大好きな彼女の為に 作:トロサーモン
2021年の最後くらいラブコメは無しだ!!
「無事にユウリちゃんのお土産のハンカチを買えた」
マリィちゃんと別れてから数十分、俺はブティックでユウリちゃんが気に入りそうなハンカチを見つけて無事に買う事が出来た。今はモンスターボールの石像のある広場のベンチに座ってのんびりとブラッシータウン方面の電車が来るのを待っていた。
まさか数分前にブラッシータウン行きの電車が出たばかりで電車が来るのに時間が掛かるな。ケロマツを出して暇を潰そうかな……
「あの〜ちょっといいかい?」
「はい、なんでしょうか?」
すると、大きな荷物を持ったお婆さんが俺に話してきた。手には大切そうに何か大きなカプセルみたいな物を持っている。
「私はジョウト地方から観光でここに来たのだけど、この街の事よく分からなくてこの場所には何処に行ったらいいのでしょうか?」
「おぉ、ジョウト地方から来たのですね。Welcome to the ナックルシティです」
「ふふっ、ありがとうね」
俺はそう言ってからベンチから立ち上がってお婆さんの前に立った。
次の電車が来るまで時間もあるからお婆さんにナックルシティをガイドしてあげようか。
「せっかくだしお婆さん、俺がナックルシティについて案内しますよ」
「いいのかい?」
「はい……それじゃあ最初は宝物庫に行きましょうか」
「えっ、連れて行ってくれるのかい?」
「はい。ここで言葉だけで説明するよりも実物を見ながら紹介をした方が分かりやすいでしょ?」
「うん。ありがとうね………そう言えば君の名前は?」
「俺の名前はソラ、よろしくねお婆さん」
そう言ってから俺はお婆さんを連れてナックルシティの観光をはじめた。
俺はお婆さんをナックルシティをガイドをしながら建物などの案内をした。そして最後にこの街の1番の目玉のナックルスタジアムにやって来た。
「この大きな要塞みたいな建物はナックルスタジアムです。ここはキバナさんというジムリーダーが担当しています。スタジアム以外にもガラルの歴史の資料や歴史的工芸品などが飾ってあります」
「本当に大きいわね。ポケスロンの会場よりも大きいかしら」
「ポケスロンってなに?」
「ポケスロンって言うのはジョウト地方で今流行っているポケモンと一緒にする運動競技よ。ポケモンと力を合わせて走ったり、障害物を超えたり、玉入れなどをしたりするの」
「そうなんですか」
面白そうだなポケスロンって、ガラルでもやらないかな?次にダンデさんに会ったら相談してみよう。チャンピオン権力でポケスロンの開催とか余裕で行えそうだな。
そんな事を考えていると『ジリリリリ!!』と大きな警報音が聞こえてきた。それと次の瞬間にお店の方に悲鳴や怒声が聞こえてきて、お店から覆面の男が出てきてこちらの方に走ってきた。たぶん、この人はお店で強盗をしてこっちに逃げて来たのだろう。
「お婆さん、離れてて。出てこいケロマツ、ケロムースであの人の動きを止めろ!」
『ケロォ!』
モンスターボールからケロマツを出してケロマツの首に巻いてあるケロムースを首からちぎって強盗の足元に投げた。そして強盗の足に見事にケロムースが当たって動きを止めた。
「くっ、くそなんだこれは!」
「それはケロムース、簡単には外れませんよ」
「くそ、ガキが邪魔するんじゃねぇ。出てこいダストダス!!」
『ダース!』
そう言って強盗はモンスターボールを取り出してダストダスを出して来た。ダストダスか、タイプは毒タイプだ。特性はあくしゅうかくだけるよろいだ。くだけるよろいだと物理技をくらったらスピードが上がる、ケロマツはあわがあるから物理技無しで戦える。だけど、あくしゅうだと最悪だ。あくしゅうはどんな攻撃でもダメージをくらうとひるむ事がある。もしもダメージをくらってひるむとそこを狙われるだろう。それに俺のケロマツはレベルが低いし、戦いの経験もあの時の
