孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】   作:Miurand

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『クロスオーバーが苦手な人』
『台本形式が苦手な人』
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『原作のカップリングが崩されるのが嫌な人(特に飯ビー)』
上記に当てはまる方はブラウザバックを『強く』推奨します。

通常公開、クロスオーバー、原作ヒロインという時点である程度の批判は覚悟しているつもりですが、注意書きを読まないで批判するのはダメですよ。説明書を読まずに操作方法が分からんって文句を言ってるようなものですよ。

注意書きの内容は話ごとに変わる可能性もあります。ご了承下さい。


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第4巻
第11話 本当に怖いもの


ターレス率いるターレス軍を発見し、殲滅を目論んだクウラであったが、未知の技術を持つレズンの装置によって逃げられてしまった。

 

そんな彼が、何故か地球に向かっている。

 

クウラ「仕事が終わって早々集まってもらってご苦労だ」

 

サウザー「はっ!クウラ様のお呼び出しとあれば、いつでも駆けつけます!」

 

「ところでクウラ様。この度は何故お呼び出しを…?」

 

そうクウラに問いかけたのは、クウラ機甲戦隊のうちの一人、ドーレ。彼はパワーに特化した戦士だ。

 

クウラ「そうだったな。今回は俺と共にある惑星に向かってもらう」

 

「なっ!?クウラ様自らッ!?」

 

クウラの発言に驚いた様子を見せているのは、同じく機甲戦隊のうちの一人のネイズだ。彼は爬虫類のような顔の長身戦士で、電流を発生させる技を扱える。

 

クウラ「奴らは恐らく地球に向かったはずだ。そこで猿どもを駆逐する」

 

サウザー「な、何故地球にいると…?」

 

クウラ「部下の一人をナメック星にて潜入させることに成功した。そいつの情報によれば、次の目的は地球。目当ては超サイヤ人の手がかりと地球そのものだ」

 

サウザー「地球そのもの…?」

 

クウラ「ああ。地球は自然豊かで生物が住むのに適した環境らしい。そこであの木を育てる気だろう」

 

サウザー「あの木…。神聖樹…でしたっけ?」

 

クウラ「ああ。既に俺が所有する星のいくつかがその木の被害に遭っている。このまま奴らを放っておけば、宇宙に存在する星の大半はゴミと化すだろう」

 

ネイズ「そ、それはまずいのでは…!?」

 

クウラ「そうだ。だから駆逐する。ついでに木の実も手に入れ、軍事力増強にも繋げられれば上出来だ」

 

ドーレ「しかし、超サイヤ人というのは…?」

 

クウラ「超サイヤ人は、フリーザを殺した地球育ちのサイヤ人だと聞いている」

 

ドーレ「なっ!?」

 

サウザー「じゃあ、その超サイヤ人がいる星に向かわれると!?」

 

クウラ「そうだ。そいつも殺して完全にサイヤ人の血を根絶やしにできるのが理想だ。だが、旧ナメック星の爆発によってくたばった可能が高いがな」

 

こうして、クウラ達も地球へ向かうこととなった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二乃「私はだーれだ?」

 

たった今、僕達は五つ子ゲームというものをやっている。

五つ子ゲームとは、

親指=一花さん

人差し指=二乃さん

中指=三玖さん

薬指=四葉さん

小指=五月さん

 

となっており、そのうちのどれかを当てるというゲームだ。

 

ちなみに僕は三玖さんだと予想。

 

風太郎「うーむ……」

 

二乃「ちょっ!?触るの禁止!」

 

風太郎「くっ…!二乃だ!!」

 

上杉くんがそう答えると、二乃さんはニッコリと笑みを浮かべて……。

 

二乃「残念、三玖でした」

 

っと、何故か手を裏返して答えを開示する。

 

風太郎「くそー!!次俺な!!」

 

五月「やけにハイテンションですね…」

 

五月さんのこの意見には同意する。上杉くんがここまでハイテンションなところを見たことがない気がする…。

 

風太郎「お前達の家を除けば外泊なんて小学生以来だからな…。もう誰も俺を止められないぜ!!」

 

四葉「………まあ、もう1時間以上足止めを食らってるんですけどね…」

 

