孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
〜作者が修学旅行編の舞台にもなった京都に行ってきたよというお話〜
実を言うと先週は京都に旅行に行ってきました。丁度紅葉ということで観光客で賑わってました。紅葉と寺の組み合わせが絶妙によく、SDカードの容量が大変なことになっちまってます………。
そんなことはさておき、ごと嫁の聖地と呼ばれるところに時間の許す限り行ってきました。京都は主に修学旅行の舞台ですね。清水寺に伏見稲荷、東映映画村とか色々行って写真撮ってきました。実際に行ってアニメや漫画の再現度が高いことがよく分かりました。いや本当にまんまでしたもん。そして一番驚いたのが、たまたま行った大階段が2期OPで描かれていたこと。これは本当に偶々見つけたので物凄く驚きました。清水寺や伏見稲荷とかは定番の観光名所ですが、大階段は割と穴場なのかな………?もしこれから京都に行く人がいたら、京都駅近くの大階段に行ってみて下さい。夜に行くと本当に綺麗ですよ。
……………京都のバスの本数えぐいてぇ…。
警戒していたゴジータでさえも気づかないように背後を取って攻撃したことに悟飯とピッコロは驚いていた。
ピッコロ「なんてことだ……!!やつは瞬間移動も使えたというのか…!!」
悟飯「……………」
ピッコロは悟空のように瞬間移動を使えるのかと納得していたが、悟飯にはどうも違って見えた。どこかで見たことがあるような気がした。
悟飯「ピッコロさん。あれは恐らく瞬間移動ではありません」
ピッコロ「なに…!?ならどうやってアイツらに気づかれずに背後を取ったというんだ!?」
悟飯「それは……………」
身に覚えがあるということは、自分も戦ったことがある相手のはずだ。自分が戦ったことがある者といえば、ナッパにベジータ、ナメック星ではフリーザ軍の兵士にギニュー特戦隊、そしてフリーザ……。
悟飯「………ん?」
そういえばギニュー特戦隊には妙な奴がいた気がする。大した強さを持っていないにも関わらず何故か特戦隊として選ばれていた人物が…………。
悟飯「まさか、グルド……?」
ピッコロ「なに?なんだそいつは?」
悟飯「僕がナメック星に言った時に戦ったフリーザ軍のギニュー特戦隊って奴のうちの1人なんですけど、そいつは確か………、!!」
もしグルドが使っていたソレをゴハンも使えるとなると相当厄介だ。あれはあまり力を持たないグルドだったから勝てたが、それこそフリーザのような強敵が持ち合わせていたら間違いなく敗北していただろう………。
悟飯「まさか、あいつは時間を止められるんじゃ………!!!?」
ピッコロ「何ッ!!?」
風太郎「時間を止めるだと……?それが本当なら、あいつは無敵だぞ……!?」
悟飯「………」
だがグルドも無限に時間を止めていたわけではない。その能力を使うのにも制限があったはずだ。それが何かは分からないが……。
「………なるほどな」
悟飯「……!!!」
ピッコロ「お、お前は……!!!」
一瞬悟空と勘違いしてしまったが、そんなことはあり得ない。悟空はベジータと共に合体してゴジータとして奴と戦っている真っ最中だ。目の前に現れた者は悟空と同じサイヤ人で、同じ顔立ちをしていた。だが、違ったのは頬に刻まれた傷と血のように赤い鉢巻を身につけていることだった。
五月「孫君のお爺さま……!!!」
バーダック「よう。なんとか持ち堪えてるみたいだな」
ピッコロ「お前、何をしにここに来た…?」
バーダック「お前、俺の意識……いや、俺が頭の中で浮かべた映像をあいつに送ることは可能か?」
バーダックはナメック星人が不思議な力を持っていることは知っていた。しかしどのような異能を持ち合わせているかまでは把握してないから、念の為聞いたのだ。
ピッコロ「……できないことはないが、それをしてどうするつもりだ…?」
バーダック「相手が時間を止めてくるなら、こちらは先読みをすればいいだけのことだ……」
