大好きな彼女の為に 作:トロサーモン
みんなとは言ってうごごご……
ここはガラル地方……ではなく、飛行機の中。俺と母さんはとある事情で飛行機に乗ってカロス地方に向かっている。父さんは仕事の都合で一緒には来れなかった。何故飛行機に乗る事になったのかと言うと……あれは数日前に母さんの妹からの招待状が届きカロス地方に帰省する事になった。
「おはようエルレイド」
『エル』
朝の花の水やりと庭いじりを終えた俺は家に帰るとエルレイドが居た。手には手紙が沢山持っていた。
このエルレイドは母さんのポケモンで、母さんの最初のパートナーはラルトスだった。カロスリーグにこのエルレイド達と一緒に挑戦して見事優勝を果たした。そのままチャンピオンと戦う事になったが母さんは辞退したらしい。その理由は父さんに一目惚れしたらしい。母さんは父さんに猛アタックするのに夢中になりチャンピオンとかどうでもよくなったらしい。
そうそう、母さんの妹さんも最初のポケモンはラルトスだったらしい。母さんが優勝したその次の年に母さんの妹さんがカロスリーグを優勝して、見事カロス地方のチャンピオンになったらしい。今でもチャンピオンで、そしてモデルの仕事を頑張っているらしい。偶にポケッターで呟いている所を見ている。
「エルレイド〜お野菜を切るのを手伝って」
『エル、エルレイ』
「おう了解、手紙は俺が持っていくよ」
そう言ってエルレイドは俺に手紙を渡してからそのままキッチンに向かった。エルレイドは昔から料理をするのが好きでよく母さんの手伝いをしている。俺はこのエルレイドを見て料理を作るようになった。料理を出来る男子はモテるとこのエルレイドを見ていてよくわかった。カロス地方のときもモテてたし、今現在もよく野生のポケモンがエルレイド関係でやって来る事がある。その時はよく俺が対処している。俺もいつかはユウリちゃんの胃袋を掴む為に料理の特訓をやっている。
えっ、逆だって?いいんだよ、好きな人の為ならどんな事でもやらないと!
「あっ、叔母さんから手紙が来てる」
リビングに戻りソファーに座って手紙を確認していると母さんの妹から届いていた。母さんと俺宛に届いていたから俺は勝手に手紙を開けて中身を確認した。来週にチャンピオン同士が戦うチャンピオンマッチが行われるから観に来ないかと手紙と書かれていた。オマケに飛行機のチケットと観戦チケットが2枚ずつも付いていた。
これは来いって事だよな……面倒だな。カロス地方に行くって事はしばらくの間ユウリちゃんと会えなくなるって事だよな……嫌だな。取り敢えず母さんに聞いてみるか。
「母さん、叔母さんから手紙が届いているよ。今度シンオウ地方のチャンピオンとチャンピオンマッチが行われるから来ないか?って飛行機のチケットと観戦チケットが付いていたけど」
「そう、暇だから行こうか」
「呆気なく承諾すか。流石我が母親ですね」
「久しぶりにミアレシティのブティックでお買い物もしたいしカフェでコーヒーも飲みたいからね。それと久しぶりにカルネに会ってあげないと」
「俺も行くってこと?」
「宛名に名前が書いてあるのならそうでしょう」
「そうだね」
さっきも思ったが行くのは面倒だ、理由は以下同文。来なかった場合は叔母さんが拗ねる、そしてサーナイトが怒ってサイコキネシスをしてくる。あれだけは勘弁して欲しい。あれをやられるとゲロるからな、それだけはマジで勘弁して欲しい。ゲロ主人公とかになったらユウリちゃんに100%嫌われるな。そうなると………ぐはぁ!!(嫌われた未来を見て心の中で吐血)
俺はカロス地方に行かないとゲロ√一択のバッドエンドルートだ。だから俺はまたカロス地方に行かないとならない。そうしないと最悪のバッドエンドになってしまう。バッドエンドのその先へ行くくらいなら、キミと笑い合いながらキミと行く……ユウリちゃんが居る最高のハッピーエンドのその先へ行きたい。
「嫌だけど行くか」
「嫌なの?」
「嫌だよ、好きな子と数日会えなくなるなんて」
「スマホロトムがあるじゃない」
「電話と直接会うのとでは全く違う。母さんならよく分かるだろ」
「………息子に論破されたわ。だけど、覚悟は決めたのね」
「行かないとバッドエンド一択になるからな」