そう。大雪によって道が渋滞しているため、中々進めずにいるのだ。結局、その日のうちに宿泊先に着きそうになかったため、諦めて近くの旅館に泊まることになった。

 

風太郎「おお!中々いい部屋だな…」

 

五月「でも4人部屋ですよ?」

 

二乃「ねえ、本当にこの旅館に泊まるの?コイツらと同じ部屋なんて絶対に嫌ッ!!」

 

四葉「急に団体の客が入ったとかで一部屋しか空いてなかったんだから仕方ないよ…」

 

二乃「車は!?」

 

三玖「午後仕事があるからって帰っちゃった」

 

二乃「ほら、旅館の前にもう一部屋あったでしょ!!」

 

旅館の前に…?何のことを言ってるんだろう?そんなのあったかな?

 

四葉「明日死んでるよ!?」

 

風太郎「旅館なんて小学校の修学旅行以来だ。確かにあの時の部屋の方が広かったな。……ん?なんだこれ…?」

 

上杉くんが何かを見つけたらしい。

 

風太郎「……うん!良い旅館だ!文句を言ってないで楽しもうぜ!!」

 

二乃「女子集合!!」

 

っと5人は部屋の隅に集まってなにやら内緒話(?)をしている。

 

そんなことはお構いなしに、上杉くんがその5人に近づく。

 

風太郎「やろうぜ!!」

 

「「「「「……!?」」」」」

 

五月「な、何をッ!?」

 

いや、五人は一体なんでそんなに後ろに下がるの…??

 

風太郎「トランプ持ってきた!やろうぜ!!」

 

一花「き、気が効くねぇ…!懐かしいなぁ…」

 

四葉「何やります?」

 

風太郎「七並べっしょ!!」

 

 

遊び倒した後は豪華な夕食が…。

 

 

風太郎「すげえ!!タッパーに入れて持ち帰りたい!!」

 

五月「やめて下さい……」

 

悟飯「それは帰る時には腐るからやめた方が………」

 

四葉「こんなの食べちゃっていいのかなー?明日のカレーが見劣りしそうだよ!」

 

二乃「三玖、あんたの班のカレー、楽しみにしてるわ」

 

三玖「うるさい。この前練習したから」

 

一花「そういえばスケジュール見てなかったかも…」

 

風太郎「2日目の主なイベントは、10時にオリエンテーリング。16時に飯盒炊さん。20時に肝試し。

3日目は10時からの自由参加の登山、スキー。そして夜はキャンプファイヤーだ」

 

す、凄い…。しおりを読まずに全てのスケジュールを………。

 

一花「なんでフータロー君暗記してるの…?」

 

四葉「あと、キャンプファイヤーの伝説の詳細が分かったんですけど…」

 

風太郎「またその話か」

 

一花「伝説…?」

 

二乃「関係ないわよ。そんな話したって仕方ないでしょ。踊る相手いないんだしさ」

 

三玖「…!」ピクッ

 

……そういえば、三玖さんと踊ることになっていたな…。

 

二乃「まっ、伝説なんて下らないことどうでもいいけど…」

 

一花「あっ、ここ温泉があるって書いてあるよ?」

 

三玖「た、多分二乃も誰からも誘われなかったんだと思う」

 

四葉「そっか、拗ねてるんだ!」

 

二乃「あんたたちねぇ……」

 

一花「えーっと…?混浴…!?」

 

「「「「「「!?!?」」」」」」

 

えっ?混浴だって!?

 

二乃「はぁ!?部屋のみならずお風呂も同じってこと!?」

 

五月「言語道断です!!」

 

悟飯「いや、何で一緒に入る前提なの…?時間で区切ればいいじゃん…」

 

一花「あっ、混浴じゃなくて温浴の間違いでした〜……」

 

 

そのあと、数分の間一花さんにヘイトが集まったのは言うまでもない…。

 

 

 

 

「……なるほど、考えたわね」

 

「誰も隣に行きたくないなら全員が隣に行けばいいんだ」

 

「少なくとも二人から見たら……」

 

「さあ、行くわよ!!」ガチャ

 

五人は髪型を統一して、見分けをつけられない状態なら安易に襲ってこないだろうと考えた。

そしてドアを開けたはいいものの…。

 