この説明だけで悟飯とピッコロは何がしたいのかが理解できた。
ピッコロ「………お前にはそんな能力があると………?」
バーダック「あいつもサイヤ人で、恐らくカカロットと王子が融合したのだろう?俺の一族が関わっているなら使えるはずだ」
ピッコロ「…………分かった」
超2ゴジータ「どうなっていやがる…!全く相手の動きを読めねえ…!!」
一方で、ピッコロ達があんなやり取りをしている時、ゴジータはゴハン相手に苦戦していた。
超4ゴハン「いや、直前で対応できているだけでも凄い方だろう?だが、その調子で大丈夫かな?」
超2ゴジータ「チッ………」
ゴジータもゴハンが気以外の方法で妙な術を使っていることはなんとなく察している。しかし、その術の効果や本質が分からない以上は対策しようにもない。
『おい、聞こえるか!?俺だ!ピッコロだ!!!』
超2ゴジータ「(なんだ…!見て分からないのか…!?今はコイツと戦うのに精一杯で………)」
『今からお前にある映像を送る!騙されたと思ってその映像を見てみろ!!』
超2ゴジータ「…(気に入らなかったらすぐに拒絶するからな)」
ゴジータは一度だけピッコロから送られてくる映像を見てみることにした。考えも無しに行動するピッコロではないことはゴジータもよく分かっている。何かしら今の状況を打破できる何かがあるからこそこんな状況で話しかけてきたのだろう。
超2ゴジータ「(信じるぞ、ピッコロ…!)」
すると、目の前のゴハンがまたしても消えた。気を探ってもどこにも存在を感じない。ピッコロに合図を送られ目を瞑る。すると…………。
超2ゴジータ「………!?これは……」
シュン‼︎
超4ゴハン「(もらった…!!)」
ゴハンは今度こそ決める為にゴジータの頸を狙っていた。今までの反応速度から見るに、今度こそ反応はできないはずだ。一気に力を込め……。
超4ゴハン「ぷはっ…………」
ゴハンは呼吸を再開した。それと同時に彼を除いて止まっていた時間が再び動き出した。この時止めは息を止めることによって可能としているが、息を止めながら……つまり、能力を発動させながら攻撃を仕掛けるのは身体に負担をかけてしまうから、攻撃する直前で能力を解除しているのだ。
何故このゴハンが能力を使用できるのかは、これまたレズンラカセイ兄弟が大きく関わっていた。ターレスがフリーザ軍の残党から入手したデータを元にグルドの超能力を一部とはいえ再現させてみせたのだ。その結果がゴハンに反映されているわけだが………。
ガッ…!!!
超4ゴハン「!!!?」
まるで行動が最初から読まれていたかのようにゴジータがすぐに反応した。
超2ゴジータ「だらぁッッ!!!!」
ドゴォォオオッッッ!!!!!
超4ゴハン「うごっ………!!!」
左手で攻撃を受け止めたゴジータは、右腕を使ってゴハンの鳩尾にエルボーをくらわせた。
超4ゴハン「ば、馬鹿な…!何故こちらの動きが……!!」
ゴハンは一時的に動揺するも、再び時を止めて今度こそ攻撃を当てようとする。先程よりも攻撃する直前まで息を止めるが……。
ガッ……!!!!
超4ゴハン「な、なに………!!!?」
しかし、またしてもゴジータに受け止められた。まるでどう攻撃するか予め分かっているかのような動きだった。
超2ゴジータ「お前、超能力と気を併用し続けたせいで、大分体力が落ちたんじゃないか?」
超4ゴハン「……!!」
超2ゴジータ「そうかそうか……。そろそろ本気出すか………」
ゴハンこと無堂は、ドラゴンボール世界に関連する出来事をどういうわけか知り尽くしていた。だが、2つの世界が融合したこの世界のことは全て知り尽くしているわけではない。故に、ベジット及びゴジータが更に力を引き出せることも知らないのだ。
超4ゴハン「き、貴様……!!!」
超2ゴジータ「一気に決めてやるぜ!!!」
ドォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!!
