孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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 ミニコーナー:
 作者は五つ子の中で誰が一番好き?

 実を言うとみんな好き。だから所謂箱推しというものに分類されるが、どちらかというと二乃&五月推し寄りという感じ。でもこの差は50歩100歩であり、そこまで差はない。ちなみに自分の好きなキャラ=悟飯のヒロインにしているわけではなく、あくまで悟飯と合いそうかどうかで判断しています。正直三玖は風太郎でも悟飯でもどっちでもいける気がする……。一花はそれなりのきっかけがないと厳しそう。四葉はあの出会いを改変しない限り変更は不可能と同義。

……ちなみに、今になって二乃&五月&ビーデルの3人を悟飯のヒロインとして争わせても良かったんじゃないかと思い始めている。風太郎に一花、三玖、四葉。悟飯に二乃、五月、ビーデル。あら丁度3人ずつになるじゃないですかやだぁ……。

 はいすんませんふざけすぎました。本編をどうぞ。



第106話 憎まれる"力"

私はセルの手によって殺された後、あの世に行くわけでもなく、しばらく色々な世界を魂だけの状態で彷徨っていた。

 

 

 

『地球諸共、宇宙の塵になれぇえええええッ!!!!!』

 

ベジータと孫悟空というサイヤ人が先頭する光景や………。

 

 

『オレは怒ったぞ!フリーザァアアァアアッッッ!!!!!!』

 

 

『クリリンのことかァアアッッッ!!!!!!!!』

 

 

フリーザという宇宙人と金髪に変化した孫悟空が戦闘する光景…………。

 

孫悟飯がセルを打ち倒す光景や、全員で協力して魔人ブウを打ち倒す光景など、沢山の戦いを一部とはいえ見てきた。

 

その後、孫悟空が破壊神と出会って神の力を纏う力を得て、新たな領域に至る世界と、願い玉によって小さくされ、新たな旅を始める世界に別れていることも知った。

 

 

 

 

私は何故か色々な世界を見せられてきた。様々な戦いを見せられてきた。何故私がこれらを見れたのかは私にも分からない。誰かの悪戯か、はたまた夢だったのか…………。

 

 

だが、様々な戦いを見て私はあることをずっと考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

超4ゴハン「力のない弱い者達は、常に力を持つ者同士の戦いに理不尽にも巻き込まれる」

 

零奈「……………」

 

超4ゴハン「零奈、君にも身に覚えがあるだろう?正確には君の体と言った方がいいか?五月が心を壊して君の体を作ってこの時代に来た時、何が起こった?」

 

二乃達は当時のことを思い出していた。五つ子は零奈に狙われるが、悟飯が戦ってくれたことによってなんとか回避し続けていた。しかしその戦いの余波によって怪我人が出たのもまた事実。

 

メタルクウラが地球に襲来した日なんかがいい例だろう。クウラはサイヤ人を倒す為のエネルギーを得る為に地球人を燃料として利用しようとしていた。これはまさにさっきゴハンが言っていたことに当てはまる。強い者同士の戦いに弱い者達が理不尽にも巻き込まれていた。

 

超4ゴハン「それで、この体を手に入れた経緯だが…………」

 

 

私が再び目覚めた時、不思議な液体の中にいた。

 

『やった!目覚めたぞターレス!!』

 

『思ったよりも早かったな。流石レズンとラカセイだ。お前らの科学技術にはいつも驚かされる…………』

 

『………私は何者なのだ?』

 

『いいか?お前はサイヤ人だ。孫悟飯というサイヤ人と地球人のハーフの細胞から作られたクローンだ。これからお前はクラッシャー軍団最強の傭兵となり、俺がこの宇宙の頂点に立つ為に協力してもらう』

 

どうやら運良く『孫悟飯』のクローン体に憑依していたらしい。まだ脳の調整が済んでないなどほざいていた気がするが、精神がない状態の体がそこにあったからたまたまここに辿り着いたのだろう。

 

