孫悟飯は五つ子姉妹の家庭教師をするそうです【本編完結】 作:Miurand
バビディ「くおおおっ……!!!」
バビディが力み始めたかと思うと、周囲が光り始め、バビディの手足が、胴体が伸びた。
悟飯は今まで沢山の敵と戦ったことがあるが、その中には勿論変身する敵もいた。その変身する敵の大半は体が大きくなるか、無駄を省くかなどの変身だった。だが、共通するのはどの変身においてもある程度の筋肉があることだった。しかしバビディの変身とも言える今の変化は、胴体と手足が伸びただけにとどまり、筋肉はそこまで増えているようには見えなかった。
四葉「な、何が………?」
究極悟飯「分からない………」
零奈「特に、気の方に変化はありませんが…………」
しかも気が増大した様子もなかった。だが、その変化の異変に気づいたのはただ一人、この中で唯一魔力も扱える一花のみだった。
一花「違う……。バビディは自分の中にある魔力を全て使って今の変身をしたんだと思う……。さっきまで感じていたバビディの魔力が殆ど感じられなくなった…………」
バビディ「その通り……。この変身は僕の魔術の集大成とも言えるものだよ。かつて僕の父が魔人ブウを生み出した時のものに近いものさ」
究極悟飯「なに………?」
ブウ「俺のことか?」
バビディ「魔人ブウよ。貴様は何故生み出されたか分かるか?」
ブウはバビディに言われ考えてみるが、特にこれといった理由は思い浮かばなかった。界王神によれば、魔道士ビビディは世界を支配する為に魔人ブウを生み出したという。その魔人ブウはやがて何人もいた界王神を殺し、南の界王神と大界王神を取り込んで今の姿となった。
究極悟飯「それは、お前のように世界を支配するためじゃないのか……?」
バビディ「確かにそれもあるさ。でも、僕のように自分自身を強化してしまえば良かったのではないか?僕はずっとそう思っていたんだよ。でもね、パパの資料を見て納得したよ……」
界王神の中でも特に多種多彩な技を使うことができた大界王神は、ビビディにとっては天敵とも言える存在だった。かつて大魔力を利用して星の生命を食らい、自らの力として宇宙の脅威となった者がいたが、大界王神がその者の魔力を封印したことによって、銀河パトロールに逮捕されるに至った。
つまり、いくら今のバビディのように自身の魔力を高めたところで、魔力を封印されてしまっては元も子もない。故に魔人ブウが作り出されたのではないかという結論に至った。バビディはそのことについてこと細やかに話した。
究極悟飯「そんな経緯があったのか…!!!」
バビディ「そうさ。真相はどうか知らないけどね。でも、魔人ブウが大界王神を吸収した今、そんな手間はもういらないのさ。かつて星を食らっていた者のように、僕も自身の強化のために魔力を使うことこそが、世界の支配への近道なんだよ……!!!!!」
ドゥンッ!!!!!!
バビディが魔力を解放したと同時に全身に適度な筋肉が付与されたと同時に膨大な気も発生した。
究極悟飯「なっ………!!」
四葉「ここまで………!!!」
バビディ「ただ、これに魔力を使うと呪文系が使えなくなっちゃうのが傷なんだけどね………。でも、どうせ魔力が通じないのなら、魔力を身体強化に注ぎ込んでしまえばいいだけのことだ!!!」
バビディは魔力と気を併用するだけで勝てると思っていたが、一花が紋章の力を持ったまま反抗することは想定外だった。故に、最終手段としてとっておいたこの身体能力強化を実行することにしたのだ。自身の呪文が一花の呪文で跳ね返されてしまっては元も子もない。
バビディほどの魔力があれば、一花の攻撃も本来なら効かないはずなのだが、バビディはこの奥の手の変身をする為の魔力を残すために、防御にさく魔力も温存しておいたのだ。だから一花の攻撃だけ通じたというわけである。それほどまでに、バビディのこの変身は魔力を必要とするのだ。
究極悟飯「みんな!!下がってろ!!」
事の重大さに気づいた悟飯は他のみんなを避難するように促した。
ドンッッッ!!!!!!!