超3ゴジータ「はぁぁあああああ……!!!!」
超サイヤ人3に変身したゴジータは、更に気を溜め続けて、体が光り始めた。ゴハンは何か策はないかと練るが、相手の持ち時間はまだある。それに加えて超サイヤ人3に変身したばかりであるため、パワー切れになることもない。間違いなく絶対絶命のピンチだった。
超3ゴジータ「波ぁあああああああああああああああッッッ!!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!
ゴジータの両手からかめはめ波…………いや、ただのかめはめ波ではなく、ベジータの得意技、ビックバンアタックも合わされた『ビックバンかめはめ波』が解き放たれた。その巨大な気功波はゴハンを飲み込む勢いで急速に迫っていた。ゴハンはかなり疲弊しており、能力を使う余裕はなかった。そして避けるほどのスピードも出せない。というより、かめはめ波のスピードが速すぎた。故に…………。
超4ゴハン「ぐっ…!うぉぉおおおぉおおぉおおぉ……!!!!!」
自身の体で受け止めるしかなかった。ただでさえ自分に近い力を持ち合わせていたゴジータが更にパワーアップし、その気弾を受け止めるのは正気の沙汰ではない。だが、こうする他なかった。
超3ゴジータ「しめたぜ…。お前はもう終わりだ」
ゴジータはビックバンかめはめ波を放つ手を右手のみに変えた。空いた左手を使って虹色のエネルギー弾を生成する。
超4ゴハン「……!!!!」
ある世界で、ジャネンバという邪念の塊と鬼が融合した強敵に対してゴジータが放ったものだ。この技は恐らく元気玉のように、邪気を取り払う効果があるのだろうと、初めて使う技だがゴジータはなんとなくそう感じた。
超4ゴハン「や、やめろ……!」
超3ゴジータ「はっ!!!!!」
虹色の玉が放たれた。
超4ゴハン「やめろぉおおおおおお!!!!!!!!」
虹色の玉、ソウルパニッシャーは先程のかめはめ波を遥かに凌駕したスピードで迫っていた。かめはめ波を受け止めているゴハンには当然防御する術などなく………。
バチッッ!!!!!
超4ゴハン「ぐわァアアアアアアアアッッッ!!!!!!」
すぐに命中してしまった。
超3ゴジータ「波ぁああぁああッッッ!!!!!!」
しかし、ゴジータはそれでも手を緩めるどころか力を入れ、かめはめ波を更に押し込んだ。当然ゴハンには今のかめはめ波を受け止める余裕もなく、あっさりと飲み込まれてしまった………。
ゴジータ「ふぅ…………」
ゴジータは超サイヤ人3の状態でかめはめ波とソウルパニッシャーを同時に使用したことによる疲労のためか、超サイヤ人状態を解除した。
二乃「た、倒したの……?」
ゴジータ「多分な。気を感じないから恐らく倒せただろう」
敵の姿が見えなくなったので、着地したゴジータの元にみんなが集まった。
ゴジータ「それにしてもバーダック。お前、いつからあんな自由に予知できるようになったんだ?」
バーダック「できるようになったのはつい最近だ。次に魔人ブウの時のような事態になるのを防ぐ為に自分の意思で未来を見えるようにした」
ピッコロ「未来が自由に見えるというのか……?それなら、どんな相手だろうと勝てるのではないか……?」
バーダック「馬鹿かお前は。自由に見られると言っても、俺の子孫に関連した未来でなければ見ることはできない。同じサイヤ人でも、王子の未来を見ることはできん」
ピッコロ「な、なるほど」
ゴジータ「それにいくら行動が分かったところで、実力に差があったら意味がない」
ピッコロ「そ、そうだ!それならお前の予知能力を使えば奴が倒されたかどうか分かるんじゃないか!!?」
バーダック「……それもそうだな。見てみるとするか………」
バーダックは頭を手で抑えて目を瞑り、未来の映像を見ていた。多少は頭痛を感じるが、それでも以前よりは余程マシだった。
バーダック「………おい、嘘だろ…?」
再び目を開けたバーダックは明らかに動揺していた。不穏な雰囲気を感じてピッコロが詳細を聞こうとしたその時……。
ドォオオオオオオッ!!!!!!
ピッコロ「なっ……!!!!」
悟飯「あ、あいつの気だ……!!!!」
ゴジータ「なんだと………?」
ドンッッッ!!!!!!