私は力を持つ者が許せなかった。力を持つ者がいる限り犠牲者は絶えない。だから目の前にいる奴らも自分の手で葬りたかった。しかし当時の自分では力を引き出せないのもまた事実。素直に指示に従って己を鍛えることに没頭した。

 

面白いことに、鍛錬すればするほど自分の力が増していくことを実感できた。孫悟飯という存在はとにかく潜在能力が凄い。私が見せられてきた世界を見るに、しっかり鍛錬していれば、魔人ブウ相手にも苦戦せずに倒せていたことは間違いない。それくらいに彼は戦いにおいて天然の天才といっても差し支えがなかった。

 

 

私が超サイヤ人に変身できるようになった頃は、宇宙に蔓延っていた悪人を中心に狩っていった。自分の力は益々増していき、ついには超サイヤ人2にもなれた。超サイヤ人2になると殆ど敵という敵がいなかった。そこで私の頭の中にはある考えが浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

力ある者がいる世界を滅ぼしてしまえば、もう私の家族のような犠牲者が生まれることがないのではないか…?

 

二乃「なっ…………」

 

超4ゴハン「そうは思わないか?零奈」

 

零奈「あなたもセルと同じことをしているではありませんか…!!この世界の人々が犠牲になってしまうのですよ!!?」

 

超4ゴハン「分かってないな零奈は。これは必要な犠牲なんだよ。事が済めば力を持つ者は絶滅し、争いがグッと減るだろう……………」

 

二乃「そんなことさせない…!させるもんですか……!!!」

 

超4ゴハン「……特にこの世界の存在は許せない。何故私の世界では家族が殺されたのに、この世界では生きているのか………!何故私の世界には…………」

 

何かを言いかけていたゴハンだったが、すぐに感情を覆い隠すような無表情に切り替わった。

 

超4ゴハン「…………さて、雑談はこれくらいにしようか………。まずはお前達を殺す。特に零奈、君はそれほどの力を持ってしまった。いずれその力は大量の犠牲者を生むことになるだろう。何より、あのセルと同じ人造人間であることに虫唾が走る……!!!」

 

表情を変えぬままゴハンの拳が零奈を襲う。だが、その拳は途中で止まった。

 

究極悟飯「ぐぉぉおぉおおお……!!

 

二乃「は、ハー君!!!?」

 

悟飯は既に意識を失いかけているにも関わらず、再びゴハンに挑む。

 

超4ゴハン「ほう……?意識が朦朧としているのに向かってくるか?実に面白い。どこまで耐えられるのか試してやろうか」

 

ドカッッ!!!!!

 

究極悟飯「がっ………!!!」

 

だが、今の悟飯よりも超サイヤ人4となったゴハンの方が圧倒的に強い。パワーもスピードも圧倒的に優れている上に、悟飯には悟空やクリリンのように多彩な戦い方や技があるわけでもない。だから一方的にやられるしかなかった。

 

二乃「いや……!!やめて……!!!」

 

だが、悟飯はゴハンを掴む手を離さない。

 

超4ゴハン「………何故だ。もう意識はないはずだぞ……?何故動けるんだ…?」

 

究極悟飯「うぉおおおおおッッ!!!!!」

 

超4ゴハン「…………!!!!!」

 

一瞬、悟飯の気が急上昇した。ゴハンはそれに違和感を覚えて離れた。

 

究極悟飯「ガァアアッッ!!!!!」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!

 

超4ゴハン「ちっ……!!!!」

 

悟飯から放たれた気功波を弾き飛ばそうとするが、上手く跳ね返せなかった。

 

超4ゴハン「はぁああああああッッ!!!!!!!」

 

だが、更に気を高めたゴハンによって弾かれてしまった。

 

究極悟飯「うぐっ……………」

 

そのまま流れるように悟飯は倒れてしまった。

 

二乃「は、ハー君!?しっかりして!!!」

 

三玖「悟飯…!!悟飯!!!」

 

2人は悟飯に駆け寄る。悟飯の身を案じていた。

 

超4ゴハン「………(少しとはいえ手が痺れている……。そこまで孫悟飯が守りたい存在とでも言うのか…?目の前にいる者達が…………)」

 

