大好きな彼女の為に   作:トロサーモン

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お久しぶりです。
ユウリちゃんが登場したのはもう半年以上前だとは…。


叔母さんと書いて過保護とよむ

 

 

 フラダリさんとシロナさんと出会った次の日。

 俺と母さんは、今日叔母さんとシロナさんが試合が行われるミアレスタジアムまでやって来た。叔母さんから貰ったチケットを受け付けの人に見せてスタジアムに入った。そして俺は特別席がある所に向かおうと歩き出した……

 

「ソラ何処に行くの、カルネの所に行くわよ」

 

 だが母さんに肩を掴まれて止められた。どうやら運命には逆らえないようだ。

 

「………本当に行かないとダメなのか?」

 

「ダメよ、あの子は今日貴方に会える事を心の底から頼みにしてたのよ」

 

「………そろそろ甥っ子離れしてくれよ」

 

 俺は重い足取りで叔母さんが居る筈であろう選手控え室に向かった。

 何故俺がこんなにも叔母さんに会いたくないのかと言うと……

 

 

 

 

「久しぶりねソラくん!!全然電話やメールして来なくて寂しかったわ。少し身長伸びたんじゃないのかしら。顔もお義兄さんにてカッコよくなって!!」

 

「近い、うるさい、ベタベタしないでくれ!」

 

 会うたびに俺に近づいては抱きついたりしてベタベタしてくるんだよ。今回だって母さんの後に部屋に入ったのに最初に俺の方に来て抱きついてきた。俺は部屋の前で逃げようとしたが、母さんに掴まれて逃げ出す事は出来なかった。

 

「いいじゃない、試合前に英気を養いたいの!!」

 

「そんなの英気を養うな。チャンピオンだったらコンディションくらい前日までに整えろよ!」

 

「もー、姉さんみたいに厳しい事言わないでよ!!」

 

「いいから離れろ!!」

 

 俺は叔母さんから離れようと暴れてみたが、叔母さんのまきつく攻撃からのがれる事は出来なかった。これが大人と子供との力の差なのか!?

 

「相変わらずねカルネは。久しぶりねサーナイト、カルネの事をいつも助けてくれてありがとうね。今日のバトル頑張りなさいよ」

 

『サー』

 

 少し離れた所で母さんとサーナイトが楽しそうに話して居るのが見えた。

 そんな所で楽しそうに話してないで助けてくれよ、抱きつかれるのならユウリちゃんが良いんだけど……まぁ、ユウリちゃんに抱きつかれたら気絶するな絶対に。

 

 

 その後、バトルが始まる数分前まで叔母さんに抱きつかれ続けた。

 

 

 

 

 叔母さんとシロナさんのバトルはお互いのエースポケモンであるサーナイトとガブリアスの一対一のシングルバトルだった。最初は小手調べだと思わせるような技の連続だった。叔母さんはムーンフォースにシャドーボールでシロナさんはストーンエッジやアイアンヘッドで調べているように見えた。

 先に仕掛けたのは叔母さんの方でサーナイトをメガシンカさせた。そしてドラゴンタイプにこうかばつぐんのムーンフォースを繰り出したが、ガブリアスはそれを避けたが叔母さんはそれを予想していたようにサイコキネシスを使い、ガブリアスのストーンエッジの砕けた岩を操ってガブリアスの動きを止めに入った。だが、ガブリアスの腕のヒレで岩を砕いた。だが、叔母さんはそれをも読んでいてようで、サーナイトはこごえるかぜを繰り出してガブリアスに命中した。効果抜群と素早さが下がるというデバフもつけられた。嫌な(いい)所をついてくるな、このまま攻め続けて勝つのか?

 そう思っていたが、シロナさんはこれで終わるような人ではなかった。シロナさんはガブリアスにりゅうせいぐんをくり出させた。その行動に俺や母さん、そして実況をしている人……たぶんこのバトルを観ている人全員が驚いているだろう。ドラゴンタイプの技はフェアリータイプがあるサーナイトには効果がないからだ。それにりゅうせいぐんはとくこうをかなり下げるという諸刃の剣みたいな技だ。それを使うなんて……何か考えがあるんだろう。そんな事を思った直後にガブリアスはりゅうせいぐんでサーナイトの視線を欺いてアイアンヘッドをサーナイトに直撃させた。効果のないりゅうせいぐんでも気になってしまうからな。流石シロナさんだな、意味のない事に意味を持たせるなんて。

 

 二人のバトルは両者一歩も譲らない戦いが続いたが、サーナイトがメガシンカをして戦況が変わり、勝ったのは叔母さんだった。

 

 

 