「ケロマツ、かげぶんしんをして拡散してダストダスの周りを駆け回れ!」
『ケロォ!』
「紛らわしい真似をしやがって!ダストダス、ヘドロばくだん!!」
『ダー!!』
ダストダスはヘドロばくだんを出してケロマツの分身たちを潰していった。
あのダストダスはレベル高いな。一つ一つの分身を見事に的中している。一つも外す事なく……一つも外す事なく?ケロマツはダストダスの周りをかげぶんしんが駆け回っている、普通なら何発かは外して周りに居る人達や建物に当たる事だろう。もしかしてあのダストダスって……
「ケロマツ作戦変更……突っ込め!」
『ケロ!!』
ケロマツはアイコンタクトで俺の考えを分かってくれたのか直ぐに返事をしてダストダスに向けて突っ込んで行った。
俺の考えが正しければ大丈夫だ。
「何を考えてるんだこのガキは、ダストダス、ベノムショック!」
『ダ………ダァ……』
ダストダスの手はケロマツの方を向けた。ダストダスの手は震えていて技を出すのを恐れているように見えた。
「今だケロマツ、ダストダスの手の指の穴に向かってケロムースを投げろ!」
『ケ、ケロォォ!!』
『ダ、ダス!?』
「なん、だと!?」
ケロマツのケロムースは見事にダストダスの指の穴に直撃して穴を塞いだ。
ダストダスのヘドロばくだんやベノムショックは指の穴から発射されている。それを抑えたのならもうその技は使えないしダストダスが傷つく事もない。
「何やってるんだダストダス、早くそれを外して攻撃しろ!」
『ダァ……ダァダァ!』
「このクズが。誰のおかげで今を生きていけてるのか分かってるのかこのポンコツが、お前みたいな気持ちが悪いポケモンを捕まえてやった俺様に「おい、黙れ」あぁ!?」
「聞こえなかったか、黙れって言ってんだよクズが」
俺はそう言って一歩ずつ強盗とダストダスに向かって歩き出した。こんな奴が居るからダストダスがこんなにも傷つく事になるんだよ。
「何がポンコツだこのクズが、お前は分からないのかよこのダストダスがどれだけ凄い奴なのか。コイツはケロマツの分身たちを正確に狙えるんだ。こんな状態の指でよくそんな事を出来るな」
『ダァ‼︎………ダス』
俺はダストダスの前に立ちダストダスの手を掴んで指を触った。指は腫れていて触っただけで痛いっと叫んでいた。このトレーナーはダストダスの指の手入れをちゃんとしてなかったようだ。ダストダスはゴミを体内で毒に変換するポケモンだ。その毒は未知の毒でねばり気のあるどくもあるからしっかりと指の手入れををしないとダストダスの指は腫れる。そのままにしているとダストダスの指を切断しないといけない事になる。もっと最悪の場合にはその指が詰まって毒がどんどん溜まってしまい、爆発して疫病を広める事になり、たくさんの命を失う事になる。
「安心しろダストダス、絶対に助けてやる。だからあんな奴の言う事なんか聞かなくていいよ」
『ダス……』
「何やってんだダストダス、そいつにメタルクローをしろ!!」
『ダァ……ダァ……ダァァァス!!』
『ケロケロ!!』
「大丈夫だ。俺はお前を信じてる」
ダストダスは手を高く上げてから俺に目掛けてメタルクローを繰り出した。ケロマツは慌てた声が聞こえてきた。
……大丈夫だ、コイツは優しい奴なんだよ。だから大丈夫だ。
「…………ほら、大丈夫だ。ありがとうなダストダス、技を止めてくれて」
『ダス』
ダストダスの手は俺の頭の少し上辺りで止まっていた。そして俺はその手を掴んでダストダスにお礼を言った。
「このポンコツがぁぁぁ、裏切り者のダストダスとお前もコイツでぶっ飛ばす。出てこいドサイドン!!」
『ドサ!!』
強盗はモンスターボールからドサイドンを出してきた。見ただけで強いと分かる、ジムリーダーと同じくらいかそれに負けないくらいのレベルだと。