「……上杉のやつ、既に寝てるじゃないの……」

 

「……私たちも寝ようか…」

 

「……あれ?悟飯は…?」

 

「……そういえばいないですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「はぁ……」

 

悟飯はただ今、旅館の屋根上にて休憩をしている。

 

悟飯「6枚の布団に7人で入るのは流石に無茶だしなぁ…。どこで寝ようか…」

 

しかし、ただ休憩する為だけではない。

 

『……よし、周りには誰もいないな?』

 

悟飯「…はい。屋根の上に登ってるので誰も来ませんよ」

 

ピッコロとやり取りをするために誰にも聞かれない場所に移動していたのだ。

 

『旅行中すまないな。ただ念の為お前に伝えた方がいいと判断した』

 

悟飯「……何があったんですか?」

 

『宇宙から何者かが侵入した』

 

悟飯「えっ…?僕は何も感じませんでしたけど…?」

 

『だろうな。気は大したことのない奴らだ。だが、服装が気になってな』

 

悟飯「服装…?」

 

『ああ。フリーザ軍の戦闘服に似たものを付けたやつがいる』

 

悟飯「ふ、フリーザ軍!?」

 

『安心しろ。そいつらは俺がなんとかする。万が一の時の為に一応お前にも伝えておいた。不審な気を感じたら、そいつらだと思って警戒しろ』

 

悟飯「……分かりました」

 

まさかフリーザの手先が地球にいるなんて…。今更何の用だ?フリーザは既に死んでるし、父親であるコルドも死んでいるはず…。

 

……とにかく、気を引き締めた方が良さそうだな…。一応身体を動かしておいた方がいいかもしれない…。ここ最近は、ほとんど修行してないからなぁ…。

 

悟飯「よっと…」

 

取り敢えず部屋に戻らないと…。あまり長い間不在だと不審に思われるかもしれないしね…。

 

 

 

 

 

……って、部屋に戻ったはいいけど…。

 

「遅い!どこほっつき歩いてたのよ!あんたのせいで私達が寝れないじゃないの!」

 

悟飯「……へっ?二乃さん、それどういうこと?」

 

「もし私達が寝てる間にあんたに襲われでもしたら……えっ、ちょっと待って?今、なんて言った?」

 

悟飯「えっ?それどういう意味?ってところ?」

 

「違う!私をなんて呼んだ!?」

 

悟飯「……二乃さんって言ったけど…」

 

「……じゃ、じゃあ誰が誰だか分かる?」

 

悟飯「うん…?」

 

えっと…。左から順に…。

 

悟飯「左から四葉さん、二乃さん、一花さん、五月さん、三玖さん」

 

「……嘘でしょ…女子集合!」

 

ササッ

 

またしても五人が部屋の隅に集まる。

 

あ、あれ?何かまずいことをしたかな…?

 

 

二乃「嘘でしょ…!?孫のやつ、1発で見分けたわよ!?」

 

一花「私や四葉なら髪の長さで判別できるだろうけど、あと3人もずばり言い当てたね……」

 

三玖「正直ビックリ」

 

四葉「どどど、どうしましょう!?みんなで隣に行く作戦が孫さんに対しては通用しませんよ!?」

 

五月「というかそもそも布団6つまでしか敷けてませんよ!?あと1人はどうすればいいんです!?」

 

一花「普通に考えたら、誰か2人が1つの布団で寝ることだね…」

 

二乃「あいつを上杉のところに割り込ませればいいじゃない」

 

三玖「でも悟飯は大柄。フータローが寝苦しくなりそう」

 

五月「……確かに、普段は長袖長ズボンだったせいかただ痩せてるだけに見えてましたが、結構鍛えてるみたいですね……」

 

四葉「ムムムッ…」

 

三玖「……ここはジャンケンで決めよう。そしてビリの2人が1つの布団に入る」

 

二乃「しょうがないわね…それじゃあ…」

 

 

 

 

 

悟飯「あの〜…どうしたの…?」

 

なんかさっきからヒソヒソ話していたと思ったら、今度は突然ジャンケンをし始めた。

 

悟飯「……眠いから寝ようっと…」

 