セル「……………なるほど。つまり貴様を生み出した私に始末する責任があるというわけだな」

 

ここで、今まで静かにゴハンの話を聞いていたセルが再び口を開いた。

 

超4ゴハン「イキがるなよ人造人間。この力を手に入れた私には、例えもう1人の自分と合体したお前であろうと敵わない」

 

セル「その言葉、そっくりそのまま返してやる。そもそも孫悟飯の体を使っておいて自分の力のように誇示するでない」

 

超4ゴハン「貴様こそ、様々な達人達の細胞があってこその力だろう?」

 

セル「その細胞に記憶されている長所を活かせるのは、他でもない私自身だ」

 

超4ゴハン「殺してやる………」

 

中身が並行世界の無堂にとっては、目の前のセルは家族の仇だ。躊躇する理由など全くない。

 

ガッ……!!!!

 

ゴハンが振り出した拳をセルは軽々と受け止めた。

 

ドカッッ!!!!!

 

逆にセルの膝が接近したが、ゴハンが腕で受け止める。

 

ズガガガガガガッ!!!!!!!

 

体と体が激しくぶつかる音だけが響く。2人の手足の動きを追える者はいない。ただ凄まじい音だけが、激しい戦いだということを認識させる。

 

セル「ふはははは……!素晴らしい…!ここまでの高揚感を味わったのはベジット以来だ……!!!」

 

超4ゴハン「その気持ち悪い薄ら笑いを消し去ってやる」

 

ドカッッ!!!!!

 

バキッッッ!!!!!

 

戦いが続くに連れ、セルはどんどん高揚感が増していくばかり。戦いそのものを楽しんでいた。だが、ゴハンは時間が経つにつれて憎しみが増す一方だった。目の前の仇が笑っているとなれば当然のことだろう。

 

ドカッッ!!!!!

 

セル「ぶらぁ……!!!!」

 

しばらく経ち、ようやく攻撃が当たった。当てたのはゴハン、当てられたのはセルだった。

 

セル「はぁ!!!!」

 

セルはすかさず反撃を試みるが、ゴハンにあっさりと躱された上に腕を掴まれた。

 

セル「なに………!!?」

 

超4ゴハン「オラァ……!!!!!」

 

グシャ……!!!!!

 

ゴハンは力を込めて腕を引っ張り、セルの胴体からそれを引きちぎった。雑に宙に投げるとすぐさま気功波で破壊した。

 

セル「そんなことをして何の意味がある?私に再生能力があることをご存知ないのかね?」

 

超4ゴハン「ああ、あるさ。だが、お前の再生は魔人ブウのそれとは違って体力を消耗する……。違うか……?」

 

セル「………!!!!」

 

体を再生できるのは便利な機能だが、体力を消耗してしまうのがデメリットである。ゴハンはそのことを見抜いていたのだ。

 

セル「なるほど…。そこを見抜いていたとは驚きだ……。いや、知っていたと言う方が正しいか?もっとも、あの時死にかけてパワーアップした私にはそんなデメリットは存在しないがな」

 

超4ゴハン「………何?」

 

セル「超サイヤ人3になったベジットを相手にした時に私は敗れた…。しかし、奇跡的に幾つもある核のうちの1個は残っていた。そこから再生し、見事にパワーアップを成し遂げたのだよ」

 

超4ゴハン「なるほど……。だが大した問題ではない」

 

 

 

 

 

 

ドシャッッ!!!!!

 

セル「ぐるぁ…!!!!」

 

ゴハンは更に気を上昇させてセルの顔面を殴った。

 

セル「ば、馬鹿な……!!!これほどのパワーが………!!!」

 

超4ゴハン「言ったはずだろう?大猿のパワーを持ち合わせながら、超サイヤ人のようなスピードも兼ね備えたのが超サイヤ人4だと……。おっと、お前には説明していなかったな」

 

セル「なに………?」

 

超4ゴハン「まあいい。お前が知ったところでどうもならん。私は孫悟飯の有用性を理解している。だからこそ、この体の長所を存分に発揮させてもらうとしよう……………」

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ……………

 