『ダァ……ダスダス!』
「えっ、俺がドサイドンを抑えるから逃げてくれだって?本当に優しいなお前。だけどノーセンキューだ、コイツは俺達でやる。いくぞケロマツ」
『ケロォ!』
ケロマツは俺の前に立って返事をして、俺とケロマツは強盗をドサイドンを睨みつけた。コイツは俺達を怒らせた。絶対に許さない……ケロマツも"同じ気持ち”のようだケロマツの感情が俺に伝わってくる、多分ケロマツにも俺の気持ちが伝わっているだろう。あの時と同じ感覚だ……“ケロマツと一つになっている”かのような……まるで“合体”だな。
「残念だけどな、このドサイドンは俺が長年調教して俺の言う事をなんでも聞くように教育してあるから、あのポンコツみたいに誑かす事は出来ないぜポケモン誑しが!!」
「ポケモン誑し?失礼だな、俺は一途だよ」
そう言うと同時に俺とケロマツは一つに重なり、ケロマツが大量の水に包まれた。俺とケロマツの左手を前に出してその大量の水の塊を大きな“しゅりけん”に変えてから構えた。
「いっけええぇぇぇ!!」
『ケッロオオォォォ!!」
ケロマツは大きなしゅりけんをドサイドンに目掛けて投げた。ドサイドンは顔に直撃してしまい、そのまま横転して倒れた。しゅりけんに全力を注いだ所為かケロマツとの合体が解かれた。
なんとか一発でドサイドンを倒せたな。倒せてなかったら絶体絶命だったな。
「なんだ、なんだそれは、なんだそれはぁぁ!?」
「……俺とケロマツとの絆だよ。お前には一生をかけても無理な領域だ」
『ケロケロ!!』
「くそぉ!!」
強盗は観念したのかその場で蹲った。俺は強盗に近づいて盗んだ物が入ったバックを奪って背を向けた。
「甘いんだよ、まだポケモンは居るんだ!!いけぇ、オーロット!」
『オー!!』
そして強盗はオーロットを出して俺に攻撃して来た。やばい、これはくらう!!俺は手をクロスさせてガードの形をとって目を閉じた。
「ジュラルドン、てっていこうせん!」
『ジュラァァァ!!』
オーロットの攻撃は俺に当たる事はなかった。目を開けると見覚えのあるオレンジ色のバンダナを付けたトレーナーとジュラルドンが居た。
あっ、この人は!?
「貴方は……」
「大丈夫かボウズ?」
「ポケスタグラマーの人!!」
「いや、やってるから合ってると言えば合ってるけど……このタイミングはそれじゃねぇ!」
「ナイスツッコミですねキバナさん。ダンデさんとお笑いのコンビ組んだらいいじゃないですか?」
「知ってるじゃねぇか!……それで怪我ないか?」
「はい。ありがとうございます、ジュラルドンもありがとうね」
『ジュラ』
俺はキバナさんとジュラルドンにお礼を言った。するとジュンサーさんがこっちにやって来て強盗を拘束した。倒れているドサイドンとオーロットはそのまま護送車に連れてかれた。俺は強盗が盗んだ品をお店の店長に返した。
「あっ、待ってくださいジュンサーさん!」
「どうかしましたか?」
「ポケモンには罪はありません。トレーナーはポケモンを選ぶ事は出来ますが、ポケモンはトレーナーを選ぶって事は出来ません。ポケモンに取ってトレーナーの言う事は絶対みたい所があります、あのトレーナーみたいに悪い命令する人も居ます。命令を聞かなかったら酷いことされるからポケモン達は嫌々やってたと思うのでダストダスとドサイドンとオーロットにはあまり責めてあげないでください」
「えぇ分かってます。ありがとうね、ちゃんとポケモンの事を気にしてくれて」
「はい。最後にダストダスと話しをさせてもらってもいいですか?」
「えぇ」
ジュンサーさんに許可を貰ってからダストダスの所に歩いて行った。
「俺の出来る事はお前をあのクズから解放する事くらいだ。最後まで面倒を見てあげれなくてごめんな」
『ダース』
「だけど安心してくれ、ちゃんとジュンサーさん達がポケモンセンターに連れて行ってくれるからその手も治して貰えるからな。元気でやれよ、またなダストダス!」