 

 

 

 

二乃「えー?ちょっと最悪なんだけど…。五月と一緒とか狭そうじゃないの」

 

五月「それはどういう意味ですか二乃!?」

 

一花「ま、まあまあ…。それじゃあ次の問題だけど……」

 

三玖「悟飯の隣なら私が寝る」

 

二乃「はっ?三玖正気!?」

 

三玖「悟飯はそんなことしない。そもそも純粋だし」

 

一花「……そういえば、初めて私の部屋に来た時も……あっ、思い出した。悟飯くんは世界一安全な男の子って言った気がする」

 

二乃「……何かされたら絶対に言うのよ」

 

三玖「だから悟飯はそんなことしない」

 

五月「……彼、もう寝てますけど…」

 

「「「「えっ…?」」」」

 

五人は上杉の向かい側を見ると、悟飯がグッスリと寝ていた。

 

一花「………寝よっか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「……ん?」

 

あれ?いつもとなんか違う天井が……。あっ、そうか。林間学校に向かう途中で雪に足止めされたから……。

 

……なんかちょっと苦しいな…。悟天がまたくっついてきてるのかな…?

 

……えっ?ここは自宅じゃないよな…?なら悟天はいないはず……。じゃあ一体誰が……。

 

三玖「……」スー

 

あっ、三玖さんが隣で寝てる。寝顔がちょっと可愛いかも…。って僕はなにを考えてるんだろう……。

寝相が悪いのか、僕の布団まで転がってきちゃったのかな…?

 

って、くっついてるというか、同じ布団に入ってきてるッ!?!?

 

悟飯「…!!」バサッ‼︎

 

一花「……!?ッ」

 

悟飯「へっ…?」

 

えっ…?あれ?一花さんの顔が上杉くんの顔に近づいて……。!!!??!?!

 

一花「(えっ!?三玖と悟飯君が同じ布団にッ!?!?)」

 

 

※朝から色々起きすぎていて両者混乱しかけています。

 

 

ガチャ

五月「もう朝ですよー?朝食は食堂で………」

 

 

一花「…………」

 

悟飯「…………」

 

 

バタン‼︎

五月「(えっ?ちょ、待って下さい!?孫くんが三玖と同じ布団で寝ている上に、三玖以外の誰かが上杉くんに…!?!?)」

 

……ガチャ

 

五月は何かを覚悟したようにもう一度ドアを開けてみたが…。

 

………zzz

 

五月「あ、あれ…?みんな寝てる…?」

 

「中野!こんなところで何やってるんだ!」

 

五月「えっ…?先生…?」

 

なんと偶然なのか、先にバスで出発していた学校組も雪による足止めによって同じ旅館に泊まっていたのだ。

 

そして僕達もバスに乗ることになり、一日目の日程は丸々潰れてしまったものの、林間学校は始まるのだった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして宿泊先に到着した僕達は、カレーライスを作ることになったのだが…。

 

悟飯「あっ、薪割りは僕がやっておくよ」

 

「えっ?いいの?」

 

悟飯「うん。実家でもよく薪を割ってるから」

 

「分かった。じゃあ頼んじゃうね!」

 

 

 

さて、誰の目にも付かないところで少しリハビリをした方が良さそうだな…。

 

悟飯「はっ…!」バッ

 

 

悟飯は持っていた全ての薪をワザと高くに投げやった。それもちゃんとバラバラに落ちてくるように。

 

このバラバラに落ちてくる薪を一つずつ正確に割るという修行だ。気を使い熟せる者からしたら大したことのない修行であるが、悟飯は長年修行をしていない。その分、今までの期間を取り返すように勉強をしてきたのだ。

 

悟飯「だぁっ!!」

 

悟飯は一般人の動体視力では認識できないほどの速さで動き、薪を1つ1つ正確に割っていく。そして割った薪は1箇所に落ちるように調整するまでが修行だ。

 

パラパラ…

 

と、割られた薪が見事に綺麗に落とされていく。まるで某パズルゲーム上級者のような積み上がりに仕上がった。

 

悟飯「よし…。流石にこれくらいはできるみたいだな…」

 

さて、この薪を持って帰って来たわけだけど…。

 

「えっ!?孫くん、もう全部割ったの!?!?」

 

悟飯「うん。普段からやってるから、これくらいはね」

 

「えっ、すごいー!」

 

「でも孫くんがやること他にあったっけ?」

 

「……じゃあ、飯盒炊の様子を見てきてくれないかな?」

 

悟飯「うん。分かった!」

 

……さて、ここか…?