地面の揺れが強くなると共に、ゴハンの顔にも変化が現れる。

 

超4ゴハン「はぁぁぁぁ………!!!」

 

三玖「あの顔…………」

 

まるで怒りに満ちた悟飯のような顔だった。()()()()のクローンなのだからそれは当然なのだが………。

 

セル「まさか………!貴様……!!!」

 

超4ゴハン「忘れたか?私の家族はお前に殺された……。そして孫悟飯の体は激しい怒りを感じる度に限界以上の力を発揮できる…………」

 

これだけでセルは全てを理解した。過去に何度か悟飯がパワーアップをした。その時は大抵激しい怒りを感じた時だった。そして今のゴハンも、セルという仇相手に激しい殺意にも近い怒りを抱いている。

 

超4ゴハン「貴様の長旅も終わりだ」

 

両手に赤色に近い白い光の玉が生成された。そして手を重ねると玉も重なって巨大な一つの玉となる。

 

超4ゴハン「このかめはめ波は一味違うぞ……?差し詰め、大猿のパワーも兼ね備えた『10倍かめはめ波』とでも名付けておこうか?」

 

ゴハンは無言で10倍かめはめ波のチャージを続けていた。セルが全力で逃げようにも、今のゴハンから逃れることは不可能だった。

 

セル「…………ふふふっ…!ふはははははは!!!貴様は一つ失念している……」

 

超4ゴハン「何……?」

 

セル「貴様の体はサイヤ人と地球人のハーフだ。だが、私にはフリーザやコルドの細胞も含まれている……」

 

超4ゴハン「………!!!」

 

セル「この星と共に消えてなくなれ!!!!!!」

 

カァァッ!!!!!!

 

地球を壊すのに十分な威力を孕んだ気功波を地面に向けて放った。セルはゴハンに向けて勝ち誇ったような顔を披露する。

 

超4ゴハン「小賢しい真似を………」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!!

 

………尻尾から放たれた光の線がそれを掻き消してしまった。

 

セル「ば、馬鹿な…………はっ……!!」

 

自分の策が失敗したことでショックを受けていたセルに、いつの間にか間近に迫っていた。

 

 

超4ゴハン「終わりだ」

 

 

ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!

 

セル「ぐぼぁァアアァアア……!!!!」

 

限界まで溜められた10倍かめはめ波がセルの体に浴びせられた。そのままかめはめ波の流れに沿って宇宙に追い出されてしまう。しかし、これはセルにとって最後の保険だった。

 

セル「よ、よし……!!いいぞ………!!このまま私を宇宙に放り投げるのだ…!そうすれば、いずれ力をつけて奴にリベンジしてやる………!!!」

 

体が崩れ始めるが、幾つもある核のうちの1つさえ残っていれば再生可能なセルにとってはチャンスとも取れた。あとはどうにかしてこの攻撃から抜け出すだけ………。そのはずだった。

 

セル「…………なっ……」

 

熱を感じたので振り返ると、太陽がそこにはあった。かめはめ波の速度からして太陽に到達するのはほんの数秒にも満たない。

 

セル「うごぉぉぉおおおおお………!!」

 

だが、セルは界王拳を駆使してなんとか軌道を逸らすことに成功した。だが、これが決定打となってしまう……。

 

セル「ぬぉ……!!!!」

 

界王拳を使用するととてつもなく体力を消耗してしまう。その弊害によってセルは完全に光に飲み込まれてしまった。

 

セル「この………わたしが……………。こんなところで……………

 

そこでセルの声は完全に途切れた。今度は核が残るようなことはなく、地球の遥か遠くで大爆発と共にその命は消滅した。

 

 

 

 

 

 

零奈「………!!!」

 

四葉「セルの巨大な気が、消えた……!!!」

 

一方で、あの魔人ブウをも圧倒していたセルがあっさりと倒された光景を見て、四葉と零奈の顔は絶望に染まってしまった。他の4人に関しては最早何が起こったのか分かっていない。

 

