yes!その【可能性】は十分あるヨ!」

 

晴天「でも二人の言うこと【信用】出来ないよ」

         ←江ノ本「皆の命が掛かってるんだよ?お願いだから【信用】してよ!」

 

小鳥遊「江ノ本が有馬を庇って【嘘】ついてるんじゃないの~(・・?」

         ←鬼澤「これから議論して【嘘】を暴いていけばいいだろ!アタイに任せな!」

 

綿古里「有馬さんが犯人だったら私たちはクロ以外【全滅】しちゃうんですよ…?」

         ←五十嵐「ツッキーが犯人じゃなかったら【全滅】しちゃうっス!まだ決めつけるのは早いっスよ!」

 

木柳「でも、どうすればええんや…?どんな【議論】をすればええのか分からへん」

         ←羊「木柳様、大丈夫ですよ。皆様で【議論】を続けていけば真実にたどり着けます。」

 

「「「「「「これが(俺)(儂)(ワタシ)(僕)(アタイ)(私)達の答え。(じゃ)(ダヨ)(だ)(だよ)(です)(っス)」」」」」」

 

 

                      完全論破!!

 

 

 

「皆、聞いてほしい事があるんだけど。裁判の前に僕と唯輝はジョーカーに質問を二つしたんだ。一つは死体発見アナウンスの事だよ」

「も…もう一つはなんですかぁ…?」

 

綿古里さんがおずおずと質問してきた。

 

「僕の部屋に誰か入れた?って聞いたんだ。答えは捜査の時か部屋の主が死体になるかしないと入れないって言ってたよ。ねぇ。君に聞きたいことがあるんだ。…若鳩君。」

 

皆の目線が一斉に若鳩君に集まる。

 

「おっ、そんなに見られると嬉しいなぁ~。後で期待に応えてとびっきりのマジックを見せてやろうかぁ?

江ノ本ぉ。質問ってなんだ?マジックの種と仕掛けは教えられねーぞぉ」

 

若鳩君は臆することも緊張することもなくヘラヘラと笑って話している。

 

「動機が発表される日の朝、僕の部屋に入って来たよね?」

「え?オイラそんなことしてねぇぞ。江ノ本。夢でも見たんじゃねーのかぁ」

 

……えっ?いやいやいや確かに若鳩君は僕の部屋に勝手に入ってきた。

そして僕を驚かせた後に笑って出て行ったはずだ!

若鳩君は嘘をついている。ここで認めてしまったら自分が疑われるからだろう。

他にも何か隠しているのかな?

それなら嘘を暴いて見せる!!

 

 

      【ノンストップ議論開始!】

 

五「モトとトモどっちかが嘘をついてるっス!」

若「江ノ本だろー。オイラは【何も知らねぇ】ぞ」

有「本当?何か知ってるなら話せ」

若「だーかーらぁー、知らねえって!原稿用紙の事も秋雨の手紙の事も」

狼「おい、【秋雨の部屋】で何かしたか?」

若「してねぇよ。捜査の時一度入ったけどよぉ。オイラ、床とか小物とか【机の上のメモ帳】とかなーにも触ってねぇよ」

 

コトダマ記録【何も知らねぇ】

 

若【机の上のメモ帳】←【何も知らねぇ】

  

  「その台詞はおかしいよ!」論破!

 

「若鳩君、議論中にウルフ君が「秋雨の部屋の」って言ってたけど机の上とは一言も言ってなかったよ。どうして机の上にあったって分かったの?

捜査の時じゃないよね?ウルフ君達が真っ先に来たって言ってたしその後来た僕がメモ帳を持って行ったんだから見れなかったはずだよ?」

 

「!」

 

僕がポケットからメモ帳を取り出して質問したとたんに若鳩君はピタリとまるで時がとまったかのように固まった。

裁判に静寂が訪れる。皆、若鳩君の次の台詞を待っているんだろう。

若鳩君本人は何を考えてるんだろう。言い訳か、嘘か。

 

 

「………っ、あーーーーっはははははははははは!!!」

 

裁判の静寂を破ったのは言い訳でも嘘でもない若鳩君の狂ったような大笑いだった。

「いやーぁ、江ノ本!お前意外と目敏いなぁ!このまましらばっくれてもつっまんねー話し合いが続くだけだし…いいぜぇ!大出血サービスだっ!良い事を教えてやるよ!お前の部屋で原稿用紙を盗んでお前の名前で手紙を書いたのはオイラだ!宛先は秋雨じゃなくて犯人だぜっ!」