ってあれ?あの人は確か…。

 

悟飯「…前田くん?」

 

前田「おう、孫か。調子はどうだ?」

 

悟飯「特に問題は無さそうだよ。そういえば、一花さんを上手く誘えたの?」

 

前田「……それがな、やんわりと断られた……」

 

悟飯「あっ、あ〜…………」

 

前田「中野さんに振られて相手が見つからないままこの日を迎えちまったよ。でもお前はいいよな。中野さんの妹と踊れるからよ」

 

悟飯「えっ?」

 

一花さんの妹だから…。三玖さんのことだよな…?何でそのことを知ってるんだ…?

 

前田「なんか知らんが、女子の間ではちょっとした噂になってるぞ?お前と踊りたいのに既にお相手が決まってるとかで」

 

悟飯「へっ?僕と…?」

 

前田「お前、ひょっとしてモテてる自覚ないのかコラ。お前は見た感じ愛想もいいし、勉強もできるし、運動もできるし、気遣いもできるし、顔もいいしで寧ろモテない方がおかしいだろ?」

 

……今まで全く気づかなかったな…。

 

悟飯「……でも、三玖さんは別にそういった意図はないんじゃないかな…?前に林間学校のキャンプファイヤーの伝説の話題になったとき、非現実的って言ってたし……」

 

前田「………はぁ…。おいコラ!!」

 

悟飯「!?」

 

突然前田くんが怒鳴ってくるもので、少々驚いてしまった。

 

前田「女の事はもうちょっとちゃんと見てやれよコラ。相手が可哀想だろコラ!何とも思ってない奴を誘ったりなんてしねえんだよコラ!」

 

悟飯「………」

 

確かにそうなのかもしれない。非現実的だと言っていたけど、それは照れ隠しの可能性もあるのか…。

でもだからと言って三玖さんが僕のことが好きって証拠にはならないような気がする……。

 

でも、前田くんの言う通り、もう少しちゃんと見てあげた方がいいのかもしれない…。

 

 

「なんで焦がしてるのよ!どーせほったらかしにして遊んでたんでしょ!」

 

「はっ?ちげーよ!少し焦げたけど食えるだろ!」

 

「こっちは最高のカレーを作りたかったのに!!」

 

「二乃、どうする…?」

 

なんか二乃さんの班で揉め事が起きているみたいだな…。

二乃さんのことだから、物凄く罵倒するのかなぁ…。

 

二乃「じゃあ私達だけでやってみるから、カレーの様子を見てて?」

 

あー…。いつもみたいに直接的に怒るわけではないけど、あれは相当怒っているみたいだな…。

 

前田「……あの子も中野さんの妹だよな…?」

 

悟飯「そうだね。次女の二乃さんだね」

 

前田「こうして見ると中野さんにそっくりだな……。はぁ……どうやって彼女を作ればいいんだよ…」

 

……そういえば、前に吊り橋効果というものを聞いたことがある。怖いところに女子と一緒に行くことによって、女の子が一緒にいる人のことが好きになりやすくなるとか……。

 

悟飯「今夜は肝試しがあって、僕の友達がその実行委員かと思ったけど、結構力をいれてるみたいなんだよ。だからそこで誰か誘ってみたらどうかな?」

 

前田「吊り橋効果ってやつか?……やってみるわ…」

 

 

 

四葉「上杉さーん!肝試しの道具運んじゃいますね!」

 

風太郎「四葉…。お前は確かキャンプファイヤーの係だったろ?」

 

四葉「はい!でも……………」

 

 

 

前田「……あの人も中野さんの妹なんだよな…?」

 

悟飯「そうだね。彼女は四女の四葉さんだね」

 

前田「お前、よく分かるな…」

 

悟飯「まあ、家庭教師で何度も会っているから自然とね……」

 

実際、気で見分ける方法の他にも、それぞれが身につけているアイテムや髪の長さでも見分けられる。

 

例えば、一花さんは1番髪が短く、右耳にピアスを付けている。全体的に大人って感じがする。ブルマさんがもう少し上品になるとこんな感じなのかな…?