超4ゴハン「…………さて。憎き仇は私自身の手で葬った。あとは孫悟飯を殺してこの世界を破壊するのみ…………」

 

二乃「ま、待ちなさい……!!彼だけは殺さないで……!!」

 

超4ゴハン「退け。お前では私に到底敵わない。例え零奈と融合したとしてもね」

 

しかし、二乃は引かなかった。好きな男のためなら、例え火の中でも水の中でも飛び込めるという二乃の言葉は嘘ではなかった。悟飯を守るために自分の身をも投げ出すつもりだ。だが、二乃だけではなかった。

 

三玖「………悟飯は、殺させない…!!長い間戦って、ようやく悟飯は幸せを手に入れたの……!!!その邪魔をするなら……!!!!」

 

五月「……………私は何度も孫君に助けられました。せめて今回だけでも、彼の力に………!!」

 

超4ゴハン「何も分かってないな。気の力を扱える四葉や零奈ならまだしも、お前達が出しゃばって何ができるというのだ?」

 

「「「………」」」

 

3人はその問いに答えることなくその場に留まり続けていた。

 

超4ゴハン「そうか……。君達はそんなに彼の死に様を見たくないというのだね?なら、先に殺してあげよう」

 

四葉「だ、ダメぇえええ!!!」

 

その言葉を聞いて四葉が駆け出す。例え敵わないと分かっていても、姉妹を守るために体が勝手に動いていた。

 

四葉「はぁあああッッ!!!!」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!

 

走りながら気功波を放った。それは見事に当たってゴハンに爆発を引き起こした。しかし………。

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!

 

四葉「えっ……」

 

一筋の光が文字通り光速で四葉に迫っていた。そのことに気づいた四葉だが時すでに遅し………。

 

 

 

 

 

 

 

 

シュン‼︎

 

四葉「………あれ?」

 

爆発に巻き込まれたかと思いきや、なんとその場に突如現れた山吹色の道義を着た戦士によって救出されていた。

 

超4ゴハン「ちっ。瞬間移動か………」

 

 

 

悟空「大丈夫か?無茶すんじゃねえぞ」

 

その正体は言うまでもなく、悟空である。

 

ベジータ「ふん…………」

 

少し遅れてベジータもその場に到達した。

 

 

四葉「お、お二人とも……………」

 

 

悟空「おめぇは離れてろ。あとはオラ達でなんとかする」

 

四葉「………分かりました」

 

四葉はすぐにその場を離れた。

 

悟空「…………ベジータ。本当にいいんか?」

 

ベジータ「奴のさっきの力を見て確信した。守るには羞恥を捨てるしかないようだな……………」

 

悟空「………やっぱりおめぇは最高だよ、ベジータ」

 

悟空とベジータはどちらが合図するわけでもなく、()()()()()に入る。

 

四葉「………!!!!」

 

零奈「あ、あれは…………!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟空「フュー……!!!!」

 

ベジータ「ジョンッ!!!」

 

「「はっ!!!!!」」

 

 

 

 

2人の指が触れた時、2人の体が光となった。悟空の体はオレンジ色の光に、ベジータの体は青色の光に変化して交差する。やがてその2つの光は混じり合って激しい閃光と共に新しい体を構築した。

 

 

 

 

 

 

「…………どうやら、ポタラで合体するのとはまた訳が違うようだな。だが、こっちはこっちでいい気分だ……」

 

零奈「す、凄まじい気の嵐……!」

 

四葉「これなら…………!!!」

 

 

「さて、お前だな?よく分からん理由でこの世界を壊そうとする者は……」

 

超4ゴハン「ああ。お前の名はなんという?」

 

「俺か?名前などどうでもいい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は貴様を倒す者だ」

 

 

 

悟空とベジータがフュージョンしたことによって新たな戦士が爆誕した。その気はベジットに勝るとも劣らない膨大なものだ。彼は名前こそ名乗らなかったが、ポタラ合体の時とは名前が異なる。ゴクウとベジータでゴジータ…。それが今現れた究極の戦士の名前だ。

 

ゴジータ「さあ、覚悟はできているんだろうな?最初から全力で行かせてもらうぜ!!」

 

ドォォオオオッッ!!!!!