 

「!!!?」

 

思ってもいない突然の自白に僕達は驚く。だが驚く僕達を無視して若鳩君は喋り続ける。

「あっ、それと質問にも答えてやるよっ!秋雨の部屋に入ってメモ帳の一番上を鉛筆で擦ったのもオイラだぜ!入った方法はピッキングだぜぇ!練習してたからなぁ!」

 

「まったく、若鳩君には困りましたねぇ。皆様安心してください。全てのドアにピッキング防止を裁判が始まる前にしておきましたから~。」

 

ジョーカーは楽しそうに笑っていてちっとも困ってるようには見えない。

監視カメラで見れるであろうにわざと止めなかったんだろうな。

若鳩君、ジョーカーに頼んで開けてもらったって…嘘をついてたのか。

 

「おい、お前宛先は犯人ちゅーことは犯人を知っとるんか?教えろや!」

「え~、嫌に決まってんだろ。バーカ!せっかくの学級裁判なんだからもっと楽しもーぜぇ」

怒鳴る木柳君を嘲笑しながら若鳩君は言う。

 

「そんなこと言って若鳩くんが犯人なんじゃないの?」

若鳩君を睨みつけながら晴天さんが言うでもそれはありえない何故なら…。

 

「晴天。あんた馬鹿ね。厨房の味噌でも頭につめれば?死体発見アナウンスで若鳩、江ノ本、私の3人は犯人じゃないって話したわよね。」

喰田さん、相変わらず言い方がきついなぁ。

 

「ちょっとイイ?手紙を書いたのが若鳩サンって分かっても犯人は分からないよネ?若鳩サンも言うつもりは無いみたいだし。別の事から議論シヨー。」

「ふむ。ソフィー・リエ―ティの言う通りじゃな。分かることから話していこうかの。若鳩空智は無視して、まずは凶器からでどうじゃ?」

綾織さんの提案により凶器から話し合うことにした。

 

 

          【ノンストップ議論開始!】

 

鬼「秋雨を殺した凶器はなんだったんだい?」

五「【包丁で頭をブスリ】っス!」

木「アホか!ちゃんと考えて発言しい!」

綿「えっと…犯人から逃げようとして転んで頭を【ぶつけた】とか…」

喰「【醤油瓶】で殴られたんじゃないの?」

 

喰【醤油瓶】←【 醤油瓶(一升瓶) 】

 

   「それに賛成だよ!」賛同!

 

「喰田さんの言う通りだよ!秋雨君の死体の周辺を見てみるとタイルの床に茶色い厚めのガラスの破片が散らばっていて乾いた血痕の他に乾いた黒い液体の後もあったんだ。

それに事件ファイルに死因は打撲って書いてあったし、生原君の検死結果も同じだったんだ…だから」

 

 

      「遅いっス!」反論!

 

 

「えっ?どこか変な所あった?五十嵐さん」

「死因が打撲でも凶器が瓶って決まったわけじゃないっス!モト!勝負っスよー!」

やけに自信満々だな…。えっと…。とにかく認めてもらえるように頑張ろう。

 

 

    【反論ショーダウン開始!】

 

「凶器はやっぱり【包丁】っス!」

「包丁の持つ木の部分で【殴った】っスよ」

「血なんて厨房の奥にある部屋の台所で【洗い流せる】っスから!」

「【犯人が証拠隠滅しようとした証拠】もないじゃないっスか!」

「どーっスか?反論できるっス?」

 

 

【犯人が証拠隠滅しようとした証拠】←【 厨房の机の周りの床と五十嵐の証言 】

 

     「そのシナリオ、書き直す!」斬!

 

「五十嵐さん、昨日ちゃんと厨房、片付けた?瓶は?」

「もう!モトしつこいっスよ!ちゃんとソラとアオと一緒に厨房と食堂の片付けしたっス!