遠くに光の柱が見えたかと思いきや、目の前のゴハンが勢いよく着地したことによって、周辺の地面は地割れが発生していた。
ゴジータ「何故だ…。貴様は間違いなく俺の技をまともに食らった……。運良く生き延びたとしても、動けるほどの余裕はないはずだ…………」
超4ゴハン「私もそう思った…。だが、お前は超サイヤ人4の特性について1つ理解していないことがあった」
ゴジータ「なに……?大猿と超サイヤ人の性質を兼ね備えているんだろう?」
超4ゴハン「確かにそれも合っている。サイヤ人の象徴とも言える二つの変身を同時に起こしているということは、最もサイヤ人の力を引き出してるとも言える……。これで分かるかな?」
ゴハンの説明はイマイチだった。相手の顔を伺い、理解していないことを確認したゴハンは補足説明をした。
超4ゴハン「もう少し具体的に話そうか。超サイヤ人4はサイヤ人の力……、
ゴジータ「サイヤ、パワー………?」
五月「ど、どういう意味ですか…?」
聞きなれない単語を前に理解に苦しむ各々を見て、ゴハンは更に具体的な説明をする。
超4ゴハン「具体的には、サイヤ人が超サイヤ人に変身した際に発生する力だよ。その力を取り込むことによってパワーアップすることができる」
ゴジータ「………おい、まさか……!?」
ここまで聞いてゴジータはようやく理解した。超サイヤ人3は超サイヤ人の中でも強力な形態に当てはまる。その状態で放ったかめはめ波を一部でも取り込むことに成功したとするなら……。
超4ゴハン「ありがとう、ゴジータ。お前のお陰で私は更にパワーアップしたよ」
ゴジータ「くっ…!なら、気弾抜きで倒せばいいだけだ!!」
ボォオオオオッ!!!!!!
ゴジータは再び超サイヤ人3に変身してゴハンを睨んだ。
超4ゴハン「いいだろう。先程の借りは返させてもらう」
ドォオオオオオオッ!!!!
ゴハンが更に気を高めると、金色のオーラは今まで通りだったが、体の周りが赤く微かに光っていた。気を感じることができる者ならこの時点で分かった。どちらがこの戦いの勝利を収めるのかを。
超3ゴジータ「はっ!!!!!」
ドカッッ!!!!
超3ゴジータ「ぐおっ………!!!」
ゴジータから放たれた超速パンチを見事に避けたゴハンは、一気にゴジータに畳み掛けた。実はゴハンが当てた拳の数は1つではない。今の一瞬だけで軽く100発は超えているだろう。
超3ゴジータ「ぐはっ……!!!」
一気に100発もの攻撃を食らったゴジータはよろよろと地面に降りて倒れかけてしまう。しかし、例え口から血を吐き出したとしてもゴジータは立ち上がらなければならなかった。
ピッコロ「お、おい!!大丈夫か!!!?」
超3ゴジータ「退け。巻き添えを喰らうぞ」
この一言でゴジータがどれだけ危機感を感じたのかを察し、すぐにピッコロは離れた。
超4ゴハン「どうした?もう終わりか?」
超3ゴジータ「まだまだ終わらねえぜ…?」
今の一撃だけでも明らかに追い込まれているのが目に見えているというのにゴジータはまだ策があるようだった。何故か超サイヤ人2に戻ってその場を動かない。
超4ゴハン「………?何をしている?」
超2ゴジータ「…………体もってくれよ…!20倍界王拳ッッッ!!!!!!」
ドォオオオオオオッ!!!!!!
悟飯「なっ…!!無茶だっ!!!」
超サイヤ人2の状態を維持しつつ界王拳まで使い出してしまった。しかし、こうでもしなければ今のゴハンには勝てないのも事実。体に負担がかかるとはいえ、背に腹は変えられなかった。
超2ゴジータ「オラァァッッ!!!!!」
ゴジータは最初から飛ばしていた。いくら悟空とベジータが融合して誕生したゴジータと言えども、超サイヤ人2の状態で界王拳を使用するなど無謀である。すぐに体力が尽きてしまうのは明白だが、ゴジータはこの一撃に賭けることにしたようだ。
ドカッッッッッ!!!!!!!!!