 

ゴジータは一瞬にして超サイヤ人2に変身した。しかしこれではさっき倒されたセルと同等程度の力である。とてもじゃないがゴハンに太刀打ちできそうもない。

 

超4ゴハン「………それがどうした」

 

ゴハンは冷静さを崩さずにゴジータに向かって突進していく。

 

ガッ…!!

 

超4ゴハン「………!!」

 

超2ゴジータ「はっ!!!」

 

ドカッッ!!!!!

 

ゴハンは腕を振るったが、ゴジータにいなされた。呆然としていたゴハンにゴジータの拳が顔面を襲った。

 

超4ゴハン「………今のはマグレか?」

 

自分の方がパワーもスピードも圧倒的に上であるはず。ならばこちらの方が有利になるはずだ。恐らく油断していたから攻撃を食らったに過ぎない。そのはずだ。

 

ズガガガガガガッ!!!!!

 

ゴハンの攻撃はしっかりゴジータに当たっている。当たってはいるのだが、全てゴジータの技術によって威力が殺されてしまっている。

 

超4ゴハン「ちっ!!!!」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!!

 

近距離で気功波を放ってしまえばゴジータも避けられないと踏んだゴハンは得意げな笑みを浮かべる。

 

超2ゴジータ「よっ…!」

 

だが、ゴジータは体を逸らして回避した。

 

ガンッッ!!!!

 

超4ゴハン「ぬぅ……!!!!」

 

そして、元に戻る勢いを利用してゴハンに頭突きを喰らわせた。ゴハンは口元を押さえていたが、そんなことは気にも留めずにゴジータの反撃が開始された。

 

超2ゴジータ「だあッッ!!!!!」

 

ドゴォォオオッッ!!!!!

 

ゴジータの綺麗な回し蹴りがゴハンの首にヒットした。

 

超4ゴハン「ちっ……!!この野朗…!!」

 

ゴハンはゴジータ相手に次第に怒りを感じ始めていたが、それが冷静さを欠く原因となっていた。ゴジータは長年の経験を活かして攻撃を躱していく。

 

超2ゴジータ「っしゃあッッ!!!」

 

ドゴォォオオッッ!!!!

 

そして隙を見て膝蹴りを顎に食らわせた。

 

超4ゴハン「うご…!?ば、馬鹿な…!パワーもスピードもこちらが上回っているはず……!!」

 

超2ゴジータ「パワーやスピードが勝っていれば勝てるってもんじゃないぜ?お前はまだまだだな」

 

ゴジータは悟空とベジータがフュージョンしたことによって誕生した究極の戦士だ。2人ともいくつもの死線を潜り抜けてきた戦士であり、その経験の多さは計り知れない。おまけに戦闘民族サイヤ人とは、戦えば戦うほど力を増していく。サイヤ人の血が濃ければ濃いほどその効率も上がっていくのだ。

 

老界王神の言葉を借りるなら、宇宙の中でも三本指に入る戦士のうちの2人が融合したのだ。力だけでなく、技術や経験も相当なものだろう。

 

超2ゴジータ「どうした?攻撃が段々と単調になってきてるぜ?」

 

超4ゴハン「だ、黙れ小僧がァアア…!!!!」

 

超2ゴジータ「俺からしたら、お前の方がよっぽどガキに見えるがな」

 

ドンッッ!!!!!

 

ゴハンはいつのまにか体が地についていた。ゴジータのエルボーによってそうなったのだ。

 

超2ゴジータ「さーて、この尻尾を切っちまえばお前は力を失うんだったよな?」

 

超4ゴハン「………!!!!」

 

ズォオオオオオオオッッ!!!!