瓶は厨房の入り口に一番近い机の上に綺麗に並べて置いたっス。捜査の時も言ったっスよー。」

五十嵐さんは怒りながら答えた。

 

「Yes!ちゃんと綺麗にしたヨ!」「は…はい、一緒に片付けましたよぉ」

ソフィーさんと綿古里さんも同意する。

 

「あら、おかしいわね。捜査の時には机の周辺にいくつかの瓶が割れてて中身もぶちまけられたままだったわよ」

「!!!?」

 

喰田さんが睨みながら発言すると3人とも驚いたようだった。

 

「やったのは犯人」

「ツッキーどういうことっス?」

五十嵐さんの質問に唯輝は答える。

「醤油瓶で秋雨を殴って破片と液が飛び散った。凶器を分かりにくくする為、自分が来たことを分かりにくくする為、残りの瓶とコップを割った。」

 

恐らく犯人は秋雨君がくるまで15分くらいの間に何かをコップで飲んで待っていたんだろう。

何を飲んでいたのかは分からないけど。

 

「でも、証拠隠滅するんやったら普通に綺麗にすればええやん。」

木柳君の疑問に今度はシープ君が答える。

 

「恐らく、犯人は焦っていたのでしょう。7時ぐらいに食事当番の方が来るでしょうし、綺麗にしても跡が残ってしまえば無駄です。それに液体を綺麗にするには雑巾かモップが必要です。二つとも立ち入り禁止区である倉庫にあるので取りに行けなかったのでしょう。」

 

「なるほど…。せやから諦めて逆に散らかしたんやな。それだけの証拠があるなら凶器はあっとるちゅうことやな。ん…。ほんなら何で包丁があったんや?」

木柳君の疑問はもっともだ。綺麗なままだったし犯人にとって都合が悪いなら処分する。

それができないなら見えにくいところに隠しておくだろう。

 

恐らく一番考えられるのは…。

 

「犯人から襲い掛かられて秋雨が包丁で応戦したんじゃないのかい?」

「えっと…。な、なんでそんなこと言えるんですかぁ…」

鬼澤さんが言うのにはあれを見たからだな。

 

 

   コトダマ提示。

 

  →【 荒らされた食堂 】

 

  「これだ!」提示!

 

「鬼澤さん、食堂が滅茶苦茶に荒らされていたからだよね?」

「そうだよ。恐らく、食堂に来たら江ノ本じゃなくて犯人がいた。驚いている秋雨に犯人が襲い掛かって包丁で応戦して厨房に逃げ込もうとしたところを殴られたんじゃないのかい?」

なるほど…。凶器は醤油瓶って結論が出ている。

包丁は綺麗なままだったし、犯人が醤油瓶と包丁の二つを持っていたとは考えにくい。

包丁を持っていたのが秋雨君なら犯人は自分とは関係ないし処分しないだろう。

ん?でもそうだとしたらおかしくないかな?

 

「ふむ。では何故秋雨彦吉は包丁を持っていたのじゃ?包丁は厨房の中にある。秋雨彦吉は厨房の入り口付近で殺されておった。包丁を取る暇なんてなかったはずじゃろう。」

綾織さんの問いに僕は考える。

 

僕はその答えを知っている。あの事を言えば…!

 

 

    コトダマ提示

 

   →【シープと生原の証言】

   

   「これで証明できる!」提示!

 

「逆なんじゃないかな?」

 

「?逆?ちゅーことは秋雨はもともと包丁を持って食堂に来たちゅうことか…?なんでそないなこと言うねん…。」

木柳君が信じられないように否定してほしそうに恐る恐る言う。

 

「シープ君、昨日の夕食後、秋雨君の怪我の処置をしたんだよね?」

「! はい。江ノ本様の言う通りです。私の部屋で処置をしました。10時頃にご自分の部屋に戻ると言われ出て行かれましたよ。」

「その後、自分の部屋じゃなくて真っ直ぐに厨房に向かっているんだ。」

「それは本当ですか?秋雨様が嘘を?」

シープ君が驚いて尋ねてくる。出来るなら嘘だよって言ってあげたい。

でも本当なんだ…。

 

「昨日の10時過ぎに生原君が食堂に行ったんだ。その時に厨房から出てくる秋雨君を目撃しているんだよ。ね?生原君。」

僕が促すと軽く頷いてから話してくれた。

「うむ。小腹が空いていたからな。だが不運は何かを服の中に隠しているみたいだったぞ。」

その隠しているのが包丁だろう。食材や小物だったら隠す必要がないはずだ。

 

なんで秋雨君は包丁を持って行ったんだ?

果物とかを食べたくなったのなら厨房で剥いてから部屋に持っていけばいいだろう。

もしなんらかの理由があって部屋に持って行ったとしても僕と…人と話すのに包丁を持ってくるか?