ピッコロ「や、やったか!!?」
側から見ればゴジータの攻撃が見事にゴハンに当たってように見えた。だがそれは違った。
超2ゴジータ「ば、馬鹿な………!!」
超4ゴハン「残念だったな。もう少し超サイヤ人2の状態に慣れていれば、もうちょっとマシな結果になっていたかもしれないね」
ズォオオオオオオオッッッ!!!!!
超2ゴジータ「ぐわぁああああああああああッッッッッッ!!!!!!」
ゴジータはただの気弾も防ぐことができずに流されるがまま地面に激突した。
ピュン‼︎
悟空「ち………くしょう…!!」
ベジータ「クソッタレめ………!!!」
それと同時にフュージョンさえも解除されてしまった。これによって一同はとてつもない絶望感を感じることになった。
五月「そ、そんな……!あの人達で勝てないなんて………!!」
三玖「どうすればいいの…?どうすれば勝てるの…………?」
四葉「う、上杉さん………!」
一花「フータロー………君……?」
四葉と一花が風太郎に助けを求めようとしたその時だった。
風太郎「………まない………。すまない、お前ら………!!」
なんと、あの風太郎が泣きながら五つ子に対して謝罪をしていたのだ。
二乃「な、なんで謝るのよ!?」
風太郎「お前らを笑顔で卒業させると約束した……!!それなのに……!それなのに…………!!!!」
五月「そ、そんな不穏なことを言わないで下さい!!!!」
最早風太郎は諦めていた。でもそれも無理のないことだった。相手は悟飯に完全体零奈、セル・ネオに加えてゴジータまでもを倒してしまった。自分達ではどうすることができないことを認識してしまい、その先にある未来を想像して絶望してしまったのだ。
一花「や、やめてよ!!フータロー君がそんなこと言っちゃったら、私は……!」
四葉「そ、そうですよ上杉さん!これから沢山の思い出を作りましょうよ!!!こ、こんなところで諦めちゃダメです!!!」
五つ子達はまだ微かに希望を抱いていたが、もう無理なのではないかと感じていたのも自覚していた。だから風太郎を責めることも否定することもできなかった。
悟飯「…………っ」
五月「もしかして、このまま世界は終わりを迎えるんですか……?」
三玖「いやだよ……!!私、やっとやりたいことを見つけたのに………!!」
悟飯「…………くっ…」
二乃「…………いやよ…!このまま終わるなんて……!まだもっと色々やりたいことがあるのに………!!?」
悟飯「………うぉおおおおおおッッッ!!!!!!!」
悟飯は彼女らが絶望に染まる顔を見て覚悟を決めた。例え自分の身が滅びようとも、一時的に彼女達を悲しませることになったとしても、自分がなんとかしてみせる。あの時の父親のように……。
超4ゴハン「今更お前が向かってきたところでどうにもなるまい…。それとも、もう一度痛めつけられたいのか?生憎だが、もう生かすようなことはしないぞ?」
ボォオオオオッ!!!!!
悟飯が潜在能力を解放した状態である究極になる。だが、これだけでは足りない。さっきの感覚を思い出せ。二乃達が今にも殺されそうだったあの時のことを。その時に感じた感情を……。
究極悟飯「お前に、あの子達の人生を奪わせない……!!あの子達の笑顔は、俺が守る!!!!!!」
ドォオオオオオオッ!!!!!!
超4ゴハン「……!!!!!?」
悟飯は限界の壁を突破した。今の彼はただの究極ではない。更にその先の領域に入ったようだ。その証拠として、今まではなかったスパークがオーラと同時に発生していた。
超4ゴハン「な、なんだ……!?なんだその力は……!!?」
ゴハンはどうやら今の悟飯の形態を見たことがないらしく、かなり慌てふためいていた。
シュン‼︎
超4ゴハン「!!?」
悟飯の姿を見失った。気や目、空気の流れなど様々なものを利用して悟飯の位置を特定しようとする……。
ドゴォォオオッッッ!!!!