『ダースダース!』
ダストダスと別れを告げた。そしてダストダスも護送車に乗せられて連れてかれた。するとキバナさんが俺の方に近づいて来た。
「なぁ、少し聞いていいか?」
「はい、なんでしょう?」
「さっきのあれはなんだ、あのケロマツとお前の状態は異常だ。まるでケロマツとお前が一つになったように見えた」
「俺も何が何だか分かりません。たぶんケロマツも何が何だか分からないと思いますよ」
「そうなのか」
キバナさんは納得してなさそうな顔をしている。俺もこの現象を何と説明したらいいのか分からないから誰にも相談してないし、する気もない。
するとお婆さんが慌てた表情をしてこっちやって来た。
「ソラくん大丈夫だったかい?」
「はい大丈夫ですよ。お婆さんも怪我はなかったですか?」
「うん。それでソラくんに少しお願いが……」
『電車の発車5分前です、電車の発車まで5分前です』
突然にポケットのスマホロトムが鳴り出した。俺は慌ててスマホロトムを取り出して時間を確認した。
やばい、もうそんな時間になったのか!!急いで駅に向かわないと電車が発車してしまう!!
「ごめんお婆さん、俺もう行かないといけないから。……あっ、キバナさん。俺の代わりにお婆さんにナックルスタジアムを案内してあげてください!」
「あぁ、いいけど」
「あら、ソラくんこの街が出身じゃなかったの!?」
「デスマス。それではベストウィッシュ、良い旅を!」
そう言って俺は全速力で駅に向かって走り出した。
「何とか間に合ったな」
『ケロケロ』
俺は無事に間に合った電車の席に座ってのんびりしていた。今日は色々と忙しかったな。モルペコに襲われそうになるわ、マリィちゃんに恋愛相談したり、ハンカチを買う為に色々なブティックのお店を回ったり、お婆さんをナックルシティをガイドしたり、強盗とポケモンバトルしたり大変だったな。
ポケモンバトルか………ケロマツと俺の合体みたいなあれは異常な事なんだな。キバナさんでも見た事ないって言ってたし。まぁ、俺はジムチャレンジは参加しないからポケモンバトルはしない、だからあの合体はもうやらないだろうな。
俺はケロマツの頭をそっと撫でてから目を閉じた。
言い訳をします。投稿が遅れたのは映画を見に行ったり、ポケモンと某有名なドーナツ店のコラボ福袋に並んだり、その帰り道に大雪の所為で思いっきり転けて頭を打って救急車に運ばれたり、戦闘描写が苦手だったからです。
ガラルにケロマツが不法侵入していると感想によく書かれてますが、大人の都合上出れないだけなので(たぶん)この二次創作には出します。
サトシゲッコウガ?いえ、知らない子ですね。うちのはただのケロマツですよ。
そろそろ人気投票を終了して次のアンケートを取ろうと思います。
アンケートの内容は『出て欲しい女子、女性キャラ‼︎』を予定します。
アンケートの結果関係なく突然登場させるかもしれません。お楽しみに。
次の投稿はちゃんとラブコメします。ユウリちゃんと1on1の予定です。
戦闘描写は当分の間やりません!!たぶん不評だと思うので。戦闘描写を書くのがこんなにも大変なら、ラブコメだけ書いていればいいかと書いている時に何度も思いました!!
2021年はありがとうございました。まさか日間ランキング2位やルーキーランキング1位や総合日間に週間ランキングにも載るという素晴らしい快挙を成し遂げました!!まさかこんな一途で狂気なオリ主人公がこんなにも高評価をしていただけるとは思いませんでした。本当にありがとうございます。
来年の2022年もよろしくお願いします!!
もしも次にIFストーリーを書くとしてヒロインにするのなら。
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