大好きな彼女の為に 作:トロサーモン
このお話は本編と全く関係ありません。オリジナル主人公の名前は同じですが全くの別人だと思ってください。いつものぶっ飛んだ主人公ではありません。
「どうしてそんなにも部屋を汚くするんだよ」
「そ、その〜遺跡の調査に夢中になって資料を適当に置いたままにしてまた違う遺跡の調査などをして……それを続けていたらこうなりました」
「こうなりましたじゃねーよ、少しは掃除をしろ。大事な資料とか分からなくなったらどうするんだ!」
「それは大丈夫、ちゃんと覚えているから……あれ、確かここに置いてた資料は大切な物だったのに変わってるわ」
「ダメダメじゃねーかよ。こんな部屋を婆さんや爺さんや妹さんが見たらどう……いや、見慣れてるか」
「うぅ」
「とりあえず掃除するぞ、こんなのほっておいたら大変な事になるぞ」
「ごめんなさい」
俺は今、幼馴染のシロナの家にやって来て、シロナの汚部屋を見て驚愕して口に出した。それを聞いたシロナは申し訳無さそうな顔をして謝ってきた。本当に掃除とか整頓方は苦手だよな。ガキの頃から本当に変わらないよなコイツは。
シロナとは同じカンナギタウン出身で、5歳の頃に偶々シロナが本を読んでいる所を俺が見かけて声をかけた事がきっかけで仲良くなった。シロナの容姿は子供の頃からよくて同世代の男子から人気が高かった。俺も初めて会った時は可愛いと思ったな、今は可愛いというよりも美人って言葉の方があっているな。まぁ、美人の前に残念が付くけど。そんな人気なシロナだが、何故か俺ばかり話しかけて来てたし、一緒に行動をしていたな。その所為で学校での同世代の男子の友達は一人も出来なかったな、歳の離れたお兄さんとかしか友達になれなかったな。
そんな学校を卒業して俺とシロナはジムチャレンジをする為にカンナギタウンを出て旅をする事になったのだが、俺は一人で旅をしようと考えていたがシロナは俺と一緒に旅をしようと考えていたらしく相違があって少し揉めてしまった。最終的にシロナが涙目になって上目遣いでお願いされて俺は一緒に旅をする事となった。
「あっソラ、その資料が大切な資料なの」
「そうか、ならこのピカチュウのクリアファイルに入れておくよ」
「ありがとう……あら、可愛いピカチュウのクリアファイル」
「俺の教え子達が教えてくれたんだ。おきがえピカチュウだって、俺も可愛いと思ってつい買ってしまった。まだ新品で使って無かったから汚れてないから安心しろ」
シロナがポケモンリーグで優勝してチャンピオンとの挑戦権を得た。俺はシロナに負けてベスト4で終わった。まぁ、最初は悔しいと思ったけど俺はシンオウチャンピオンを目指していた訳ではなかった、俺は学校の先生になってポケモンの事を沢山教えてあげたいと思っていた。旅を終えてからは俺は自宅に戻って再度勉強を初めて数年後に教師の資格を習得して教師になった。今はシンオウ地方から出てカントー地方のセキエイ学園で働いている。今は長期の休みでカンナギタウンに戻って来たのだがシロナの婆さんに出会ってシロナの家に届けて欲しい物があると少し大きな箱を渡されてしまった、断ろうとしたら婆さんらしからぬスピードで立ち去って行き半強制的にシロナの家に行く事となった。もしかしてこの部屋の状況を分かっていて俺をシロナの元に送ったな、あの頭の回転が速い婆さんならやりそうだな。
それにしても本当にこの部屋があの誰もが憧れるシロナの部屋なのか、これを見たらファンは絶対に泣きそうだな。
俺はそんな事を考えながら黙々と部屋の掃除を続けた。
「お疲れさまソラ」
「本当にお疲れだよ、せっかくの休日が幼馴染の汚部屋の大掃除になるなんて想像もしなかったよ」
掃除を終えた俺は椅子に座って休んでいる。するとシロナは俺の前にコーヒーの入ったマグカップを置いてくれた。どうやら淹れてくれたみたいだな、ちゃんと客人として迎えられているようだ……。そしてシロナは俺の前の椅子に座った。
「資料クリアファイル達には分かりやすいようにネーム入りのテープを貼って置いたからな、ごちゃ混ぜにするなよ」
「分かってるわ」
そう言ってからお互いコーヒーを一口飲んだ。
「ふふっ、こうやってソラとコーヒーを飲むなんて久しぶりだわ」
「そうだな。……そういえば昔旅をしていた時にお前がコーヒー買って来て飲んで吐いたよな」
「あったわねそんな事、あの時の苦さはやばかったわね。今では普通にブラックコーヒーを飲めるようになって、お互い数年に一回か会えるかどうかって感じになったわね」
「お前はシンオウ地方のチャンピオンで考古学者、俺は教師か。お前は多忙すぎるから会えないんだろうな」
「そ、そんな事ないわ。ソラから連絡してくれれば私は直ぐにでもソラに会いに行くわ!」
何故かムキになったシロナが勢いよく立ち上がってそう言った。