衝撃音が響いた。しかし悟飯には何の異常もなかった。先程魔法は使えないと発言していた。それがフェイクの可能性もなくはないが、とにかく今の悟飯には何も異常はない。だが、その衝撃音の音源を辿ればすぐに分かった。
一花「あっ………ぐふっ……」
究極悟飯「み、見えなかった……?」
悟飯でもバビディの動きを追うことができなかったのだ。確かに少し後ろにいるみんなに振り返って声をかけたのだから、視覚で追えなくてもおかしいことはない。だが、気の動きがなかった。そのはずなのに、バビディは超速で移動し、一花に強力な一撃を与えた。
バビディ「これで終わりだと思うなよ…!お前が身内にしたように、お前も同じ目にあって死ねッッ!!!!!」
ズァアアアアッッッ!!!!!
一花の体を叩きつけていた拳から気が放出され、それが彼女の体をあっさりと貫いた。あまりにもあっさり貫かれたものなので、一花自身は一瞬何が起きたか分からなかった。
また、横にいた四葉や零奈の反応も遅れた。彼女達もまた、敵を目と気の両方を使って追うのが当たり前だった。したがって、気で追えない敵を相手にするのは初めてのことだった。故に、反応が遅れてしまった。
四葉「い、いち…………」
バビディ「はっ!!!!!!!」
零奈「なっ……!!!」
四葉「きゃっ…!!!!!」
一花の身を案じて駆け寄ろうとした四葉だったが、バビディの気合だけで零奈諸共吹き飛ばされてしまった。悟飯はなんとか踏み留まることができたが、動くのは難しかった。それだけで今のバビディの強さがよく分かった。
究極悟飯「き、貴様ぁ……!!!!」
ドォォオオオッッッ!!!!!!
バビディが一花にしたことに対し、悟飯は非常に怒りを感じた。慎重に動かなければならない相手だと理解しながらも、バビディのした行動がそれを阻んだ。
バビディ「バカめ!!」
バビディは直前で悟飯の拳を避け、代わりに悟飯の顎に攻撃を決めた。
究極悟飯「ぐっ……!!!!!」
まともにアッパーを食らったが、空中で止まった。確かにバビディは強くなったが、前のように多彩な魔法を使われるよりは相性がいいような気がした。とても強くなったとはいえ、今の悟飯には手に負えないほどではないと感じた。
冷静ささえ保てれば倒せないことのない相手だが、今の悟飯は一花が致命傷を受けたことによって焦っている。それが悪影響を及ぼし、バビディの優位的な状況を生み出しているのだ。
ギュイイイ……
ドカッッ!!!!!!
バビディ「……!!!?」
今にも一花にとどめを刺しそうだったバビディだったが、魔人ブウが腕を伸ばして攻撃したと同時に、もう片方の腕で一花を自身のそばまで運んだ。
究極悟飯「ま、魔人ブウ…!!?」
バビディ「な、なにぃ……?」
ブウ「お前、大丈夫か?俺ならすぐに治せる」
笑顔でそう言った魔人ブウは、手の周りに緑色の光を発生させながら一花を回復させた。一瞬にして傷は完治した。
一花「あ、ありがとう………」
ブウ「バビディ、悪いやつ。容赦する必要ない!」
バビディ「ぐぬぬぬ……。貴様、まだ僕の邪魔をするというのか……。なら、まずはお前からだぁ!!!!」
ターゲットを変えたバビディは魔人ブウに向かって突進する勢いで向かっていく。
ブウ「むんっ!!!!」
ドンッッッ!!!!!!
だが、魔人ブウは避けるようなことはせずに、正面からバビディの突進を受け止めた。
ブウ「グギギっ………」
バビディ「無駄無駄。今のお前では、僕には勝てない!!!!!」
バビディはブウが抑え込んでいた腕を思いっきり振り払い、もう片方の手を突き出した。
ブウ「ぶっ……」
その手は魔人ブウの目にクリーンヒットした上に、追い討ちをかけるようにバビディの気弾が魔人ブウを襲った。その威力によって魔人ブウの頭がなくなっていた。
バビディ「バカめ。僕に逆らうからこうなるのさ。主人に逆らったやつには相応しい末路さ」
ぽんっ!!!