究極悟飯「はぁあああッッ!!!」
悟飯の足がゴハンの頬に直撃した。その衝撃に耐え切れずに吹き飛ばされかけるが、なんとか踏みとどまった。
超4ゴハン「(さっきのゴジータに比べればまだマシだ……。だが、何故奴がこれほどの力を引き出せるのだ…?究極は15代前の界王神に潜在能力を限界以上引き出された姿のはず……。その先など存在しないはずだ……!!)」
しかし、それでも成長し続けるのが悟飯だ。彼は戦いを好まないが、誰かを守るためなら進んで戦う。もう失いたくないから、限界など簡単に突破してしまうのだ。孫悟飯とは、そういう人間なのだ。
二乃「す、すごい……!!すごいわハー君!!これなら………!!」
三玖「いける……!いけるよ!!」
五月「流石が私達の孫君です!!」
一花「いけ!ファイトー!!」
五つ子の顔に光が戻り始めた。ただ1人、四葉を除いて………。
いや、正確には四葉だけではない。気を感じることができる者は皆同じ顔をしていた。確かに悟飯は目覚ましい成長を見せた。それでも相手は超サイヤ人2の界王拳10倍ゴジータをあっさり倒す程の力を持つ化け物だ。
究極悟飯「はっ!!!!」
ガッ!!!
超4ゴハン「頭に乗るなよ…!!」
だが、ゴハンは悟飯の攻撃を受け止めた。だが、悟飯にとってそれは予想内のこと。特に驚くこともなく次の一手に出る。
究極悟飯「波ッッッ!!!!!」
悟飯が受け止められた手から気弾を発射した。至近距離では流石の超サイヤ人4も避けることはできず、その気弾をモロに浴びた。
超4ゴハン「それがどうした!!?」
ドカッッ!!!!!
究極悟飯「ぐっ……!!!!」
しかし、それでもゴハンに対しては効果が薄かった。反撃をなんとか腕で受け止めようとするも、圧倒的な力に少しダメージを受けてしまう。
究極悟飯「魔閃光ッッ!!!!!」
超4ゴハン「ちっ!!!!」
悟飯は至近距離から魔閃光を放ったが、2度も同じ手は通用せず、弾き飛ばされてしまった。
超4ゴハン「驚いたよ。まさか単体でここまで、超サイヤ人の力も使わずに追いつくとはね…………」
究極悟飯「……………」
超4ゴハン「だが、それでもサイヤパワーを取り込んだ私には勝てない…!!大人しく諦めて世界の滅亡を受け入れろ…!!!」
究極悟飯「断る!!!」
超4ゴハン「なにぃ……!!?」
究極悟飯「この世界には、お前の言うように自分の力を私利私欲に使って暴れ回る奴もいる…!!気に入らないからってすぐに殺す奴もいる!!人の怯える顔を見たいからと殺そうとするやつもいる!!!でも、それと同時にいい人も沢山いるんだ!!!!!」
超4ゴハン「それは私も分かっているよ。でもね、君のように莫大な力を持つ者がいれば、いずれ世界は滅びる!」
ゴハンの言い分はなんとなく分かる。また魔人ブウのような凶悪な敵が現れれば、世界は滅びる可能性がある。しかしそれがなんだ?それがゴハンがこの世界を滅ぼしてもいい理由になり得るのか?
いや、そんなはずはない。
究極悟飯「もし間違った力の使い方をしている奴がいるなら僕が止める!!僕が倒す!!だからお前はこの世界に手出しをするなッッッ!!!!」
超4ゴハン「………あくまで諦める気はないようだな…………」
悟飯はあれほど叩きのめされてもゴハンに向かう理由はいくつかあるが、やはり一番大きいのは守りたい存在だろう。特に恋人である二乃は悟飯にとって大きな存在となっているだろう。二乃を殺してしまえば、悟飯は諦めるかもしれない。しかし怒りが限界点を超えて新たな力を引き出すかもしれない。だから二乃を殺すのは得策とは言えなかった。ならばどうやって悟飯を諦めさせる……?真正面から対峙すればいいのか……?