いや…、そんなことしたら警戒されるのなんて分かるだろう。

警戒されたり周りの人を不安にさせないために皆が集まっているときに返したり、

再び隠して持ってきてこっそり返すはずだ。

 

「秋雨は江ノ本を殺すつもりで呼び出したんじゃねぇのか」

「理由」

ウルフ君があっさりと言う。唯輝がどうしてそう思ったのか理由を尋ねる。

 

唯輝もその可能性はあるって思っていたんだろう。驚いてないし冷静だ。

でも死んでしまった仲間を疑いたくなくて迷っている。皆が、特に僕が傷つかないか心配してるんだろう。

不安そうな顔で僕達の顔色を窺っている。

 

「本当は何人か気付いてんだろ。秋雨は包丁を隠して持って行って江ノ本と合うときに持ってきてる。

それにあいつの手紙の内容。【読み終わった後この手紙を処分してから、一人で来てください】って少しおかしくねぇか?一人で来いなら分かるけど手紙を処分しろなんて、見られたらよっぽど困るみてぇじゃねぇか。」

サラサラとまるで紙にあらかじめ書いてある文を読んでいるかのように冷静だ。

 

パチパチパチ!

 

いきなり誰かの拍手をする音が聞こえた。そっちを向くと若鳩君がニコニコと笑いながら拍手をしていた。

 

「いやー。大・正・解!秋雨は殺しをする気、満々でしたぁ~。ほい、これが証拠だぜぇ!秋雨の手帳だっ!」

若鳩君が大声でそう言って懐から黒い手帳を取り出した。

 

そしてスクリーンに映っていることを確認するとそれをめくっていく。皆が見やすいようにゆっくりと。

その中に書いてある内容を見て僕は固まった。

 

なぜなら…中にトリックやアリバイをどうやってつくるか。凶器はどんなのにするか

殺しやすそうな人やリスク等、殺人の事がびっしりと書いてある。沢山考えて悩んで書き直したのだろう。書き直しの後まである。

僕がもらった秋雨君の手紙と字がそっくりだ。

 

 

     「その文は書き直すべきじゃ」反論!

 

「おいおい、綾織ぃ。なんだよ。」

若鳩君が迷惑そうに露骨に顔を顰めた。

 

「お前さんの言うことを鵜呑みにできるわけないじゃろ。それは秋雨彦吉の手帳なのか?」

綾織さん…。死んだ秋雨君を庇っているのか?疑いたくないのか?

そうだとしたら、僕だって同じだ。でも…。

 

 

     【反論ショーダウン開始!】

 

「それが秋雨彦吉の私物じゃと?」

「口だけなら納得できんぞ」

「【名前】でも書いてあるのか?」

「【写真】が貼ってあるのか?」

「中に【秋雨彦吉の情報】でもあるのか?」

「【何も根拠がない】じゃろう。他の登場人物の私物って可能性もあるじゃろうしの」

 

 

 【何も根拠がない】←【 秋雨の手帳。】

 

    「そのシナリオ、書き直す!」斬!

 

「根拠ならあるよ。そうだよね?鬼澤さん。」

僕が促すと鬼澤さんは軽く頷いてから話し始めた。

 

「実は動機が提示される前日に秋雨が探し物をしていてね。アタイも手伝う、何を探してるのか教えろってしつこく迫ったんだよ。そしたら黒い手帳を無くした。中には誰にも見られたくないことが書かれてるから誰にも言うな中を見るなって言われたんだよ。」

何人かが息をのむのが分かった。鬼澤さんの証言によって決定的になってしまったからだろう。

 

 

「江ノ本、お前は幸運だなぁ。手紙の通りに来たら死んでたのはお前だったかもなぁ。

たまたま気付かなかったおかげで無事だったんだから!どうした?喜べよぉ。」

そんなこと言われてもちっとも喜べない。

嘘だ。信じたくない。

秋雨君が僕を殺すつもりだった…?

 

少しだけでも仲良くなれたと思った。

仲間だと言ってくれて嬉しかった。

手紙に友達になりたいって書いてあったのも僕を殺すための嘘だったのか…?

 

そんな…。

胸のあたりが苦しい。目に涙が溜まっていく。

今は泣いてる場合じゃない。学級裁判を終わらせる。

真実を暴くって決めたじゃないか。僕の覚悟はその程度だったの?

自分で自分に言い聞かせ涙を乱暴に拭う。

 

僕を含めて何人か犯人じゃない人が分かった。秋雨君が加害者だってことも分かった。

このままいけばきっと真実を見つけられる。学級裁判を終わらせられるんだ!

 

 

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