「そうか、ありがとうな」
「えっ、えぇ」
するとシロナは少し頬を赤らめて座り、マグカップを両手で持ってちびちびとコーヒーを飲みはじめた。
コイツとこうまったりするのも良いな。旅の時でも色々な街の美味しい物を食べたりしてたな。旅が終わってからも違う地方に行ったりしてたな。でも、こう言う関係もいつかは終わるんだよな。
「どうしたのソラ、少し寂しそうな顔をして」
「…いつかはお前とこうやって二人でのんびりとするのも終わるんだろうなって思ってな」
「えぇ、どういうこと!?」
「いや、お前はいつか誰かを好きになってそして付き合って結婚するだろう。そうしたら俺とのこの関係も終わるんだろうなって思っただけだよ。まぁ、気にするな」
「・・・」
シロナは俯いて黙ってしまった。何か怒らせるような事でも言っただろうか?シロナは顔を上げて真剣な顔をして俺の方を見て来た。
「ねぇソラ。ソラは私の事どうおもってる?」
「えっ、そうだな……完璧そうに見えて所々抜けた残念美人な幼馴染?」
「そうじゃなくて!!」
するとシロナは少し息苦しそうな顔をしてから言葉を口にだした。
「ソラは私の事好き?その……女性として」
シロナは顔を赤くしてモジモジしながらそう言ったが、俺はシロナが今言った言葉に頭の中が真っ白になった。
俺はコイツの事……シロナの事をそう言う対象に見ないようにしてきた。初めて会った時に俺はシロナの事を好きになった。一目惚れで初恋だ。学校に通うようになってからシロナがモテる事に気がついた。俺と同じようにシロナの事を好きになる奴は沢山いる、そんな中でシロナが俺の事を好きになるなんてない、そう思った俺はその想いを閉ざして俺の初恋は終わりを告げる筈だった、なのに何故今になってシロナはこんな事を言ってきた。それじゃあまるで……シロナが俺の事を好きみたいじゃないか。
俺は覚悟を決めて閉ざしてきた想いを吐き出す事にした。
「好きだよ。シロナの事」
「……そう、私も好き。ソラの事」
「そうだったのか」
「えぇ、そうよ」
そう言ってからお互いは黙り込んでしまって気まずい空気が流れた。
と、取り敢えず話を進めた方がいいよな。
「その、いつから俺の事好きだったんだ?」
「初めてソラと会った時。突然目の前に現れてその……カッコいいと思って。ソラは私の事をいつから好きになったの?」
「俺もお前と初めて会った時に好きになったんだ、可愛いって思って。そしてお前と話をしたり遊んだりしているうちに好きになった」
「ふふっ、私達って似た物同士ね」
「そうだな」
そう言って俺達は談笑をした。いつの間にか気まずい空気がなくなった。
「ねぇソラ、私達って付き合っているって事でいいよね?」
「あぁ、お前が良いのなら」
「良いに決まってるわ。それじゃあもう我慢しなくていいわね」
「えっ!?」
するとシロナは立ち上がって俺の方にやって来た。そしてシロナはガバッと俺に抱きついて来た。
いや、ちょ、どういうことだ!?
「ずっとこうしたかった。こうやってソラに甘えてみたかった」
「あぁ、そうだったのか!」
本当、突然そんな事をするのやめてくれ。心臓にわるいから。
「ソラは私に甘えられるのは嫌、迷惑だった?」
「嫌じゃないし迷惑じゃねーよ。むしろウェルカムだ、沢山受け止めてやる。これまで我慢して来た分な」
そう言ってから俺はシロナの背中に手を回して抱きしめた。するとシロナの抱きしめる腕を力が強くなった。
「ソラはいつまで休みなの?」
「明後日まで。だから明後日の朝の飛行機に乗る予定」
「なら今日と明日はずっと私の側に居て。私も休みだからソラの側に居たい」
「いいよ、なら明日はデートしようか」
「うん、明日はソラと一緒にデートしたい。手を繋いで街を歩いておしゃれなカフェでランチして、一緒に洋服などを見て回って……そうそう、昔に行ったアイスクリーム屋さんにも行きたい。それからそれから」
「シロナが満足するまで付き合うよ」
そう言って俺とシロナは明日のデートについて語り明かした。
お久しぶりぶりぶり大根ですみなさん。
色々とありすぎましたが生存報告とリハビリを兼ねてのIFストーリーの投稿です。
少し前(数ヶ月前くらい)にアンケートの結果を見てマリィが一位だったからマリィのIFストーリーを書こうと思いましたが、マリィ本編で結構出てるじゃんって思ってやめて、2位のシロナを書こうと決めて書きました。今確認したらシロナよりもメイの方が多く票が入っていましたが数票の差だから誤差の差って事でそのままシロナの方を投稿しました。
これでシロナ編は終わりです。
次回はまだ決めてません。リアルが本当に立て込んでいて、申し訳ございません。
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