バビディ「ちっ…………」
だが、魔人ブウは不死身の生命体。細胞一つでも残っていれば綺麗に再生する生き物だ。生半可な攻撃では殺すことは不可能である。
ブウ「今のはちょっと痛かったぞ」
バビディ「だからなんだというんだ」
ドゴォォオオッッッ!!!!!
ブウ「……!!!!!?」
バビディは今ある気を一瞬だけ右手に集中させてブウの腹部を攻撃した。その衝撃によって魔人ブウは吹き飛ばされるはずだったが、バビディは殴った手をそのままブウの体を掴んだ。すると魔人ブウの体はゴムのように伸び、やがてバビディの方に戻ってきた。
究極悟飯「……!!!」
だがこれはチャンスではないだろうか?バビディは恐らくもう片方の手に気を集中させてブウに二撃目を与えるに違いない。一点に気が集中すれば、他の部位の防御は疎かになる。
バビディ「お前のようなデブは、もういらないッ!!!!!」
ドゴォォオオッッッ!!!!!!
ブウ「ぶあっ…!!!?」
究極悟飯「(今だっ!!!!)」
シュン‼︎
攻撃を当てた瞬間を狙い、悟飯が横から割って入った。そして悟飯もまたバビディの急所を狙って渾身の一撃を繰り出した。
究極悟飯「(これで終わりだ!!!)」
悟飯は勝利を確信した。間違いなく悟飯が勝利を収めるはずだった。
究極悟飯「………!!!?」
だが、手応えは最初にバビディに攻撃した時と似たものだった。何故か悟飯の攻撃はバビディ相手には通じなかった。まるでバビディの周りに薄いバリアがあるような…………。
バビディ「あーあ。今まで必死に避けてきたんだが………。これでは台無しだね」
ビッ!!!!
究極悟飯「うわっ…!!!?」
バビディは前触れもなく目からビームを放ってきたが、悟飯は咄嗟に回避した。
究極悟飯「ど、どういうことだ…!!今のお前は魔術が使えないはず…!!なのに今のはまるでバリアじゃないか…!!」
バビディ「……そうさ。確かにバリアは使えないよ。でもね、この体は魔力を利用して僕の身体能力を強化しているんだよ。つまり、常に僕の体の周りに魔力が流れ続けているんだ。その魔力と気を併せることによって、常時薄いバリアのようなものを展開しているのと同じ状態になるのさ」
究極悟飯「なに……?なら何故ブウの攻撃は通じたんだ…!?」
悟飯の質問に、バビディはブウを投げ捨てた後に答えた。
バビディ「それは、魔人ブウが対異能生物でもあるからだよ」
究極悟飯「何……?どういうことだ…?」
バビディ「さっきも述べた通り、魔人ブウは大界王神による魔力封印の対策として僕のパパが生み出した生き物なんだよ。だから魔人ブウにはあらゆる魔法が効かない、もしくは非常に効きにくいんだ。だから僕の実質バリアのようなものも突破できてしまうんだ」
だけど、力が足りないから大したダメージにならないけどねと、バビディは小馬鹿にしたように笑いながらそう答えた。
バビディ「あとは僕にまともに攻撃を加えられるのは一花だけだけど、あの子程度の力じゃ大したダメージにならないね。つまり、僕に決定打を与えられる者はいないんだよ」
究極悟飯「……………」
確かにバビディの言う通りならば、こちらのスタミナが切れてしまえばその時点でアウトだ。バビディの魔力と気のバリアのようなものを圧倒的な気だけでも突破できないとすれば、超サイヤ人2になったゴジータでも突破することは不可能だろう。それに関しては試してみなければ分からないが、生憎バビディが張ったフィールドバリアの影響によって、バリアの外にいる者がこの場所の気を探知することは不可能に等しい。四葉と零奈がここに気づいたのは、一花と血の繋がりがあるからかもしれない。
究極悟飯「………フュージョン…?」