(※クソ失礼)

 

二乃さんは髪が最も長く、両サイドに蝶型のリボンを付けている。あと服が全体的にオシャレ。

 

三玖さんはいつもヘッドホンを付けているし、服は控えめなものが多い。でもいつも首にヘッドホンを下げてるけど、正しく使っているところを見たことがない……。

 

四葉さんは頭のリボンが目立つ。五つ子の中でも最も元気がある。あと上杉くんに対して懐っこいというかなんというか…。とにかく上杉くんと仲が良さそうだ。そして素直だ。

 

五月さんは五人の中で1番真面目。僕の授業も真剣に聞いてくれるし、質問もたくさんしてくれる。やる気が1番あるのは間違いなく五月さんだろう。

特徴的なアイテムは星型の髪飾りだ。

 

悟飯「っと、まあこんな感じかな」

 

前田「……ちゃんと見てたんだな…。すまん…」

 

悟飯「えっ?う、うん……」

 

何で謝られたんだろう…?

 

そういえば、肝試しどうしようかな…。あー…。せっかくだし………。

 

……!!!

 

……その前に、一仕事あるみたいだな。

 

 

 

 

「脳が震えるぅうううう!!!」

 

「きしゃー!!!!」

 

悟飯「………」

 

あー…。見る人によっては確かに怖いのかもしれないな…。というか僕の場合は気で感知できるから、どの辺に誰がいるのか分かってしまう…。

 

風太郎「ってなんだよ。悟飯かよ」

 

四葉「どーもです!」

 

悟飯「四葉さんもいたんだ。手伝おうかと思ったけど、その必要はないかな…?」

 

風太郎「そうだな。というかお前は何で1人で回ってるんだよ?」

 

悟飯「あはは…。ちょっと頼まれてた事を思い出してね」

 

風太郎「……?そうか。ちなみにここから先は別れ道になってるが、矢印と反対方向には行くなよ?そっちは危険だからな」

 

悟飯「うん。分かった!あっ、それと……無闇にそこから動かないでね?」

 

風太郎「……?お、おう…?」

 

四葉「……??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、僕が用があるのはそっちだ。肝試しのコースに入った時には既に気を極限まで抑えてある。

何故そんなことをしてるのか?それは昨日ピッコロさんに言われた事を思い出せばすぐに分かる…。

 

 

 

…相手は2人か…。気そのものは大したことはないな…。

 

 

 

「しかしターレスのやつ、こんな所で待機しろだなんて、一体何を考えてやがるんだ……」

 

「俺達に神聖樹の実を植えてこいってわけでもないしな」

 

「あの髪型からしたら下級戦士だったんだろう?俺達でも倒せるんじゃないのか?」

 

「馬鹿野郎!アイツはどれだけ神聖樹を食ったと思ってるんだ!この前スカウターで数値を測った時にスカウターが爆発したのを忘れたのか?」

 

「まさか超サイヤ人なのか…?あの伝説の…」

 

「ご本人様曰くそうではないらしい。むしろ超サイヤ人のなり方を知りたいんだと」

 

「それで地球育ちのサイヤ人を見つけ出せってことか?もしそいつに遭遇したら俺らも死なないか?だってフリーザを倒しちまった奴なんだろ?」

 

「俺だって、あいつが何を考えてるかなんて分からねえよ」

 

……お父さんが目的なのか…?というか、あの尻尾はサイヤ人!?ベジータさんが言うには、サイヤ人の生き残りは僕達しかいなかったはず…。ラディッツはピッコロさんとお父さんが協力して倒したはずだし、ナッパはベジータさんが倒しちゃったはずだ…。

そしてお父さんは死んだから、純粋なサイヤ人はベジータさんしかいないはず……。

地球でドラゴンボールを使われた形跡はないはずだから……。もしサイヤ人を生き返らせたとしたら、ナメック星のドラゴンボール…!