しかし、それでは体力の消耗が懸念される。その隙に再びゴジータもしくはベジットが爆誕すれば、ゴハンは今度こそ敗北してしまう。手短にサクッと倒す必要があった。
超4ゴハン「………!くたばれ!!」
ゴハンは悟飯に向かって気弾を放った。それはただの何の変哲もない気弾だが、悟飯は避けた。だがこの時点でおかしかった。悟飯が簡単に避けられる程の気弾を出すのはおかしい。
超4ゴハン「………ふっ」
ゴハンは不敵な笑みを浮かべた。その顔を見た悟飯は嫌な予感がして二乃達のいる方向を見た。
究極悟飯「し、しまった……!!!」
やはりそうだった。ゴハンは悟飯にではなく、二乃達目掛けて気弾を発射したのだ。
二乃「う、嘘……!!」
究極悟飯「くそ……!!」
しかし、これもまた罠の予感がしてならなかった。だが放っておけば二乃を始めとした悟飯の大切な存在が一瞬にして消されてしまう。だから迷っている暇などなかった。
悟空「や、やめろ悟飯ッ!!そいつは罠だぁああッッッ!!!!!」
悟空はそう声をかけるが、悟飯に選択肢などない。なんとか二乃の目の前に現れた悟飯は、気弾を弾き飛ばすことに成功した。だが、その気弾は決して悟飯にとっても軽いものではなかった。
バチッッ!!!!!!
究極悟飯「かはっ…………!!!!」
超4ゴハン「ちっ…!外したか…!!」
一本の光が悟飯の右胸を貫いた。左胸を外しただけでもまだマシな方だが、それでもただの負傷では済まされないレベルのダメージを負ってしまった。
二乃「は、ハー君ッ!!!」
ピッコロ「き、貴様ぁ……!!!」
デンデ「悟飯さん!今直します!!」
超4ゴハン「させるかぁッッッ!!!!!」
ゴハンが再びデンデに向けて一本の光を放った。
ボォオオオオッ!!!!!
超2バーダック「それはこっちの台詞だッ!!!」
バーダックは予知能力を活かしてビームを弾き返すとまではいかなくとも、弾道を逸らしてデンデへの直撃を阻止した。だが今のバーダックにできるのはこれが精一杯だった。
超4ゴハン「予知能力とは厄介なものだな………。ならこちらも………」
ドカッッ!!!!!!!
超2バーダック「うごっ……!」
バーダックには予知能力が備わっているものの、超サイヤ人4に変身したゴハンに時を止められては対抗することができなかった。バーダックはなすがまま遠くに吹き飛ばされた。
ピッコロ「デンデ!今のうちにやれッ!!!!!!」
デンデ「は、はい!!!」
ゴハンがバーダックに注意を引いている隙に悟飯を回復させようと試みるが、ゴハンはそこで回復させるほど甘くはなかった。
超4ゴハン「無駄だ!」
ビッ!!!!!!
またしても一本の光が放たれた。今度は防げる者が誰もいなかった為、デンデは…………。
シュン‼︎
悟空「甘えぞ…!!」
超4ゴハン「瞬間移動か………!!!」
今度は悟空が瞬間移動を使ってデンデを救出した。
………しかし、これではデンデが悟飯の怪我を治すことが一向にできないのだ。それを理解したゴハンは悟空達に注意しながらも、悟飯にトドメを刺そうとする……………。
ピッコロ「魔貫光殺砲ッッ!!!!!!!」
ビィイイイイイッッ!!!!!!!
しかし、悟飯の師匠であるピッコロがみすみす悟飯を見殺しにするわけがなかった。バーダックや悟空がデンデを庇っている間に魔貫光殺砲をチャージしていたのだ。
超4ゴハン「下らん」
バシンッッ!!!!!!
ピッコロ「なっ………!!!!」
なんと、一言だけ吐き捨ててこちら側に弾き飛ばして来た。ピッコロの後ろには五つ子や風太郎のような一般人もいる。
ピッコロ「このクソ野朗が……!!」
ピッコロは、弾き返された自身の技を右手でなんとか受け止めようとするも、片手だけで止めることなどできるはずもなかった…………。
ピッコロ「ぐぁああああッッ!!!」
右手に自分の技を受け、その腕は切断されてしまう。しかしナメック星人にとって、腕の一本や二本が失うことなど大した問題ではない。体力を消耗するとはいえ、すぐに再生できるのだから。
だが、問題はそこではない……。
ドグォォオオオオオオオオオンッッ!!!!!