だが、悟飯は思考の途中で引っかかるものがあった。フュージョン、融合、合体………。そういえば、以前自分は魔人ブウに吸収された身。今の魔人ブウは邪悪な存在ではないので、自分を敢えて吸収させれば、今のバビディでも余裕で倒すことができるのではないだろうか?だが、魔人ブウが悟飯を吸収して心はそのままとは限らない。もしかしたらまた邪悪な存在になってしまう可能性もある。
究極悟飯「……いいアイデアだと思ったんだけど……。リスクが大きい…」
バビディ「さて、君さえ倒しちゃえば後はこっちのものだ」
究極悟飯「(このまま戦っていたら、いつ体力がなくなるか分からない……。でも、ここで手を抜くわけには行かない……!!!)」
悟飯はバビディと対峙しながら策を必死に練っていた。バビディに攻撃を通すためには、単なる気では効果がない。ゴジータやベジット程のパワーを出せればなんとかなるかもしれないし、悟飯もそのパワーを身につけたことがある。だが、あの変身は常時できるものではない。相当な怒りを感じて初めて成し得る変身なのだ。
四葉「………今の聞いてた…?」
一花「………うん」
バビディに攻撃を通すためには、少なからず魔力が必要であり、更にダメージを与えるにはそれなりの力も必要である。
零奈「孫君程の実力者でもバビディを倒せないとなると、仮に6人揃ったとしてもほぼ無意味だということになりますね…………」
以前魔人ブウと戦った時のような完全体零奈になったとしても、力に関しては究極悟飯に劣る。だが、その力で魔力があれば多少はいい線を行くかもしれない。
一花「……!!それだ!!」
零奈「えっ?」
四葉「なに?なんか閃いたの?」
一花「四葉。悟天君とトランクス君がやってたやつ、覚えてる?」
四葉「えっ…?確かフュージョン……だっけ?」
一花「そう。それだよ。今の私達がフュージョンすれば、いい感じに魔力と気を併せ持った戦士が生まれるかもしれない……!」
四葉「でも、それならお母さんと融合した方がよくない?」
零奈「………いえ、一花の案の方が今は有効でしょう」
四葉「な、なんで……?」
零奈「私と融合してしまった場合、あくまで力のベースは私になってしまうのです。つまり、魔力を持ち合わせている一花と私が融合しても、その魔力を私が持つようなことはないでしょう……」
四葉「……だけど、フュージョンなら……」
一花「……そういうこと。このまま何もしないよりは、マシだと思わない…?」
バビディ「どうしたんだい、悟飯君?もう終わりかい?」
究極悟飯「くっ………」
あれから数十分攻防を繰り広げていたが、進展することは特になかった。悟飯の攻撃は届くものの、ダメージを与えるまでには至らない。そしてバビディの攻撃は極力当たらないように気を使っていたため、精神的にも疲れが出始めている。だが、この数十分で分かったことがあった。
究極悟飯「……バビディ。お前、万全な状態じゃないだろ?」
バビディ「なに……?」
究極悟飯「僕の攻撃を跳ね返せる程の魔術を扱えるお前が、その全魔力を使って自分の体の強化に使えば、それこそ誰も勝てない強さを手に入れてたはず……だけどどうだ?僕とほとんど互角だ」
バビディ「くっ……。実際にこういう使い方をしたのは初めてだったからね…」
究極悟飯「違うな。初めて使うものを切り札としてとっておくわけがない。お前は、一花さんに攻撃を跳ね返された時、自分の身を守る為に魔力を消耗してしまった…………違うか?」
バビディ「ぐぬっ……」
そう。バビディは一花に攻撃を跳ね返えされた時、咄嗟に魔力を使用して自分の身を守ったはいいものの、想定外の威力にバビディは体にダメージを負った。そのダメージを回復させるのにも魔力を使用してしまったため、想定よりあまり強化されていない状態なのだ。
バビディ「だが、お前の攻撃は僕には通じていない。君が体力を消耗し続ければ、いずれは僕が勝つさ」
究極悟飯「……本当にそうかな?」