 バトルが終わり、叔母さんの祝勝会が行われた。そしてまた叔母さんに抱きつかれて鬱陶しかった。ポケモンバトルはあんなに凄いのに。

 祝勝会が終わり俺と母さんはホテルに戻って来ていた。

 

「凄かったわね叔母さん、いつもの言動から考えられないバトルだったよ」

「まぁ、あの子もチャンピオンだからね」

「それもそうか」

 

 チャンピオンか。ダンデさんもその1人なんだよな、それも無敗で無敵のチャンピオンとしてガラルで君臨し続けている。叔母さんからさっき聞いたけどダンデさんと戦った事があるけど惨敗だったらしい。6対6のフルバトルでダンデさんの3体のポケモンだけで負けたらしい。ダンデさんはチャンピオン達との中でも別格なのが分かった。その無敵のチャンピオンに勝てる人は居ないと思ってしまった。

 

「それでソラ、あなたはまだジムチャレンジに参加する気はないの?」

「えっ、うんそうだけど。………何、今更?」

 

 突然の母さんの質問に困惑しながら返事をした。

 

「あと2年でソラはジムチャレンジに参加できるからね。あのバトルを見て変わったかなって思って」

「凄いバトルだと思った。だけど、俺のジムチャレンジに参加するとかは全く関係なくない?」

 

 他所は他所、うちはうち。他人がジムチャレンジするなら自分はしないといけない訳ではない。それにジムチャレンジは推薦が必要とするから限られた人しか参加できない。興味のない俺が参加するくらいなら興味のある人間にチャンスを与えた方が良いだろうと思う。

 

「そう。………ソラはポケモンバトルは好き?」

「うーん、好きか嫌いかで言えば好きになるのかな?ケロマツもポケモンバトルをしてる時はイキイキしてるから」

「ソラはどうなの?」

「俺は別にかな。てか、ポケモンバトルにいい思い出がない」

 

 野生のタチフサグマに、強盗のダストダスとドサイドン。どれもレベル差が半端ない相手だったな。どの戦いも俺とケロマツは合体をしていたな。ならポケモンバトルをする度に俺はケロマツと合体する事になるかもな。

 

「そう」

 

 母さんはそう言ってからスマホロトムを取り出してから誰かにメールを打ちはじめた。たぶん相手は父さんにだろう。これで俺のジムチャレンジの参加は諦めてくれるだろう。そう思った俺は布団にくるまって眠りについた。

 

 

 

 

 

『ソラはジムチャレンジに参加する気にはならなかった』

 

『やはりダメだったか』

 

 そう言って男はスマホロトムを置いた。

 彼はソラの父親でポケモン委員会という組織に所属しており、今はガラルのポケモンバトルの大会やジムチャレンジなどの責任者の1人として居る。彼もまた子供の時はポケモンバトルが大好きでソラの母親とは良きライバルだった。

 

「僕と彼女の子供なら必ずポケモンバトルが大好きな子になると思っていたんだけど、まさかその反対になるなんて」

 

 そう言って机の上に置いてある家族写真を手に取った。

 ソラ、君が生まれた時の事は今でも覚えている。君が初めて立った時の事も。君が初めて喋りパパと僕の事を呼んでくれたことも。そして、君がケロマツの卵を孵化させた事も。……そのケロマツがただのケロマツでは無いことも。

 

 僕はカロスにいる時にとある文献を見つけた。そこには大昔のとある王国にポケモンと人間が一つとなり戦う者が居た。人間は数々の戦争を終わらせて伝説になり、ポケモンと一つとなる事をきずなへんげと名付けた。その続きは破れていて読めなかった。

 

「まさかダンデくんからあの伝説に似た事を聞くとは………それをやったのはソラだったとは」

 

 その文献の事は妻に話をよくしていた。そして2人で話をして一つの答えに辿り着いた。

 

「ソラがきずなへんげを使えるとは。………あの人に相談をしてソラの事を見て貰えるように話をしてみようか」

 

 そう言ってスマホロトムを取り出して電話をした。

 

 

「お久しぶりです、マスタードさん。相談したい事があるのですが」





 お久しぶりです!!そしてカルネさんも登場!!

 これでようやく幼少期編も折り返し地点です。
 しばらくは日常話が続きます。そしてある人を登場させて幼少期編は終わる予定です。色々と構想を練っていますがそれを文字にするのは大変ですね。特に戦闘描写が。この作品はコメディが多めの話なので戦闘描写はカットする事が多いでしょうね。


 次回 ソラ死す。バトルオペレーション、セット、イン!!

もしも次にIFストーリーを書くとしてヒロインにするのなら。

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