ピッコロ「す、すまん………!!!」
悟空「嘘だろオイ…………!!?」
悟飯「み、みんなぁああああぁあああああッッ!!!!!!!!」
なんと、ピッコロは弾き返すことができずに、後ろにいた五つ子達の方に魔貫光殺砲が向かってしまったのだ。
ベジータ「何をしてやがる、ピッコロ…!!!」
ドシャ
五月「かはっ…………」
一花「いった…………………」
だが、ピッコロが受け止めようとしてくれたお陰だろうか…?なんとか直撃は免れ、爆風で吹き飛ばされた際に生じた軽度の切り傷や擦り傷で皆済んでいた。
悟飯「き、貴様ぁあ………!!!」
超4ゴハン「惜しかったな。纏めて始末できるかと思ったのだが…………」
ドガガガッッ!!!!!
悟飯「……!!!?」
何をされたのか理解できなかった。ゴハンは悟飯に指一本触れてもいない。だが、確かに殴られた感触はあった。その威力に負け、悟飯は地面に倒れ込んでしまった。
実は、ゴハンは拳圧だけを連打して悟飯に攻撃したのだ。その攻撃は誰にも視認することができない程の速さで放たれ、防御することすらも許されずに攻撃を受けさせられたのだ。
超4ゴハン「終わりだよ、お前は……」
ゴハンは今度こそ悟飯にトドメを刺そうとゆっくりと歩み寄った。先程よりもパワーは落ちているとはいえ、まだゴジータと戦った時以上の力は持ち合わせていた。
悟空「べ、ベジータ!!ダメ元でもう一度フュージョンすっぞ!!!」
ベジータ「何!?あれは1時間経たないとできないのではなかったのか!!?」
悟空「そう言われてるけど、やるしかねえぞ……!!このままじゃ……!!」
ベジータ「ちっ……!!やるぞ、カカロットッッ!!!!!」
ズォオオオオオオオッッッッ!!!!
悟空「なっ………!!」
ベジータ「馬鹿な………!!!」
突如放たれた気功波に悟空達はなす術もなかった。しかし防御だけは長年の戦闘の感から咄嗟にすることはできたものの、気功波を食らってしまう。
悟空「ぐぁああああ………!!!」
ベジータ「くそ……!!!!」
ゴハンはなんとしてもフュージョンさせない気だ。ゴジータさえいなければ、後は敵という敵は存在しない。強い相手と戦いたがるサイヤ人やセルとは根本的に違った。本当に目的のためなら寄り道など一切しない。そんな思考の持ち主なのだろう。
超4ゴハン「さて、もう邪魔はいないな。最後に言い残すことはあるか?一応君はこの世界の娘達を守りながら生き抜いて来たんだ……。遺言くらいは聞いてやる」
悟飯「………」
超4ゴハン「…………何もないか…。それもそうだ。お前を殺したら、後は敵はいない。遺言を残したところで覚えてる者は私以外いないのだからな……。実に賢い判断だ」
ゴハンは表情一つ変えずに光の剣を作り出した。
超4ゴハン「さらばだ、孫悟飯」
そのまま悟飯に向けて剣が……………。
ザシュッ!!!!!
悟飯「………………えっ?」
超4ゴハン「何……!?」
……………
マジで週1で手一杯状態になってるがな……。楽しみにしてる方には本当に申し訳ない………。今ガンガン書いているから回復するまでもう少し待ってほしいなり…。
さて、本編の補足に入ります。悟飯が究極化した際のスパークは、スーパーヒーローを参考にしたものです。あの形態は通常の究極よりは強いだろうなという想像の元このような形になりました。ゴジータが敗北することは中々ありませんが、ここは悟飯に花を持たせたいということでご容赦くだせぇ…………。だけどあの状況で悟空とベジータが合体しないわけないので、ゴジータかベジットは出さなきゃまずかったと思っています。
この戦い自体は次回で最後になる………と思う。