悟飯が意味深な発言をした直後、少し離れた場所から強い光が発生した。
バビディ「なっ…!!?なんだこの光は……!!?」
究極悟飯「お前はどうやら周りが見えていなかったらしいな。なんで僕が、通じもしない攻撃をわざわざ仕掛け続けていたと思う?」
バビディ「ぐぬぬぬぬっ………。クソッタレめ……!!!」
「…………これが、フュージョン…?」
零奈「お、おお………」
何回か練習した後に、四葉と一花は見事にフュージョンを成功させた。髪の長さは大体四葉、髪色は薄桃色で、頭にはリボン、両耳にはピアスがついていた。服装はフュージョンする時の特有の服が装着されていたが、ゴテンクスやゴジータとは違い、胸部分には何故かサラシが巻かれていた。
だが、他の2組のフュージョンとは決定的に違うものがあった。
零奈「紋章が………2つに………」
先程まで一花の右手の甲に表れていた紋章と同じものが、今度は右手だけでなく左手にも具現化していた。四葉と一花はフュージョンによって気だけでなく、見事に魔力も大幅パワーアップさせることに成功したのだ。
「………お母さんと融合する時とはまた違う感覚………。そういえば、名前はどうしようかなぁ…………」
零奈「あ、あの………。今はそんなこと気にしている場合では…………」
「いやいや、名前って結構重要じゃない?一花と四葉で一葉…。いや、四花がいいかな………?」
零奈「いいから早く行きなさい!!」
「は、はい!!!」
零奈に促される形で四葉と一花の融合体は名前を決めてないことに不満を覚えつつも、今はバビディを倒すことが先決だと切り替えることにした。
「………たあっ!!!!!」
ドカッッ!!!!!!!
バビディ「ぐおっ………!!!!!」
身体能力を強化したバビディにも攻撃が見事に通った。その様子を見て悟飯は一安心した。
究極悟飯「………そんなことがあるなんて………」
フュージョンしたことによって、本来一つしかない紋章がさらに1つ増えたのだ。それによって元々一花が保有していた魔力の数倍は持っているということになる。これに加えてそれ相応の気があれば、今のバビディ相手にも十分なダメージを与えることが可能だ。
バビディ「くそぉ…!!!まさかこんなことがあろうとはぁ……!!こんなはずじゃなかったのに……!!!」
「残念だったね。あなたは人を己の欲の為にいいように使いすぎた。今そのツケが回ってきたんだよ。今のあなたにはぴったりな末路だね!!!!」
ドゴォォオオッッッ!!!!
四葉と一花の融合体……では呼び名が長いので、ここは見た目的に四葉要素が強いので、『ヨツカ』と仮称しておこう。ヨツカはバビディに反撃する暇も与えずに次々と攻撃を決めていく。
究極悟飯「よし、いいぞ…!」
ヨツカ「せーのッッッ!!!!!!」
ドカッッ!!!!!!
バビディ「かはっ……!!!!」
ヨツカがバビディを勢いよく叩きつけた。地面に激突するかと思われたバビディだったが、ヨツカが瞬時に地面まで移動し、両手をバッドに見立てて
ヨツカ「おらァアッッッ!!!!!」
ガンッ!!!!!!!
バビディを打った。
バビディ「く、くそぉ……!!!!も、もう許さないぞぉおおおおおおおッッッ!!!!!!!」
ドォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!
ヨツカ「なっ……!まだそんな力を隠し持ってたなんて……!!!!」
バビディは今ある魔力、気を最大限まで引き出し、最後の勝負に出た。これが失敗すれば、バビディは体力を使い果たして倒れるだろう。しかし、ここで勝負に出なければヨツカという強敵に倒されるのは明白。選択肢など始めからなかった。
バビディ「もうどうにでもなれ……!!貴様らさえ殺せれば、もうそれでいいわぁあああッッッ!!!!!!」
ズォオオオオオオオッッッ!!!!!!