 

……もう少し泳がせた方がいいかもしれない。敵の親玉の正体を知れるかもしれないし……。

 

『ピピピッ!!』

 

「…!スカウターに反応が…!」

 

「戦闘力はたったの5じゃねえか。ただの地球人だろ?」

 

待て、この気は…!!

 

「うう…。ビックリして闇雲に走っていたら、ここはどこなんですか…?」

 

ま、まずい…!五月さんとサイヤ人が鉢合わせになってしまう…!!

 

五月「……って、きゃああああ!?!?」ダダダッ

 

あっ、肝試しの何かの仕掛けと勘違いして逃げ出しちゃった……。

 

「……なあ」

 

「ああ…!」

 

バシューン!

 

悟飯「!?」

 

サイヤ人は突然飛び立った。その行き先は………!!

 

悟飯「ま、まずい…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、お嬢ちゃん」

 

五月「ヒッ…!あわわ!!来ないで下さい〜!!!?」

 

「そんなに怯えることはねえだろ」

 

「なあ、やっぱり可愛くねえか?」

 

五月「えっ?そ、そうですか…?」

 

「ああ。いい感じに育ってんじゃねえか?今夜は楽しみだぜ…」

 

五月「………えっ…?」

 

五月はこの時、今更ながら理解してしまった。

相手は肝試しの脅かし役ではなく、『本当の怪しい人』だったのだ。

 

これを理解してしまった途端、五月の全身は恐怖に支配され、身動きが取れなくなってしまった。

 

五月「……ぁ……」

 

しかし、本能のせいなのか、何としてでも逃げ出そうとした。しかし、相手の力は異常なまでに強く、走り出す事すらも叶わなかった。

 

五月「は、離して!!」

 

「そうは行くかよ。上司にあたる野郎に散々こき使われてストレスが溜まってんだよ。その発散に付き合ってくれよ」

 

「おいおい、『突き合う』の間違いじゃねえのか?」

 

「ガハハハハッッ!!!!」

 

男達の下品な笑い声が周囲に響く。五月は周囲の誰かにこの惨状を気付いてもらうことを祈った。

 

しかし、状況が最悪だった。

 

1つは、肝試しのコースから外れてるため、助けが来ないこと。

1つは、仮に来ても、戦闘民族であるサイヤ人に敵う者がいないこと。

 

五月は、今後の人生を諦めるしかないだろう…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だりゃあああああッ!!!!」

 

 

 

ドゴォォオオオオッ!!!!!

 

 

 

 

「グワァァアア!!!?」

 

 

 

 

 

五月「……………えっ?」

 

 

 

『彼』がいなければ。

 

『彼』が気付いていなければ。

 

『彼』が幼少期に修行をしていなかったら。

 

『彼』が幼少期の時にサイヤ人が来襲していなければ……。

 

 

 

 

 

「な、なんだ!?アイツ!スカウターに反応はなかったはず…!!!!」

 

 

 

 

 

 

悟飯「…………大丈夫…?」

 

 

五月「……そ、孫くん……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悟飯「(あっ…。助けることしか考えてなかったから超サイヤ人になるの忘れてた………)」

 

 

 

五月の前に、悟飯(ヒーロー)が現れた。

 

 




肝試しのところでちょっと迷ってました。普通に三玖と組ませようか、それとも単独行動させようかってところでかなりグダリました。まあこの形で自分的に納得の行く展開になったので、なんとか投稿し辿り着いたわけですが……。

本当は悟飯が五月を助けたシーンの台詞、『五月さん、君を助けに来た!』ってやりたかったけど、悟飯がこんな事を言うのも変なので却下しました。
分かる人には分かると思いますが、これはひぐらしで出てきたら勝ち確とまで言われていた、赤坂さんが元ネタです。オリ主転生者なら間違いなくやってたけど、主人公はあくまでも悟飯なので却下しました。

お気に入りが減ったり増えたりしてましたが、やっぱり戦闘を入れたからかな…?最初に戦闘はほぼないって言ってたから多少は仕方ないね()
ただやっぱりちょっとした戦闘がないとドラゴンボールぽくないなって実感しました。でも原作でもオレンジスターハイスクールでの学園モノも見てみたかったな…。
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