そう言ってから俺は自分の部屋に戻る事にした。またカロス地方に行く事になるとはな。カロスに居た時の記憶は少ししかない。家族との思い出に、仲良く遊んでいた4人組の奴等と叔母さんが偶に遊びに来てくれたのと川から卵が流れてきてケロマツと出会ったくらいだろう。まぁ、取り敢えず明日にユウリちゃんとホップにカロスに行く事を話さないとな。
次の日。俺はホップとユウリちゃんに会いデイリーミッション(告白)をして見事に失敗した。そして俺は二人にカロスに行く事を話をした。
「いいなソラ、カロスのチャンピオンとシンオウのチャンピオンとのチャンピオンマッチを生で見に行けるなんて!!」
「そこまで良いものではないと思うけどな」
ポケモンバトルに興味のない俺からしたら興味のない映画の試写会を観に行くみたいなものだ。しかも、出演者達が出てきてトークライブとかするタイプのやつ。ファンからしたら恨まれるレベルだろう。
「そ、ソラ……カロスに帰っちゃうの!?」
するとユウリちゃんが顔面蒼白になってぶるぶる震えながら聞いてきた。あっ、この表情から察するに誤解してるな。途中から話を聞いてないなこれは〜。
「カロスには行くけど、叔母さんの試合観戦をしたらちゃんとガラルに帰ってくるよ」
「そ、そうなんだ。………その叔母さんって誰?」
「母さんの妹のカルネって言うカロスのチャンピオン。チャンピオンをしながら女優やモデルとかもやってるらしい」
「えぇ、カルネってあのカルネさん!?」
ユウリちゃんに叔母さんの名前を出すとさっきの顔面蒼白から一変してやや興奮しているのか少し顔が赤くなっていた。叔母さんって有名なんだ、叔母さんの出ている作品とか一度も見た事ないからな。出ててもたぶん気がつかないと思うけど。
「わ、私カルネさんの出ている映画どれも観たことあるの。ど、どうしてソラはカルネさんの親戚だって教えてくれなかったの!!」
「いや、聞かれなかったから。それに教えてもまるで自慢しているように思えたから言わなかった。もしも自慢事をするならちゃんと自分の功績を自慢したいからかな?」
「おぉ、なんか名言みたいだなソラ」
「名言じゃないやい。これで納得してくれた?」
「う、うん。そうだね、その方がソラらしいね」
ユウリちゃんは少し嬉しそうな表情をしてそう言った。どうやらユウリちゃんは納得してくれたようだ。
「お土産は忘れなかったから買ってくるね」
「おい、そこはちゃんと買ってきてくれよな」
「大丈夫だ、ユウリちゃんの分は忘れずに買ってくるから」
「あっ、うん。ありがとうねソラ」
「俺の分も忘れるなよ!」
「それは約束出来ない」
「どうしてだよ!!」
二人と楽しく遊んでから家に帰り、旅行に行く準備をした。
家に居ない間の庭の事は遊びに来てくれる野生のポケモンにきのみを沢山挙げて水やりのお願いをした。ついでにホップにも気が向いたらいいからポケモン達が水やりしているか確認と水やりをしてなかったら水やりをして欲しいっとお願いした。だからホップにもちゃんとお土産を買って帰るよ。
そして旅行の当日になり飛行機に乗りカロスに旅立った。
そして現在に戻る
「ソラ、そろそろミアレ空港に着陸するから準備なさい」
「はーい」
窓から見覚えのある巨大なタワー……プリズムタワーが見えていた。
なんかあっという間にカロス地方のミアレシティの上空だった。ミアレシティに着いたら空港からホテルに行って荷物を置いてから自由行動になる。母さんはミアレシティのブティックでお買い物するらしい。父さんからも買ってきて欲しい物もあるらしい。俺は適当にミアレシティでぶらぶらする予定だ。
次の日に叔母さんのチャンピオンマッチが行われる。
《この飛行機はおよそ5分でミアレ空港に着陸いたします》
するとアナウンスが流れてからシートベルトを閉めた。
そして俺と母さんは無事にカロス地方のミアレシティに着いた。
カロス編スタート、意外な人ばかり登場させる予定です。
前回のルチア√が好評みたいだったのでまた気が向いたら続きを書くと思います。
次回は未定です。
もしも次にIFストーリーを書くとしてヒロインにするのなら。
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