膨大な魔力を含んだエネルギー砲を放った。ヨツカがかめはめ波で迎撃しようとした。
ヨツカ「……………うそ」
だが、ヨツカの力ではそれは無理だと悟った。バビディの魔力は今や底なしと言っても過言ではなく、いくらヨツカが一花の時よりも魔力がパワーアップしたと言えども、とてもじゃないが迎撃できるレベルではない。よくて被害を抑える程度が可能な範囲だ。
究極悟飯「…………諦めないで」
ヨツカ「………!!!」
究極悟飯「君だけじゃないんだ。僕だっている。何もあいつを一人で倒さなきゃいけないわけじゃない。みんなで協力して倒そう。僕と君の力なら、いける!!!」
波ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!
悟飯の力強いかめはめ波が放たれたと同時に、バビディのエネルギー砲とぶつかった。だが、膨大な魔力もこもったバビディのエネルギー砲の方が優勢だったのか、僅かに押され気味だった。
ヨツカ「…………もう、あなたに家族の絆は壊させない…!!!!!」
そう言葉にした瞬間、ヨツカの両手の紋章が発光する。その紋章から力が全身に流れていくのを感じた。だが、その力を手に集中させる。目の前の敵を倒すため。一花を狂わせた諸悪の根源を滅ぼすため。地球を守るために、邪気を持った正義の戦士が産声をあげた。
ヨツカ「波ァアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!」
ズォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!
バビディ「なっ…………」
悟飯のかめはめ波にヨツカのかめはめ波が加わった途端、押され気味だった状況が一変し、一気にこちら側が優勢となったどころか、一瞬にしてバビディの間合いにまで迫っていた。
バビディ「(まずい…!!このままでは僕は……!!!こうなったら、今ある力の全てを使って防御するしか……)」
シュルル‼︎
バビディ「なっ…………」
突如、自分の体が締め付けられるような感覚がした。ピンク色の物体がバビディの体に巻きついていた。
バビディ「ま、まさかぁ……!!!!」
飛んできた方向を見ると、遥か遠くに魔人ブウが立っていた。その魔人ブウはいつもより腹部が膨らんでいた。
ブウ「………お前みたいなクズなんか、死んじゃえ!!!バーカ!!!!!」
グォオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!
その瞬間、バビディはかめはめ波に飲み込まれた。自慢の魔力でバリアを張ろうとするが、ヨツカの魔力によってそれは阻止された。気で守ろうにも、悟飯の圧倒的な力によってそれもできなかった。
バビディ「こ、こんなはずじゃ………ぁ…………………」
かめはめ波で体が削られる中、バビディは激しく後悔していた。自分が相手にしていた者がどれだけ強かったのかということ。絆というものの恐ろしさ。かつての子分の反逆。
だが、今更後悔しても無意味だった。なすすべもなく、バビディは再び地獄に送り返された。
究極悟飯「はぁ…………はぁ…………ははは……!!やったね!」
ヨツカ「…………うん!!」
悟飯達は、今度こそ確実にバビディを打ち倒した。それによって、世界に再び平和が訪れた。
1ヶ月も空けてしまって申し訳ないです……。軽く?スランプに陥っていました。スランプに入ってる間にぼざろにハマってしまいました。なんだよあのアニメ。ただのギャグアニメかと思ったら熱いじゃないか……。
ちなみにこの作品はあと数話で完結すると思います。もう変に伸ばすようなことはしません。このようにグダるだけなので()
ちなみにヨツカの単純な強さはそれほどでもありませんが、元々洗脳された証だったバビディの紋章をうまいこと利用したので、そこそこの強さはあります。バビディが万全の状態で身体能力を強化した場合は、破壊神でギリギリどうにかなるかどうか程度の強さをイメージしています。
では、次の投稿はいつになるか分かりませんが、今回はこれで。