 

超2ゴジータ「おっと……!!!」

 

ゴジータは危険を察知して直ちに尻尾から手を離して、その場から離れた。

 

超2ゴジータ「なるほどな。足かめはめ波みたいなものか……………」

 

超4ゴハン「ぐぅぅ…………!!!」

 

力とスピードならゴハンの方が好条件のはず。にも関わらず目の前のゴジータに不覚を取っていることにゴハンは内心苛立ち始めていた。

 

超4ゴハン「(何故だ……!!孫悟飯の肉体は最強のはずだ…!!誰にも敗れることはないはずだ………!!)」

 

超2ゴジータ「どうした?もう終わりか?」

 

超4ゴハン「一つ聞かせろ……!貴様は何故ここまで強いのだ…!単純なパワーやスピードなら私の方が上回っているはずだ……!!!」

 

超2ゴジータ「ああ、確かにそうだな。互角以上になるには超サイヤ人3になる必要があるだろうな。しかし、お前はその力を使い熟せていない。それは何故だか分かるか?」

 

超4ゴハン「………何?」

 

超2ゴジータ「それは貴様がサイヤ人ではないからだ。体は確かにサイヤ人の血を引いているが、肝心の中身はただの地球人………。サイヤ人の力を引き出せなくて当然だ。そう簡単に戦闘民族の力を使い熟せるもんじゃない」

 

超4ゴハン「吐かせ…。別に中身がサイヤ人である必要はない。()()もあるからな」

 

超2ゴジータ「前例だと…?」

 

超4ゴハン「貴様には、関係のない話だ!!!」

 

後ろから唐突に現れたゴハンの攻撃も長年の経験からか、すんなりと避けたゴジータは、ゴハンのみぞおちに肘をぶつけた。

 

超4ゴハン「かはっ………!!!」

 

超2ゴジータ「貴様は知らないんだろうな。守るべきものを持ってるやつは強いんだぜ?勝つ為ではなく負けない為に戦うなら尚更な………」

 

 

ここまでほんの数分だった。ゴジータは超サイヤ人2の状態で戦い続けている為、まだまだタイムリミットはある。残り25分以上は残っていた。この戦いを見届けていた者達は、誰もがゴジータが勝利するものだと確信していた。

 

超2ゴジータ「どうした?もう終わりか?俺はまだまだ行けるぜ?」

 

超4ゴハン「ち、畜生……!!」

 

 

膨大な気同士がぶつかり合っているのを察知して、他の戦士達も次々と現場に到着した。

 

ピッコロ「悟飯!しっかりしろ!!」

 

ピッコロは二乃の膝の上に寝かされている悟飯の元に駆け寄る。ただ気絶しているだけだと伝えられると安心すると同時に、連れてきたデンデに回復させた。

 

悟飯「……!!ここは……?」

 

デンデ「ご無事ですか、悟飯さん?」

 

悟飯「デンデにピッコロさんも……」

 

ピッコロ「お前ともあろうものが一方的にやられたようだな」

 

悟飯「はい……。相手は超サイヤ人4というものに変身して…………」

 

ピッコロ「まさか3の先があるとはな…。だが安心しろ。今は悟空とベジータが抑え込んでくれている」

 

悟飯「お父さんとベジータさんが…!?いくら2人でも………」

 

ピッコロ「それが、あいつらはフュージョンしたんだ。だから今のところは優勢だ」

 

悟飯「えっ……?」

 

悟飯は心底驚いた。ベジータは悟空と合体することを嫌がるはずだ。にも関わらず融合しているということは、それだけ今回の敵は相当脅威のある者なのだろう。

 

悟飯「………ですが、フュージョンは30分しか持ちませんよ…?今は優勢でも………」

 

ピッコロ「ああ。ヤツが何かしらの拍子に更にパワーアップした場合は、今のあいつらでも手に負えなくなるだろうな………」

 

 

 

 

 

超2ゴジータ「さて、そろそろ終わらせてもらおうか。どうせお前も知っているんだろう?30分という時間制限があることをな」

 

超4ゴハン「くっ………」

 

ゴジータは目の前の敵を消し去る為に気を溜める。それをいち早く察知したゴハンは対抗しようと試みるが…。

 

超4ゴハン「………」

 

突然、抵抗をやめてしまった。

 

超2ゴジータ「なに…………?」

 

弱ってきたとはいえ、ゴハンはまだまだ対抗できるほどの力を残していた。あれほどこの世界を壊すことに執着していたくせに、諦めるのが早すぎではないか……?ゴジータの頭の中にはそんな疑問が浮かんだ。

 

超2ゴジータ「……(もしや俺が大技を放った隙を見て何かしら仕掛けるようだな……)」

 

経験豊富なゴジータは相手が次に取る行動が大体予測できた。だから敢えて相手の意図通りに大技を放ってやることにした。

 

超2ゴジータ「かー……めー……はー……!めぇぇ………!!!」

 

両手に気を集中させ、青白い気の塊を生成する。その間もゴハンに対する警戒は怠らずに相手の動きを見ようとしていた。

 

超2ゴジータ「(さあ、どのタイミングで動くつもりだ?こっちはいつでもいいぜ…………)」

 

ゴジータは内心そう呟きながら……。

 

超2ゴジータ「波ぁぁああああああああああああああッッッ!!!!!!」

 

ズォオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!

 

その気の塊を放った。轟音と共に急速にゴハンに接近するが、ゴハンは動く気配を見せない。しかしゴハン程の力の持ち主ならばギリギリで回避することも可能性なはず。

 

超2ゴジータ「……なに!?」

 

だが、ゴハンは一切動かなかった。回避することもせずにそのままかめはめ波を受け入れたのだ。

 

超2ゴジータ「ど、どういうことだ…?」

 

自分の考えが外れたことでゴジータは動揺していた。敵はあれほど世界を破壊することに執着していたのに、そう簡単に諦めるはずもない。もしややられたフリをしているのか……?

 

超2ゴジータ「………気を消して隠れているのか……?」

 

 

 

 

 

 

ドカッッ!!!!!!!

 

超2ゴジータ「ぐぅ………!!!!!」

 

その衝撃は突然訪れた。相手が何か仕掛けることを警戒していたはずのゴジータが攻撃を許してしまうことなどあるのだろうか……?

 

超2ゴジータ「なっ………」

 

衝撃を感じた方に向き直すと、そこにはゴハンがいた。瞬間移動で後ろに回ってきたとしても、同じく瞬間移動を使えるゴジータならその動きを認識することができたはず。だがそれすらもできなかったのだ。本当に突然現れたとしか言いようがないのだ。

 

超2ゴジータ「………(直前になって奴の存在を再び感じた……。一体なんだというんだ………?)」

 

どうやら、ゴハンに備わっている力は膨大な気"だけではない"ようだ……。

 




 時間がかかって申し訳ないです…。投稿編集する時間が中々取れませんでした…。

 並行世界の無堂(ゴハン)について超簡単に整理すると、この無堂は『力そのもの』を恨んでいる。もっと言うなら自分の生活を滅茶苦茶にした『ドラゴンボール世界』のことも憎んでいる。その為、DB世界に馴染みつつある五つ子や人造人間零奈も駆除対象として見ている。だが一番恨んでいるのは元凶たるセル。
 何故この世界に来たか?それは原因が不明。誰かが転送させたのかもしれないし、単なる偶然か執念のせいかもしれない。『ゴハン』の体は、最初期の方で悟飯の血液が取られたDNAを活かして作られたクローン体。そこに無堂が憑依したという形になっている。

 超サイヤ人4vs超2ゴジータについて。こちらの優劣をつけるのは非常に難しいと感じました。恐らくベジットやゴジータなら超サイヤ人ぐらいになって超サイヤ人ゴッドなのではないかと思いました。(劇場版超ブロリーより、ブルー悟空と超サイヤ人ブロリーで苦戦していたのに、超サイヤ人ゴジータなら押していた&ゴッドの力を得る前の戦闘力だということを考慮した結果)。この辺は完全に作者の私見や偏見も入っているので違和感を感じた方もいるかもしれませんが、ご了承ください…。

……というような感じです。正直このお話どうやって纏めようか考えきれてないので、週一更新で手一杯です。そろそろ忙しくなくなるので、ようやく執筆に時間が回せそうだから、もう少しだけ待ってくだせぇ………。
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